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U.S.NAVY - (2015/07/13 (月) 19:20:35) の編集履歴(バックアップ)
U.S.NAVY
【ゆーえすねいびー】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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カプコン
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稼動開始日
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1990年
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判定
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良作
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概要
本作は、『トップガン』等で知られるアメリカ海軍の戦闘機部隊を題材にカプコンが世に放ったアーケードゲームである。
特徴
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本作はアメリカ海軍の戦闘機を操作する、二人同時プレイの可能な横シューティング。
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ゲームの流れ
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まず始めに以下の戦闘機から自分の用いるタイプを選ぶ。かっこ内はパイロットの名前である。
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F-14TOMCAT(リック・フォード)…空中戦闘を得意とするタイプ。ワイドショットの性能が特に優れている。他の2種類のショットは性能が劣っているため、上級者が選ぶべきである(ショット選択については後述)。
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F-18HORNET(ジェームス・ロイ)…空中戦闘と地上攻撃の双方に対応できるタイプ。性能は平均的だが汎用性が高く、ラパイドガンの性能が特に優れている。初心者に向いている。
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A-6INTRUDER(マーク・オルソン)…プレジションガンの性能に優れ、地上攻撃に向いたウェポンを購入できるタイプ。序盤の空中戦は苦手だがそれ以降で真価を発揮するため、中級者に向いている。
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戦闘機を選んだら、今度はあらかじめ用意されている資金でウェポンを購入して装備する。購入できるウェポンの種類や弾数は機体によって異なる。
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装備が終わったらゲーム開始となり、ショットやウェポンをうまく用いてステージをクリアする。
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ステージをクリアすると、使い残したウェポンは売却され、また戦績に応じて資金がたまる。その資金で次ステージ用のウェポンを購入→出撃…を繰り返していく。全10ステージの1周エンド。
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ライフ制で、ライフがなくなるとゲームオーバー。ライフは各ステージ開始時に全快する。
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しかし、ライフは実は「燃料」という設定があるため、何もしなくても減っていく。
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時間経過によるライフ減少はライフ残量がなくなる寸前で停止するため、それが要因でゲームオーバーになることはない。
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赤い敵を倒すと回復アイテムが現れるので、それを欠かさず回収していく必要がある。
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ショットとウェポンについて
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ショットは3種類あり、ショット幅の広さ(弾の多さ)と一発の威力がおおよそ反比例している。敵の落とすアイテムで切り替え可能で、種類に関係なく一定の個数を回収するとショットのレベルが上昇する。
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ワイドショット…アイテムが赤色の時に取得するとこのショットを装備する。弾の横幅が広いが連射性能が低いため硬い敵との交戦は不利。しかし敵にギリギリまで接近して手連射すると欠点をカバーできる。
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プレジションガン…青いアイテムで装備。ザコ敵を貫通するショット。横幅は最も狭く、連射性能は中程度。
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ラパイドガン…緑色のアイテムで装備。連射性能が高いショット。横幅は中程度で、硬い敵への時間あたりの攻撃力は最強。
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ウェポンは回数制で、ミサイルや爆弾などがある。ステージ、機体ごとに販売品目が違い、また先述の通りステージクリア後に売却されるので次ステージには持ち込めない。
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ウェポンとは別に補助アイテムとしてライフゲージの最大値が増える「FUELタンク」や一定回数ダメージを無効にする「シールド」もショップで購入可能。
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ちなみに本作にはウェポンをタダで入手できる「万引き」という裏技が存在する。
評価点
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まず第一に、ビジュアルが格好良い。
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それはゲームを開始した時点ですでに格好よく、オープニングはノリのいい音楽に合わせて戦闘機が空母から飛び出すというもの。いやおうなしにワクワクさせられる。
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タイトル画面のまま放置すると現れるデモ画面も無駄に設定が細かく、映画の予告編を見ているような気分になる。
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ステージクリアの画面も、無線の指示とともに着陸したり、あるいは空中で燃料補給したりとシチュエーションが多種多様。
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また戦闘機や戦車、爆風などのグラフィックも細かく、臨場感が得られることうけあい。
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音楽はカプコンならではの耳に残る曲調で、プレイを盛り上げるのはもちろんのこと、ふとした時に口ずさみたくなる。
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ゲームシステムが緻密。
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3種類の戦闘機と3種類のショットが用意されており、組み合わせによって異なるプレイ感覚を味わえる。
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二人プレイの場合だとそれが顕著で、仲間が思わぬ行動をすることにより良くも悪くも戦局が覆ったりもするためドキドキさせられる。
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また戦闘機によって適したウェポンも異なるため、ウェポンとの相性による戦略性も生まれた。
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さらに、本作は何もしなくてもライフが減るので、常に何らかの大ダメージで死ぬかもしれない緊張感がゲーム性を高めている。
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ライフ残量が一定値を下回ると鳴り出すライフ切れの警告音の存在が更なる緊迫感を煽る。また、この「時間経過でライフが減る」仕様により補助アイテムの「FUELタンク」と「シールド」の存在が重要となっている。
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爆発のエフェクトも多くの種類があり、敵のヘリコプターや戦車を破壊するのはなかなか爽快。
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難易度も前半は簡単だが後半はかなり難しく、丁度いいバランスなのでやりがいがある。
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プレイヤーが能動的に難易度を調整できるので、難しすぎて詰まるということがない。
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難しいと感じるステージでも、ウェポンを購入することで突破できるようになる。しかし買いまくって乱用していると先の面で金欠になりウェポンが買えなくなるというバランスである。
初心者のうちはウェポンを活用したプレイで先に進み、全面クリアやハイスコア狙いが視野に入るくらい上達したらウェポンを買わないプレイスタイルに移行することになる。したがって難所で詰まって諦めるということが少なく、反復練習の効果を実感しやすい。
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自機とメインショットをそれぞれ3種類から選択できるので、プレイにマンネリ感をおぼえたら別の組み合わせにしてみると、また違ったプレイ感覚を味わえる。
問題点と賛否両論点
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ステージ3がなかなかの長丁場で、たいていのプレイヤーはここで撃沈する。その次のステージ4も敵の攻撃が激化するだけでなく、破壊すると被弾判定のある炎を噴き出すガスタンクが所々に配置されており、これによる予期せぬ被弾が起きやすく難易度が高い。
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本作はアメリカ海軍という設定でありながら、なぜかウェポンを「配られる」ではなく「自腹で買う」という設定になっている。
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本作はゲームシステムが同社の過去作品『エリア88』(AC版)に酷似しており、それの好評を受けてゲームシステムを継承した、事実上の続編作品と思われている。あちらでは傭兵という設定だったので、武器を買うシステムは自然なものだったのだが…。
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有利不利だけで考えるなら、機体やショットに選択の余地がない。
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3種類あるショットのうち、ラパイドガンが明らかに他の2つよりも強く、終始これだけで事足りてしまう。またショットをこれしか使わないことを前提に考えると機体選択もF-18の一択である。せっかく多彩な組み合わせがあるのに、一長一短の絶妙なバランスとは言いがたい。
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もっともアーケードゲームとしては難易度が低めなので、F-18+ラパイドガンで楽にクリアできるようになったら、不利を承知で他の組み合わせでプレイすると、先述したように新鮮な感覚で楽しめるだろう。
総評
格好良いビジュアルをこれでもかと詰め込んだ、近年の「避ける」シューティングとは一線を画す、カプコンならではの「撃つ」ミリタリーシューティングゲーム。
プレイヤーの興奮をどこまでも追い求めた良作といえよう。