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PAPERBOY - (2016/02/20 (土) 22:22:33) の編集履歴(バックアップ)
PAPERBOY
【ぺーぱーぼーい】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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アタリゲームズ
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稼働開始日
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1984年
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判定
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良作
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バカゲー
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概要
星の数ほどあるビデオゲームの中でおそらく唯一、そして今後も(本シリーズ以外)生まれる事はないであろう、新聞配達を題材にしたゲーム。
製作はアタリゲームズで、いわゆる洋ゲーである。
プレイヤーは自転車に乗った新聞配達の少年を操って新聞を配達していく。
システム
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ゲーム開始時、配達エリア(難易度)を「EASY ST.」「MIDDLE RD.」「HARD WAY」から選択する。
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自転車のハンドルを模したコントローラーを操作する。
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奥に(画面に向かって)倒せばスピードアップ、手前に引っ張れば減速。右に曲げれば右に、左に曲げれば左に曲がる。
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ボタンを押す事で新聞を左側に向かって投げる。(建物は左側にしかない)
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新聞を契約している家のポストか、玄関前に当てれば配達完了になる。
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ステージ終了時、配達完了した家の数に応じてボーナススコアが貰える。
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すべての家に配達すれば新たに契約する家が増える。逆に配達ミスすると契約を打ち切られてしまう。
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全7ステージ。一週間新聞配達を行えばエンディングとなる。
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新聞は残弾制。
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道中で落ちている新聞の束を入手する事で初期数の10個まで補充する事が出来る。
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道の端まで到達すると「TRAININ COURSE」に挑戦する事が出来る。
バカゲー要素
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新聞配達を題材にするという着眼点、道中で拾える新聞等、コンセプトデザインが既にバカバカしいが、本作最大の特徴は主人公を妨害するさまざまな街の人々である。
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突然飛び出してくる人、車、ラジコンカーや犬。果ては何の動力源もないのに動き出すタイヤや爆弾等、シュールな障害物が次々と新聞配達の邪魔をしてくる。
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主人公はそれらに対して新聞を投擲する事で対応する事が出来る。この新聞は非常に重いらしく、大抵の障害物を破壊する事が出来る。
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障害物以外にも建物の窓に投げ入れれば窓が割れ、墓に投げれば墓石が割れる。契約している家の窓を破壊すると契約が打ち切られるが、それ以外の家ならクラッシュボーナスとしてスコアがもらえる。
当然とはいえノルマをきっちり果たせなければ即クビなのに、こうした器物破損行為が全く問題にならないと言うのも、冷静に考えるとおかしい。
長所
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クラッシュボーナスの対象は結構多く、窓ガラス、墓石、家をのぞきこんでいる男、喧嘩をしている二人組、ゴミ箱、彫像等多岐にわたる。
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適当に投げたら意外な物に当たって壊れ、スコアが増えたりする。
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クラッシュボーナスを目当てにしていると「新聞の残弾数が少なくなくなり、いざ契約している家に投げ入れる新聞がない」という事態に陥るため、精密射撃が要求される。
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逆に節約するとあまりがちになる。この辺のバランスは絶妙。
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一見難易度は高そうだが、「新聞配達をしなければならないわけではない」という事に気づくと難易度がかなり下がる。
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新聞を配達しないと契約が切られてしまうが、入ってくるスコアが少なくなるだけで、別に大きなデメリットではない。最初の一軒に新聞を配達した後はひたすら回避に専念すれば、クリアするのは容易。
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逆にハイスコアを狙うならきちんと配達し、クラッシュボーナスも積極的に狙っていかなければならず忙しくなる。
稼ぎ重視かクリア重視か、ということで、自分の腕に応じたプレイスタイルを取れる柔軟性も評価できる。
短所
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曲数が少なく、町の風景も配達コースによって大きく変わるような事が無く、地味。
総評
新聞配達を題材にする事で、「前進しかできない」「残弾制限がある」「横方向にしか弾が撃てない」というかなり奇妙なルールのシューティングゲームに仕上がっている。
一見すると地味な見た目ながら、この頃のゲームとしてはギミックも稼ぎ要素も豊富で、やりごたえは十分。
簡単にクリアする方法も、難易度の高いハイスコアルートを選ぶ事もできる。
それ以外の部分では、入力デバイスが自転車のハンドルを模していて直感的な操作性を取り入れていたり、妨害要素として街の人々がそろいもそろって主人公に牙を剥いてくると言う奇妙奇天烈な要素によって、おバカムードを醸し出しているのも実に海外ゲームらしくて面白い。
「新聞配達」というアイデアに個々までのゲーム性を付加しつつただそれだけに留まらない独創性溢れるゲームに仕立て上げたセンスはさすがである。
余談
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プレイ方法は多岐にわたるが、日本でのプレイ方法が少ない。
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日本ではアーケード版以外にもファミコン版、メガドライブ版が出ているが、出回りの少なさや宣伝の少なさも相まってマイナーであり、全て稀少品。
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逆にアメリカでは25種類と、過半数のハードに移植されている。
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日本国内ではほとんど知られていない本作だが、アメリカでの知名度は高く、GBやXboxと言ったメジャーハードをはじめとし、ZXスペクトラムやアムストラッドといった、様々な機種/ゲーミングPCに移植されている。
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映画『シュガー・ラッシュ』や『ピクセル』にも本作の主人公が登場しており、日米のゲーム知名度の違いを大きく感じる事のできるタイトルにもなっている。
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日本国内におけるMD版の発売・開発元は、アタリ製業務用ゲームの作中テロップや家庭用移植版の説明書における独創的過ぎる翻訳で有名なテンゲンである。
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パッケージ裏に書かれたキャッチフレーズの、「少年は思った。「働かなきゃ……働いて、働いて、有名になるんだ!」……そして、少年は新聞配達を始めた!!」は、その筋には色々な意味で有名。
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本作品以外での新聞配達ゲーは、他にPS『コロコロポストニン』位かもしれない。