「ボボボーボ・ボーボボ ハジけ祭」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ボボボーボ・ボーボボ ハジけ祭 - (2016/05/14 (土) 21:55:36) の編集履歴(バックアップ)


ボボボーボ・ボーボボ ハジけ祭

【ぼぼぼーぼ・ぼーぼぼ はじけまつり】

ジャンル ハナゲーアクション
対応機種 プレイステーション2
メディア DVD-ROM 1枚
発売元 ハドソン
開発元 ジャングル
発売日 2003年3月20日
定価 6,090円(税5%込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:全年齢対象
廉価版 ハドソン・ザ・ベスト
2005年3月10日/2,940円(税5%込)
判定 クソゲー
バカゲー
ポイント まさかの水木アニキによるボーボボ
定価に見合わぬ内容の薄さ
雰囲気はそこそこ良い
もはや一種のサントラ
アイツ、ハゲたわぁ~!
少年ジャンプシリーズリンク

概要

少年ジャンプ連載漫画『ボボボーボ・ボーボボ』の物語冒頭から軍艦を倒すまでの範囲をもとにアクションゲーム化した作品。小ネタはそれ以降の原作から引用されて登場する場合がある。他シリーズ同様にハドソンが製作にかかわっている。

システム

  • 5ステージ制をとっており、襲い掛かってくる敵を鼻毛で撃退しながら街道のようなマップを練り歩き、ボスのところまでたどりつき決闘をするというのが1ステージの主な流れ。
  • 操作方法は左右スティックのみを使うという至ってシンプルなもので、街道では左右の鼻の穴から別々に鼻毛を伸ばす。ボス戦では画面が指定した矢印のとおりにコマンド入力するというもの。
  • 体力の代わりにハジケ度というパラメータが設定されており、敵の攻撃を受けると低下し敵に攻撃を当て続けると上昇する。
    • 0%になるとボーボボがハジけることが出来なくなりゲームオーバー。街道パートで最大値100%になるとボーナスタイムに突入し、ハジケ度が一定値に下がるまでの間、わんさかと襲い掛かる敵をなぎ倒せる。
  • 道中においてある木箱といったものを壊すと、ボーボボのお供が登場して一緒に踊ったり、一定時間全画面に攻撃できる「ワキ毛ボム」やボーボボのカスタマイズアイテムが入手できる。

問題点

  • 内容が薄すぎる
    • これがこのゲームのすべてを潰したと言っても過言ではない。
    • 概要の繰り返しになるが、ステージが5つしかなく、その1ステージ内ですることは本編では名もない雑魚敵を蹴散らしながらボスのところまで進み、ボスとのタイマンに勝利する事。まるでファミコンゲームである。
      ここまでに要求される操作は左右スティックを指定の方向に倒すのみ。1ステージは5分ほどでクリアできるがこれでも冗長に感じる。やりこみを考えず一通りクリアするなら30分ほどで可能。
    • もっとも、本作の問題点はすることが少なすぎるのが主で、ステージやシナリオのボリュームが縮小されたのはこれが原因だとも考えられる。
      • 一応条件を満たすことでステージごと用意された裏ルートに突入できる。この時シナリオがほんの少し変化し裏ボスと戦える(5つ目のみ、ボスは軍艦で固定)のだが、これはゲーム本編でカットした原作本編にある内容からの流用。
    • 価格の高さもさることながら、SFCのソフトですらこのゲームのボリュームを上回っている可能性がある。
  • 操作説明
    • ボスの倒し方の説明が不親切、特に右スティックを倒すという発想にたどり着けない人もいる。
  • ポリゴンモデルが粗い。スペックでいうならPS1相当。
  • 装備バランス
    • 剛毛鼻毛は出と連撃性能が低下するが高威力、高速鼻毛はその逆という性能。
      • 剛毛鼻毛はステージ5の裏ルートのごく限られた敵以外は一撃で倒せる。一方で、高速鼻毛は4回前後攻撃しないと倒せない。
        鼻毛は伸ばしたままにはできるものの、連撃の為の硬直はどうしても発生してしまうので、前者での攻略が安定し、後者によるクリアは非常に困難を極める。
  • どの層を対象にしたのか不明な特典
    • ゲームのやりこみ要素としてステージをやり直し散らばっているアイテムを回収するという作業が用意されているが…。
    • 前作の一般公募で選出したオリジナルキャラが登場する。ボーボボ原作のシュールな世界観を如実に表したと言えばそうかもしれないが、理解に苦しむものも多い。原作に出てくるシュールネタも登場するので、これだけ用意すればよかったのではないか。
    • ボーボボが一定の攻撃をするとアフロから登場するキャラクターのカスタマイズが、全くいってよいほど実用性のないもの。
    • 攻撃装備である鼻毛も「剛毛鼻毛」「ゴールデン鼻毛」以外は正直使い物にならない。
    • 防御用装備もあるが、効果がボス限定だったりと使いにくい。ボスの倒し方さえわかればヌルゲーなうえ、雑魚敵を蹴散らすパートでも剛毛鼻毛があれば事足りる。
  • ステージによる拘束
    • ポーズは可能だがステージを中断セーブやロードをすることができない。
    • ステージに転がるアイテムや裏ルートの回収をしたい場合、途中から始めたり抜けたりできないのでやや障害になる。
    • またステージを選択した際のロード時間が5~10秒ほどと地味に長い。

評価点

  • キャラの動き
    • ハジケ度の高低に応じて街道を練り歩くボーボボ一行のモーションが細かく変化していく。
    • 決闘やステージ合間に見られる寸劇のキャラの動きもかなりコミカル。
  • 美術センス
    • ステージの街道パートは踊りながら向かってくるボーボボを見上げるような描き方をしており、地平線もそれに合わせてカーブを描いているので、本ゲームの豪快さに一役買ってはいる。
  • オリジナル展開
    • ステージの前後に繰り広げられる寸劇が、原作漫画にはないオリジナルではあるのだが、ボーボボの雰囲気にあっている。
    • ボーボボ教習のやりとりもいい意味でシュール。
  • 音響
    • 街道パートではオリジナルソングが流れ続けるのでサントラとしては有用かもしれない。数も豊富で原作を意識したノリのいい曲調と歌詞になっている。
    • 原作でのネタであるアイツ・ハゲ・タワー2階のレンタルビデオ店に専用テーマが容易されていたりする無駄な気合の入りっぷり。

総じて、原作の不条理ギャグとしてのノリはきっちりと再現されている。

総評

 システムの斬新さと原作の雰囲気を再現したシナリオや演出の着眼点に光る物はあるのだが、本作はこの斬新な部分「のみ」を押し出した。
 初見時は斬新であっても、この部分しか存在しないのでマンネリに襲われる。
 全体的に価格に似合わぬ内容の薄いものにならざるを得なかったといえる。
 

余談

  • アニメ放送開始前の発売だったこともあり声優陣はアニメ版と異なる。
    • 本作ボーボボを演じているのはアニソン界の巨匠「アニキ」こと水木一郎氏。もちろん主題歌も氏の熱唱によるもの。