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ガンダムブレイカー3 - (2017/09/22 (金) 23:30:56) の編集履歴(バックアップ)


ガンダムブレイカー3

【がんだむぶれいかーすりー】

ジャンル 創壊共闘アクション

対応機種 プレイステーション4
プレイステーション・ヴィータ
メディア 【PS4】BD-ROM
【PSV】PlayStation Vitaカード
発売元 バンダイナムコエンターテインメント
開発元 クラフト&マイスター
発売日 通常版:2016年3月3日
BREAK EDITION:2017年3月30日
定価 通常版 / BREAK EDITION
【PS4】7,600円 / 8,600円
【PSV】6,800円 / 7,800円(各税別)
廉価版 Welcome Price!!:2017年3月30日
【PS4】3,600円
【PSV】2,800円(各税別)
判定 良作
ポイント ガンプラゲー第三作
ビルダーズパーツによる無限のカスタマイズ性
サポートキャラとしてSDガンダム追加
ガンダムゲームリンク


概要

ガンプラアクションゲーム『ガンダムブレイカー』シリーズの第3作目。これまでのシリーズ作品とコンセプトは何ら変わらず、良いところはそのままに、悪かった部分は改善され、さらなる進化を遂げた。

特徴

ストーリー刷新

今までの「ガンプラシミュレーター」という設定はそのままだが、キャラクターや世界観はより現実感のあるものへと刷新された。
今回は、宇宙エレベーター(軌道エレベーター)が完成した世界で、ゲーセン通いのプレイヤーがヒロインにスカウトされ、衰退した地元商店街の立て直しのため、ヒロインが創設したガンプラバトルチームに参加して様々な大会に挑戦し、商店街の名を広めていくというものである。

SDガンダムの登場

サポートキャラとしてSDガンダム・BB戦士が新登場する。
NPC専用ではあるものの自機と同様にカラーカスタマイズが可能で、騎士ガンダム、武者頑駄無、コマンドガンダムなどなどツボを押さえたラインナップ12種類*1があり、初めは騎士ガンダムしかないが、ストーリーやビルダーズレベルを上げるなどで新たなスタイルを獲得できる。
物語の中では「トイボット」と呼ばれる家庭用のペットロボットのような存在であり基本的には喋ることはないがガンプラシミュレータ上では普通に言葉を話す。

システム面の進化

収録機体数が増えたのはもちろん、今回から新たに「ビルダーズパーツ」と呼ばれる単品パーツの装備が可能になった。
ガトリングガンやビット、対艦刀、ビーム砲などを機体の各所に装備できる。これによって自分好みの機体にカスタマイズでき、また、パーツごとの固定武器を気にせずカスタマイズができるようになり、自由度が広がった(後述)。

評価点

過去最高の自由な「俺ガンプラ」

  • パーツ・武器の性能の差やアクションの装備制限、パーツのスキルに関する制限のほとんどが撤廃された。
    • 前作までは作品の新旧や原作設定上の機体の優劣など*2*3に基づき、初期性能に差があるパーツが多かったが、今回はいずれも初期性能が同一に設定された。
      付属するオプション装備やパーツ固有のEX・バーストアクション*4、一部特殊な武装の個性を除けば基本性能や数値的な攻撃力は全て均一化されている。
    • 武器カテゴリごとに決められていたEXアクション及び、シャイニングフィンガーや月光蝶などといった前作までは特定のパーツの装備が必要だったEX・バーストアクションは、今作では一定回数使用することで装備制限が撤廃され、必要パーツをセットしなくても使えるようになる仕様に変更された。*5
      • 例えばマシンガンを持っていてもバズーカのEXアクションを使うことができるようになるため、「通常攻撃ではマシンガンが使いやすいが、いざというときはバズーカのEXアクションで状況を打開したい」というように、自分の扱いやすさに合わせてカスタマイズが可能。
      • 原作を再現したものはもちろん、「ダークネスフィンガーを使うシャイニングガンダム」「トランザムを使うF91」。もっと極端なら「光の翼を使うガンタンク」「ゴッドフィンガーを使うザク」、バーストアクションならば「月光蝶で文明を破壊するダブルオークアンタ」や「クアンタムバーストで対話する∀ガンダム」などといった原作からかけ離れたカスタマイズさえも実現可能である。
    • これにより、前作までの機体にありがちだった「最終的にはみんな同じような見た目になる」ということがなくなり、強化やスキル構成で細かい差が出るようになったため、プレイヤー個人単位での差別化に成功している。
      • 特に『2』では、バーストで強力だった「クアンタムバースト」を使いたいがために多くのプレイヤーがダブルオークアンタの体パーツを装備する現象が多く見られたため「没個性」という声が多かったことから、この変更は特に好評である。
      • ただし、依然として強力なパーツ自体は一部残っており、「最強」を目指すとなるとやはり似通ってしまう。
    • 更に「フェイズシフト装甲」や「ツインドライヴシステム」といった前作までは一部のパーツのみについていた固有アビリティも、合成で他のパーツに引き継げるようになった為、ジムやザクにフェイズシフト装甲を搭載するといったこともできる。
    • 特定のパーツをセットすることで使えるようになる、いわゆる「付属シールド」の種類が大幅に増えた。*6ザクの右肩にあるシールドやジェスタのバックパックに懸架されているシールドなどはもちろん、ダブルオーライザーの背部バインダーやバンシィのアームド・アーマーVNなど、原作でシールドに使える設定があるものはおよそ使えるようになったと言っていいだろう。*7
      • 特に「ブリッツガンダムのトリケロス」や「ガンダムデスサイズヘル(EW版)のアクティブクローク」などがシールドとして使用可能になった点はファンからも好評である。
      • もちろん、付属シールドをあえて使わずに個別のシールドパーツを装備することも今まで通り可能である。
    • SDガンダムにもEXアクションがウェア(見た目)ひとつにつき1種類設定されており、対応したウェアで一定回数出撃することで、自機のEXアクションに加えることができる。
  • ビルダーズパーツによるカスタム幅の拡大
    • 今作で新たに登場したシステムで、対艦刀やビットなどの武装、追加スラスターなどのオプション、ブレードアンテナなどの装飾といった様々なパーツを後付けで装備できる。
      • 合計7つまでという制限こそあれど、設定されたキャパシティ内でなら組み合わせに制約はないため、火砲で全身を固めた機体や、ビット・ファンネルで雨あられと攻撃を浴びせる機体などが作成できる。
      • 更に、GNドライヴ等のシリーズ固有のパーツまでこのビルダーズパーツに含まれており、装備することでトランザムのEXアクションが使用可能になるなど、
        ビジュアル面のみならず、性能面でもカスタマイズ幅の拡大に一役買っている。勿論カラー変更も可能であるため、機体の外観や統一性を損なうこともない。
    • ビルダーズパーツはある程度の位置調整とサイズ変更が可能なため、上手く使えばガンプラの見た目そのものを大きく変えるカスタマイズが可能になった。
      さらにアップデートによって楯のサイズ変更も可能になった。

よりパーツが手に入りやすくなったミッション

  • ドロップの改善
    • 前作まではパーツが外れた状態の敵を倒す事でしかドロップ増量の効果は受けられず、パーツアウトさせても倒す前にくっつけられてしまったり、パーツアウトと同時に倒してしまった場合は意味がなかったため、特定の武器や戦法以外では意図してドロップを稼ぐ事が難しかった。
    • しかし今作では、パーツアウトさせた時点でドロップが発生したり、倒すと同時に外したパーツからもきちんと追加ドロップが発生する仕様になったため、普通にプレイしていてもパーツやアイテムを稼ぎやすくなった。
  • ホットスポットシステム
    • 一度クリアしたことのあるミッションでランダムに発生する現象。これが発生したミッションは、出現する敵機体が従来とは異なるものに変化する。
      • クリア時より難易度が上昇し、ドロップするパーツが高性能のものに変化するほか、ホットスポットでしか出現しない敵もいるため積極的に挑戦して損はない。また、乱入してくるエース機体も変化する。このため、飽きを感じさせにくくなっている。
  • 乱入する敵エースの変化
    • 今回は「ガンプラバトル大会」という設定のため、ミッションの要所で出現する敵エースも他の参加者がカスタマイズしたガンプラということになっている。そのため、倒すとドロップするパーツも武装もバラバラである。敵エース機体のレパートリーも複数あり、さらに前述のホットスポット出現によっても変化するため、同じパーツばかりが集まってしまうということもない。

戦闘システムのさらなる強化

  • 基本的な所は変わらないが、『1』と『2』の長所をうまくすり合わせて、より遊びやすくなっている。
    • 例えば『2』ではオプション装備の変更が『方向キーを長押ししながら右スティックを12方向に倒して決める』という操作だったが、今作では装備できる数を8つまでに減らしたかわりに方向キーの1回押しおよび2回押しだけで変更できるようになった。*8
    • ロングライフル等の一部射撃武器カテゴリは、『2』では手動で照準を合わせるシューティングモード専用となっていた事で使い辛い武装とされていたが、本作では『1』同様に全ての射撃武器をロックオン状態で撃てる。
      • それでいて、シューティングモードも全ての射撃武器で使用可能となった。威力や集弾性能が上がるといった恩恵があるため「使うも使わないも自由・デメリットもあるが適切に使えれば強い」という絶妙なシステムになっている。
  • ガンプラのアビリティも増えている。その上、固有アビリティ以外は重複するため1つのアビリティを全てのパーツに付け、強化すれば高い性能が獲得できる。
    • 例えば『敵にダメージを与えると覚醒ゲージが増える』というスキルは重複させれば攻撃を当てるだけで覚醒ゲージが増えるだけでなく覚醒中にダメージを与えると覚醒時間を延長する事が出来るようになる。

王道を行くストーリーと魅力的なキャラ

  • 本作のストーリーモードは上記の通りに、ガンプラバトル大会で活躍し商店街を復興させる……と、『プラモ狂四郎』などのガンプラ漫画のようなベタ過ぎるストーリーだが、それがガンプラ世代には親しみやすくなっている。
    • キャラクターも、ヒロインで模型店の娘のミサや、チームのエンジニアとなる無精ながら腕利きの中年カドマツなど魅力のあるキャラが多い。
    • トイボット「ロボ太」の外装はSDガンダムの「騎士ガンダム」そのままで、声優も松本保典氏となっている。

バウンティハンターモード

  • 今作では他のプレイヤーが作成し、アップロードされた機体と戦う「バウンティハンターモード」が実装されている。相手を倒せばストーリーモードと同じく敵の使用していたパーツに加え、事前に設定された賞金が手に入る。序盤からプレイ可能。
    • 戦う相手や相手の数を設定できるためある程度の難易度調整が可能。相手の数は最低で2機、最高で4機となっている。
    • 見た目優先の機体や他の作品の再現機体、ネタ機体などがあるのでちょくちょく覗いてみるのも面白い。また愛機をアップロードすれば自分の愛機と戦うことも出来る様になる*9
    • ネット環境がなくてもプレイすることが可能で、その場合はストーリー中で乱入してくる敵ガンプラチームの機体のみになる。*10
    • 稀にパーツと同時に超高額賞金を相手がドロップする事もある為、文字通りの賞金稼ぎにも十分役立ってくれる。

その他

  • 『鉄血のオルフェンズ』や『サンダーボルト』などのタイムリーな作品をはじめとして、収録機体数はさらに増加。風雲再起(ウマ型MF・SFS)など、ヒト型ではない機体も収録している。
  • パーツが複数所持できるよう仕様が戻った。
    • 2では同一パーツを複数所持する事はできず、性能はもちろん、塗装内容もパーツ毎の設定だったため、他の設計図に使おうとするといちいち色を塗りなおすなどの作業が必要だった。今回は目的別に強化して使い分けることが可能になり、面倒な作業は不要。
  • パーツが外れた時、自動で戻ってくるようになった。
    • 2までは自機パーツが外されるとその場に立ち止まってパーツを引き寄せる操作をしなければならなかったが、今回はひとりでに戻ってくる。
      自力でパーツに近づく事で回収までの時間を早める事もできる為、パーツを引き寄せている最中に攻撃されて状況が泥沼化するような事故が少なくなった。
  • ステージクリア後のリザルト画面で不要なパーツを売る事が出来る様になった。レアリティ別に分けられるため確保するパーツと処分するパーツを簡単に選べるようになっている。
  • テーマ曲は今回もBACK-ONが歌っており、ゲームのテーマとマッチしていて好評である。
  • 異常なまでの再現度を誇る対サタンガンダム戦
    • 昨今のゲームで何かと劇中再現に恵まれる騎士ガンダムだが、本作では珍しくOVA第一巻の再現としてサタンガンダム戦が実装。なお、サタンガンダムの声優も勿論松本氏である。
      • スーパーロボット大戦BX』では第四章の『光の騎士』、『ガンダム無双3』では第二章の『伝説の巨人』が再現されていたが、意外にも素のサタンガンダムが登場する機会はなかった。本作はこの手の再現としては初めての例であると言える。
      • 台詞の再現度も高く、騎士ガンダムになりきったロボ太が、主人公とヒロインを「戦士ガンキャノン」「僧侶ガンタンク」と呼ぶなどノリノリである。
      • また、BGMには大いなる遺産のボス戦やOVAの楽曲がアレンジされる形で用いられている。

賛否両論点

  • 前作では発売後のDLC配信が無料であったため好評であったが、今作は第1弾を除き有料になった。五回に分けて配信され全てのDLCの合計金額は5,500円*11と新規ソフト並みの価格となっているのも批判が多い。*12欲しい機体が収録されたDLCのみ個別に購入することも出来るがガンプラ単体での販売などは行っていない。また、DLC第2弾からの配信が発売から半年以上経ってからだったため話題になりにくかった。
    • ただ、追加ガンプラは全部で24機(うち1機はSD随伴機)、新規ビルダーズパーツの追加、新しいストーリー、新規強化アイテムの追加があるためかなりのボリュームとなっている。
      • 追加ビルダーズパーツに「ガンダムビルドファイターズA」に登場したマーキュリーレヴとアメイジングレヴが登場。
        また本作が初代から30年後という事が判明するシナリオがあり初代のステージが追加されている。初代をプレイしたユーザーにはうれしいサプライズになっている。
    • 追加ガンプラは『鉄血のオルフェンズ』を中心に特徴的な外見のガンプラや限定販売されたガンプラが参戦している。「THE ORIGIN」のモビルワーカーや「初代ガンダム」の戦闘ポッド「ボール」等といったキワモノも参戦する。
      いわゆる「コンパチ機体」も少なからず参戦しているが新しい武器や特殊装備、バースト技で出来る限りの差別化を図っている。
      • そしてDLC第6弾にはガンプラ化していない「ガンダムTR-6[ウーンドウォート]」が参戦したため次回作以降ガンプラになっていない機体でも出れる可能性を示したと言える。
    • ちなみにDLCを購入しなくてもDLCを購入しているユーザーと一緒にプレイすればDLCミッションにチャレンジ出来、新規強化アイテムも入手できる。
  • 無くしきれない強パーツ
    • 前作や前々作から、一部パーツの性能が飛び抜けて高い事が指摘されていたが、今作でもそれが残ってしまっている。
    • パーツその物のステータスは均一化されたのは前述のとおりなのだが、パーツ内臓のオプション兵器の威力や使い勝手で差が出ている。幾つかはビルダーズパーツ化しているのだがされてない者の方が多い。
      • 特にガンダムアストレイゴールドフレーム天のバックパックのマガノイクタチ*13は前作で猛威を奮ったせいか今作では弱体化されたのだが、それでも強力なオプション兵装である。
      • 当初は調整不足と思われる様なぶっ壊れ性能のパーツも存在しており、アップデートによって改善はされているのだが、やはり若干抜きんでたパーツは残っている。
  • 一部固定ギミックの削除
    • 2で登場していた固定砲台や特定の武装を無効化するジャマーといった各種のトラップは今回削除されてしまっている。これの有無については前作でも賛否両論であり、面白みに欠けるとするか事故が減ってプレイが快適になったかで意見が分かれるところである。
  • 非常に分かり辛い大会レギュレーション
    • 今作はガンプラ大会という設定の為、一応はレギュレーションが組まれているらしい*14
      しかし、一部のバトル形式では3機で出現した敵チームが全滅した後に4機になって復活してくるなど、参加人数等について謎が多く残る。一応復活する事自体は、プレイヤーも使用できるリトライチケットの使用等で補完のしようはあるが、増えるというのは…
      • また、道中における敵ガンプラチームとのランダムエンカウントではプレイヤーの撃破=敗北となっている。これはプレイヤーがチームリーダーであるためだと思われるが、一方こちらは敵のチームを全滅させなければ相手チームを撃破したとみなされない。敵チームは全機倒す必要はあるが、こちらはプレイヤーが撃墜されると即戦闘終了である。たとえこちらは味方機が残っていても、プレイヤーが撃破された瞬間その対戦に敗北したとみなされ、リブートを掛けるまでもなく敵チームが消えてしまう。(即ミッション失敗というわけではないが)
    • 覚醒については、劇中で「使えるやつは使える」と言及される機能であり、主人公や一部キャラクターのみの特権となっているが、ゲームシステム的にはともかく、競技としては明らかに公平性を欠く代物となってしまっている。実際、覚醒した主人公が相手に「卑怯だ」と言われる展開もある。*15
  • ムービーに反映されないNPC
    • 同行するNPCについては、一度クリアしたステージに限って、自分で保存しておいた設計図の機体で出撃させる事ができる、1の仕様に戻った。
      しかし、これがムービーには一切反映されないのがなんとも惜しい所。ロボ太のSD機体についても同様。*16

問題点

  • 2でも問題となったテンポの悪さが改善されていない。
    • 今作では敵が全体的に固めであり、なかなか倒れてくれないことも多い*17
      ミッション中の敵の出現の仕方も2と変わっていないため、1ミッションがやたらと長く感じる原因になってしまっている。
    • 一応「フィールドにある敵のコアを破壊する」「ステージのどこかにあるモノリスを破壊する」など、通常とは異なるターゲットが設定されたミッションも存在する。しかしいずれも付近の敵を倒さなければそれらのターゲットを破壊できない。つまるところ全てのミッションのクリア条件は敵を全滅させることであり、作業的になってしまっている。
  • パーツのアビリティについてはシステム的にまだストレスの残る部分が多い。
    • 特に、ゲームの中ではパーツアビリティの具体的な効果(上昇値など)についての説明がアップデート前まで一切なかった。*18
      • これに関しては、アビリティの数が膨大で説明書に書ききれなかったためなのか、アビリティの効果まとめを公式HPに貼り出すという謎の対応がとられている。同じ効果を持つアビリティでも効果量に若干の差はあるため、最初のうちは、どのアビリティが一番よいのかいちいち公式HPを見ないとわからない。
    • また、ビルダーズランクを上げるとアビリティが付与された状態のパーツがドロップするようになるが、付与されるアビリティ及びそのレベルは完全ランダム。このため、思うように欲しいアビリティが集まらないことも多い。今作では敵が固いこともあって武器の威力を上げるアビリティが要となってくるが、顕著まではいかないものの難易度に差が出てしまうことにもつながる。
    • アビリティによるソート機能がないので必要なアビリティを探す際は全てのパーツを一巡する必要が出てくる。
      • パーツは一種類につき最大で900個まで持てる。つまり、倉庫が一杯の状態では900個以上*19のパーツからいちいち探し出さなければならないという苦行。
      • このため、機体を構成する全てのパーツを一からフル強化する場合、かなりの時間がかかってしまい、それが原因で萎えてしまう人もいた。
    • また、パーツ合成では設計図としてセーブしておいたパーツでも合成に使えてしまう。
      • やっとの思いで目当てのアビリティを強化できる……と思ったらうっかり設計データに登録していたパーツを合成に使ってしまう事故もザラ。一応、警告は表示されるが、探すのに疲れている状態ではさっさと終わらせたいのが常。ボタン連打で警告が表示されても間に合う筈がない。
  • ストーリーは最初こそ期待感のある進行だが、中盤から大会に連続して出る展開になると途端に単調になり、変わり映えしないステージの繰り返しになる。
    • 特にチャプター4は多くのプレイヤーの心を折る単調さ。武者修行ということで各地の大会に出場していくのだが、とにかくステージ数が多い。そのくせイベントが起こることもほとんどない。進行に応じていくつもの大会に優勝しているはずなのだが、それらしい描写もなく、それも単調さに拍車をかける。アップデートで敵の耐久力が変更される前はそれこそ何かの修行ではないかと思えるほどの苦行であった。
      • また、チャプター4で同行させられるNPCの戦闘中のセリフの一部が、人によっては不快感を抱くかもしれないものであったことも、しんどさを助長していたかもしれない。
    • ただ、そこを越えた先の展開は概ね高評価。イベントも増えるため単調さは感じないだろう。チャプター4が長すぎたせいで短く感じてしまうかもしれないが…
    • ストーリー中でのライバルとは、バトルする機会こそ何度かあるが、結局最後まで決着が付かないまま終わってしまうため、煮え切らない思いをしたプレイヤーも多い。
      • 正確には決着が付いたようなのだが、それは直接的な描写はないままトロフィーで結果を示唆するという形で行われる。表現としてはそこまで悪いものでもないが、本編上で直接対決が出来ないことには不満の声多数。ただ、この点については後に配布された無料の第一弾DLCにおいて、よりはっきりとした形で決着をつける事ができるようになり、一応の解決をみたといえる。
    • 前作と比較すると巨大MAやPGなどの大型機体が固定で出現するミッションが少ないため、手ごたえのあるミッションそのものが目減りしている。
  • 今作ではMGの機体パーツはストーリーを一度クリアするまで出現しない。
    • ストーリークリア後はMGのパーツがドロップするミッションをプレイできるようになるが、実際はドロップするパーツとミッションの難易度が変わっただけでストーリーはまた初めからである。
      • もともとパーツを目的として周回によるハック&スラッシュを繰り返すゲームとは言え、一周だけ遊びたいプレイヤーには不満点となる。
      • 一方、パーツ性能の均一化に伴い、前作の様にMGパーツとHGパーツでリーチ以外に絶対的な性能差が生まれる訳ではない為、その点での弊害は少なくなっている。
  • SDガンダムはあくまでもサポートキャラとして連れていけるだけで自分で操作はできない。
    • 頭身が違う以上、操作システムを落とし込むのが難しかったのだろうが、やはりぜひとも実現してほしかったところ。
    • 全5章のうち1章と4章には連れて行くことが出来ない。前述の通り、専用EXアクションの取得のためにはSDガンダムを一定回数連れて行く必要があるのだが、特に長い4章で連れていけないのは痛手である。
  • 最高難易度「ニュータイプ」での敵の攻撃力が異常に高い。
    • 最高難易度「ニュータイプ」では、敵の体力と攻撃力が大幅にアップするのだが、攻撃力の上昇値が著しく爽快感に欠けるという声もある。
      • 何の変哲もないただの攻撃で数十万ダメージを受けるのはザラ、大量に沸く敵の流れ弾で数十万~百万近く削られたり、相手と攻撃方法次第ではHPを上限まで上げても一発で瀕死になったり酷い場合では見切りにくい攻撃で一撃死などある。
      • これらの問題はアビリティの「即死回避」やリペア系、耐性アップ、攻撃力強化等のアビリティを付けて強化したり、リペアキットやリペア系のEXアクション、強力なオプションやビルダーズパーツを装備していればある程度は解消されるが、逆に言えばこれらがなければ不快感は強いということである。「自分だけのガンプラを作る」というゲームにおいてガンプラの装備を縛りかねないこれらの仕様はいかがなものか。
  • 容量の限界か、Vita版は動作が重く、カクついたりする場面も少なくない。アセンブル画面は特に顕著。

総評

3作目ということでシステム的にはかなり完成されたものとなっている。
過去作での反省も上手く取り入れられており、不満点は残るが、ガンプラのゲームとしてはこれ以上ないほどの自由度を得た作品。
これまで遊んできたプレイヤーならば手に取って損はないはずである。

ぜひとも、自分が夢見た自分だけのモビルスーツを、ガンプラとして形にしてみていただきたい。

余談

  • 本作でもカスタマイズコンテストが行われており中には「月刊ガンダムエース」で連載中の漫画「ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジングレディ)」と「機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST(ダスト)」に登場するオリジナルMSをカスタマイズするという企画もあった。
    • また、本作を基にしたストーリーの漫画も、同誌上で連載されている。
  • 2017年3月30日、ベスト版とDLCを全て収録したダウンロード版「BREAK EDITION」が発売された。