「ダイナマイト刑事2 カリブの海賊編」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ダイナマイト刑事2 カリブの海賊編 - (2017/07/13 (木) 01:44:10) の編集履歴(バックアップ)


ダイナマイト刑事2 カリブの海賊編

【だいなまいとでかつー かりぶのかいぞくへん】

ジャンル ノンストップドラマティックアクション
アクション*1
高解像度で見る 裏を見る
対応機種 アーケード(MODEL2)
ドリームキャスト
発売・開発元 セガ・エンタープライゼス
稼動開始日 【AC】1998年
発売日 【DC】1999年5月27日
プレイ人数 1~2人(同時プレイ)
判定 なし
ポイント 『ダイ・ハード』のゲーム化から脱却
基板末期作ながらも作りこまれた内容
万人でもプレイしやすい適度な難易度
更に進化したゲーム内外のおバカ要素


概要

  • 当時既に末期だったシステム基板「MODEL2」で製作*2された、『ダイナマイト刑事』の続編。開発は前作同様AM1研が担当。
    前作の海外版は映画『ダイ・ハード』のゲーム化と扱われたが、今作から海外でもセガオリジナル作品の『DYNAMITE COP』として扱われ、同映画の雰囲気はほぼ無くなった。
    グラフィックや動きだけでなく、おバカさも格段に進化し、プレイヤーキャラも前作のブルーノ警部*3に加え、Navy SEALs隊員2名の計3人から選択可能となった。
    • ストーリーは前作で逮捕されたウルフ本郷が護送中にバミューダトライアングルで消息を経った後、新旧部下を率いて「カリブの海賊」を名乗り復活、
      米大統領の娘を含む2000人を乗せて同海域を航海中だった新造豪華客船「バミューダ号」をハイジャック、彼女らを人質に取って米政府を脅迫した。
      これを受けた大統領に召集させられたブルーノ警部は、Navy SEALsと共に「バミューダ号」に突入、人質救出を目指すというもの。
  • 色々な意味で前作よりパワーアップした作品だが、新たに導入されたパワーアップシステムはプレイヤーが異常に強くなる為、難易度はシリーズの中でも易しめ。

特徴

  • 基本システムは基本的に前作とほぼ同じ。
    • 1レバー+パンチ、キック、ジャンプの3ボタンの操作形態や、「アクションシーン」と「CAUTIONシーン」、上限を越えてライフを上げられる点もそのまま。
  • プレイヤーキャラは前作からシンディが抜け、Navy SEALs隊員のジーン・エディーの2人が追加。1P・2Pを問わず、スタート時に選択可能。
    前作では「ステージ毎にプレイヤーの服がボロボロになっていく」演出があったが、今作では単にライフ量により脱げていく方式になっている。
    • ブルーノ・デリンジャー警部
      • 前作から続投したSFPD所属の「Mr.ダイナマイト」。前作での功績により大統領の信頼を得、大統領直々の依頼を受けて今回の事件に特別参加した。
        今作ではバランス型兼武器取り扱いのプロであり、武器の威力や振り回し攻撃の回数が他の2人より多く、パワーアップ時はそれが更に強化される。
        前作から殆どの通常技が変わっているが、他の2人よりも良い意味でも悪い意味でも癖が少なく平凡で、エディーに次いで扱いやすいキャラだろう。
    • ジーン・アイビー軍曹
      • Navy SEALs所属の女性隊員。戦場で信じられるのは自分だけという、ストイックな性格のウクライナ美女。
        スピード型兼投げ技のプロで、攻撃回数と威力が他の2人より多いが、全体的な攻撃の速度や範囲が遅く狭い等、兎に角扱いが難しい上級者向けキャラ。
        得意の投げ技も、殆どは標準体型でガードができない雑魚敵にしか効かない為、ボタンの押し方や技の連携を熟知する事も必要となる。
    • エディー・ブラウン伍長
      • Navy SEALs所属の黒人隊員。バイであり、今回の事件がSEALs隊員としての初出勤だが、逞しい男ばかりな現場は彼にとって「天国」らしい。
        パワー型兼ムエタイを用いた打撃技のプロ。ジーンとは対称的に攻撃の速度や範囲が速く広い為、ボタン連打だけで敵を倒しやすい。
        連続ヒット時の攻撃回数も他の2人より若干多く、パワーアップシステムの存在もあって誰でも簡単・爽快に扱える万能キャラ。
  • キャラクター選択後、選択する「MISSION」によって、客船への突入方法やステージ構成が変わる。
+ MISSION一覧

難易度は明記されていないが、AC版攻略本では大まかに2→1→3の順で難しいとされている。
ステージ名は共通で1面が「INVASION」・2面が「INSIDE SHIP」で、3面・4面はMISSION2以外は「ESCAPE」「ISLAND」、MISSION2のみ「HOLD」「ESCAPE」となる。

MISSION名 突入法 解説
MISSION1 デッキへパラシュート降下 前作同様、ヘリから降下して屋上デッキからスタートするルート。ステージ中に初期配置されたアイテム量は並。
ゲーム序盤の難度は低いが、中盤から高くなり、海賊の本拠地である海賊島からはアイテム量も少なくなる。
MISSION2 小型ボートで船側面へ接近 アドバタイズデモにも登場する、3等船室からスタートするルート。ステージ中に初期配置されたアイテム量は多め。
このルートのみストーリーが「バミューダ号」内で終始展開され、海賊島は一切登場しない。
全体的にボス戦ステージでは高威力の武器が置かれ、「CAUTIONシーン」成功で戦闘をスキップできる場面も多い。
MISSION3 潜水して船尾非常口から侵入 船尾非常口からスタートするルート。このルートのみ、最初のアクションシーンはウェットスーツ着用となる。
ステージ中に初期配置されたアイテム量は少なめで、3面終了後のボーナスシーンも存在せず、全体的に高難度。

評価点及びおバカな点

  • 前作から様々な面でとっつきやすく進化したゲーム性。
    • 前作では敵味方共に上下・横の4方向にしか移動・攻撃が出来なかったが、今作で斜めが追加されて全8方向となり、操作性も改善された。
      これによりステージを縦横無尽に移動する事が可能となった他、攻撃時には敵がいる方向にある程度キャラが向き、攻撃を当てやすくもなった。
    • 前作よりも無敵・攻撃判定が長くなった全ボタン同時押しの緊急回避、ジャンプボタン連続押しのクイックステップや武器の投棄*4等、プレイヤーの性能も全体的に向上している。
    • 全ての敵でコンボを決めたり、武器を投げつけると一定確率で気絶するようになった。これは倒れ・立ち両方で発生し、その間は無防備となる。
      この際に前者は足を持つ事で敵を武器として使用でき、後者は敵に触れる事で投げ状態に移行できる。これらの間はご丁寧な事に画面下のアイテム欄に敵の名前が表示されるおバカ要素も。
      • 雑魚敵から攻撃を受けた際のダメージ量が前作より若干減っていたり、プレイヤーの攻撃をガードする敵がボス敵のみとなった点も評価点だろう。
    • ステージにはテーブルやベッド等による高低差が追加され、あえてそれに上って戦う事も可能。当然ながら敵も上ってくるが、この際のみ敵に触れる事で無条件で投げ状態に移行できる。
      この際、ボタン同時押しでジャンピングパイルドライバーやジャンピングえび反りドライバーを決められる。前者はアイテムも落とすので、稼ぎプレイ時は必須テクニックとなる。
  • プレイヤーキャラの性能が一時的に強化されるパワーアップシステムが追加された。
    • 敵を倒した際に出たり、一部ステージに置かれている「P」アイテムを5つ取得するか、稀に出る「S」アイテムを1つ取得する事で自動発動される。
      パワーアップ中は全攻撃の威力が強化され、通常・武器攻撃の攻撃回数がほぼ2倍となる他、特定ボタンの組み合わせで各キャラクターの得意技を更に強化した必殺技も使用できる。
      弱い雑魚敵ならばボタン連打のコンボ1セットだけでも倒せ、ガードを持つボスも大抵は途中でガードを破って攻撃できる為、プレイヤーは爽快に大暴れできる。
  • スコアシステムも追加されている。ランキングはなく、ハイスコアのみ記録される方式と地味ではあるが、やりこみ要素としては十分。
    • 敵の攻撃を受けるとスコアが減り、「逮捕」では撃破スコアも入らない為、如何にダメージを受けずにアイテムを拾い、敵に余分な攻撃を叩き込めるかがカギになる。
  • 前作から引き続き登場しているおバカな点は今作で更にパワーアップ、いい意味で悪化した。
    • 前作の「『ダイ・ハード』のゲーム化」という扱いから外れたお陰か、前作よりブッ飛んだキャラクターデザインが増えた。
      • 新プレイヤーの2人はどれも裏設定が強烈。ジーンは殆どの情報は極秘扱いとされておきながら、幼少から世界の特殊部隊を渡り歩き*5
        本名は「マリ・ストリチナヤ」で趣味は日本のアニメ鑑賞・両親は米・オーガスタでレストラン*6経営…と結構な情報が紹介されており、
        外見が明らかにエディ・マーフィーなエディーは、その殆どの設定が同氏が主演した映画のパロディでありながら、
        その声とモーションの所為で開発中にスタッフからバイ認定され、「新宿2丁目の盗塁王・英雄」という別称もつけられてしまっている*7
      • 更に敵キャラは雑魚・ボス含め全員が「テロリスト」や「海賊」の一言では片付けられないレベルでド派手&おバカなデザインや設定がなされており、
        ゲーム後半に登場する骸骨風のボディペイントが特徴の「古代バミューダ族」は、地面に倒れると秘術によって一定確率で分裂するという非人間ぶりをみせる。
        生き物を背負った○○男が4種類*8もいたり、1面の海賊夫妻*9と2面の料理人*10ボスの半分が肥満体で、3面ボスに至っては巨大ダコ*11と人間ですらない
  • プレイヤーが使える武器は、ブラストシティ筐体や小便器等、おバカな方向でますます豊富になった。
    • 今作では何故か電化製品の殆どが爆発物扱いである。もちろんブラストシティ筐体や炊飯器まで。…中に火薬でも仕込まれているのだろうか。
    • 更に、対艦用ハープーンミサイルが何故か丸出しで落ちている。拾って発射すると大爆発を起こし、キノコ雲を発生させて敵を大きく吹っ飛ばす。しかし刑事たちはまったく平気
      敵もライフさえ残っていれば普通に立ち上がってくる。…えーと、ミサイルってそういうものでしたっけ?
    • 拳銃を持って標準体型の雑魚敵と組んだ際にパンチボタンを押すと「逮捕」し即撃破できる点は前作同様だが、今作ではキックボタンで敵に催促しアイテムを奪う「アイテム奪い」が追加。
      計4回まで催促が可能だが、敵がアイテム未所持で首を横に振った後も催促し続けたり、ゲームが進行するとホールドアップ状態となった直後に逆に金的を受けてしまう。
  • 回復アイテムも進化。大塚製薬の飲料類*12と食べ物*13が乗った皿が追加され、後者はキックボタンで食べて回復・パンチボタンで食べ物(と皿)を投げつけて攻撃できる。
  • シリーズの特徴のおバカな点は、当然ながら3作目の『ダイナマイト刑事EX アジアンダイナマイト』にも引き継がれており、そちらでも更に悪化している他、
    THE HOUSE OF THE DEAD』番外編の『ゾンビリベンジ』にも(毒島的な意味で)存在。

問題点

  • 今作では3人の技がはっきりと区別され、キャラにとって使い勝手が大分違うのだが、それ故のキャラ格差が激しい。
    • はっきり言って、エディーが飛び抜けて強すぎる。コンボの蹴り技の火力が高く、ダウンを簡単に奪える為に状況を有利でき、回し蹴り系統の技も多い為、少し軸がズレていても当てやすい点も拍車をかけている。
      ブルーノはエディー程ではないものの使いやすく、前作と同じ感覚で技を出せる部分も多い為、クリアはそこまで難しくない。残ったジーンの使い勝手は間違いなくワーストである。
      具体的にはリーチが短めな上に直線的な技が多く、見た目は非常に爽快な関節技コンボも、実際の威力は3人中最低。その為、他の2人でクリアできても彼女ではクリアできない、というプレイヤーは多い。

余談

  • MODEL2基板の稼働時間計測機能を活かした、タイムリリース要素があった。
    • 稼働時間により、ゲームオーバー時に表示される下記公式サイトの隠しページ「ぱすわーどの小部屋」閲覧に必要なパスワードの公開と、
      「アイテム奪い」やステージ中のスロットマシーンで当たりを出した際に出る、回復アイテムの種類が増加していくようになっていた。
    • パスワードは基本的に1週間分で切り替わり、回復アイテムは基本的に100時間毎に追加されていく方式で、全解禁には何と5000時間稼働する必要が有った。
+ 隠し回復アイテム一覧

これらの回復アイテムの半分程は食料ではないが、取得すると中型ライフと同程度にライフが回復する。一部解説はAC版公式攻略本から引用。

アイテム名 解禁時間 解説
ボタン 100時間 本来は服に付いている黒いボタン。
チョコレート 200時間 黒い板チョコ。「オンラインコミックによると、刑事の世界ではハーシーズ製が人気」らしい。
カイチュウドケイ 300時間 シンプルな白い懐中時計。「残念ながら花組の奴ではない」らしい。
アマイクッキー 400時間 よくあるシンプルな茶色いクッキー。「強いて言えば某M社の奴に似ている」らしい。
サイコロ 500時間 1の目が上を向いたサイコロ。
フロッピー 600時間 黒いフロッピーディスク。「2016年の時代設定なので、大容量に違いない」らしい。
ホットドッグ 700時間 マスタードがかかったホットドッグ。
アイスクリーム 800時間 コーンに乗った白いアイスクリーム。一見ジェラートにも見える。
シンビーノ
ジャワティストレート
900時間 一部ステージに置かれているものと同一。
カギ 1000時間 黒い持ち手の鍵。
オウショウ 1100時間 将棋の「王将」そのもの。「何故これが有るのかは刑事2の7不思議の1つ」らしい。
オオキナオニギリ 1200時間 読んで字の如く、大きなおにぎり。
オロナミンCドリンク 1300時間 一部ステージに置かれているものと同一。
ペロペロキャンディー 1400時間 白い下地に、ピンクの渦巻きが入った丸型のキャンディー。
ポカリスエット 1700時間 一部ステージに置かれているものと同一。
スプーン 1900時間 銀色の食器。「某社の腕時計*14ではない」らしい。
トランプ 2200時間 黒のスペードのエースが書かれている。
ビデオテープ 2600時間 「内容は秘密。開発者が女装*15しているビデオではない」らしい。
ウデドケイ 3000時間 黒いベルトに白い盤面の腕時計。
タマゴゲーム 4000時間 明らかに白の初代「たまごっち」。「ドリームキャストのビジュアルメモリではない」らしい。
サターンパッド 5000時間 俗に言う「白サターン」のコントローラー。
「2016年にサターンがあるかより、これが出るまで刑事2が稼働してるか不安」だったらしい。
  • 本シリーズを語る上で外せない、おバカ・おふざけ要素全開の公式サイトも進化。
    • 前作から引き続き、一部開発及び販売スタッフによる「挺身過激団・爆組」が製作した為、相変わらず殆どのページでおバカネタ・伏字ネタ・身内ネタだらけだった。
      トップページだけでも、デザインが当時の『バイオハザード?』のパロディで、AM1研開発のAC野球ゲームのジョークページがあったり、タイトルロゴ中の「K」をクリックすると『北へ。』へ飛ぶ…等とネタだらけ。
    • やはりここでは説明しきれないので、具体的にはアーカイブ保存された公式サイト「ぱすわーどの小部屋」のまとめを参照してほしい。極一部は閲覧不可だが、それでも如何にブッ飛んでいるかが分かるはずである。

総評

  • 高難度でウケが悪かった前作とは打って変わって爽快さを重視した低難度と、更にド派手で変テコに進化したおバカ要素の組み合わせは、とりあえずプレイするだけでも楽しく、このジャンルが苦手な人にもお勧めできる。
    • 公式サイトのおバカっぷりも相まって、今作はライトユーザー層にも当時の最新基板使用の他ゲームにも負けぬ高評価や一定の人気を博したのだが、一部のコアな刑事ファンからは難易度低下でそっぽを向かれたようだ。

家庭用移植

  • アーケード版稼働の翌年である1999年5月27日にドリームキャストに『ダイナマイト刑事2』*16として移植された。

評価点(移植版)

  • AC版以上の性能を持つハード性能やGD-ROMの大容量を生かした半透明描写やプリレンダムービー、充実したオマケ要素が追加。
    • 通常モードの「カリブの海賊編」の他、超高難易度モード「激闘編」や、「百人組み手」「対戦刑事」「TONY画伯*17 イラストギャラリー」「オンラインコミック*18閲覧」が追加された。
    • おまけとして懐かしのゲーム『トランキライザーガン』を収録。最初はプレイ不可だが、「カリブの海賊編」をクリアしていくとクレジットが増える。
    • DLCの「刑事の素」*19も追加。認証させると全モードで隠しキャラが選択可能となる他、「スタンガン」*20等の武器数種、「イラストギャラリー」で更なるイラストが閲覧可能となる。
+ 隠しキャラ一覧

これらの隠しキャラの性能や声はベースキャラと同じで、ダメージによる脱衣も存在しない。

キャラ名 ベースキャラ 解説
ブルーノ・デリンジャー警部補 ブルーノ 前作1面での青いジャケットを着たブルーノを再現。但し顔つきは『2』のものなので、少々違和感があるか。
シンディ・ホリデイ警部 ジーン 前作1面での白/赤ジャケットを着たシンディが復活。但し性能はジーンなので、攻略には苦労するだろう。
サル エディー 今作のエンディングやコミックにてブルーノが飼っている小型サルがまさかの人間サイズになって登場。

賛否両論点(移植版)

  • DC版専用の演出やモードが追加された一方で、AC版に存在した一部要素が削除されている。
    • 各ステージ開始時のステージ名紹介とワイヤーフレーム風の現在地表記の演出が削除され、カットシーン後直ぐにステージが始まるようになった。
      • 舞台の豪華客船は屋内が多いため、特にDC版が初プレイのプレイヤーにとっては、自分達が船内をどう移動して何処で戦っているのかが分かり難くなっている。
        シリーズファンからしてみれば、AC版の演出は前作での演出に準じたものだっただけに、「シリーズ伝統の描写」が無くなった事になり、少々不評を買った。
  • 敵味方共に、AC版から省略された演出やモーションがあり、プレイ感覚が異なる部分がある。
    • 通常攻撃以外の攻撃・被弾エフェクトや、壁際に関するモーションが軒並み削除・統一されている。
      前者は被弾した際の出血・刺さった矢が暫く残る演出やジーンの投げ技の関節部に白いスパークが走る演出が削除され、何れも「オレンジ色のスパーク発生」に統一。
      後者は壁際で銃撃された際に壁に打ち付けられる演出と、敵を壁際に振った後に敵が壁にハマってしまった頭を引き抜こうと四苦八苦する演出が削除されている。
      一部演出は当時の残虐表現問題に引っかかりそうでもあり、それに関する自主規制・変更とも受け取れる為、まさに賛否両論と言えるかもしれない。
    • キャラクターの人影が低ライフでは赤く明滅し、パワーアップ時には数色に明滅する演出が削除されている。
      雑魚敵のライフが表示されなくなった今作では、前者は一定の目安として大分重宝していたのだが、DC版ではそれが不可能。
  • 一部武器や大塚製薬の飲料類、タイムリリースアイテムが削除されている。
    • 具体的には「ぶんまわす武器」*21である「ナツカシイデンワ」「イカリ」「アイロン」が何故か削除され、
      大塚製薬の飲料類は兎も角、タイムリリースで追加された「アイテム奪い」やスロットの当たりで出る回復アイテムも軒並み削除されている。
      AC版での上記武器の使い勝手は微妙で、後者はプレイ自体に関わるものですらなかったが、ACゲームの移植という観点では問題点である。
  • DC版ベースの続編である『EX』でもこれらの演出は復活せず、シリーズファンから不評を買う事になった。

問題点(移植版)

  • MISSION1以外はコンティニュー制限がある。
    • それぞれ通常モードのMISSION2が5回、MISSION3が3回まで、「激闘編」では何れのルートもコンティニュー不可。1人プレイは勿論、2人プレイでは相当な足かせとなってしまう。
      しかも前作とは異なり、おまけゲームをプレイしても本編のクレジットは増えず、逆に本編の各ルートを初クリアすると、おまけゲームのクレジットが増える。
      前作のシステムもただ本編をプレイしたいプレイヤーにとっては面倒だったが、今作のこの仕様はそれ以上の問題点である。
  • イラストギャラリーのイラスト解禁が非常に面倒。
    • イラスト解禁には「ステージの特定地点を攻撃してイラストを見つけ、更にパンチボタンで回収」という手順を踏む必要が有るのだが、肝心のイラストは目に見えず、
      捜索方法はコントローラーに装着されたビジュアルメモリ*22の音だけが頼りで、「敵を全滅させないよう、ステージを虱潰しに回り、VM音が鳴った周辺をこれまた虱潰しに攻撃し続ける」という完全な作業に陥る。
      普通にプレイする分にはVM音が鬱陶しくなりがちで、オプションでオフにする機能もあるのだが、イラストの捜索はVM音以外のヒント機能が無い為、結局はオンにしてのプレイとなりやすい。
    • 更に一部のイラスト解禁に至っては「刑事の素」が必須で、2017年現在では解禁はほぼ不可能と言って等しい。
  • 「刑事の素」を使用しないと一部隠し要素が楽しめない。
    • 上記にも記述しているが、隠しキャラ及び一部のイラスト解禁には公式サイトと体験版に収録されていたDLC「刑事の素」が必須。
      当然ながら公式サイトはとっくの昔に閉鎖され、もう一つの体験版ディスクも非常にレア物となっている為、2017年現在ではこれらの隠し要素の解禁はほぼ不可能と言って等しい。
    • 一応、セーブデータ配信サイトで「刑事の素」を収録したデータが配信されてはいるようだが、現在のパソコンではDCのセーブデータ移植はほぼ不可能である*23