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…いる! - (2015/03/06 (金) 13:48:17) の編集履歴(バックアップ)
…いる!
【いる】
ジャンル
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アドベンチャー
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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タカラ
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開発元
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ソフトマシン
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発売日
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1998年3月26日
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定価
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5,800円
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ポイント
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「まともな人なんて校内には数えるほどしかいないんだよ…。」 「先生の去就はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。」 「いやあ、インズマウスは強敵でしたね。」
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廉価版
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THE BEST タカラモノ:1999年8月5日/2,940円
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概要
高校生である主人公が、自分の学校で起きた怪事件を解決するというホラーアドベンチャー。
特徴
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フルポリゴンの校舎内を探索する。主人公の一人称視点で描かれている為、主人公自身の姿は基本的に表示されない。
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主人公は普通の高校生であり、超能力などは持っていない。その為モンスターに襲われたら、制限時間以内に隠れるか、特定のアイテムを使って敵を消し去るかしなければならない。
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シナリオは一応クトゥルー神話を下敷きにしているが、知らなくても支障はない。
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逆を言えば思わせ振りなだけで掘り下げられない描写もある。
問題点
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校舎内は広大なのだが、アイテムの入手方法がノーヒントである事が多い。
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更には、そもそもそれがアイテムであるとすら気付きにくい程のさりげない置かれ方をされている物まである。
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また、入れる教室は沢山あるが、何も無い場所が多い。学校である以上、教室の数は相応にあって然るべきだろうが、ゲームとしては何も無い所を手探りで探索するのは辛いものがある。
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敵に発見された時は、制限時間内に隠れなければならない。と言うクロックタワーシリーズ?を彷彿させるシステムがあるが、同作には程遠い完成度。
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初見こそ焦燥感と緊張感を味わう事が出来るが、逃げ込む部屋と隠れるべき場所は固定なので一度答えが判ってしまえばそれまで。正解は固定なので「隠れても発見される」と言った事も無い。
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この隠れてやり過ごすシチュエーションはストーリー中に強制的に発生するもののみで、しかも僅か三回しか無い。
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時間経過やランダムで敵と遭遇する事は無いし、主人公の行動によって発見されると言った事も無い。本当に学園内に敵が徘徊しているのか疑わしくなる仕様である。
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その為、序盤でモンスター化した後輩等がそれっきり忘れ去られる。やり過ごした敵は一体どこに行ったのだろうか?
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一人称視点としての問題。
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移動すると実際に主人公の視点に合わせて(しかも大げさに)上下に揺れるので3D酔いを助長している。
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重要キャラであったはずの女性教師についても、エンディングではまったく触れられずに終わってしまう。
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ゲームの初期に、偽校長に何かを命令しているシーンがあるため、敵側の人間としか思えないのだが、その後は敵らしい行動は全く取らず、最後は主人公をモンスターから庇ってフェードアウトしてしまう。
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一応別ルートも存在し、そちらでは女性教師が黒幕として登場する。しかしルート分岐の条件が曖昧過ぎて分岐しているのかわかりづらい上、黒幕が違うというだけで結末は同じ。
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尚、女性教師の素性については下記のグッドエンドルートで少し語られる。…が、以降はそれを掘り下げるような展開が一切無い為、「だから何?」で終わってしまっているのが実情。
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エンディングはグッドとノーマルとバッドが存在する。しかし終盤の舞台ではセーブすると戻れなくなる上に、グッドエンドに必要な重要アイテムはそのポイントの少し前にある(しかも分かれ道の一方の先なので、気づかずスルーする確率は五分五分)。従って、重要アイテムを取らずに到達するとバッドorノーマルエンド直行となる。
+
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こんなオチじゃ俺…彼女を助ける気なくなっちまうよ!!
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相思相愛のヒロインを助ける為に行動した主人公は、救出に成功するのだが、最後は「その後2人は別々の学校に転校していった」の一言で片付けられて終わる。
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また、事件は完全に終わったのかどうかもハッキリしない一文が流れる。とはいえクトゥルー神話をモチーフにした作品はそういった終わり方が多い。
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その他
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誤字脱字がある。「肖像画を壁のフックに壁に掛けた!」…意味不明。
評価点
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雰囲気作りはよく出来ている。
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舞台となる学校は学園祭を控えており、主人公達は準備の為に遅くまで残っていると言う設定である。その為、当初こそ灯りが点いていて、生徒も何人か残っている状態だが、直に電気は全て消え、事件が始まる。
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暗く不気味な学校という雰囲気はよく出ており、あちこちに生徒の惨殺死体が転がっている事で恐怖感も煽られる。さっきまで話していた生徒が、少しストーリーのフラグを立てて戻った時には死体と化している、と言う事も。
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学園祭前日の為、各教室には屋台や迷路が設置されていたり椅子が並べられていたりと、それぞれのクラスの出し物が用意されている。その中で起こる惨劇とのギャップが不気味さを引き立てている。
総評
学園祭前日の学校が舞台、主人公に戦闘能力が無い、などホラーゲームとしては面白くなりそうな材料は揃っていたものの、ゲームとしての作り込みの甘さや投げっ放しのストーリーと言った粗が目立つ。雰囲気ゲーとしてならそこそこ楽しめるかもしれない。
その他
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本作のBGMの作曲者は、後に『スーパーロボット大戦K』において盗作騒動を起こす事になる人物である。
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本作が作られた当時は、盗作疑惑のあるソフトは出ていなかった。本作自体に関しても、そういった噂は特に出ていない。ソフト自体がマイナーなので気付かれていないだけかも知れないが…。
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序盤に女子生徒(後にモンスター化する後輩)の首が体にめり込むというバグがある。
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その時点ではまだ惨劇が起きていないにも関わらずプレイヤーを恐怖のどん底に叩き落とす。台詞が普通なだけに余計怖い。