「シティコネクション」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

シティコネクション - (2014/09/29 (月) 15:25:26) のソース

*シティコネクション
【してぃこねくしょん】

|ジャンル|アクション|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売・開発元|ジャレコ|~|
|稼動開始日|1985年|~|
|ポイント|車道系ドットイート&br()非常にクセのある操作性|~|

**概要
-1985年にてジャレコがアーケードにリリースした横画面/視線アクションゲーム。ジャンル的にはドットイートに該当する。
-15歳の少女・クラリスが理想の男性を捜し求めて愛車を乗り回し、行く先々の国でパトカーに追われるというストーリー設定。クラリスがパトカーに追われる理由は、彼女が運転免許を持てる訳がない年齢((日本の道路交通法においては、普通自動車の免許を取得できる年齢は18歳以上である。仮にクラリスの出身地の法律が日本と違うとしても、15歳で自動車の運転が許される事はまずあり得ない。そしてどんな国であっても国際ライセンスは未成年では取得できない))だからなのか、単に街中を暴走走行しているだけなのかは不明。
-一人~二人交互プレイ可能、全12ステージ構成、周回ループ制。

**主なルール
-各ステージには4つの段差にて構造された車道が設置されており、クラリスの乗車する車(以下自車)を車道に走らせると、その部分が塗りつぶされる。すべての段差を塗りつぶす事がこのゲームのステージクリア目的となる。
--自車は左右に走らせると絶えずスクロールするが、一定区間を走らせると車道の繋ぎ目がループし、エンドレスでスクロールし続ける。

-レバーにて自車の左右、もしくはジャンプ中の制御操作、ボタンは2つあり各自、ジャンプボタンとオイルボタンに使用する。
--暴走車が自機という関係上、一切の停止行動ができず、常に走行する形となる。また、走っている方向と逆にレバーを入れると、特有の慣性と共にウィリーがかかり一時的な隙を伴う。
--ジャンプボタンにて上の段差車道などにジャンプする。、ジャンプ中にてレバー左右を入れると自車の制御が可能な他、レバー上とジャンプボタンを押せば、通常よりも高く飛ぶハイジャンプも可能。
---このジャンプにも特有のクセがあり、言葉で言い表すならば「ふわっと飛ぶ」といった感じとなる。よって、ジャンプのタイミングに慣れないと、まともにジャンプする事すらおぼつかない恐れが高いので注意。
---また、ウィリー中では一切のジャンプができない為、必ず自車を走らせている状態でジャンプボタンを押す必要がある。
--オイルボタンを押すと、自車前方にオイルを投げ、それを敵パトカーに当てるとそいつをスピンさせる。スピン状態のパトカーに自車が触れるとそいつを吹き飛ばせる同時にスコアボーナスが貰える他、2台スピンさせたパトカーを同時に吹き飛ばせばさらにスコアが増える。
---オイルが利く敵はパトカーのみであり、それ以外の敵には一切の効果はない。
---オイルには回数制限があり、これが0になるとオイルが投げられなくなる。ステージ内にてオイルアイテムが配置されており、それを取ればオイルのストックが補給される。
-このゲームに出現する敵は主に3種類存在し、どれも各ステージ内にて無限に沸いてくる。以下詳細。
--「パトカー」…本作のメインの敵で、複数でちょこまかと車道内を走っている。ステージによってパトカーの形が違うが、特に性能的な差はない。但し、ときおり待ち伏せして猛突進してくる強敵パトカーが出現する場面もある。オイルを当てるとスピンするのは上記で述べた通り。
--「猫」…その場から一切動かずたむろしている敵(?)で、オイルは一切効かない。
--「たけのこ」…自車が同じ段差の車道に留まっていると出現する。猫同様、その場からは一切動かず、オイルは一切利かない。
--各敵は姿が見えなくなるまで画面をスクロールさせると、その場から消えるという特性があり、倒す手段のない猫やたけのこに対しては、この方法で存在を消す事が可能。
-本作のアイテムは主に2種類ある。両者共に特定場所に放置されている。以下詳細。
--「オイル」…オイルの使用ストックが1増える。かなり定期的に配置されている。
--「風船」…これを3つ集めるとそのステージは強制クリアとなり、ランダムでどこかの先ステージへとワープする。出現回数は少ない。
-残機制ですべてなくなるとゲームオーバー。ミス条件は「自車がスピンしていないパトカー、猫、たけのこに触れる」となっている。また、ミス後の復活においては、敵は初期状態に戻っているが、塗りつぶされた道路はそのままの状態での再開となる。

**批評点
-ドットイートの亜流作の一つであり、車を走らせて目標(ドットイート)を達成していくという要素が組み込まれた作品。ルール自体は「単に道を塗りつぶせばクリア」という至ってわかりやすいものとなっている。
--しかし、このゲームの自車の操作感覚はかなり独特で、「自車左右の向きを変えるだけでウィリーの隙が発生し、直感的に操作し辛い」「ジャンプがふわっとし、上車道に上がるのも一苦労」などのクセを持っている。よって、ただ道を全部塗りつぶせばいいと軽い気持ちでプレイすると、最初のステージすらもクリアできるかどうか怪しい難易度に仕上がっている。
--とはいえ、このクセありの操作性もゲームバランスの一環でそうなったのであり、むしろ操作に慣れると他の同時期のゲームでは味わえない面白さが堪能できてしまう。そういう意味ではスルメゲーの一面を持っているといえる。
--操作面以外でのゲーム上の難点としては、敵などの数が少なく、ステージのバリエーションが決して豊富とはいえないところだろうか。
-世界中がステージ舞台となっており、各ステージは地方色豊かな外観であるのも特徴。ステージ1のアメリカでは自由の女神、ステージ8の北京では天安門広場、ステージ9の日本では富士山といった背景が存在し、「まさに世界を旅(というか暴走)している」実感を味わえる。
--また、自車や敵などのコミカルな動きが可愛らしく、そののほほんとした雰囲気もまた本作の魅力といえるだろう。
-各ステージのBGMは「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調第1楽章」のアレンジが使用されている他、猫に触れてミスすると「ねこふんじゃった」の楽曲が流れる。特に猫BGMは斜め上に飛ぶ猫の様子も相まって妙に印象深いものとなっている。 

**総評
-クセの強い操作性により、若干とっつきにくい内容になってはいるが、慣れてしまえばなかなか面白いのが本作の侮れないところ。特別出来がいいものでもないが、暇潰し感覚でプレイするのもまた一興だ。
-家庭用移植には割と恵まれている方。特にファミコン版はバーチャルコンソール配信にて、お気軽にプレイできる模様。

**家庭用移植
-ファミリーコンピュータ版(1985年9月27日発売、ジャレコ)
--グラフィックが幾分か簡略化され、ステージ数がAC版の半分である全6ステージに削られているが、ゲームとしては普通に遊べる出来。
--AC版では道の塗りつぶしが1ドット単位だがFC版は1ブロック(8ドット)単位なので、塗り残しの把握がしやすい。
---NES版では、クラリスが男性に差し替えられている。
--2008年3月11日からFC版がWiiの[[バーチャルコンソール>http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_cc/index.html]]にて配信中、要500Wiiポイント。また2013年1月16日から3DSでも配信された。500円
インサイドの記事で何故か冒頭がメタルマックスになっていた
-MSX版(1986年発売、ジャレコ)
--FC版同様6ステージ構成となっている。ハードウェアスクロール機能のないMSXでは仕方のないことではあるが、ゲームとしてみてもFC版よりも移植度が低いとの事。
-オムニバスソフト
--[[ジャレココレクション Vol.1]](プレイステーション、2003年10月23日発売、PCCWJ)
---FC版の収録。