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お茶犬の大冒険 ほんわか夢みる世界旅行 - (2012/08/25 (土) 19:30:57) のソース

*お茶犬の大冒険 ほんわか夢みる世界旅行
【おちゃけんのだいぼうけん ほんわかゆめみるせかいりょこう】

|ジャンル|ほんわかアクションゲーム|&amazon(B000YRNFTC)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|エム・ティー・オー|~|
//|開発元||~|
|発売日|2007年12月20日|~|
|価格|5,040円(税込)|~|
|プレイ人数|1~2人((2人プレイはお茶犬つく~るで作成したデータを送るだけの対象でしかなく、ゲームそのものは完全なる1人プレイ専用となる。))|~|
|セーブデータ|3箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|ポイント|お茶犬の冒険シリーズ第三段&br()優しいながらもきちんと作られたアクションゲーム&br()ミニゲームがやや蛇足気味|~|
|>|>|CENTER:''[[お茶犬ゲームリンク>お茶犬シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-セガトイズとホリプロの共同開発で生み出された癒し系キャラクター「お茶犬」のゲーム化であり、アクションゲーム『お茶犬の冒険』としてのシリーズ3作目でもある((前2作はゲームボーイアドバンスソフト『お茶犬の夢冒険』と『お茶犬の冒険島 ~ほんわか夢のアイランド~』。))
-お茶犬らが世界各国を旅行し、様々な仲間との出会いや観光を楽しみながらアクションゲームをこなしていくというストーリー設定。
-メインは横スクロールアクションでゲームを進めていき、その合間にミニゲームが挟まれるという形となる。
-任意セーブ方式。操作系統は十字キー/ボタンがメインとなるが、一部のミニゲームなどではタッチペンに対応している場面もある。

**お茶犬一覧
-お茶犬
--リョク (緑茶犬)
--アール (紅茶犬)
--ロン (烏龍茶犬)
--チャイ (紅茶犬)
--ハナ (ハーブ茶犬)
--カフェ (コーヒー犬)
--ムハ (麦茶犬)
--サクラ (さくら茶猫)
--ラン (ラベンダー茶猫)
--ミン (ジャスミン茶猫)
--ソー (そば茶猫)

-お茶犬Sweets
--ロール (ロールケーキ犬)
--キャン (スイートキャンディー犬)
--ビス (ビスケット犬)
--ドナ (ドーナツ犬)
--コットン (わたあめ犬)
--ショート (イチゴショート犬)
--チップ (コンソメチップ犬)
--シュー (シュークリーム犬)
--ツェル (プレッツェル犬)
--チェリ (チェリー犬)
--グレープ (グレープ犬)
--オレンジ (オレンジ犬)
--バナナ (バナナ犬)
--ストロベリー (ストロベリー犬)
--モンブラン (モンブラン犬)
--ペロキャン (ペロ×2 キャンディー猫)
--プリン (プリン猫)

-お茶犬つく~るで作成したオリジナルお茶犬(猫)達

**主なルール
***主なモード
-''ゲーム''
--イベント入りのアクションゲームがプレイできる本作のメインモード。
--ゲームを開始する前に難易度を「かんたん」「ふつう」のいずれかから選択できる。また、一度メインモードをクリアすると「むずかしい」の難易度も加えられる。
--同じくゲーム開始前に使用キャラのお茶犬とお茶猫を選択できる。どのキャラを選択しても性能やゲーム展開が変化する事はない。
---なお、お茶犬Sweetsはすべて隠しキャラとなっており、メインゲーム内でとある条件を満たさないと選択できない。

-''お茶犬つく~る''
--自分好みのお茶犬(猫)を作り、それをメインモード内で操作できるモード。
---作成したお茶犬らはメインモード内で操作する事ができる。
---作成したお茶犬らは16匹までの保存が可能。
--パスワード画面で特定パスワードを入力すると、以下の効果が起きる。
---こちら側が作成したお茶犬らのデータを、別に本ソフトを持っているプレイヤー側へとコピーできる。パスワード表示はゲーム内で明かされる。 
---通常では手に入らないお茶犬らのデータを入手できる。パスワード表示は過去にエム・ティー・オーからリリースされたお茶犬関連のGBAソフト2本とDSソフト1本に表記されている。

-''つうしん''
--お茶犬つく~るで作成したお茶犬らのデータを、DSの通信機能を用いて別に本ソフトを持っているプレイヤー側へと交換できる。

-''おみやげ''
--メインゲーム内で入手した「アルバム」「マスコット」を鑑賞できる。
---アルバムはお茶犬らの姿を納めた写真が収録されている。全部で30種類(1種類につき3枚づつ)が用意されている。
---マスコットはお茶犬らのマスコットストラップが収録されている。全部で18種類が用意されている。

-''ミニゲーム''
--メインゲーム内でプレイした事のあるミニゲームを単独でプレイできる。
---ミニゲームのプレイ前に「かんたん」「ふつう」「むずかしい」のいずれかの難易度が選べる。
---全部で15種類が用意されている。

-''おまけ''
--「メインゲームにおける各ステージのハイスコア確認」「各ミニゲームのハイスコア確認」「BGM鑑賞」ができる。
---BGM鑑賞に関しては一度メインゲームをクリアしなければならない。

***メインゲーム
-ステージの流れについて。
--本作は全部で9つのステージが用意されており、各ステージはさらに3つのエリアに分かれている。
---エリアをすべてクリアすればその次のステージに進める。9ステージすべてをクリアするとエンディング後に一旦はゲームは終了する。
---メインゲームクリア後はステージセレクトが可能となり、さらにはクリア前になかった隠しステージも選べる様になる。

-操作系統。
--全キャラ共通操作。
---十字キー左右で左右移動。Bボタンを押しながらでダッシュ移動。
---十字キー下で伏せ動作。
---Aボタンでシャンプ動作。
---下に地形がある状態にて十字キー下とAボタンで下に落ちる。
---XかYボタンで特殊能力チェンジ。
---Rボタンでキャラチェンジ。
---通りがかりのお茶犬らやドアなどに接し、Aボタンか十字キーでお茶犬らに話しかける(ドアなどの中に入る)。
--お茶犬専用操作。
---ジャンプ中にAボタン押しっぱなしで浮遊落下。
---ダッシュ中に十字キー下でスライディング。
--お茶猫専用操作。
---ジャンプ中に再度Aボタンを押すと二段ジャンプ。
---特定の壁に接した状態でAボタンを押すとそこからジャンプ。

-キャラ・特殊能力の使い分けについて。
--本作はお茶犬とお茶猫をいつでも自由にチェンジさせる事ができる。
---場所によっては犬か猫のどちらかでないと攻略できない事態もあり得るので、チェンジの切り替えは重要となる。
--特殊能力に関して。
---本作には5つの能力チェンジが搭載されており、キャラチェンジとは別にこれらも使い分けないと進行が詰まる恐れがある。
---犬と猫それぞれに特殊能力が用意されているが、能力性能は完全に一致している。よって「犬か猫限定の能力性能」というものは存在しない。
--特殊能力に関しては下記の通り。
---「ノーマル」…特殊能力は何もないが、通常通りの操作が可能。
---「ダイビング」…水中内を泳げる能力。ダッシュ・犬猫専用操作が封じられる制限あり。
---「巨大化」…お茶犬らが巨大化し、特定の岩などが破壊できる能力。ダッシュ・犬猫専用操作が封じられ、移動スピードが低下する制限あり。
---「縮小化」…お茶犬らが縮小化し、地形の隙間の中に入り込める能力。通常通りの操作が可能だが、一切の敵を倒せなくなる制限あり。
---「ミラクル」…お茶犬らの前方にある隠された道やアイテムを映し出せる能力。ダッシュ操作が封じられる制限あり。

-クリア条件について。
--エリア内に散らばる「スター」を3つ集め、ゴール地点にたどり着けばそのエリアはクリアとなる。
---スターを2つ以下しか集めていない状態でゴール地点に着いても、通行キャラが足止めをしてクリアさせてくれない。
---スターは「その辺に放置されている」「通行キャラに話しかける」「アクションイベントに付き合う」などの方法で出現する。
--特定のエリア、及びステージをクリアするとミニゲームが発生する。
---ミニゲームはボーナスゲーム扱いなので、如何なる結果となっても次のステップに進め、ペナルティの類はない。

-敵・アイテムについて。
--お茶犬らには直接的に敵を攻撃する手段は搭載されていない。
---敵を倒すにはジャンプで踏みつけるのが主となる(踏み付けられない敵もいる)。また、お茶犬限定でスライディングで体当たりする事でも倒す事が可能。
---ジャンプ攻撃に関しては地面に付かずに複数の敵を連続で踏み付けると、連鎖踏みとしてコンボがカウントされる。
--アイテムは以下のものが存在する。
---「スター」…これを3つ集めてゴール地点に進めばそのエリアがクリアできる。
---「シャボン玉」…中にお茶の葉が入っており、たくさん取得するとステージクリア後のスコア結果に影響を及ぼす。
---「ハート」…ライフが1回復。
---「おみやげ」…「アルバム」「マスコット」のいずれかが入っており、ステージクリア後で中身を確認できる。一度入手したおみやげはそのエリア内においては二度と入手できない。
---「つく~る素材」…モード選択のお茶犬つく~るで使用できる素材が増える。
---「スイーツアイコン」…厳密にはアイテムではなく、触れるとアクションイベントが発生する。イベントを成功させるとご褒美が得られる。

-ミス条件。
--ライフ制と残機制の両面を採用している。
---敵に触れたり、落とし穴に落ちてしまうと1ライフが消費されてしまう。初期ライフは3つとなっている。
---ミス後の復活はそのエリア最初からのやり直しとなり、スターとシャボン玉のストックがリセットされてしまう。
---コンティニューは無制限に可能。コンティニューをしたからといって特に大きなペナルティは発生しない。

**評価点
-お茶犬の癒し可愛さの再現。
--お茶犬のゲーム化全般における評価点といえるが、まったり雰囲気なのは本作でも健在。
---お茶犬らはもちろんの事、ステージ背景や敵キャラに至るまで和みタッチで描かれており、アクションゲームなのに殺伐さは全くない。
---メインゲーム内で発生するイベントもまったりと可愛らしく、終始和みどころしか見当たらないのも原作通りである。

-アクションゲームとしての土台はしっかりと作られている。
--難易度は一般的な観点からすれば低い部類だが、決して「ぬるい」という程まで甘くはなっていない。
---ちゃんと「1つ1つのステップを踏まえて行動しないとクリアできない」というバランス調整がされている為、優しいながらもキャラを的確に操作する楽しみを持っている。
---「お茶犬の浮遊落下・お茶猫の二段ジャンプなどを使い分ける」というテクニックが必要であり、適当に操作するだけでクリアできる様な極端な甘さはない。

-おまけ要素もそこそこ豊富。
--「お茶犬つく~る」「おみやげ・つく~る素材収集」「ミニゲーム」といったおまけが用意されている。
---これにより、ちょっとやそっとゲームに触れた程度で底が付く様な子供騙しになっておらず、プレイが飽きにくい。

-お茶犬らの種類が増えた。
--本作はお茶犬ゲームで初めて「お茶犬Sweets」が採用された作品である。
---前にリリースされた『[[お茶犬の部屋DS2]]』よりもお茶犬ファミリーが倍増化し、より華やかな面子が揃っている。
---なお、次回以降のエム・ティー・オー製のお茶犬ゲームでもお茶犬Sweetsの出番は続投されている。

**問題点、及び賛否が分かれそうな点
-ステージのボリューム不足感。
--全9ステージ以上の3エリア構成の本作だが、各エリアの構造はかなり短い。
---難易度の低さも相まって、攻略の手順さえ覚えてしまえばどのエリアも即効でクリアできてしまう。
---確かに評価点で述べたしっかりとしたアクションゲームの土台は事実なのだが、アクション慣れしてプレイヤーからすれば丁寧さ以上に物足りなさの方を強く覚えてしまう。
---そもそもお茶犬ゲーム全般はお子様層をターゲットとしたシリーズである。よって、難易度をお子様プレイヤーがクリアできるまでに落としているのは致し方ないのだが…。

-イベント関係の内容がやや過剰気味。
--ステージ内では必ずイベントとミニゲームが入るのだが…。
---問題なのは同じステージを続けてプレイしても''イベントやミニゲームが一切スキップできない''為、何度もそれらに遭遇してしまうハメになってしまう点にある。
---イベントはボタン連打でメッセージスキップすれば割と早く飛ばせるが、ミニゲームはわざとミスする以外に飛ばす方法がない。
---さらにはメインゲームのアクション同様、ミニゲームの難易度も低く調整されており、結構な時間を待たないと終わらない事が多い。
---歴代のエム・ティー・オー製のゲームの大半は「繰り返しイベントの負担を出来るだけ緩和する」処置が取られているだけに、何故本作はそういった処置が取られていないのかが謎である。
---なお、モード選択画面で選べるミニゲームはイベント内とは違って、何故か中断が可能という謎仕様となっている。
--一応いっておくと、ミニゲーム自体のクオリティは決して低い訳ではなくそれなりに楽しめはできる。しかし、簡単な難易度故に連続プレイするのは流石に辛い…。

-特殊行動の概念があまり活かされていない。
--ただでさえ「お茶犬・お茶猫のチェンジ」という切り替えがあるのに、それに加えて5つの特殊行動も切り替える必要がある。
---上記でも述べたが、本作はお子様向けのゲームである。それなのにこの切り替えの多さは過剰であり、あまりお子様に優しくない気がしてならない。
--使用頻度の低い特殊行動が多い。
---「巨大化」「縮小化」はステージ全般を通しても効果を発揮できる箇所が数える程しかない。「ミラクル」も隠された地形などを出現させれば用がなくなる。
---実際、本作において利用頻度が高い特殊行動は断トツで「ノーマル」が高く、次いで「ダイビング」が水中で必至になる位。後はほんの一部分しか出番がない。

-ステージ内の視野がわかりにくい。
--本作は淡いタッチのパズテル調の絵柄で描かれているが、それがゲームの邪魔となっている一面がある。
---「着地できる地形が薄っすらとしていてわかりにくい」「地形と思っていた場所が落とし穴だった」など、若干視覚的に難がある場面もちらほらある。
---また、お茶犬らが大きめに描かれている影響で、「画面をいちいちスクロールさせないと周囲の視野が見え辛い」という難点もある。

**総評
-お茶犬ゲームとしての雰囲気作りは上々で、ゲーム自体も「優しくはあれど、ぬるくない」という丁寧な作りとなっているが、やはり1ゲームとしては「純粋なる子供向け」というべき作品である。
-次回作『お茶犬の大冒険2 ~夢いっぱいのおもちゃ箱~』は本作の問題点が幾らか改善されており、その評価は本作以上に高い模様。