「スマイルプリキュア! レッツゴー!メルヘンワールド」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

スマイルプリキュア! レッツゴー!メルヘンワールド」(2021/12/11 (土) 21:56:57) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*スマイルプリキュア! レッツゴー!メルヘンワールド 【すまいるぷりきゅあれっつごーめるへんわーるど】 |ジャンル|絵本体験型ミニゲーム集|&amazon(B00856WTPU)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |メディア|512Mbyte3DSカード|~| |発売元|バンダイナムコゲームス&br()(バンダイレーベル)|~| |開発元|不明|~| |発売日|2012年8月2日|~| |定価|5,040円|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|薄いゲームだが本来の対象年齢層を考慮するべき&br()キュアピース優遇?不遇?|~| |>|>|CENTER:''[[プリキュアゲームリンク>プリキュアシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2004年から続くプリキュアシリーズの9作目である、2012年放映作品『スマイルプリキュア!』のゲーム化である。~ プリキュアのゲームは『ふたりはプリキュア Max Heart』からDSで出されていたが、本作より3DS作品となった。 ---- **特徴 -いわゆるミニゲーム集。プレイヤーはふしぎ図書館にて最初に選んだプリキュアとともにバッドエナジーで話がゆがめられてしまった絵本の世界へ飛び込んで、ミニゲームをクリアすることでバッドエナジーを浄化する。絵本を浄化するごとに新たな絵本が追加される。 --絵本の内容は『シンデレラ』『ピーターパン』『赤ずきん』など、童話として広く知られているものがほとんど。ただし、子供向けということを考慮して話の内容が大分マイルドにされてはいる。 --一つの絵本につきミニゲームは2種類。ミニゲームの種類は絵本ごとに異なり、いくつかのパーツに分かれている絵のパーツの向きを変えて正しい絵にする、タッチペン操作で部屋の中に隠されたものを探す、部屋の掃除をすませる、キャラクターを最初に指示されたルートに進ませて出口に導くなど。 ---ゲームに使うのは下画面のみで、ボタンも一切使わない。上画面はプリキュアが映され成功するたびにほめてくれる。 --ミニゲームクリアごとにキュアデコルを入手する。デコルは全部で91個で、入手したデコルはふしぎ図書館で確認可能。 --共に戦うプリキュアは最初のうち変身前の素顔の状態だが、二つ目のミニゲーム開始時にプリキュアに変身、さらにクリアで必殺技を使ってバッドエナジーを浄化する。変身時のキュアデコルのセットと必殺技の気合いチャージはタッチペン操作で行う。 -また、一度クリアした絵本のミニゲームは単体でプレイすることが可能になる。難易度調整も可能。 -ミニゲームの他にふしぎ図書館ではプリキュアと会話することが可能。 -クリアした絵本を''プリキュアに朗読してもらう''こともできる。 -ファッションショーとして絵本クリアで手に入れた衣装をプリキュアに着せてダンスさせることができる。ダンス用BGMも選べる。 --さらに、ある条件を満たすと強化フォームである「プリンセスフォーム」の衣装も見られる。 -プリ手帳というモードではARカメラによる撮影機能が付いており、プリキュアのフレームで撮影した写真に文字や入手したデコルの飾りつけを入れることができる。 --フレームの内容もクリアした絵本などに合わせて変更可能。 -パスワード入力(6個のアイコンの組み合わせ)による追加コンテンツの解禁機能あり。 -データごとに誕生日を設定する必要がある。その日に起動すると誕生日を祝ってもらえる。 ---- **評価点 -OPムービーが本作オリジナルのアニメーションであること。 --出来もなかなか良く、下手なアニメより動いている。 -『スマイルプリキュア!』のイメージがしっかりと作られている。 --ゲーム開始時にはふしぎ図書館に入るための本を動かす動作が挟まれる。 --プリキュア達との会話の内容は非常に簡素だが、種類は結構ある。時間帯によっても変わる。 ---青木れいか(キュアビューティ)の父など、中にはアニメ本編ではほとんど話されることのない設定などが出てくることもある。 --プリキュアと妖精・キャンディは3Dモデルで作られているが、デザイン面で特に問題はない。 --絵本の内容についての反応もキャラごとに異なっている。 ---星空みゆき(キュアハッピー)が『ピーターパン』について「いつ来てもいいように窓を少し開けて寝ている」と話したり((みゆきは絵本好きで、中でもピーターパンは理想の男性と思っているという設定がある。))、特撮やヒーロー好きの黄瀬やよい(キュアピース)は『ウサギとカメ』のカメについて「きっと変形して猛スピードで動く」と言いだすなど。 --「ゲームを終わる」を選んで終了すると、&b(){キュアピースが出てきてじゃんけんをする}。 ---ただ、この影響でエンドカードは常にキュアピースになってしまう。ちなみに出す手はタッチで選ぶのだが、勝敗にかかわらず台詞は変化しない。 ---ピースは絵本での変身もちゃんとじゃんけんに合わせて3種類用意されている((これは原作通りで、アニメ本編では変身バンクがある話は毎週じゃんけんするため同じく日曜放送の『サザエさん』とじゃんけん勝負というネタが放映開始時ネット上で話題になった。))。 -プリキュア達とともに絵本を読み進めるパートはフルボイスである。絵本朗読も同じくフルボイス。 --もちろん、全て原作と同じ声優。子供には「プリキュアが読んでくれる」というイメージがしっかり作られるし、大人でも声優のファンにはたまらないだろう。 --プリキュアを演じるのは福圓美里氏(星空みゆき/ハッピー)、田野アサミ氏(日野あかね/サニー)、金元寿子氏(黄瀬やよい/ピース)、井上麻里奈氏(緑川なお/マーチ)、西村ちなみ氏(青木れいか/ビューティ)。田野氏は声優デビューしてからそれほど時間はたってないが、他は中堅からベテランの豪華な声優陣である。 --絵本の登場人物の老若男女をしっかりと演じ分けるあたり、声優の演技力が光る。 -(疑似的に)プリキュアとの写真撮影ができるプリ手帳モード。 --プリキュアファンの子供にとってはプリキュアと写真が撮れるのは大きな評価点である。 ---- **問題点 -ゲームとしては破綻しているところは何一つないのだが難易度が非常に低く、ボリュームも薄い。そして単調。 --絵本ごとにミニゲームの内容は違うが、プリキュアごとでは変わらない。同じ絵本ならプリキュアを変えてもミニゲームは同じである。変わり映えしないので飽きやすい。 ---また、絵本ごとに違うとはいっても多くのミニゲームは基本的なゲームシステムが共通。特にカードシャッフルや絵合わせの頻度は多い。 --難易度の低さもあって91個のデコルもすぐ集まる。デコルをコンプリートできるなら収集要素は他にはないし、集めきっても特に特典はなし。 --ファッションショーは音ゲーのような要素があるのだが、時々画面外から出てくる2つのマークが重なった時に下画面のタンバリンをたたくというもので、これも単純。本格的なリズムゲーのような内容ではないどころか、曲のリズムに合わせてマークが重なるわけではないのでそもそもリズムゲーとも呼べない出来。 --今までのプリキュアゲーム作品に入っていたバトルや塗り絵などプリキュアに直接関連したミニゲームはない。着せ替えはファッションショーに移行したと言えなくもないが細かい装飾などを自分で選んでつけられるわけではなく自由度は低い。前作から総合的なボリュームは減った感じがしてしまう。 -演出面でもところどころ粗が見られる。 --絵本のテキストをタッチでスキップしても、絵本の登場人物が動き切ってからでないと場面が変化せず、次のテキストに移行しない。スキップの意味は? ---しかもこのスキップ、ゲーム中の他の操作同様にタッチでしかできない。 --ミニゲームも「掃除を手伝う」で掃除のゲームをすることや「花束を作る」で花摘みのゲームをするのはいいが、魔法や呪いの解除のために絵合わせやカードシャッフルのゲームをするなど「どうしてそうなるんだ?」と言いたくなるものがある。 --絵本を読み進める場面と図書館での個別会話ではキャラの表情が一切変化しない。読み聞かせはともかく、会話でも台詞に関わらず無表情なのはシュール。 ---ゲーム全体で表情が変化しないのではなく、ミニゲーム中やファッションショーではちゃんと笑顔を見せてくれる。もっと表情のパターンが欲しかったところ。 --変身バンクや必殺技バンクは静止画の連続で、アニメーションではない。 --ファッションショーの動きも大胆ではなく、リズムに合わせた大きな動きをしてくれるわけでもない。非常に地味。せっかく3DSで立体視で見れるのにもったいない。 ---また、ファッションショーの衣装も「赤ずきんなのになぜか頭巾をかぶらない」など微妙なものがある。OPのやよい赤ずきんはちゃんと頭巾をかぶっているのだが… ---プリンセスフォームは特定の条件を満たしたときのみで、かつ短時間限定のため、じっくり見ることができない。 ---選べる音楽も2種類(OP&ゲームオリジナルBGM)+パスワードで解禁される1曲(後期ED)の三種類しかない。&b(){前期EDテーマに至っては無い。} -&b(){本作の悪役・バッドエンド王国の面々は一切登場しない。}バッドエナジーに侵された本など明らかに話の核心に関わっているであろうはずなのに、である。 --『スマイルプリキュア!』という作品は全体的にコメディ要素が強く、非常に明るい作風である。悪役もそれに合わせて全体的に間抜けなところを見せる様子などが原因で非常に人気が高く、幹部の一人「ウルフルン」はプリキュアシリーズ男性悪役として初めて公式で関連商品が発売されるほどの人気となっている。にもかかわらず本作には幹部の影も形もない。 --OPには敵を思わせる巨大な影が現れるが、実際のゲームにはラスボスのような存在はなく、いまいち達成感に欠けるようになってしまっている。 --もっとも、今までのプリキュアシリーズのゲームでもメインは「プリキュアと過ごす日常」「プリキュアと遊ぶ」といった部分が強く(バトルはあくまでミニゲームの一環)、本作もそのような面が強い。特定の悪役が姿を見せないという部分を問題点と断じるわけにはいかないかもしれない。 -前作までの歴代プリキュアがゲスト登場しない。 --ハードが移行したため、旧作のデータを使いまわすことや納期の問題で歴代プリキュアのモデルを作成することなどができなかったのだろう。 --次作『ドキドキ!プリキュア』のゲームには『スマイル』のプリキュアがゲストとして登場している。 ---- **総評 対象年齢層が低いことを考えると、難易度の低さやマイルドな表現の絵本は仕方がないことだといえる。げーむしすてむそのものには大きな問題はなく、バグの類なども特にはない。~ しかしプレイを進めると、子供でも感じるほどの底の浅さが見えてしまう。ストーリーもご都合主義的であり、全体的に見るとどうしても完成度の低い面が多くなっている。 //本来のターゲットの目線で評価する必要があるため書き直した。
*スマイルプリキュア! レッツゴー!メルヘンワールド 【すまいるぷりきゅあれっつごーめるへんわーるど】 |ジャンル|絵本体験型ミニゲーム集|&amazon(B00856WTPU)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |メディア|512Mbyte3DSカード|~| |発売元|バンダイナムコゲームス&br()(バンダイレーベル)|~| |開発元|不明|~| |発売日|2012年8月2日|~| |定価|5,040円|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|薄いゲームだが本来の対象年齢層を考慮するべき&br()キュアピース優遇?不遇?|~| |>|>|CENTER:''[[プリキュアゲームリンク>プリキュアシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2004年から続くプリキュアシリーズの9作目である、2012年放映作品『スマイルプリキュア!』のゲーム化である。~ プリキュアのゲームは『ふたりはプリキュア Max Heart』からDSで出されていたが、本作より3DS作品となった。 ---- **特徴 -いわゆるミニゲーム集。プレイヤーはふしぎ図書館にて最初に選んだプリキュアとともにバッドエナジーで話がゆがめられてしまった絵本の世界へ飛び込んで、ミニゲームをクリアすることでバッドエナジーを浄化する。絵本を浄化するごとに新たな絵本が追加される。 --絵本の内容は『シンデレラ』『ピーターパン』『赤ずきん』など、童話として広く知られているものがほとんど。ただし、子供向けということを考慮して話の内容が大分マイルドにされてはいる。 --一つの絵本につきミニゲームは2種類。ミニゲームの種類は絵本ごとに異なり、いくつかのパーツに分かれている絵のパーツの向きを変えて正しい絵にする、タッチペン操作で部屋の中に隠されたものを探す、部屋の掃除をすませる、キャラクターを最初に指示されたルートに進ませて出口に導くなど。 ---ゲームに使うのは下画面のみで、ボタンも一切使わない。上画面はプリキュアが映され成功するたびにほめてくれる。 --ミニゲームクリアごとにキュアデコルを入手する。デコルは全部で91個で、入手したデコルはふしぎ図書館で確認可能。 --共に戦うプリキュアは最初のうち変身前の素顔の状態だが、二つ目のミニゲーム開始時にプリキュアに変身、さらにクリアで必殺技を使ってバッドエナジーを浄化する。変身時のキュアデコルのセットと必殺技の気合いチャージはタッチペン操作で行う。 -また、一度クリアした絵本のミニゲームは単体でプレイすることが可能になる。難易度調整も可能。 -ミニゲームの他にふしぎ図書館ではプリキュアと会話することが可能。 -クリアした絵本を''プリキュアに朗読してもらう''こともできる。 -ファッションショーとして絵本クリアで手に入れた衣装をプリキュアに着せてダンスさせることができる。ダンス用BGMも選べる。 --さらに、ある条件を満たすと強化フォームである「プリンセスフォーム」の衣装も見られる。 -プリ手帳というモードではARカメラによる撮影機能が付いており、プリキュアのフレームで撮影した写真に文字や入手したデコルの飾りつけを入れることができる。 --フレームの内容もクリアした絵本などに合わせて変更可能。 -パスワード入力(6個のアイコンの組み合わせ)による追加コンテンツの解禁機能あり。 -データごとに誕生日を設定する必要がある。その日に起動すると誕生日を祝ってもらえる。 ---- **評価点 -OPムービーが本作オリジナルのアニメーションであること。 --出来もなかなか良く、下手なアニメより動いている。 -『スマイルプリキュア!』のイメージがしっかりと作られている。 --ゲーム開始時にはふしぎ図書館に入るための本を動かす動作が挟まれる。 --プリキュア達との会話の内容は非常に簡素だが、種類は結構ある。時間帯によっても変わる。 ---青木れいか(キュアビューティ)の父など、中にはアニメ本編ではほとんど話されることのない設定などが出てくることもある。 --プリキュアと妖精・キャンディは3Dモデルで作られているが、デザイン面で特に問題はない。 --絵本の内容についての反応もキャラごとに異なっている。 ---星空みゆき(キュアハッピー)が『ピーターパン』について「いつ来てもいいように窓を少し開けて寝ている」と話したり((みゆきは絵本好きで、中でもピーターパンは理想の男性と思っているという設定がある。))、特撮やヒーロー好きの黄瀬やよい(キュアピース)は『ウサギとカメ』のカメについて「きっと変形して猛スピードで動く」と言いだすなど。 --「ゲームを終わる」を選んで終了すると、&b(){キュアピースが出てきてじゃんけんをする}。 ---ただ、この影響でエンドカードは常にキュアピースになってしまう。ちなみに出す手はタッチで選ぶのだが、勝敗にかかわらず台詞は変化しない。 ---ピースは絵本での変身もちゃんとじゃんけんに合わせて3種類用意されている((これは原作通りで、アニメ本編では変身バンクがある話は毎週じゃんけんするため同じく日曜放送の『サザエさん』とじゃんけん勝負というネタが放映開始時ネット上で話題になった。))。 -プリキュア達とともに絵本を読み進めるパートはフルボイスである。絵本朗読も同じくフルボイス。 --もちろん、全て原作と同じ声優。子供には「プリキュアが読んでくれる」というイメージがしっかり作られるし、大人でも声優のファンにはたまらないだろう。 --プリキュアを演じるのは福圓美里氏(星空みゆき/ハッピー)、田野アサミ氏(日野あかね/サニー)、金元寿子氏(黄瀬やよい/ピース)、井上麻里奈氏(緑川なお/マーチ)、西村ちなみ氏(青木れいか/ビューティ)。田野氏は声優デビューしてからそれほど時間はたってないが、他は中堅からベテランの豪華な声優陣である。 --絵本の登場人物の老若男女をしっかりと演じ分けるあたり、声優の演技力が光る。 -(疑似的に)プリキュアとの写真撮影ができるプリ手帳モード。 --プリキュアファンの子供にとってはプリキュアと写真が撮れるのは大きな評価点である。 ---- **問題点 -ゲームとしては破綻しているところは何一つないのだが難易度が非常に低く、ボリュームも薄い。そして単調。 --絵本ごとにミニゲームの内容は違うが、プリキュアごとでは変わらない。同じ絵本ならプリキュアを変えてもミニゲームは同じである。変わり映えしないので飽きやすい。 ---また、絵本ごとに違うとはいっても多くのミニゲームは基本的なゲームシステムが共通。特にカードシャッフルや絵合わせの頻度は多い。 --難易度の低さもあって91個のデコルもすぐ集まる。デコルをコンプリートできるなら収集要素は他にはないし、集めきっても特に特典はなし。 --ファッションショーは音ゲーのような要素があるのだが、時々画面外から出てくる2つのマークが重なった時に下画面のタンバリンをたたくというもので、これも単純。本格的なリズムゲーのような内容ではないどころか、曲のリズムに合わせてマークが重なるわけではないのでそもそもリズムゲーとも呼べない出来。 --今までのプリキュアゲーム作品に入っていたバトルや塗り絵などプリキュアに直接関連したミニゲームはない。着せ替えはファッションショーに移行したと言えなくもないが細かい装飾などを自分で選んでつけられるわけではなく自由度は低い。前作から総合的なボリュームは減った感じがしてしまう。 -演出面でもところどころ粗が見られる。 --絵本のテキストをタッチでスキップしても、絵本の登場人物が動き切ってからでないと場面が変化せず、次のテキストに移行しない。スキップの意味は? ---しかもこのスキップ、ゲーム中の他の操作同様にタッチでしかできない。 --ミニゲームも「掃除を手伝う」で掃除のゲームをすることや「花束を作る」で花摘みのゲームをするのはいいが、魔法や呪いの解除のために絵合わせやカードシャッフルのゲームをするなど「どうしてそうなるんだ?」と言いたくなるものがある。 --絵本を読み進める場面と図書館での個別会話ではキャラの表情が一切変化しない。読み聞かせはともかく、会話でも台詞に関わらず無表情なのはシュール。 ---ゲーム全体で表情が変化しないのではなく、ミニゲーム中やファッションショーではちゃんと笑顔を見せてくれる。もっと表情のパターンが欲しかったところ。 --変身バンクや必殺技バンクは静止画の連続で、アニメーションではない。 --ファッションショーの動きも大胆ではなく、リズムに合わせた大きな動きをしてくれるわけでもない。非常に地味。せっかく3DSで立体視で見れるのにもったいない。 ---また、ファッションショーの衣装も「赤ずきんなのになぜか頭巾をかぶらない」など微妙なものがある。OPのやよい赤ずきんはちゃんと頭巾をかぶっているのだが… ---プリンセスフォームは特定の条件を満たしたときのみで、かつ短時間限定のため、じっくり見ることができない。 ---選べる音楽も2種類(OP&ゲームオリジナルBGM)+パスワードで解禁される1曲(後期ED)の三種類しかない。&b(){前期EDテーマに至っては無い。} -&b(){本作の悪役・バッドエンド王国の面々は一切登場しない。}バッドエナジーに侵された本など明らかに話の核心に関わっているであろうはずなのに、である。 --『スマイルプリキュア!』という作品は全体的にコメディ要素が強く、非常に明るい作風である。悪役もそれに合わせて全体的に間抜けなところを見せる様子などが原因で非常に人気が高く、幹部の一人「ウルフルン」はプリキュアシリーズ男性悪役として初めて公式で関連商品が発売されるほどの人気となっている。にもかかわらず本作には幹部の影も形もない。 --OPには敵を思わせる巨大な影が現れるが、実際のゲームにはラスボスのような存在はなく、いまいち達成感に欠けるようになってしまっている。 --もっとも、今までのプリキュアシリーズのゲームでもメインは「プリキュアと過ごす日常」「プリキュアと遊ぶ」といった部分が強く(バトルはあくまでミニゲームの一環)、本作もそのような面が強い。特定の悪役が姿を見せないという部分を問題点と断じるわけにはいかないかもしれない。 -前作までの歴代プリキュアがゲスト登場しない。 --ハードが移行したため、旧作のデータを使いまわすことや納期の問題で歴代プリキュアのモデルを作成することなどができなかったのだろう。 --次作『ドキドキ!プリキュア』のゲームには『スマイル』のプリキュアがゲストとして登場している。 ---- **総評 対象年齢層が低いことを考えると、難易度の低さやマイルドな表現の絵本は仕方がないことだといえる。げーむしすてむそのものには大きな問題はなく、バグの類なども特にはない。~ しかしプレイを進めると、子供でも感じるほどの底の浅さが見えてしまう。ストーリーもご都合主義的であり、全体的に見るとどうしても完成度の低い面が多くなっている。 //本来のターゲットの目線で評価する必要があるため書き直した。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: