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*RIVEN: THE SEQUEL TO MYST 【りぶん ざ しーくぇる とぅ みすと】 |ジャンル|アドベンチャー|CENTER:&amazon(B000092PJ1)|CENTER:&amazon(B000069TWB)| |対応機種|Windows 95、Mac、&br;セガサターン、プレイステーション|~|~| |発売元(以下廉価版略)|【PC】サンソフト(サン電子)&br;【PS/SS】エニックス|~|~| |開発元|Cyan|~|~| |発売日|【PC】1997年12月4日&br;【PS】1997年12月23日&br;【SS】1998年4月9日|~|~| |定価|【PC】8,800円&br;【PS/SS】7,900円(全て税別)|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[MYSTシリーズリンク>MYSTシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 美しいグラフィックと歯ごたえのある謎解きで高評価を得た『[[MYST]]』の続編。~ 基本操作は前作と同じで、クリックのみですべての操作を行う謎解きアドベンチャー。~ 主な舞台は崩壊の危機にある異世界・リヴン。プレイヤーは5つに分かれた島々を行き来しながら、謎を解いていくことになる。~ 拠点からそれぞれ独立したエリアに移動する形式だった前作とは異なり、今作はエリア間を相互に行き来することができ、全体で一つの巨大なステージとなっている。 &br ---- **評価点 -美しいグラフィック --前作でも評価の高かったグラフィックは、さらに洗練され非常に質の高いものとなっている。特に質感と光の表現は今でも見劣りしないレベルの美麗さ。 --今作からは扉が開くなどのモーションもすべて動画で表現されるようになり、臨場感が格段に増している。 -作り込まれた世界 --ゲームの舞台となるリヴンでは、豊かな自然、原住民の文化、外から持ち込まれた文明による機械や建造物が混在し、独特の景観を成している。オブジェクトは小物ひとつに至るまで作り込まれており、どれも機構や歴史、文化を感じさせる造形をしている。 --これらの要素はただフレーバーとして存在するのではなく、謎解きのヒントとして重要な意味を持つ。リヴンの世界をより深く理解することが攻略の鍵となる。 -雰囲気たっぷりのBGM --基本的には環境音しか聞こえないゲームではあるが、要所で流れるBGMはどれも美しく、雰囲気作りに貢献している。 -ストーリー性の追加 --前作はストーリーについての情報がゲーム内で提示されず、話の筋を理解することが困難だった。しかし今作では各地で主要登場人物の日記を読むことができ、これらによってゲームの目的や物語の背景を理解することができる。 --ゲーム開始直後に手に入るアトラスの日記は、前作「MYST」の前日談にもなっている。 -カーソルスピードの改善 --前作では少々遅めだったが、今作ではオプションで5段階から選べるようになっている。 &br **賛否両論点 -難易度が非常に高い --MYSTシリーズはいずれも謎解きの難易度が高いのだが、中でも本作の難易度は高いと言われる。 --前作は探索エリアの広さがさほどでもなかったため、解くべき謎と仕掛けの関連性がまだ分かりやすかった。しかし今作は5つの島にまたがる広大な世界が舞台であり、謎とヒントが別々の島に存在していることも多い。このため、ヒントらしき要素を見つけても、それがどの謎と結びつくのかが非常に分かりづらくなっている。 --この難易度には批判もあったが、難しいからこそ自力で解いたときの達成感は格別、との意見もあるため、一概に問題とはいえない。また、難しいと言われる謎にしてもけっして理不尽なものではない。 --コンシューマ版では「ゲーンの手紙」というヒントが付属している。が、肝心の謎については書いていないなど、あまり役に立つものではなかった。 -前作から変わった雰囲気 --前作と比べて、今作はややにぎやかな世界となっている。舞台であるリヴンの各所では原生生物の姿が見られ、ジャングルでは鳥の鳴き声や虫の羽音が聞こえる。また、集落には原住民が暮らしている。要所のイベントシーンでは実写取り込みの人物が主人公(プレイヤー)に語りかけてくる。 --このこと自体は問題ではなく、一つの世界としての完成度も非常に高い。しかし、前作のような、生物の気配がない静謐な世界を求めていた一部のプレイヤーからは不満の声もあった。 &br **問題点 -ディスク入れ替えの問題 --おそらく最大の問題点。本作は&bold(){CD5枚組}で発売されており、それぞれのディスクが舞台となる5つの島に対応するデータを持っている。つまり、島を移動するたびに毎回ディスクを入れ替える必要がある。 --前述の通り、島々にまたがって謎解きのヒントが存在しているため、クリアするには必然的に何度もディスク交換を行わなくてはならず、かなり面倒。せっかくリヴンの世界に浸っているのに、逐一現実に引き戻されるという問題もある。 --のちに発売されたDVD版(日本未発売)や、Steam版、iOS版では当然この問題は無い。 -前作同様マップなどは無いため、相変わらず迷いやすい。 --ただし前作に比べて世界が明るめなので、ましにはなっている。 ---- **総評 たった一人で異世界の島を歩き回り、見たこともない景色や生物を目撃し、未知の機械に頭を悩ませながら、少しずつ謎を解いてゆく。シンプルな操作ながらとがった長所を持つゲームといえる。~ 歯ごたえがありすぎる謎解きにはめげない心構えが求められるが、今なおあせない魅力を持つ作品である。~ ~
*RIVEN: THE SEQUEL TO MYST 【りぶん ざ しーくぇる とぅ みすと】 |ジャンル|アドベンチャー|CENTER:&amazon(B000092PJ1)|CENTER:&amazon(B000069TWB)| |対応機種|Windows 95、Mac、&br;セガサターン、プレイステーション|~|~| |発売元(以下廉価版略)|【PC】サンソフト(サン電子)&br;【PS/SS】エニックス|~|~| |開発元|Cyan|~|~| |発売日|【PC】1997年12月4日&br;【PS】1997年12月23日&br;【SS】1998年4月9日|~|~| |定価|【PC】8,800円&br;【PS/SS】7,900円(全て税別)|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[MYSTシリーズリンク>MYSTシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 美しいグラフィックと歯ごたえのある謎解きで高評価を得た『[[MYST]]』の続編。~ 基本操作は前作と同じで、クリックのみですべての操作を行う謎解きアドベンチャー。~ 主な舞台は崩壊の危機にある異世界・リヴン。プレイヤーは5つに分かれた島々を行き来しながら、謎を解いていくことになる。~ 拠点からそれぞれ独立したエリアに移動する形式だった前作とは異なり、今作はエリア間を相互に行き来することができ、全体で一つの巨大なステージとなっている。 &br ---- **評価点 -美しいグラフィック --前作でも評価の高かったグラフィックは、さらに洗練され非常に質の高いものとなっている。特に質感と光の表現は今でも見劣りしないレベルの美麗さ。 --今作からは扉が開くなどのモーションもすべて動画で表現されるようになり、臨場感が格段に増している。 -作り込まれた世界 --ゲームの舞台となるリヴンでは、豊かな自然、原住民の文化、外から持ち込まれた文明による機械や建造物が混在し、独特の景観を成している。オブジェクトは小物ひとつに至るまで作り込まれており、どれも機構や歴史、文化を感じさせる造形をしている。 --これらの要素はただフレーバーとして存在するのではなく、謎解きのヒントとして重要な意味を持つ。リヴンの世界をより深く理解することが攻略の鍵となる。 -雰囲気たっぷりのBGM --基本的には環境音しか聞こえないゲームではあるが、要所で流れるBGMはどれも美しく、雰囲気作りに貢献している。 -ストーリー性の追加 --前作はストーリーについての情報がゲーム内で提示されず、話の筋を理解することが困難だった。しかし今作では各地で主要登場人物の日記を読むことができ、これらによってゲームの目的や物語の背景を理解することができる。 --ゲーム開始直後に手に入るアトラスの日記は、前作「MYST」の前日談にもなっている。 -カーソルスピードの改善 --前作では少々遅めだったが、今作ではオプションで5段階から選べるようになっている。 &br **賛否両論点 -難易度が非常に高い --MYSTシリーズはいずれも謎解きの難易度が高いのだが、中でも本作の難易度は高いと言われる。 --前作は探索エリアの広さがさほどでもなかったため、解くべき謎と仕掛けの関連性がまだ分かりやすかった。しかし今作は5つの島にまたがる広大な世界が舞台であり、謎とヒントが別々の島に存在していることも多い。このため、ヒントらしき要素を見つけても、それがどの謎と結びつくのかが非常に分かりづらくなっている。 --この難易度には批判もあったが、難しいからこそ自力で解いたときの達成感は格別、との意見もあるため、一概に問題とはいえない。また、難しいと言われる謎にしてもけっして理不尽なものではない。 --コンシューマ版では「ゲーンの手紙」というヒントが付属している。が、肝心の謎については書いていないなど、あまり役に立つものではなかった。 -前作から変わった雰囲気 --前作と比べて、今作はややにぎやかな世界となっている。舞台であるリヴンの各所では原生生物の姿が見られ、ジャングルでは鳥の鳴き声や虫の羽音が聞こえる。また、集落には原住民が暮らしている。要所のイベントシーンでは実写取り込みの人物が主人公(プレイヤー)に語りかけてくる。 --このこと自体は問題ではなく、一つの世界としての完成度も非常に高い。しかし、前作のような、生物の気配がない静謐な世界を求めていた一部のプレイヤーからは不満の声もあった。 &br **問題点 -ディスク入れ替えの問題 --おそらく最大の問題点。本作は&bold(){CD5枚組}で発売されており、それぞれのディスクが舞台となる5つの島に対応するデータを持っている。つまり、島を移動するたびに毎回ディスクを入れ替える必要がある。 --前述の通り、島々にまたがって謎解きのヒントが存在しているため、クリアするには必然的に何度もディスク交換を行わなくてはならず、かなり面倒。せっかくリヴンの世界に浸っているのに、逐一現実に引き戻されるという問題もある。 --のちに発売されたDVD版(日本未発売)や、Steam版、iOS版では当然この問題は無い。 -前作同様マップなどは無いため、相変わらず迷いやすい。 --ただし前作に比べて世界が明るめなので、ましにはなっている。 ---- **総評 たった一人で異世界の島を歩き回り、見たこともない景色や生物を目撃し、未知の機械に頭を悩ませながら、少しずつ謎を解いてゆく。シンプルな操作ながらとがった長所を持つゲームといえる。~ 歯ごたえがありすぎる謎解きにはめげない心構えが求められるが、今なおあせない魅力を持つ作品である。~ ---- ---- **リメイク -2024年に3Dリメイク『Riven』が[[Steam>https://store.steampowered.com/app/1712350/Riven/]]で発売予定。

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