謎解きバトルTORE! 伝説の魔宮を復活させよ!

【なぞときばとるとれ でんせつのまきゅうをふっかつさせよ】

ジャンル 謎解きアクション
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ゲームカード
ダウンロード販売
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 インフィニティー
発売日 2014年10月2日
定価 4,740円(税別)
プレイ人数 1人
セーブデータ 2個
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 本家再現度は割と高い
やり込み要素も充実
通信機能は一切非対応
「ゲーム」として見ると微妙な点も
日本テレビ関連作品リンク


概要

かつてレギュラー放送され現在でも不定期特番として人気を博している、日本テレビ系列のテレビ番組『宝探しアドベンチャー 謎解きバトルTORE!』*1*2(以下「TORE」)を元にしたゲームソフト。
本家でお馴染みのステージのほか、ゲーム版オリジナルのステージも遊べる。
番組スタッフが監修して作られたとあって、TOREの雰囲気をしっかり味わえるように作られているようだ。

なお、本記事では番組とゲームの対比の為に、本家TOREでのゲームルール等を引き合いに出して述べる。


ストーリー

大昔に栄えていた「ファラ男王国」の「魔宮」は今となっては廃墟と化し、そこには以前の王国民がヒトダマとなって存在している。
伝説の秘宝「黄金のファラ男像」を求めて「魔宮」を訪れたプレイヤーは、現在は魂だけの存在となった「ファラ男」に「魔宮」を復活させて欲しいと頼まれる。
「魔宮」の復活にはヒトダマとなってしまった神官に、ファラ男像を渡す必要があるため、プレイヤーは「間」といわれるステージをクリアし「ファラ男像」を集めることとなる。

以上、任天堂ホームページ上の商品紹介ページより引用


ゲームの流れ

プレイヤーはまず、間(「ま」。ステージの事)をプレイし、クリアする事によって「ファラ男像(ふぁらおぞう)*3」を入手する。
ファラ男像を集め、ヒトダマ姿の神官に一定量のファラ男像を与える事で、神官は人間の姿に戻る。
各広間(フロアの事)には3人の神官がいる。
はじめ広間は薄暗く、ボロボロになっているが、神官が3人とも復活すると、神官達が働きだし、その広間は不思議な力で綺麗に整備(?)され、復活する(復活の際にムービー(3D非対応)が挿入される)。
神官達に渡すファラ男像の必要な数は、ゲームが進むにつれ多くなっていく。
これを繰り返し、魔宮全体の復活を試みる。

+ ゲーム終盤のネタバレ

8つの広間を全て復活させると「魔宮復活」となるが、ゲームの最終目的はファラ男の復活。最後の復活だけあって、50個ものファラ男像*4を要求される。
ファラ男像が集まれば晴れてエンディング、遂にファラ男が復活、となる訳だが…(後述)


特徴

ゲーム全体について

  • 収録されている間は、本家が元ネタの物が8つ*5、ゲーム版オリジナルの物が3つ、計11つ。
  • 本作は全編ソロプレイで、番組出典の間については、それに対応するようルールに変更が加わっている*6。変更の度合いは間によって異なり、割と大きく改変されている物もあれば、ほぼそのまま踏襲している物もある。
  • ゲーム全体の案内役は、本家TOREでもお馴染み「ファラ男」(CV:南海キャンディーズ・山里亮太)。番組と同じようなノリで案内してくれ、プレイヤーを褒めたり、励ましたりしてくる事もある。ファラ男登場時の導入は、こちらも番組お馴染み「ファーラファラファラファラ…」という高笑い(?)(「高笑い」という表現はWikipediaより引用)。

間について

  • 各間にはレベル1~3が存在する。当然、あとのほうの広間に進むにつれレベルは上がっていく。
    • 間をクリアすると入手出来るファラ男像の数は、レベルの数字と同じ。例えばレベル2の間をクリアするとファラ男像を2個貰える。
  • 間をクリアすると、下画面のマップの、クリアした間の名前の横に、金のピラミッドのイラストが付く。
    • また、間をクリアするとコインが貰える。コインの入手条件は、後述するように間によって異なる。
  • ステージ中の全てのコインを回収しクリアすると「オールコインコンプリート」となり、前述した金のピラミッドのイラストが、より標高が高い物に変わる。
  • 一部の間では、プレイ中、ピラミッド型のアイテム(便宜上「アイテム」と称する)を入手出来る。中身は大量のコイン。
    • また、一定時間以内に回収しないと消滅するアイテム(便宜上「時間制限付アイテム」と称する)もある。時間制限付アイテムを、プレイ中の間において初めて入手した場合は、石版(後述)が貰える。2回目以降は、通常のアイテム入手時より多いコインを貰える。
      • 前述のオールコインコンプリートを狙うには、時間制限付アイテムで石版ではなくコインを入手する必要がある。
+ 各間の詳細。本家TOREでの間の細かいルール等はWikipediaのほうが詳しい。
  • 壁の間
    • 本家からの輸入。番組での大まかなルールは、最初のエリアでクイズに答え、一定数正解出来たら次のエリアで「鉄球の試練」にチャレンジするという物。
    • 一方ゲーム版では少し別ゲーっぽくなっている。
    • 制限時間内に一本道の道中を進み、画面奥のゴールエリアを目指す。その道中には前述のコインやアイテムもあるので、コンプリート狙いの人はしっかりと回収していこう(鉄球の試練エリアの壁が迫りすぎると壁に埋もれてコインやアイテムが回収出来ない場合もある。時間制限付アイテムは、鉄球の試練のエリアにある)。途中のクイズゾーンで選択式のクイズに解答。ここで不正解だと制限時間・壁からの距離を減らされる。
    • 2問答えた後は、鉄球の試練が待ち受ける(クイズ成績によっては鉄球の試練に辿り着かない)。
    • 鉄球の試練
      • 後述の通り、ミニゲームとしても独立しているゲーム。こちらは本家をほぼそのまま踏襲している。
      • 2本の棒を鉄球のレール代わりとして上手く操作し(下画面で棒の開き具合を調整、スライドパッドで棒を真横の方向に移動させる)、穴に鉄球を落とすという物。穴の大きさは鉄球のサイズとほぼピッタリのため、落とす時にかなり神経を使って入れなければならない。棒のおおよそ真ん中には山があり、勢いをつけて転がし、乗り越えないといけない。かと言って大きく開き過ぎると鉄球が脱線して落ちてしまう*7
  • 崖の間
    • 本家からの輸入で、番組では主に最終決戦に使われる。挑戦者の背後の壁は、幾つかの四角く細かいブロックに分かれている。様々なジャンルのクイズに挑戦するのだが、解答中に背後からブロックが徐々にせり出して来て、挑戦者を突き落とそうとする。勿論、落ちれば即失格。挑戦者は残ったスペースの中で上手い事やり過ごしながら、敵チームの全滅を待つ。なお、問題が分からなければ、チーム全員で1回のみパスが可能。
    • ゲーム版でも流れはほぼ同じ。クイズのジャンルは、本家で言う所の「同じ文字入れクイズ」に限定されている*8
    • 規定数以上問題を正解出来ればクリア。本家と違い、問題のパスはないため、詰まったら失格。
    • ゲーム版でも、背後の壁の脅威はしっかりと存在。どうやってやり過ごすかというと、予め決められた7種類のポーズの中から最適と思われるポーズを選択する、という物。
    • 壁に押し出されそうになると「DANGER」の表示と警告音で焦らしてくる。やり過ごせられたら警告は無くなる。一定時間警告され続けると、プレイヤーは壁から押し出され、チャレンジ失敗となる。
    • コインは、完遂した時間によって獲得数が変わる。クイズ開始時は満額だが、開始してから一定時間経過すると、コインの数が減っていく。
  • 洞窟の間
    • 本家から。制限時間内に3択のクイズに3問正解したのち、「石版の試練」に挑戦。クイズの選択肢は、狭いスペース(洞窟にあたる。立ち上がるどころかしゃがむ余裕すら無いスペースで、ほふく前進で奥に進む)に入らないと分からず、解答も出来ない(問題文自体は洞窟の外からでも分かる)。クイズに不正解だと洞窟の床が開き、その時洞窟で答えた人は落下して脱落となる*9。クイズに正解すると石版(番組では手のひらサイズ)を入手出来、その石版を使って「石版の試練」に挑戦。
    • ゲーム版でも流れはほぼ同じ。問題文が発表されるとまずは洞窟に入るのだが、なんとほふく前進の段階をプレイヤーにやらせる(L・Rボタンを交互に押す)。クイズに不正解だと床が抜ける点も本家と同じ。落下すると洞窟の入口に強制送還され、数秒行動不能になる(失格にはならないが、ピヨる)。そこから再度洞窟に入って解答せねばならず、2度目のほふく前進によるタイムロスはかなり大きい。洞窟クイズに正解するたび、洞窟の外に石版が落ちてくる。なお、石版はキャラクターの足場ほど大きく、少々ファンタジーになっている。
    • 石版の試練
      • 石版の試練の時間になると、洞窟外エリア中央の水たまり部分からクイズの台座がせり上がり、侵入可能になる。「くだもの」等のジャンルを参考に、平仮名3文字の言葉を3つ作らなければならない。
      • 石版の前でBボタンを押すと、プレイヤーが石版を頭上で担ぐ。石版を解答スペースまで運び、もう一度Bボタンを押すと石版を置く(石版を置こうとしたスペースに別の石版がある場合、石版を持ち替える)。
    • コインは洞窟外エリアに散らばっている。時間制限付アイテムは、石版の試練開始後でないと立ち入れない、中央の場所にあるので、洞窟クイズを手早く解答しないと消えてしまう。
  • ミイラの間
    • 本家からの輸入。多答式のクイズに1問だけ挑戦する、あっさりなステージ。ゲーム開始時、チャレンジャーは「ミイラ製造機」に拘束されており、出題後はチャレンジャーの足元から頭部に掛けてグルグルと包帯が巻かれていく。ミイラが完成する前に規定数以上クイズの正解を出せば成功。
    • こちらは元よりソロプレイ向けの間であるため、ゲーム版でもルールは全く変わっていない。
    • クイズが出題されると、下画面に大量の解答群カードが表示される。また、その中にコインも混じっている。プレイヤーは制限時間が切れる前に、解答群の中から正解を(コインコンプリート狙いの人はコイン全ても)探し出して解答をする。下画面上部の赤いスペースに解答が書かれたパネル(又はコイン)を持っていくと解答・回収が出来る。不正解だと大きく×マークが表示され、数秒タイムロスとなる。ほぼミイラが完成しても、制限時間が数秒でも残っていれば成功となる。
  • 床の間
    • 本家から輸入。非常に滑りやすい床を、足場を頼りに登っていきながらクイズに挑戦する。床の滑りやすさに見合わないような大ジャンプを要求される為、本家ではチームメイトと協力しながら*10登っていく。最後は後述の「坂落ちの試練」に挑戦する。
    • 壁の間同様、ゲーム版では別ゲーっぽくなっている。
    • 細かい足場が存在し、それをジャンプで伝いながらクイズゾーンを目指す(道中、コインやアイテムもある。また、クイズを素早く完遂しないと時間制限付アイテムに間に合わない)。Bボタンでジャンプするが、足場の端でジャンプするとあまり高さが出ない。また、床を滑っている時でも、2回はホバリング程度のジャンプが出来る。当然、下に落下すればその時点で失敗。当然、制限時間もある。
    • クイズゾーンに到達すると、共通穴埋めワードの問題が出題される*11
    • クイズゾーンへの移動は3回ある。1、2回目は前述のクイズで、3回目は坂落ちの試練。
    • 坂落ちの試練
      • こちらについては、本家と流れはほぼ同じ。
      • 3択の問題が出題され(スタートの足場に居る時点では選択肢はわからない*12)、掴まる為のロープも現れる。ロープにジャンプして飛び移り、選択肢から解答を選んで、下部の足場に向かって一気に坂を降りる。正解ならクリア、不正解ならその足場が無くなり落下、失格となる。
  • 地下水路の間
    • 本家からの輸入。発売する少し前に番組で初登場したばかりの間がゲームに収録された。スタートするとダクトから放水が開始され、水位が少しずつ上がっていく。一定以上の水位になると、ファラ男像を乗せた舟が水面に浮かび、徐々に排水口へと近づいていく。ファラ男像が排水口へ流れて落ちる前に、出題されるクイズに答えて正解数を稼がなければならない。クイズに誤答か時間切れで不正解のPENALTYとなり、他の排水管からも放水され、水位上昇が早まってしまう。ある程度正解したら、「絵並べの試練」に挑戦する。
    • ゲーム版でも基本的な流れは変わっていないが、変更点もちらほら見られる。
    • ゲームスタートで、まずはエリア中央のクイズゾーンに移動する(コインやアイテム(時間制限付の物も)はエリア内に散らばっているので、コンプリート狙いの人はクイズゾーンを踏まずに真っ先に回収すると良い)。
    • クイズは前述の「同じ文字入れクイズ」。
    • 不正解で排水管から水が放出される。水を止めるには、水の出ている排水管の真下まで行きAボタンを押したのち、下画面に出たバルブをタッチペンでしばらく回し続ける。排水管からの水を止めないと次の問題は出題されない。なお、止めるべき排水管は、1回目の不正解で1本、2回目は2本、3回目以降は3本となっている*13
    • 文字合わせの試練
      • 本家での最終試練とは全く異なる。
      • 開始すると、ダクトに加え排水管も強制的に稼働し(停止不能)、水位上昇(制限時間)がすごく速くなる。
      • 下画面の平仮名のパネルを使い、指定された文字数・ジャンルの言葉を作る。
      • 2文字の言葉、3文字の言葉、4文字の言葉の計3問から成る。
    • ファラ男像の舟が水面に浮かぶと、それが排水口に落ちるまでのカウントダウンが表示される*14
  • 石像の間
    • 本家から輸入。チャレンジャーを食べようと迫ってくる石像から逃げるのだが、道中、3問のクイズが障害として待ち受ける。石像に追いつかれると、勢いよく石像に吸い込まれてしまいチャレンジ失敗。最後まで行くと「並べ替えの試練」に挑戦する。
    • ゲーム版でも基本的な流れは変わっていない。
    • まずはクイズゾーンに移動する。エリア中にコインやアイテム(時間制限付アイテムも)が道中に散らばっているので、必要な人は回収していく。
    • クイズは、平仮名のパネルを並べて、クイズの答えとなる言葉を作るというもの*15
    • 並べ替えの試練
      • 本家とほぼ同じ。
      • 用意された項目を、指定された順に並べ替えるクイズ*16。解答チャンスは2回まで、1回目に間違えると、その時合っている数が表示される(例えば、A→B→C→Dと並べ替えるべき問題で、A→(D)→C→(B)と解答した場合、AとCは合っているので「2」と表示される)。
      • 試練の制限時間は、試練開始時の石像との距離による*17
  • 岩の間
    • 本家から輸入。ざっくり言えば、岩に突き飛ばされる前にクイズに答えて身を守るという物。
    • ゲーム版でも要素はあまり変わっていない。
    • 開始直後にクイズが1問出題される。3個の答えがあるのだが、下画面の9×9のマスに1文字ずつ平仮名が書かれており、その中に、問題の答えが隠れている。縦か横か斜め1列に連続している2文字か3文字の言葉(逆順も含む)を見つけ出す*18
    • 正解すると、自由に動き回れるようになる。フィールド中にコインやアイテム、時間制限付アイテムが散らばっているのだが、早めに正解しないと岩にめりこんで回収出来ない可能性がある。
    • 一定時間経過すると、岩が崖に向かって思い切り突き出し、プレイヤーを突き落とす。そうなるとチャレンジ失敗である。
    • クイズに正解した時点で、崖の部分に足場が現れる。足場に乗ってAボタンでしゃがめば、突き出す岩をやり過ごす事が出来る。
    • 張りつきの試練
      • 岩に張り付いた状態で、一問多答式のクイズに挑戦する。
      • クイズの解答方法は、前述のミイラの間と全く同じ。コインも同様である。
      • 時間切れになれば、やはり岩に突き放されて失格。
  • 透明床の間
    • ゲーム版オリジナルの間。
    • 制限時間内に3択のクイズに5問答え、透明床(四角いブロックで、透明の足場)を渡ってゴールを目指す。
    • プレイヤーは、「砂の壺」を開始時に1個持っており、クイズの正解数分だけ、砂の壺を追加で獲得する(最大6個)。
    • その後は、透明床を可視化する作業に入る。床位置がチラ見せされた後、砂の壺を投げる場所を決める。砂を投げる場所を指定すると、半径3ブロック程度の床が見えるようになる。この作業を、獲得した壺の数だけ実施。
    • あとはスタートからゴールまで落ちないように床を渡る。一応、透明のままの床も渡れなくはないが、足場ブロックと穴との見分けがつかないため、壺の数が少ないとクリアは困難になる。無論、落ちれば即失敗。
    • コインやアイテムは透明床のエリアにある。時間制限付アイテムは、透明床のエリアの奥のほうにある。
  • カラクリの間
    • ゲーム版オリジナルの間。
    • 制限時間内に溶岩地帯のアスレチック(足場の迷路、鉄球の通路、十字回転の床、空飛ぶ四角タイルの床など)を“歩いて”ゴールまで進んで行く。某赤のヒゲのおっさんのようにジャンプはできない。
    • 途中のクイズゾーンでは、1問選択式のクイズに答える。正解ならそのまま次へ進めるが、不正解だと、次のクイズゾーンまでのエリアで罠が追加され、高難度化する。
    • クイズゾーンはチェックポイントも兼ねており、溶岩に落ちると失格にならず、最後に通ったクイズゾーンからやり直しになる。
    • コインやアイテム、時間制限付アイテムは、アスレチック中に散らばっている。
    • 時間切れでチャレンジ失敗。
  • トロッコの間
    • ゲーム版オリジナルの間。
    • 制限時間内にトロッコで石版パネルを全て集め、解答エリアのクイズ台座で解答。
    • 開始直後、プレイヤーはトロッコに乗っており、石版やコイン、アイテムを回収していく。下画面にはマップが表示されている。
    • トロッコ中は加速/減速・ジャンプができ、ジャンプしないと高い場所のコイン等を回収出来ない場合がある。コース中に分かれ道も存在するため、コンプリートには2周必須なステージも。
    • トロッコがコースを1周すると、自動的にトロッコから降りて解答エリアに入る(このエリアにもコインがある)。集めた石版を使って、中央の問題に答える。石版を取りこぼした時やコイン等の取り忘れがある時、もう一度トロッコ乗り場へ行き、周回することができる。
    • 時間切れでチャレンジ失敗。

広間

  • 広間のエリアでは、プレイヤーキャラを操作して、ヒトダマや人に話し掛けたり、間の入り口に入ったりする。
  • 復活していない広間は薄暗く、ガレキなどが道をふさいでいる。復活済みの広間は明るく、人が増えていることがある。
    • また、広間にコインやアイテムが落ちている事もある。

やり込み要素

  • 鉄球の試練チャレンジ…5個入れるまでの時間を競うタイムアタック(1Play/1コイン)、制限時間中に成功した個数を競うスコアアタック(1Play/3コイン)、5回失敗するまでの成功個数を競うエンドレス(1Play/5コイン)がある。ハイスコア機能も実装。
  • ヘキガ…壁画のこと。ゲーム中入手出来る石版を集めると、6種類の壁画枠へジグソーパズル式に壁画が完成していく。それぞれ壁画が完成すると、ファラ男のボイスメッセージが聞ける。
    • 石版ガチャ…ゲーム中入手したコイン(1Play/50コイン)を使用し、石版をランダムで入手する。出てくる石版は重複する。
  • 称号…特定の条件を満たすと、その称号が解禁される。全部で100項目。
    • 各称号には、ファラ男によるボイスメッセージがある。
      • 復活した広間に居る人の中には、石版等の景品と引き換えに特定の称号を見せる(称号を獲得した状態で、その人に話し掛ける)事を要求してくる者もおり、達成するとささやかな感謝をされる。なお、称号の獲得条件は提示してくれる。

評価点

  • 番組の再現度は割と高い。
    • 要所要所で変更・オミットされている要素も少なくないが、それでもTOREの雰囲気は充分に味わえる。
    • 「チャレンジ開始」、「壁 始動」等、番組と同じフォントを使用している文字もあり、また、クイズ出題時や、ファラ男登場時の効果音等も実装されている。番組を見た事のある人ならこれらの要素で懐かしさや気持ちが高まるではないだろうか。
    • 鉄球の試練や壁の間等、シンプルなインターフェースでチャレンジの醍醐味をしっかりと味わえるようになっている点は評価に値するだろう。
  • ゲーム内容も割と充実している。
    • 称号や壁画、コインコンプリート等のやり込み要素がしっかりと実装されており、何気に長く遊べそう。
  • 称号・壁画のボイスメッセージやゲーム全体の案内等、ファラ男の音声は決して少なくない。収録にもまぁまぁ時間が掛かったはずである。
  • 各間のテンポは割と良く、サクサク進められる。
  • バグやフリーズ等は今のところ特に見当たらない。

問題点

  • ソロプレイ専用であり、通信機能には一切対応していない。
    • 仲間と協力したり、敵チームと対戦したりするのもTOREの醍醐味の一つであるはずだが、ゲーム版ではそういった事は一切出来ない。協力プレイや通信対戦に対応していれば、ゲーム本編とは別の楽しみが出来たはずである。
  • 露骨な水増し感が否めない。
    • 特にゲーム中盤辺り(間のレベル2以降)から、ファラ男像の必要数がかなり多くなっており、未復活広間内の間を一通りクリアした程度だと全然足りない。
    • コインコンプリート等を狙っていると、ファラ男像の数は若干よくはなる。
      • ただ、プレイヤーの知識量(クイズ力)や腕前(ゲーム力)が高いと、コインコンプリート等も易々とできるので、そういった人にとってはノルマをこなすだけになる。
    • ゲーム中ではクイズに頭を使う場面がほとんどなので、「ただの作業」とはならないのが救いか。
  • クイズの難易度のばらつきが多少目立つ。
    • 「むずかしい」でも大抵は義務教育程度(小学・中学レベル)の知識で充分だが、石像の間の並べ替えの試練では難易度が跳ね上がる(都道府県の人口ランキング中位の知識や、誕生石について等)。
  • 音響関係はオミットされた要素も多い。
    • インディー・ジョーンズ関連のBGM等、権利上の関係からかゲームオリジナルの音響に差し替えられている物も多い。
    • ただ、そのゲームオリジナルの音響が悪いという訳ではなく、ゲームの雰囲気を盛り立ててくれている。
  • 広間のエリアでの問題点。
    • カメラワークが扱いづらい。
    • 広間エリアでのテンポはあまり良くない。
      • 例えば、「らせんの広間」から次のエリアへ進むには、らせん状の半円の階段を上る必要がある。逆の場合も同じ。こうした面でのインターフェースは若干不親切。
    • 広間から広間への行き来でワープ装置を使用できるのだが、使用料として1回/コイン1枚をとられる。最下層の広間から最上位への広間へワープする時はまぁまぁ便利で、コイン自体は広間やステージで入手する機会は沢山あるので問題無いが、地味に厄介。
      • しかも、まだ復活していない広間へはワープ出来ないので、ワープ装置まで歩いて直前の広間までワープ、そこから自分で歩いて目的の広間まで移動する必要がある。こちらはかなりめんどう。
  • ファンタジー要素以外の細かい所で、リアリティに欠ける場面も少し見かけられる。
    • 地下水路の間でファラ男像が流される時、「どんぶらこ~どんぶらこ~」と流れている感じはするが、事実上の等速直線運動である。排水口へ近づくと流れはだんだん早くなるのでは?
    • 他にも、崖の間では、下画面のポーズ変更ボタンを押す事でポーズを一瞬で変える。もっとも、その辺りを考慮すると右腕左腕、右足左足、胴体などでゲームが複雑になるので仕方ないとも言える。
  • 広間復活等のムービーは1回きりで、あとから見返せない(スタッフロールは見返せる)。
  • 崖の間など一部のクイズでは、クイズに回答途中でチャレンジ失敗となった場合の正解発表が無く、失敗演出のみ。
  • 回答や操作にタッチペンが必要な場合、間を開始する際に「タッチペンを準備せよ!」と表示されるが、そこから広間に戻るコマンドが無く、タッチペンが近くに無かった際の救済処置が確保されていない。最悪、DS本体を指で操作しても大体なんとかなるが。
    + ゲーム終盤に関する問題点(ゲームの楽しみの一部を損なう恐れがあるので閲覧注意)
  • ストーリーの最後の到達点は、ファラ男の復活である。多量のファラ男像を集めた先に漸くエンディングが始まるのだが、復活時のムービーの尺は、これまれの広間復活時と変わらない。
    • ムービーの内容も、人面がファラ男状態になっている人間が復活するのみ。それによって魔宮に何かが訪れる訳でも無し。
    • そのあとに、元の姿のままのファラ男が、「僕、復活しちゃったよー」等と言う。その後会いに行くと、一応ファラ男像の買取りができるようになる。
    • …というように、物語のクライマックスがすごく薄っぺらい。ファラ男像を集めるのもそれなりに大変なのだが、その先に待っている物がこれじゃあ物足りないか。
    • ファラ男復活の先に壮大な何かを期待した人は肩透かしを食らうこととなった。

総評

「TORE」の様々な要素が作中にちりばめられており、世界観に入り浸る事も出来る。
「ゲーム」として見た時に細かい部分で微妙な点は幾つかあるものの、それでも一定以上の品質は保っている。
各間のゲームとしてのクオリティも充分あり、番組ファンにとって嬉しい要素も多い。
純粋に楽しむも良し、プレイしながら出演タレントの気持ちを考えてみるも良し。番組ファンの人もそうでない人も、ある程度楽しめそうではある。

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最終更新:2024年02月08日 10:31

*1 元々は『密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!』だったが、東日本大震災の発生で「釣り天井の間」「水没の間」等のゲームが被災者感情に対する配慮で自主規制となり、リニューアルされたもの。

*2 テレビでは2チームに分かれての対抗戦となっている。

*3 本家TOREでは、ファラ男像の数がスコアのような役割を果たしており、チームの勝敗を分ける

*4 その直前の「さいごの広間」で要求されるファラ男像は神官1人当たり12個ないし13個。ファラ男の復活には、さいごの広間で必要な総ファラ男像数37個ほどより多いファラ男像を要求される。

*5 番組に登場した間は全て登場している(「最後の試練」を除く。また、「新・壁の間」等「新」が付いている物は考慮していない)。

*6 本家TOREではチームメイトと協力したり敵チームと対戦したりする場合が殆どで、番組において最初から最後までソロで挑戦する物は「ミイラの間」のみとなっている(そのミイラの間でさえも、2人1組で挑戦する事がある)。

*7 言葉だと説明しづらいが、「鉄球の試練」でweb検索すれば、何の事かすぐ分かるだろう。

*8 例:「あ◯◯かい」◯には同じ文字が入る。ここでは「た」を入れると「あ(た)(た)かい」となる。

*9 本家では複数人で挑戦しており、全員が不正解で落下すると失敗となる。

*10 他の人が足場となって高さを稼ぐ、既に登った人に掴まってよじ登る、等。

*11 例:「きん◯△、◯△とう、とう◯△、◯△ぜん」といった言葉が縦に並んでおり、◯、△はそれぞれ同じ文字を表す。ここでは◯=べ、△=ん、となる(きんべん・勤勉、べんとう・弁当、とうべん・答弁、べんぜん・ベンゼン)

*12 本家では、足場の所で既に選択肢が表示されている。

*13 本家では、複数人で挑戦するため不正解時は必ず3本の排水管が作動する。

*14 因みに、本家ではファラ男像が排水口に流れないようにする時間稼ぎの為の竿が用意されているが、ゲーム版では存在が無い。

*15 因みに、本家では「逆さ文字クイズ」等の多彩なクイズがあるのだが、ゲーム版ではそういった物は無い。

*16 例:都道府県の人口の多い順。

*17 本家では、試練開始時の石像との距離によらず、制限時間は一定である。

*18 例えば、「あ き た(改行)い ぎ べ(改行)ち か ふ」の文字群の中から都道府県名を探し出すと、あきた(秋田)、あいち(愛知)、ぎふ(岐阜)が探し出せる。