Etherborn

【いーさーぼーん】

ジャンル 3Dアクションパズル
対応機種 Windows(Steam)
Xbox One
PlayStation 4
Nintendo Switch
メディア ダウンロード
発売元 Akupara Games
開発元 Altered Matter
発売日 【Win】2019年7月19日
【One】2019年10月2日
【PS4/Switch】2019年10月3日*1
定価 【Win】1,730円
【One】1,800円
【PS4/Switch】1,780円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1個
レーティング CERO:Z(18歳以上のみ対象)/IARC:18+
判定 なし
ポイント 重力の向きと地形の観察が重要
ボリュームがあまりない

概要

スペインのインディーズゲームスタジオにて開発された3Dアクションパズルゲーム。 状況に応じて変化する重力の向きを考えつつ透明人間を3人称視点で操作。 ローポリゴンで描かれた地形を踏破しつつ、ゴールを目指していく。

システム

  • 後述の光のオーブをすべて集めて、定められたスイッチを作動することでゴールへの道が開けてくる。
  • 全部で4つステージがある。
  • 基本
    • 左スティックで透明人間が移動し、右スティックでカメラアングルを調節できる。
    • その他1段までジャンプが出せるほか、走ることもできる。
  • 重力のギミック
    • 本作では、重力のかかる向きに気をつけながら先に進むことになる。
    • 操作する透明人間に対して、常に頭から足の方向に向かって重力が発生している。この重力の向きが、以下状況によって様々な向きに変化する。
    • 攻略するステージでは、面と面がスロープ状になめらかにつながっている場合があり、こういった足場を通るとそのままスロープに足をつけたまま歩くことになる。それにあわせて主人公にかかる重力の向きが変わる。
      • 例として、床からスロープ状に接続された壁を登るとそのまま壁歩きができる。またスロープを介さずに壁から足を踏み外すと床に対して水平の方向に落ちる。
  • オーブとスイッチ
    • ステージ各所に光でできた球体(以降、オーブ)が隠されている。操作している透明人間が触れると、オーブが自動的についてくる。
    • 四角いスイッチの近くで決定のボタンを押すと、引き連れているオーブをスイッチにセットできる。
    • オーブが置いているスイッチの近くで同じく決定のボタンを押すと、スイッチをオフにしつつオーブを回収できる。
    • スイッチを作動させるとステージの地形に変化がある。
    • 光のオーブとスイッチの数は一致しており、「オーブをどこかで取り逃したら詰む」「オーブを余分に持って歩ける」といったことはない。
  • ダメージを与えるギミックは登場しないが、あまりに高い段差を落ちるとミス。最近通ったリスタート地点からやり直し。
  • ゲームを一定進めるごとに、イベントが発生(スキップ可)。
  • 2周目
    • 1周目の4ステージをクリアすると解放されるやりこみ要素。
    • 2周目で攻略することになるステージは1周目のものと同一だが、オーブが隠される場所が1周目と変化している。木の植え込みだったり段差の陰に隠されたりするようになる。

評価点

  • ステージの完成度は高い
    • ジャンプしかアクションがないのだが、それでも遠景以外であれば基本はどこへでも足を運べるようになっている。
      • 光のオーブをすべて取るには行ける場所は行きつくす必要がある。
    • 詰みになるような状況はない。
    • 壁にあった何気ない凹凸が、重力の向きが変わった途端重要な階段に変わる場合もあり、地形をよく観察するスキルが求められる。
    • スイッチもステージの中に複数個所あり、どの順番でオーブを置いていくかといったところに戦略の余地がある。
  • セーブ・リスタート関連
    • リスタート地点が多く、ふとした事故で落下しても立て直すのは楽。
    • オートセーブだけでなく手動でもセーブ可能。ゲームを止めてメニューに戻ろうとすると、いままでのプレイ状況をセーブできる。
  • 3つめのステージのBGMはジャズ調で落ち着く。

問題点

  • 透明人間の移動関連
    • カメラアングルの自由度が低いので、あまり遠くを見渡せない。どこへ移動したらどこへたどり着けるのか計画を立てづらい。
      • 透明人間は動かさずに、ステージだけ回転させて地形を観察する機能がない。
    • 走れはするものの、それでもステージの端から端まで満足に早く移動できるわけではない。
    • 細い道が多く足を踏み外しやすい。ジャンプで飛び越えなくては成らない段差や距離もギリギリに設定されている。
    • 地形の構造上、特定の場所に行くために遠回りしなくてはならないケースも多い。
    • スイッチを作動させたときに地形が変化するのだが、そのムービーはスキップ不可能。場合によっては10秒ほど何も出来ない。無駄にON/OFFにしたりするとそれだけ無駄な時間が発生する。
  • ボリュームはさほどない
    • 実質遊べるのは4ステージ分であり、2周目は光のオーブが置いてある場所が変わっている程度で大きな変化は無い。2周目をクリアする以外にやりこみ要素も皆無。
    • 2~3時間で2周目の完全制覇も可能。価格に対してややプレイ時間が不足気味に思われる。
  • ステージセレクト機能がほぼない
    • 4つめのステージをクリアするとまたニューゲームするしかなくなる。
    • 4つめのステージをクリアしない限りは、前のステージにもどって再挑戦はできるが、透明人間をかなりの距離歩かせる必要がある。
  • シナリオが電波
    • ゲーム中挟まれるイベントでナレーションが入るのだが、内容が意味不明。
    • それらしいことを述べて雰囲気を作り出している、といった解釈するのが無難か。

総評

重力の向きとステージの地形をじっくり観察し、先に進むための方法を考えていく、堅実的なアクション+パズルといった内容となっている。 重力に左右されるステージの構造は良く練られているものの、全体的なボリュームには乏しい。

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最終更新:2023年10月29日 12:02

*1 One/PS4/Switch版は日本ストアでの発売日。