三洋パチンコパラダイス8 ~新海物語~

【さんようぱちんこぱらだいすえいと しんうみものがたり】

ジャンル パチンコ実機攻略シミュレーションゲーム
対応機種 プレイステーション2
発売元 アイレムソフトウェアエンジニアリング
発売日 2003年3月27日
定価 4,800円(税抜)
レーティング CERO:全年齢対象
判定 ゲームバランスが不安定
バカゲー
ポイント パチプロ風雲録
ギャルゲー要素もあり
パチプロなら運ひとつで勝負せんかい!!
パチパラシリーズ


概要

アイレムソフトウェアエンジニアリングと企業提携しているパチンコメーカー三洋物産のパチンコを収録したパチンコシミュレーターシリーズの8作目。
今作は「CR新海物語」を収録している。

前作まではただのパチンコシミュレーターだったシリーズだが、本作よりストーリーモード『パチプロ風雲録』が同時収録。
過去には『1』と『4』にもストーリーモードが存在した*1が、今回の『風雲録』はより本格的なストーリーとパチンコゲームに留まらないゲーム性を導入し、
従来のパチンコシミュレーターとは一線を画した試みが為されている。


モード紹介

  • 「通常攻略」
    • 「新海物語」をクギや台の寝かせ、大当たり確率などを調整するなどして自由にプレイできるモード。玉切れも気にせず好きなだけ打てる。
  • 「実戦攻略」
    • 2時間の制限時間でどれだけ出玉を獲得できるか挑戦する。覗き込んで釘の様子を見たり、台を変えると言ったリアルな行動も可能。
    • 発売当時は表示されるパスワードで軍資金(1万円か5万円)やオリジナルグッズ(本作や海物語のキャラが描かれたタオル)のプレゼントに応募できた。
    • 『パチプロ風雲録』の最中でも台の前に座れば実戦攻略が始まる。獲得した出玉はゲーム中の景品交換に使う。実戦攻略で使う現金は風雲録のシステムとは切り離されており、貯玉を使う事もないため、負ける事によるリスク自体は無い。
  • 「液晶ビュー」
    • リーチや大当たりの演出を閲覧できるモード。ホールではなかなかお目にかかれない演出も見られる。
  • 「パチプロ風雲録」
    • 本作初登場のモード。いわゆるストーリーモードで、強豪パチプロ達との勝負に勝ち抜きながら進めていく。

ストーリー(風雲録)

凄腕のパチプロだった「天狼のシゲ」。
その息子である若きパチプロ、通称「銀玉の狼」は父の死の謎を追って宛てのない旅に出た。
旅の途中、ふと立ち寄ったパチパラ町の古株パチンコ店「銀玉会館」で店員の「橘あおい」と親しくなるが、
それから程なく大手チェーン「ジャジャ・アモーレ」による銀玉会館への嫌がらせや妨害工作が始まる。
銀玉会館を守るためにジャジャ・アモーレの刺客達と戦うことになった銀玉の狼。
果たして彼は敵の陰謀を打ち破り、父の死の真相を解き明かすことができるのか?


評価点/バカゲー要素

  • 『パチプロ風雲録』の存在そのもの
    • それまでのただパチンコを打つだけの単調なパチンコシミュレーターに一石を投じ、一本のゲームとして十分楽しめるようにしたことは何よりの評価点である。
    • 『パチ夫くん』など、ストーリーを導入したパチンコゲームは例が無かった訳ではないが、本格的なドラマや後述するような要素を盛り込んだ作品は他に類を見ない。
    • 歩き回れるのは3店存在するパチンコ店内のみ。「銀玉会館」「ノルソル」「ジャジャ・アモーレ」の3店に通い、台で打ったり、従業員や客と会話したり、パチプロと出玉数を競う「パチンコ勝負」を繰り広げながらストーリーを進めていく。
      • 「銀玉会館」は年期の感じられる小さなボロパチンコ店。「ノルソル」はよくある大衆的な店舗。「ジャジャ・アモーレ」は大手高級チェーン店だが黒い噂もある。と、そこで働いているヒロインと共に(後述)それぞれ異なった特徴が与えられている。
    • 外の町は歩けないが、持ち玉を所持金、景品交換所をショップ代わりとすることで疑似的にアイテムの売買を可能としている。
      • しかし次回作以降では本当に玉が貨幣扱いになる*2など、世界観もよりおバカに走っていく。また、本作でも景品としてありえないものが置かれているように色々とおかしい。
    • 九条一馬プロデューサーによるとパチプロ風雲録を導入した理由は、友人がパチンコゲームをプレイしていた際、ハンドルの強さをセットした後「しばらくやることないから」とビデオ鑑賞を始めた事にショックを受けた為であり、「パチンコゲームでもしっかり楽しんでもらう」というコンセプトの元で開発されている。
  • 自室のカスタマイズ
    • 主人公の拠点となる自室はパチンコの景品を配置して自由に模様替えができる。
    • 配置できるアイテムも種類が多く、ちゃぶ台、テレビ、冷蔵庫などはもちろん、みかん箱、スチールロッカー、デコレーションケーキなど変なものも用意されている。
      • 『海物語』と提携しているだけあり、マリンちゃんやサムのポスターを貼ることもできる。何故かヒロインのポスターもある。
      • テレビや電球を点けたりなど、配置したアイテムを使用することができる場合もある。
    • 最初は四畳半の安アパートが拠点となるが、プレイヤー次第では高級マンションに引っ越すことも可能。
  • まさかのギャルゲー要素
    • パチンコゲームながらメインヒロインの他、2人のサブヒロインの合計3人のヒロイン候補が存在し、イベントを進めると親密になることができる。最終的には同棲すら可能であり、親密になったヒロインに応じてエンディングも変化する。
      • アイテムをプレゼントすることもあるが、それも全て景品として交換したもの。「ぐっすんのぬいぐるみ」と言った分かりやすい例もあれば、生活が苦しいということで景品交換所で貰った米俵や醤油をプレゼントするというシュールな展開もあったりする。
    • ヒロイン候補は3人ともパチンコ店の従業員。3店登場するパチンコ店1店につき1人ずつヒロインが勤めている。
      • 銀玉会館店長の養子で正統派ヒロインの「橘あおい」、ノルソルのバイトで子供っぽい「結城はるか」、ジャジャ・アモーレのサブマネージャーでクールな性格の「島津なぎさ」と、3人とも性格や立場が異なるため、それぞれ違ったやり取りが楽しめる。
  • ぶっ飛んだ世界観
    • 何でもカードで決める世界の如く何でもパチンコで決める世界であり、パチンコ以外は現実的な世界観とシリアスな背景とは裏腹にシュールな笑いを誘うストーリーが展開される。
    • 父の仇を追う主人公という時点でも異質極まりない設定だが、本編中は敗北したパチプロが消滅する、逃げ帰った敵がボスに抹殺されるなど、画面はデフォルメ化されつつも妙に物々しいシビアな展開が多い。
      • 「死になァ!」「店どころか町を潰しかねない」など、パチンコゲームとは思えない物騒な台詞も飛び出し、これらもつい笑ってしまうネタに。
      • 不幸に見舞われることが多い九条作品ヒロインだが、本作の頃はまだその傾向も大人しめでメインヒロインのあおいも生活苦に追われる程度でそこまで不幸にもならない。
        …と思いきや、終盤にとんでもない残酷な事実が明かされ、この時点から既に九条ヒロインらしい不幸ぶりを発揮していたことが判明する。
    • ライバルのパチプロ達も、主人公の弟分となる「トビウオの政」を始め、「拝みのサブ」「流れ鷹のケン」など妙に個性的な面子が揃っており、特に強敵となる四天王にはどう見てもパチプロと思えないような風貌のキャラもいる。
    • パチンコ店の通路が山積みのドル箱で埋め尽くされて迂回せざるを得ない、と言ったデフォルメ画面ならではのコミカルな演出も。というかそんなに玉が入ってるのか
    • 極め付けは終盤。ここまで進めたプレイヤーすら「そんなバカな」と言いたくなること請け合いの超展開が待っている。

問題点

  • パチンコ勝負が運任せ
    • パチ夫くんシリーズにあったようなイカサマの類などは無く、ただ純粋にパチンコを打つ事しかできないので正に「運を天に任せる」勝負しか出来ないギャンブラーぶり。よって運が良ければサクサク進めるが、逆に運が悪いといつまでも進めず、クリアには大当たりを出すリアルラックと、1戦2~30分(ラスボス付近は1時間近く)は掛かる勝負に何度も挑む根気ばかりが求められる。
      • 実戦攻略よりは大当たりが出やすくなっているが、やはり出るかどうかは運次第なので、始まったら後は大当たりが出る事と相手が出さない事を祈り、勝てないようならプレイヤーの特権・セーブ&ロードを武器に再挑戦するしかない。
      • また、収録機種は後のシリーズほどリーチ、予告、昇格などの演出は豊富ではなく、しかもハーフスペック機*3だけなので大当たりが続きにくい上、勝負中だろうと確変などそうそう出るものではない。これが勝負の厳しさを更に引き上げており、特に終盤戦は1、2回当てた程度では全然足りないので、本当にリトライの繰り返しになる。
      • 負けてもゲームオーバーにはならず、翌日にまた再挑戦できるものの、相手にはボロクソに言われるので非常に気分が悪い。
    • オプションで倍速設定にすることはできるが通常攻略と実戦攻略限定なので勝負では使えない。
    • 公式サイトの質問コーナーに「なかなか勝てない」というものがあるが、その回答は「あきらめずにがんばってくれ」という身も蓋もないもの。そして本当にそうする他ないのが今作の仕様である。
    • ライバル達もキャラの個性は強いものの、勝負では(それしか出来ない為だが)引き易さぐらいしか違いが無い。また、確率の問題なので下っ端が連チャンを出したり、大勝ちで店に打撃を与えているはずの四天王が一回も当てられず勝負が付く事もある。それもまたギャンブルである。
  • 勝負以外で打つ時も実戦攻略扱いになるので、台のスペックは現実通りになる。
    • つまり当たらない時は本当に全然当たらない。景品自体も全体的に高めでちょっと大当たりを出した程度では手が届かないものばかりなので、部屋のカスタマイズも一苦労である。
    • むしろ、パチンコ店に行く度にさっさと攻略終了して都度支給される一万円を玉(2500玉相当)に替えて持ち出すという、パチプロの風上にも置けない真似の方が着実に玉を稼げたりする。
      • パチンコ勝負に勝っていけばそれなりに貯玉が増えるし、ヒロインの攻略にはそこまで大量の玉が必要という訳でもない*4のは救いだが、マンションに引っ越したり部屋を充実させるとなるとそうも行かず、安アパートやろくに物の無い部屋に彼女と二人で暮らすという状況になりやすい。
      • そのパチンコ勝負もストーリー上の勝負しかできず任意では戦えないため、基本はやはり実戦攻略になってしまう。
    • 序盤でオープンする「ジャジャ・アモーレ」は初日は開店記念の全台大解放という触れ込みで、客達が「釘が大甘だ」「こんなに出ていいのか」「今日は稼がせてもらった」と騒いでいるがプレイヤーにとってはそんな恩恵は全くない。普通にすっからかんになる。
      • この時に座れるのは政が確保した台だけで散々「いい台」と勧められるものの、座った所で始まるのは何の変哲もない実戦攻略で台も選択可能なので設定が意味を成していない。
      • そしてこの展開は、続く『風雲録2』『風雲録3』でもお約束のようにある。
  • 強敵に勝てず再挑戦を繰り返したり、景品のための玉稼ぎに精を出すと、それこそ九条Pがショックを受けた「しばらくやることないから、と別のことをしてしまう」プレイになりがち。確かにゲームとしての楽しみは付加されているが、風雲録であってもパチンコ部分はあくまでリアル再現という点は変わらないため、根本的な解決にはなっていない。
  • 後半のストーリー進行について
    • 前半は引っ切り無しにパチプロ襲撃イベントが起こり、倒しては次の刺客が現れ、それを倒せばまた次の刺客がと言ったように休む間も無くストーリーが進むのだが、後半はあるアイテムを探す事になり、探索の必要性が生じることで途端にパチンコ勝負が無くなる。しかもこのパートが終わった後に勝負する相手はラスボス含めて2人だけ。
    • パチンコばかりではなく探索や情報収拾でゲーム性を付加させて内容を充実させようという意図は分かるのだが、その配分が偏っていると言わざるを得ない。
    • また、回る店舗や話すキャラが結構多いにもかかわらず、前述の通りパチンコをしようがしまいが1日に行ける店は1店だけなので、その都度帰って寝なければならずスムーズに進められない。
    • そればかりか、その途中に話す必要のあるイベントキャラはヒロインの誰かと同棲しなければ出現しない。しかしそれは作中の情報では判らないので、ひたすら会えない人物を探して何日も彷徨う羽目になりがちである。
      • 作中では「この店の常連」「毎朝来てるだろ?」などと言われるが、条件を満たさなければどこにも現れない。あるNPCが「いつも自分と入れ違いで帰っていく」とは言うのだが、だからどうすればいいのかなど判らない。
      • そしてやっと進んだかと思えば、今度は高価なアイテムを三つ揃えろと指示される。ヒロインとの同棲までも少なくない玉が必要且つパチンコ勝負もできないのにここで更に玉を要求され、なおさらストーリーがスムーズに進められない。
  • ストーリーが未完
    • ラスボスを倒しても主人公の父の死の謎は解けず、新たな手掛かりが提示されたところで終わってしまう。クリア後もパチンコ店を訪れて打ったり景品交換はできるが、ストーリーは進まない。
  • 深刻なチラつき
    • パチンコを打っている最中に相当なチラつきがある。図柄を回す程度なら問題無いが、リーチや大当たりの演出中は台が振動しているのかと言うぐらいチラつき、とても快適なプレイはできない。
    • 説明書に書いてある通り、ハンドルや出玉数などの表示を消すと多少は軽減されるが、本当に多少なので解消はできていない。
    • 大当たり時も処理落ちがあり、「ラッキー!」の声の後で演出が始まるまで間がある。
  • このシリーズ共通の問題だが、基本的に収録機種が一機だけなので単純にパチンコシミュレーターとして見ると寂しい。
    • 『パチプロ風雲録』が始まった今作『8』から『14』まで(+ADVではあるが3DS版も)はゲームとしてはそちらで楽しめるものの、パチンコ部分は同じ台ばかりなので飽きやすい。
    • また、今回は「新海物語」でもM27だけの正真正銘の一機種限りなので尚更である。

総評

パチンコ以外にすることが無かったパチンコシミュレーターに様々なゲーム性やストーリーを持たせ、ゲームとして楽しめるようになった意欲作。
好評を博した『パチプロ風雲録』は本作以降、パチパラシリーズの目玉として何作もの続編が作られる人気要素となった。
しかし完全に運任せのパチンコ勝負に自宅とパチンコ店の往復しか出来ない点などは一作目故の粗は目立つ。
また、画面のチラつきという単純なパチンコゲームとしての欠点も抱えているため、本作自体はお世辞にも良作とは言えない。
これらは次回作以降で改善されていくことになる。


余談

  • 本作から始まった「銀玉の狼」のストーリーは次回作『三洋パチンコパラダイス9』収録の『パチプロ風雲録2~千手観音の謎~』に続き、『三洋パチンコパラダイス11』収録の『パチプロ風雲録3~さらば銀玉の狼~』で完結する。
    • 『三洋パチンコパラダイス10』に収録されているのは番外編の『パチプロ風雲録外伝~バツイチ店長奮闘記~』で、パチンコ店の経営シミュレーションとボードゲームを足したような内容となっている。
      • こちらは『風雲録』『風雲録2』に登場したパチプロやオーナーがラスボスを含めて登場するので、先にこちらをプレイすると壮大なネタバレを喰らうことに*5
    • 主人公を始めとする本作の登場人物は次回作以降にも登場するが、本作のみ声優陣が異なっている。また、絵柄は『風雲録3』までは毎回変わっているので若干戸惑いはあるかもしれない。
    • パチパラ12』収録の「パチプロ風雲録4~銀玉殺人事件~』からは3D作品となり、大きく方向性が変わっている。
  • 本作の声優陣は以降の作品と異なり、名の知られていない声優やアダルトゲーム界隈の出演者などで構成されている。
    • 演技自体に問題はなく、いずれもそのキャラに合ったボイスとなっている。主人公の「銀玉の狼」も、デフォルメキャラからは想像もできないほど渋い声を聞かせてくれる。
    • 次回作以降は『絶体絶命都市』などでよく名前を見る、PS2以降のアイレム作品お馴染みの声優陣*6をメインに起用される事となり、本作に登場したキャラも声が変わっている。
  • 実戦攻略はともかくストーリー進行すら運ゲーという点は問題視されたのか、次回作以降は必殺技やパラメーター管理を導入し、運ばかりではないプレイヤーの介入の余地が加えられていく。
    • 恋愛要素は好評だった模様で、次回作以降も人数が増えたりイベントが充実したりと、シリーズが進む毎に要素が進化していく。『風雲録3』の公式サイトではヒロイン候補の着せ替えゲームなんて用意されたほどである。むしろパチンコより力が入っているのではないか。
  • 本作の舞台となったパチパラ町と銀玉会館は後のシリーズでも設定を変えつつ『風雲録2』を除いて毎回登場する。
    • パチパラ町は「銀玉の狼」編最終章の『風雲録3』にて再び舞台となる。…が、1年も経っていないはずなのに様変わりしており、銀玉会館以外の2店は潰れて新しい店に入れ替わっている。しかもその新しい店は本作の後で新興された大型チェーン店である。展開が早過ぎるのでは…。
      • そればかりか、ストーリーが進むと開店する残りの店も、その大型チェーンの系列である。やっぱり展開が早(ry
      • …が、後のシリーズではこの町のパチンコ店は銀玉会館1店のみとなる。結局みんな潰れたのか。
    • 銀玉会館は「銀玉の狼」編ではヒロインの実家だが、『風雲録4」からは別人が経営している。後にはPlayStation Homeのラウンジや、3DSの『パチプロ風雲録・花」シリーズにも登場している。
      • 遡れば、本シリーズ開始前の『三洋パチンコパラダイス4』のストーリーモードから登場している。こちらは『大工の源さん』の外伝的ストーリーであり、元を辿れば源さんシリーズの店だったと見る事も出来る。
  • エンディングで主人公はパチパラ町を旅立つのだが、クリア後は変わらずパチンコ店を訪れてパチンコが打てる。
    • あくまで本編とは独立している…と思いきや、NPCには「あれ?他の町に行ったんじゃないんですか?」「(ラスボスとの戦いは)見事な勝負だった」などと言われるので、一応ラストバトル後の時間軸ではあるようだ。エンディングでのヒロインとの別れは何だったのか。
  • 本作メインヒロインの橘あおいは上述した通り薄幸ヒロインとして描かれているが、再びメインヒロインを務める『風雲録3』ではゲーム開始早々にトラックが突っ込んで店を半壊させられるという不幸に見舞われる。
    • 勿論、普通の流れならここから主人公が協力する形になるのだが、行動次第では逆に更なる追い打ちを掛けることも出来てしまうなど、九条ヒロインが不幸というジンクスは既に始まっていた…。
  • 主人公のデフォルト名は「すどう まさゆき」。分かる人はすぐにピンと来るだろうが、同社の『絶体絶命都市』の主人公と同姓同名である。
    • 本作では違うが、『風雲録2』以降は担当声優も『絶体絶命都市』と同じになっている。いわゆるスター・システムにあたると言えるだろう。
    • 平仮名なのは『風雲録3』まで名前入力で漢字が使えないためであり、『風雲録4』の主人公は(本作とは別人扱いだが)『絶体絶命都市』同様に「須藤真幸」。そして本作の「すどう まさゆき」が『風雲録5』に再登場した際にも同じ漢字表記になっている。
  • 本作はライバルパチプロの一人「鳳朱美」を除く女性キャラは全員名前が平仮名である。ヒロイン候補は勿論のこと、名乗るモブの婆さんすらも。
    • スタッフによほど拘りがあったのか、『風雲録3』までのヒロイン候補は次回作で昇格した鳳朱美以外の全員が平仮名表記である*7
      • 『風雲録外伝』の案内嬢(ヒロインではない)も例に漏れず平仮名である。但し、ヒロイン候補以外では漢字表記キャラも若干登場するようになった。
    • 世界観がリアル寄りになった『風雲録4』からは逆にそう言った名前のキャラは殆どいなくなった。アニメチックになった『花』シリーズでも多少復活した程度である。

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最終更新:2023年11月02日 11:35

*1 『1』の「ドキドキパチンコ物語」は大学生がパチプロを目指すADV。『4』のストーリーモードは『大工の源さん』の外伝的作品。

*2 シリーズが進むうちに廃止されていったが、本作では風雲録中でも実戦攻略では金銭の設定がある。

*3 フルスペック機に比べて若干大当たり確率は高いが、時短は確変後の大当たり終了時だけなので単発の大当たりでは終了後に即座に通常状態に戻ってしまう。

*4 但し、一番安上がりなあおいですら最後には2万玉以上のアイテムを渡す必要があるので、決して必要量が少なく済む訳ではない。

*5 「主人公に良く接してくれた人物が実は黒幕」という九条作品お馴染みの要素は本シリーズでも恒例である。

*6 アイレム作品常連声優・緒方賢一主催(当時)の劇団すごろく関係者が中心。

*7 『風雲録2』には1人だけ片仮名表記がいるが、これも本名は平仮名。