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スーパー野田ゲーWORLD

【すーぱーのだげーわーるど】

ジャンル パーティーゲーム
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売元 吉本興業
開発元 カヤック
YMCAT
レジスタ
発売日 2022年7月28日
定価 1,600円(税込)
プレイ人数 オンライン:2〜20人
オフライン:1〜4人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定(Ver.1.0.0) バカゲー
判定(Ver.1.2.0以降) 改善
良作
バカゲー
ポイント 野田ゲー世界進出(日本専売)
新たにオンライン対戦に対応
ゲーム性・ボリューム共に大幅パワーアップ
バグや細かい粗が多数(アプデで徐々に改善)
Ver.1.2.0で文句なしの大ボリュームに
野田ゲーシリーズリンク


概要

スーパー野田ゲーPARTY』(便宜上、以後「前作」と表記)に次いで発売されたお笑い芸人の野田クリスタル(以後「野田」と表記)が総監督を務めるSwitch野田ゲー第2弾。
前作同様、クラウドファンディングによる資金調達が行われ、前作のクラウドファンディングの3倍以上となる約4200万円もの金額が集まった。
本作には全部で20本のゲームが収録されており、新たにオンライン対戦に対応したゲームも収録している。
以下、本作の特殊な開発経緯の都合上、記事本文に実在人物の名前が多数登場するが、記事の読みやすさや統一性を保つため、実在人物の名前は全て敬称略で表記させてもらう。


特徴

  • ゲームをプレイすることでゲーム内通貨である「クリスタル」が貯まっていく。
    • クリスタルは前作同様、コレクションで出資者から募集した素材を視聴するために使う。
      • ただし、前作にあったガチャは廃止され、今作ではコレクションの一覧から直接選択することで素材をアンロックできる。
      • また、コレクションを1,000個開放することでエンドロールが開放される。
    • また、後述の『邪道バース』においてカードパックを購入する場合や、『Ashi Kogi Racing』の車体開放、『マッチョあつめ』のアイテム購入にもクリスタルを使用する。
  • 一部を除いたゲームにおいて、スコアランキングが実装されている。
    • オフライン専用ゲームでも、スコアアタックの記録をランキングに登録することで、他プレイヤーと競い合うことが可能。

収録ゲーム

オンライン対戦対応ゲーム

  • 『みんなのつり革』(プレイ人数:1〜20人)
    • 前作の『つり革』のオンライン対戦対応版。オフラインでも4人対戦が可能となった。
    • 基本的なシステム・ルールは前作と同様だが、複数の路線が選択可能になっており、路線によってはつり革がない・電車が傾斜する・車内がいきなり暗くなる、などの違いが存在する。
    • オンライン対戦では最大20人で最後の1人になるまで電車内の揺れに耐え続ける。
  • 『大乱闘 ブロックくずして』(プレイ人数:1〜4人)
    • 前作にも収録されていた『ブロックくずして』のアレンジ版。こちらも4人対戦が可能になった。
    • 新要素として赤いブロックが壊れると、ボールのスピードが上がったり、ボールの数が増えたりする。
    • アイテムも追加されており、取得することでデッカチャンが無敵になったり小さくなる。
  • 『邪道バース』(プレイ人数:2人)
    • オンライン対戦専用のデジタルカードゲーム。
    • 最大の特徴はカードを多く引いたり相手のターン中にカードを出せるなど、イカサマ(ジャドウ)ができること。
      • イカサマをされた側は、イカサマに気付ければ「指摘」を行うことができる。イカサマをした側は指摘されてしまうとイエローカードが貯まり、3枚貯まると敗北となる。
      • イカサマの指摘は「何を」「どうしたか」の2点それぞれ正確に行わなければならない。まったく違う場所を指摘したり、イカサマをしていないのに指摘をすると、自分にイエローカードが出る。イカサマをした場所だけ当たっていれば「おしい指摘」となり、お互いにイエローカードは出ない。
      • イカサマの中でも程度の激しいものは、指摘されるとレッドカードが出る。レッドカードの場合は一発で敗北。
      • イカサマには時効があり、10秒経つと時効成立となり指摘ができなくなる。そのため、制限時間が10秒未満の時はイカサマができない。
    • なお、タイトルはCygamesのカードゲーム『シャドウバース』のもじりであるが、本作はそのCygamesの取締役である木村唯人に「一緒にオンライン対応した野田ゲーをつくれる権」(500万円)の出資を直談判したことにより生まれた、いわばCygames公認のパロディゲームである。
      • プレイ画面自体はエフェクトも少ない簡素なものだが、ターンチェンジの時に表示される文言などは本家と近く、準公式ゲームという雰囲気は出ている。
      • 余談だが、マヂカルラブリーはシャドウバースのCMや番組*1に出演しており、シャドウバースとの縁は結構あったりする。
    • カードゲームのルールもイカサマができることを除けばほとんど『シャドウバース』と同じである。
  • 『ナガイアス』(プレイ人数:1〜2人)
    • 横に長いステージが一画面に収まっているシューティングゲーム。
    • ステージを進めていく度にステージがどんどん長くなっていき、それに合わせて画面が細かく分割されていく。
      • 当然、分割されていくごとに自機や敵キャラなどが小さくなっていくため、画面の小さいSwitchの携帯モードやテーブルモードでのプレイは非推奨
    • 対戦モードも搭載されており、その場合はお互いがステージの両端からスタートして撃ち合う形式で対戦する。
  • 『将棋III』(プレイ人数:1〜4人)
    • 前作に収録されていた『将棋II』の続編。システムは前作のものとは大幅に変わっている。
    • 将棋の盤上で操作キャラを動かして、将棋の駒を置くことができる。将棋の駒を置くと置いた場所とその駒の動ける範囲が爆発する。操作キャラが爆発に巻き込まれると敗北となる。
    • 置いてある将棋の駒を破壊すると、将棋の駒の文字が書かれた青い玉が出ることがあり、それを取得すると、その駒を使用することができる。
    • 簡潔に説明したが、要するに将棋の駒を使った『ボンバーマン』である

オフライン対戦対応ゲーム

  • 『Ashi Kogi Racing』(プレイ人数:1〜4人)
    • ゲーミングチェア「AKRacing」を使ったレースゲーム。AKRacing自身が出資した完全オフィシャルゲームである。
    • Aボタンをタイミングよく連打することで、足で椅子を漕ぐことができる。
    • 下り坂で背もたれを倒せば加速する。
      • 選択できるマシンにはオットマン(足置き)も含まれているが、この場合の「背もたれを倒す」モーションは上体を後方に反らしているだけとなる。
  • 『スーパー音声衰弱』(プレイ人数:1〜4人)
    • 前作の『音声衰弱』のパワーアップ版。
    • 前作でやり込んだ人がいたらしく、ピアノの音程や机を叩く音など、聞き分けるのが難しい音も収録されている他、バイク川崎バイク(BKB)やデッカチャンのボイスのみのステージも収録されている。
  • 『The 連射』(プレイ人数:1〜4人)
    • 秒間16連射で知られる高橋名人とのコラボ作品。
    • ゲームルールは制限時間内にひたすらボタンを連打して、一番連打数が多かった人の勝ち、という非常にシンプルなゲーム内容。
  • 『やせちゃうよ?』(プレイ人数:1〜4人)
    • 時間経過で自動的に痩せていく野田の相方である村上にご飯を食べさせ続けて、痩せないように太らせていくゲーム。痩せきったらゲームオーバー。
    • ご飯を食べさせると太るが、それ以外の物を食べさせると更に痩せてしまう。
    • 最大4人までの対戦に対応しており、対戦では相手側に食べ物ではない物を食べさせて妨害することも可能。
    • 本作は野田が1時間未満で作成した*2ゲームのリメイク版。収録理由は野田曰く「どうしても(収録ゲーム数の合計を)20本にしたかった」というあんまりなもの。
    • ナス(バカゲー要素の項参照)を含め、下記の『どうぶつの国』で採用されなかった絶景がこちらの背景に回されている。
  • 『仕分け SHIWAKE』(プレイ人数:1〜4人)
    • 野田が売れない芸人時代に8年間も行っていた、郵便仕分けのアルバイト経験を元に作られたゲーム。
    • ハガキに書かれたものと同一住所のが書かれた箱に、間違えないようハガキをポスティングしていく。
      • 1回間違えるとお手つきとなり、3ミスでゲームオーバー。難易度が上がるごとに住所表記が複雑になったり、投函する箱が増えていったりする。
    • 4人までのマルチプレイができるが、このゲームのみ対戦ではなく協力型のマルチプレイとなっている。
  • 『回転めし』(プレイ人数:1〜4人)
    • 指定した料理をいち早く取得する、早押しゲーム。
    • 料理が流れるレーンは手前と奥に設置されており、料理を取得する際はスティックの上下で取得する。
    • 流れてくる料理は出資者から募集した手料理の写真である。
  • 『コマンド長すぎだぜ! 技 出なさすぎ君』(プレイ人数:1〜2人)
    • 技を出すためのコマンド入力が非常に長い格闘ゲーム。
    • パンチやキックなどを含めた全ての技を出すのにも、長いコマンド入力が必要であり、一つの技を出すのに非常に苦労する。
  • 『つめあつめ』(プレイ人数:1〜2人)
    • 同じ柄の爪を3つ以上なぞって消していくパズルゲーム。タイトルでも匂わせているが、「ディズニーツムツム」のパロディ作品。
    • ゲーム内に出てくる爪は出資者から募集したネイルが使用されている。
  • 『オレたち億り人』(プレイ人数:1〜2人)
    • 株の売買をして億万長者を目指すゲーム。
    • 株価が下がった時に買って、株価が上がった時に売るを繰り返して資金を集めていく。すべての会社が倒産したらゲーム終了。

1人プレイ専用ゲーム

  • 『信〜NOBU〜』
    • お笑いコンビ「千鳥」のノブを主人公としたアクションゲーム。
    • 野田ゲーで初の本格的な3Dグラフィックを採用しており、ゲームの合間に3Dのムービーが流れる。
      • ただし、ゲームシステムは2Dの横スクロールアクションゲームである。
    • 野田曰く「かっこよく言うとダークソウル風」とのことだが、ダメージを受けると鎧が脱げるシステムや公式サイトの「カプコン許諾済み」という一文から察するに、どちらかと言うと元ネタは『魔界村』である。
      • 余談だが、この「カプコン許諾済み」というのは事実であり、野田がカプコンへ許可取りに行ったところ、「(無断でやると)カプコンに魔界村のパクリが出てるというクレームが来るため、魔界村に似てるということは逆に言ってくれ(どんどん触れて話題にしてくれ)」と言われたらしい。(参考リンク)
    • 本作は千鳥のノブにクラウドファンディングの出資の直談判をしたところ、「一緒に野田ゲーを作れる権」(100万円)を購入してくれたことにより、作成されたゲームである。
  • 『無理して集まらなくていいよ どうぶつの国』
    • 動物たちの写真を撮影していく一人称視点のゲーム。
    • 一見『ポケモンスナップ』や『AFRICA』を連想させる内容だが、野田曰く「世界一平和なFPS」とのことで、根本のシステムはファースト・パーソン・シューティングを元にしている。
    • 登場する動物は出資者のペットである。また、出資者から募集した植物の写真や絶景写真も本作で使用されている。
  • 『動・級・生』
    • 動物たちと恋愛する高校を舞台とした恋愛ゲーム。
    • プレイヤーは高校最後の1年を過ごして、卒業の日までに告白を受け入れてもらうことを目指す。
    • 動物たちの台詞は全て鳴き声となっており、何を話しているのかは主人公との会話で推測する必要がある。
  • 『THE 芸人』
    • 芸能事務所の社長となって、芸人を育成する育成シミュレーションゲーム。
    • 登場する芸人は出資者が考えた架空の芸人と、吉本所属の実在の芸人が混ざって登場する。
    • オンラインによる賞レースも開かれており、育てた芸人をエントリーさせることも可能。
    • なお、このゲームでは『ゲーム発展国++』などで知られるゲーム会社「カイロソフト」が協力しており、グラフィックの一部にカイロソフト制作のドット絵が登場する。
      • これは、野田が開発元のカヤックとの会議の際に「どういうゲームを作るか」の例えとして、カイロソフトの名前を出したところ、カヤックがカイロソフトに許可取りをしたため、実現したとのこと。
  • 『クラウドファンタジー』
    • 村人などの登場人物全員を仲間にできるRPG。
    • 仲間は倒されると復活しない。主人公の勇者が倒されるとゲームオーバー。
      • ちなみに、主人公は本作に出資した元プロ野球選手の真中満で、キャラネームにもしっかり「真中満」と入れられている。
    • ラスボスである魔王を倒すと、続編である『クラウドファンタジーII』が始まり、最初からとなる。同じようにクリアすると、『III』『IV』『V』……といった具合にナンバリングが増えていき、無限に遊ぶことができる。
      • ただし『X』以降は現在でも行けなくなっており。アップデートによって追加されるかどうかは不明である。
  • 『マッチョあつめ』
    • プロテインやダンベルなどを設置してしばらく待つと、マッチョが集まってくる放置ゲーム。
    • 元々は野田が個人で作成していたゲームだったが、バグが取れずに完成させることができなかったものを、この度完成させて収録したもの。
    • ゲームを起動していない間でもマッチョは集まってくる。もちろん、他のゲームを遊んでいる際も同様。

バカゲー要素

クラウドファンディングによる素材集めの弊害(?)

本作も前作同様、開発の資金集めのクラウドファンディングのリターン品として、ゲーム内に登場できたり、イラストやBGMなどの素材を採用してもらったりと、大勢の人物が参加しているのだが、その結果前作以上にカオスな状態に陥ってしまっている。

  • 出資することで、イラスト・写真・音声などの素材を採用してもらえたのだが、基本的に「公序良俗(コンプライアンス)に違反しない」「第三者の権利を侵害しない」の2点さえ守っていれば、どれだけ変な素材でも採用されたため、以下のような事態になっている。
    • オープニング(タイトル)画面を募集したところ、「自分が結婚した時の写真」「0歳児の孫が描いたイラスト」*3を送った出資者がおり、結果オープニング画面に野田ゲーと無関係の画面が映し出される。特に後者は事情を知らないとかなり困惑する。
    • 『ナガイアス』には出資者が描いたイラストが自機として採用されているが、「弾を発射しそうな機体であれば何でもOK」として募集したので、戦車のような空を飛びそうにない見た目の機体や、飛行どころか弾すら発射できそうにないシュークリームイクラ丼のイラストなど、変な見た目の自機を操作することになる。
    • 他にも「あなたの撮影した絶景写真が登場する権」として、絶景写真を募集したのだが、その中にナスの写真を送った出資者がいた。どう見ても絶景とは無関係な写真であるが、これも採用されている。
    • 前述した通り、『THE 芸人』では出資者が考えた架空の芸人が登場するが、その中には奇抜なデザインをした芸人も少なくない。
      • 例えば、動物が混ざっていたり、頭部がインコカボチャウニの軍艦だったりと、かなりフリーダム。
    • 『クラウドファンタジー』では、出資者の自宅の間取りが町の家として登場するが、その中に小学校の間取りを送った出資者がいた。例に漏れずこれも採用されている。
    • もちろん、野田ゲーと無関係な素材ばかりではなく、野田や相方の村上を描いた似顔絵や、野田のペットのハムスターを描いたイラストも多い。
    • だがその一方で、野田ゲーやマヂカルラブリーとは関係の薄い芸人の素材(後述する当人が出資した素材とは別)も何故か採用されている。
      • 例えば『邪道バース』のレアカードのイラストにお笑いコンビ「見取り図」と思わしきイラストがあったり、『Ashi Kogi Racing』の看板にお笑いコンビ「空気階段」のネタに登場するキャラクター『メガトンパンチマン』のイラストがあったりする。
      • 他にも『スーパー音声衰弱』の音声に吉本所属ですらないお笑いコンビ「ランジャタイ*4」に言及するボイスが採用されている。
  • 資金を集めつつ素材を募集したということは、裏を返せば送られてきた素材は絶対に使わなくてはならないため、集めた素材に振り回されて作成されたゲームがいくつか存在する。
    • 『回転めし』は手料理を募集したところ、大量に料理の写真が送られてきたため、それを消費するために作られたゲーム。募集した料理の中には焦げた餃子など、失敗したと思われる料理も混ざっている。
    • 中でも『つめあつめ』にて使われている爪は「あなたの自慢のネイルを披露できる権」として募集したものだが、野田曰く「めっちゃ使いどころが難しい」と、かなり困っていた。「だったら募集するな」というツッコミは無しで。
    • 素材の集まりもカテゴリーごとにまちまちで、例えば「ペットが出演できる権」は非常に人気で300匹以上のペットが集まったのに対し、同じ値段の「あなたのマッチョが登場する権」は不人気で17人のマッチョしか集まらなかった。
      • もちろん、素材の集まりが悪かったところで、出資者が1人でもいたなら使用せざるを得ないため、募集したマッチョを使用するためのゲームが収録されている。
  • 著名人も何人か出資しており、カオスさに拍車をかけている。
    • お笑いコンビ「天津」の向清太朗、バイク川崎バイク(BKB)、デッカチャンなど、野田と親しい芸人仲間も何人か出資しており、彼らが提出した素材がゲーム内に登場する。
    • 更にお笑いコンビ「麒麟」の川島明が開発資金を野田に直接手渡しで出資しており、『クラウドファンタジー』に麒麟の川島が登場する。ただし、手渡しで直接出資したせいなのか、コレクションには載っていない(エンドロールには名前が載っている)。
    • そんな中で野田と一切接点の無い、元ヤクルトスワローズ監督の真中満*5が主人公になれる権に出資しており、『クラウドファンタジー』の主人公になっている。
    • 他にも第4代DEEPフェザー級王者である松本晃市郎*6も出資しており、アバターパーツと格ゲーのファイターとして登場する。
    • 前作の読み切り漫画を掲載してもらった縁なのか、コロコロコミック編集部も出資しており、オープニングや『やせちゃうよ?』の食べられないものなどにコロコロコミックのマスコットキャラクター「コロドラゴン」が登場している。イラストの作者はコーヘー。

その他のバカゲー要素

  • オンライン対戦の導入に伴いアバターを作成できるようになったのだが、その作り方が顔写真を組み合わせて作るモンタージュ式
    • しかもパーツごとの数に偏りがあり、明らかに鼻のパーツが少ない。そのため絶対に揃わない顔がいくつか存在する。
    • これらの顔パーツも(デフォルトの野田を除いて)全て出資者たちの顔写真を切り取って使用したものである。
  • ゲームタイトルやシステムにおいて、他ゲームのパロディネタがところどころに見られる。
    • 例を挙げると『大乱闘 ブロックくずして』『ナガイアス』『動級生』『マッチョあつめ』といった具合。
      • 『無理して集まらなくていいよ どうぶつの国』のタイトルは『あつまれ どうぶつの森』が元ネタ。『つめあつめ』はタイトル及びゲームシステムがスマホ用パズルゲーム『ツムツム』のパロディとなっている。
    • 『邪道バース』は前述したように、Cygames公認のパロディゲームだが、タイトルロゴも本家『シャドウバース』にかなり似せている。
      • ついでにタイトルロゴの文字も英語表記にしており、『JHADOW VERSE』と頭文字をSからJに変えただけ。ちなみにこのロゴもCygamesに確認して許可を取ったらしい。
  • 『信〜NOBU〜』では、ノブの豊富なボイスが聞けるのだが……。
    • 鎧を装備している間は標準語で様々な中二病っぽい台詞を喋ってくれる(例:「古傷が疼くな……」「力が……みなぎる……!」など)ノブだが、ダメージを受けてパンツ一丁になると、途端に口調がヘタレた岡山弁へと豹変する(例:「もう駄目じゃあ!」「もうええ!もうええ!」など)。
      • ちなみに、このノブのボイスは『スーパー音声衰弱』の「戦士の声」ステージに流用されている。
    • Ver.1.2.0ではノーマルモードの追加に伴いノブのボイスが大量に追加。野田によると200ものボイスが追加されたとのこと。
      • そのボイスの中には「大いなる力には大いなる責務が伴う」「だが、お断りだ」など、どこかで聞いたような名台詞を捩ったものもある。
      • ボイス収録は2022年の夏に行われたが、ちょうどノブが首を痛めたことによる治療入院からの復帰直後に収録する鬼スケジュールとなった。
  • 前述したように『スーパー音声衰弱』ではデッカチャンが担当したステージがあるのだが、そのステージのボイスは様々な言い方の「デッカチャンだよ」しか言わないという狂気じみたものとなっている。
    • そのせいか、デッカチャンステージはレベル7の絶対音感ステージより上のレベル8に設定されている。
  • その他、細かな笑える点
    • 『Ashi Kogi Racing』では様々な種類のゲーミングチェアが選べる中、椅子ではなくオットマン(平たく言えば足置き)がマシンラインナップに混ざっている。
    • 『回転めし』のオフライン対戦では、ステージが何故か「かんたんコース」しか選べない上にレベルが99まである。
      • しかも、そのレベル99の速度は人間では認識不可能な超スピードで料理が流れてくるため、ほぼ無理ゲーとなっている。
    • 『無理して集まらなくていいよ どうぶつの国』では、どこぞのバトロワ系FPSよろしく空中から降下して始まる。降下地点を選べるわけではないので特に意味はない。
    • 『The 連射』のタイトルでは「ゲームは一日一時間」を始めとした、高橋名人による5つの標語が本人ボイスで流れる。
      • 「外で遊ぼう元気良く」「僕らは未来の社会人!」などの、今となっては馴染みの無い標語も漏れなく収録。また「野田ゲーも一日一時間」という新たな標語も追加されている。
      • この高橋名人のボイスも前述のノブと同様『スーパー音声衰弱』に流用されている。
    • 『信〜NOBU〜』はノーマルモードとハードモードの2つの難易度があるのだが、そのうちノーマルモードは当初「Coming Soon」となっており、Ver.1.2.0になるまで遊べなかった。多くのプレイヤーから「逆だろ」とツッコまれたのは言うまでもない。

評価点

  • 1,600円という定価に対するボリュームの多さ。
    • 収録ゲーム数は合計20本であるため、単純計算でゲーム1本につき80円というかなりお買い得な価格設定となっている。
    • この価格設定については、野田曰く「オンラインプレイの人口を集めるため」「出資者に対する還元の意味も込めている」とのこと。
  • オンライン対戦と4人対戦ができるようになった。
    • 前作では最大2人までしか対戦プレイができなかったが、本作ではオフラインでも4人対戦が可能となり、パーティーゲームとして正統進化した。
    • オンライン対戦にも対応しており、フレンドマッチも可能なので、離れた友人と対戦することも可能。
    • 中でも『みんなのつり革』は最大20人まで対戦可能なので、大勢で遊ぶと非常に盛り上がる。
  • 収録ゲームの中でも『邪道バース』の出来は(後述するバグを除けば)かなり良い。
    • このゲームでは「イカサマを上手く利用してカードゲームを有利に立ち回る」ことが重要となっている。
    • イカサマは指摘されても、ペナルティーはイエローカードがたまるだけで、イカサマ行動による結果はそのままという仕様になっている。そのため、イエローカードが溜まってないうちは、指摘上等でイカサマを行うことも戦術の1つ。
    • 相手のターンでもイカサマが行える仕様上、対戦相手の行動にも注目する必要があり、常に気の抜けない緊張感のあるバトルが楽しめる。
      • イカサマを見逃してしまうと相手が有利になるため、イカサマを見破るには、相手の行動・ライフ数・手札の枚数などを逐一確認する必要がある。
    • 「PPを増やして序盤から多くのカードを出す」「相手が強力なカードを出してきたら捨てる」「相手がターンを終えるタイミングでイカサマをする」「相手のイカサマに合わせてこちらもイカサマをする」などのようにイカサマによる戦術の種類も豊富なので、戦略性も高い。
  • 『ナガイアス』は対戦が面白い。
    • 一画面にステージ全体が収まっているという特異な条件がお互いに適用されるため、対戦が結構面白い。
    • 発売当初は分身アイテムが大量に出現したため、やや大味なゲームバランスであったが、Ver.1.0.2で調整が入り分身アイテムがあまり出ないようになった。
    • Ver.1.0.3では、L/Rボタンを押している間、自機が低速移動できる上に当たり判定が表示されるようになる機能も追加された。
  • 『やせちゃうよ?』も対戦が意外と面白い。
    • 野田が個人で作成した原作は、1時間以内で作成したということもあり、バグだらけでまともに遊べないゲームだったが、本作ではしっかりと遊べる内容となっている。発想そのものは悪くなかったということだろう。
    • 対戦では、自分の村上に食べ物を食べさせ続けながら、相手の村上に食べ物ではないものを食べさせる、といったゲーム性がしっかりと構築できている。
    • 本作のために村上のボイスも新規収録されており、「やせちゃうよ」「うまい~!」などの台詞を喋ってくれる。4人対戦だと物凄く騒がしくなる。
      • 余談になるが、「やせちゃうよ」は村上の架空のギャグという設定なのだが、独特なイントネーションで発せられる「うまい~!」は村上の本当の持ちギャグである。
  • BGMも評価の高いものがある。
    • 中でも『みんなのつり革』のプレイ中に流れる「Foolish」「Hyper Yanawaraba」や『ナガイアス』プレイ中のBGM「戦闘!でっかいエビ」「温故知新」は人気が高い。
    • ゲーム選択画面で流れるBGMの一つ「本日のラッキーゲーム占い」は、本作屈指のふざけた曲。是非とも一聴して欲しい。
    • ちなみに本作で使われているBGMも全て出資者によるものであり、収録曲数は合計で135曲というこの価格帯のゲームにしては、まず見られない曲数となっている。
    • 『動・級・生』のオープニングにて使用されている「#ファインダー越しの夢のセカイ」は、恋愛ゲームにピッタリの歌だが、これも偶然出資者が提供してくれたもの。ある意味奇跡である。
  • 追加ゲームの『THE 芸人』は遊びがいがかなりある。
    • 後述するように細かいバグはあれど、育成シミュレーションの体は保っており、十分遊べるクオリティ。
    • システムもそこまで複雑ではなく、ライトユーザーでも気軽に楽しく遊べる。

賛否両論点

  • 『信〜NOBU〜』の難易度が鬼畜。
    • このゲームは、難易度が非常に高く調整されており、ライトユーザーにはとても難しいゲームバランスとなっている。
    • 被弾して鎧が脱げると攻撃ができなくなり、ジャンプ力も下がるため、基本的に一回の被弾も許されない。
    • 難易度・ゲームバランスとは別に、初見では判別不可能な落とし穴・見えない足場・攻撃することで壊れる壁などのように、初見殺しのギミックも大量に仕込まれており、人によっては理不尽と評されても仕方ない鬼畜難易度となっている。
    • ただし、ある程度の根気とゲームスキルがある人なら、死に覚えゲーとして楽しむことができる。コンティニューは無制限で行えるため、決してクリア不可能なゲームではない。
      • 実際、『テレビ千鳥』でノブ本人がプレイした際にも野田が「死にゲー」と解説し、大悟がボスの攻略法を思いつく場面が放送されていた。
    • ちなみに、この理不尽難易度はある程度は意図的なものらしく、野田曰く『たけしの挑戦状』など、昔のタレントゲーが難しかったことへのオマージュらしい。
    • Ver.1.2.0のアップデートでより難易度の低いノーマルモードが追加されたが、ステージギミックがほぼそのままで、攻撃性能の大幅強化無限ジャンプが可能になっただけと、調整が少々雑。難易度が下がったことは事実なのだが……。
  • 『無理して集まらなくていいよ どうぶつの国』で、クリスタルを大量獲得できる裏技がある。
    • 難易度も前作の無限ガチャバグよりも遥かに簡単であり大量のクリスタルを効率よく稼ぐことが可能である。
    • とはいえ、本作のコレクション数は実に3,000以上、よってコレクション全開放に必要なクリスタルは30万以上かかる計算であるため、この裏技を使用せずに稼ぐ場合、1回につき500〜1,000程度しか得られないオンライン対戦をするしかない。手っ取り早くコレクションを全開放したい人(もといエンドロールを視聴したい人)にとっては救済措置になるだろう。
+ 裏技の手順
  • 動物を撮影した後、撮影ボタンを押しっぱなしにする。すると連続で動物を撮影することができ、一枚撮影するごとにクリスタルが得られるため、これで無限にクリスタルを稼ぐことができる。
    • ただし、ゲームをやめる際には+ボタンのポーズではなく、『どうぶつの国』内でのメニュー(Yボタン)で中断すること。そうしないとクリスタルは得られないため注意。
  • 全体的にゲーマー向けのゲームが増えた。
    • 前作ではどちらかというとゲームに慣れていなくても楽しめるカジュアルなゲームが多かったのに対し、本作では画面が複数に分割されている『ナガイアス』、カードゲームのルールを把握していないと楽しめない『邪道バース』など、全体的にゲーム慣れしている人の方が楽しめるゲームが増えている。
    • ゲーム性が深まりより深く楽しむことができるようになった一方で、ゲーム慣れしていないビギナーユーザーからは、楽しむまでのハードルが前作と比べてやや高くなっている。

問題点

  • 収録ゲーム数が足りない(Ver.1.2.0で改善)
    • 事前情報では20本のゲームが収録されるとアナウンスされていたが、そのうち最初から遊べるのは13本だけで、残りの7本はアップデートで追加される形となった。
    • これについては、野田曰く20本全てを完成させてからリリースしようとすると、告知していた発売日に間に合わなくなることが発売日の数ヶ月前に判明し、どうしても発売日に間に合わせるために、このような措置を取ったとのこと。
      • 後述するが、既に『野田ゲーWORLD』関連のイベントの予定を多数組んでしまっており、発売延期しようにも延期できなかったという事情もある。
    • 当然アップデートは無料で行える。DL専用ソフトという特性上、本作を購入してネット環境がないというケースはまずないだろう。
    • また、目玉であるオンライン対戦対応ゲームや4人対戦対応ゲームを優先して収録し、発売日も延期せずにオンラインのプレイ人口が増える夏休みシーズンに間に合わせたことは、英断とも言える。
    • 2022年11月28日配信のVer.1.1.0でようやくゲームが2本追加されたが、発売から4ヶ月も経過しており、少々旬を逃してしまった感は否めない。
    • 2022年12月12日配信のVer.1.2.0において、20本のゲームが全て揃った。
  • ゲームルールの説明不足。
    • 全てのゲームにおいて遊び方が記載されているのだが、これが簡素すぎて重要なことが書かれてないことがある。
    • 特に酷いのが『邪道バース』。カードゲームのルールについての解説はあるものの、一番重要な要素であるイカサマ関連のシステムが一切記載されていない
      • オンライン対戦専用ということもあり、対人戦で手探りでイカサマ関連のルールや仕様を理解する必要があるため、初心者が取っつきづらい要因の一つとなっている。
      • 野田によると「公式には推奨していない」という理由で、あえてイカサマ関連の説明を載せていないらしいが、いずれにせよ不親切であることには変わりない。
    • その他、『マッチョあつめ』では食べ物と器具の両方を置かないとマッチョが集まってこない仕様なのだが、これについても説明がない。
    • 『クラウドファンタジー』ではRボタンでダッシュできることが記載されていない。
  • 『みんなのつり革』の路線のレベル表記が実際の難易度と齟齬がある。
    • 路線ごとにレベル表記があるのだが、これが実際の難易度と噛み合ってないものがいくつかある。
    • 例えば、レベル1の中央線快速は序盤の揺れこそ小さいが、途中で車内が暗くなったり新宿駅以降電車が傾くので、実際の難易度はやや高め。
    • 他にも常に左に電車が傾く箱根登山電車がレベル3だったり、車内が頻繁に暗くなる谷町線がレベル2だったりする。これらの路線を苦手とする人も多い。
    • 逆にレベルが4以上の路線が多くあるのだが、これらの路線のほとんどは揺れが激しいだけで上記のようなギミックがないため、慣れてしまうとこちらの路線の方が簡単に感じてしまう。
  • 『ナガイアス』の問題点。
    • 1人プレイモードの難易度が高い。
      • 画面が長すぎて視認性に問題がある……と思いきや、それ以上に無限沸きする雑魚敵のスポーン位置に重なってしまい被弾するという事故が起きやすく、地味に難易度が高い。
    • 一部ステージの背景色が原因で対戦時に相手の弾が見えづらいという問題点もあった。(Ver.1.0.3で改善)
  • 『将棋III』の問題点。
    • 試合が長引いた場合に決着を早めるシステムが存在せず、同じ実力の人同士による対戦では、決着が付きづらいという問題点があった。
      • Ver.1.0.3において、プレイ開始から90秒が経つと、段階的に盤面が小さくなっていくルールが追加された。
  • 『Ashi Kogi Racing』の問題点。
    • 操作性にクセがあり、他のレースゲームと比較して操作が難しい。
    • マリオカートなどでは、他のレーサーがゴールして最下位の人だけ残るとその時点でレースが終了となるが、本作ではレースは終了せず、最後までゴールを目指さないといけない。
    • 左右に動きすぎるとカメラが傾きすぎる不具合がある。
  • 『クラウドファンタジー』の問題点。
    • ダンジョン内でのエンカウント率が非常に高い。
      • Ver.1.2.1でエンカウント率が下方修正された。
    • ダンジョンから即時脱出できる手段がない。本ゲームのダンジョンは、装備品とボスが配置されているだけで通り抜けができないため、ダンジョンから抜け出す場合は、上記のエンカウント率の高さと相まってかなり苦労する。
      • Ver.1.2.1で全てのダンジョン内にフィールドへ脱出できるワープ地点が配置された。
  • 『つめあつめ』の問題点。
    • ゲーム自体がタッチパネル操作に対応していないことから、スワイプで爪同士を繋げることが出来ない。
      • スティック操作オンリーの上にカーソル移動速度も調整が効かないため、難易度は意外に高くなっている。
      • 操作性の悪さは野田本人も周知している点ではあるが、タッチ対応は予算的なハードルで難しかったのだろうと予測される。

バグ・不具合

  • 『邪道バース』はフリーズ・バグがいくつか報告されている。
    • 常にお互いがイカサマをできる・相手のイカサマを指摘できるという自由度の高いシステムが原因なのか、対戦中にフリーズしてゲームが進行しなくなることが結構な頻度で発生する。
      • 例えば場に出たカードで攻撃している最中に、場のカードを捨てられたり指摘をかけられたりすると、ほぼほぼフリーズしてしまう。(Ver.1.0.2で改善され、フリーズの頻度はかなり減った。)
      • こうなると、どちらかが+ボタンを長押ししてゲームを中断するしかない。この場合中断した方はクリスタルを獲得できないため、単純に時間の無駄となってしまう。
    • このフリーズ問題に輪をかけてプレイヤーを困らせるのが、相手が切断・中断して勝利した場合に何故か自分のレートが下がってしまうことがあるバグ。フリーズとエラーが原因の中断勝利が頻発するため、余計に悪目立ちしている。(Ver.1.0.4で改善)
    • 自分が場にカードを5枚出している状況だと、相手が「こっそりカードを場に出す」イカサマをしても指摘できないというバグもあった。(Ver.1.0.3で改善)
    • 他にもゲーム開始時、いきなりライフが減っていたりカードが場に出ていることもある。
    • アップデートにより新たに増えたバグもあり、Ver.1.0.3では、「カードを捨てる・デッキに置く・墓場に置く」イカサマの挙動が全て同じ動きになり、区別がつかなくなる(それ以前のバージョンでは相手の手の動きをよく見ていれば、どのイカサマをしているか見抜けた)という対戦をする上で深刻なバグが発生した。(Ver.1.0.4で改善)
    • 相手がターンを終了するタイミングでイカサマをすると指摘されずに確実にイカサマが通るバグテクニック(通称「エンド邪道」)があった。
      • Ver.1.0.4でエンド邪道ができないように修正されたが、今度はエンド邪道を行うとお互いにイカサマを含めたコマンドが入力できなくなるというバグが発生した。
    • その他、Ver.1.2.0時点でイカサマが指摘できないバグが発生することがある。(Ver.1.2.2で改善)
  • 『大乱闘 ブロックくずして』もオンライン対戦をする際にフリーズやバグが多く発生する。
    • Ver.1.1.0でいくらか改善されたが、それでもフリーズなどが発生することもある。
  • 『みんなのつり革』で37番目の路線が開放されないバグがあった。(Ver.1.0.3で改善)
  • 『The 連射』でバグを使って不正な記録をランキングに登録できる。そのためランキングが完全に形骸化している状態に。
    • 本来は複数のボタンを同時に押してもカウントされない仕様だが、Ver.1.0.3のアップデートで複数のボタンを押すとその分カウントされるというバグが発生した。(Ver.1.0.4で改善)
    • 連射中にポーズボタンを押して、ポーズ中にX/Yボタンを連打すると、時間を止めたままカウントを増やせるというバグがある。(Ver.1.2.1で改善)
  • 『THE 芸人』のバグ。
    • 報告書をスキップすると資本金が変動しない。(Ver.1.2.0で改善)
    • 2年目以降、大会やオーディションが出現しない。(Ver.1.2.0で改善)
    • 芸人をスカウトして加入させた後、芸人のリスト画面でフリーズする。(Ver.1.2.1で改善)
    • オンライン賞レースに参加した後、次回のオンライン賞レースに参加できなくなる。(Ver.1.2.1で改善)
  • インターネットランキングを100位まで閲覧すると確定でフリーズする。(Ver.1.0.2で改善)
    • こちらは上記の邪道バースのフリーズと違い、+ボタンによるポーズも効かなくなるため、ソフトリセットをするしかない。
  • 他にもゲームプレイ中にエラーが発生してソフトが強制終了することもたまにある。
    • 詳しい発生条件は不明だが、アップデートにより頻度は下がっている。
    • Ver.1.2.2時点では『邪道バース』のプレイ中にエラーが発生しやすい。
  • Ver.1.0.4では『みんなのつり革』『大乱闘 ブロックくずして』『将棋III』のフレンドマッチが正常に動作しなくなるというバグが発生した。(Ver.1.1.0で改善)

総評

収録ゲームごとの出来やボリュームに多少のムラはあるものの、1,600円という定価に対してそれなりの出来のゲームが20本収録という大ボリュームはかなりのコストパフォーマンスの高さを誇る。
前作『PARTY』はあくまで「バカゲーとして見るなら面白い」という内容であったのに対し、本作では純粋にゲームとしての完成度が高まり、正統進化を果たすことに成功した。
大勢の出資者たちから集めた大量の素材によって醸し出されるカオスさや、所々に見られるふざけたバカ要素もあって、バカゲーとしての地位も落としておらず、歴代の野田ゲーの中でも屈指の出来を誇っている。

その一方で、発売当初はゲームシステムの細かい粗やフリーズ・バグなどが多く存在し、手放しで良作と呼ぶには少々厳しい状態だった。
更に収録ゲーム数も事前の告知と比べて足りないという、厳しい言い方をすれば「未完成」の状態でリリースされてしまったのは、(その分早く遊ぶことができたとはいえ)かなり残念である。

2022年12月12日配信のVer.1.2.0以降であれば、致命的なバグは概ね修正済みで、20本全てのゲームが遊べる状態となったため、十二分におすすめできる作品となっている。


余談

  • オンライン対戦の導入自体は前作でも検討していたらしいが、洒落にならないくらいお金が掛かるということで断念したとのこと。
  • 当初は、オンライン機能の利用にNintendo Switch Onlineへの加入は不要にする予定だったが、発売直前になって撤回され、他のゲームと同様Switch Onlineの加入は必須となった。
  • 本作の発売に伴って「野田ゲーBBS」が開設されており、バグの報告や改善点の要望などは、この掲示板に書き込んで欲しいとのこと。
  • アップデートで追加予定のゲームの中に「考え中」があるが、これにはとある裏事情がある。
    • 2022年3月におけるファミ通の配信において「競技人口1万人のスポーツゲーム」というものを発表していたのだが、とある協会から許可が下りなかったため白紙になったとのこと。
      • この没になったゲームの詳細と許可が下りなかった協会について公式から明言はされていないが、ファンの間では「モルック」のことではないかと推測されている。
      • 根拠としては、野田が個人で作成した野田ゲーの中に『あつまってくるファンにモルックを投げつけるさらば森田』というものがあり、モルックの日本での競技人口は1万人とされているため。
    • 最終的に「考え中」は『オレたち億り人』というゲームとして収録された。
  • 全世界のプレイヤーと遊べると公式では宣伝しているが、現時点では日本でしかリリースされていない。
    • これは口だけというわけではなく、ちゃんとした海外展開も視野に入れているらしく、エンドロールの中に翻訳会社の名前が表記されている。
    • だが、聞き分けにくい日本語ボイスが大量に仕込まれている『スーパー音声衰弱』や将棋の駒の動き方を知らないと不利な『将棋III』など、ローカライズないしは、海外プレイヤーが楽しむことが難しそうなゲームがいくつか収録されているため、海外でも野田ゲーがヒットするかは少々不安である。
    • 2023年7月4日更新のVer.1.2.2のアップデートで英語に対応。ただし2023年8月の時点で、まだ海外ストアではリリースされていない。
  • 2022年12月18日のM-1グランプリで本作のテレビCMが流れた。
    • CM制作の資金集めの一環でCMに登場するエキストラやボイスなどもクラウドファンディングで集めており、野田によるとCMに参加した全員プロ並みだったとのこと。

大会・イベント等について

前作『PARTY』がヒットしたおかげなのか、発売元の吉本興業が協力的であり、タレントゲーにしてはイベントや大会などが多く開かれている。

  • 「ダイバーシティ東京 プラザ」にて2022年7月28日〜8月28日の1ヶ月の間、コラボが行われていた。
    • 『野田ゲーWORLD』を試遊できる「野田ゲーセンター」や「スーパー野田ゲーWORLDくじ」などが行われていた。
  • 「東京ゲームショウ2022」にてブースを出展していた。吉本興業がTGSにブースを出展するのはこれが初。
    • ブースではアップデートで追加予定の『動・級・生』の先行体験が行えた。
    • ちなみに野田曰く当初は費用を抑えるために「出展エリアを少なく買って、上方向に伸ばす」という案を考えていたのだが、流石にNGを食らったとのこと。
  • 2022年9月23日には、eスポーツイベント「RAGE(レイジ)」にて『邪道バース』の大会が開かれた。
    • この大会のために大会前日に『邪道バース』のバグをできるだけ減らそうとVer1.0.3へのアップデートパッチを配信したのだが、新たなバグが発生しまい出場者たちを困らせる結果となってしまった。
      • ちなみに、予選においてバグで決着がつかなかった場合は『The 連射』で勝敗を決めるルールになっていた。
  • コンビでパーソナリティを務めるラジオ『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0 (ZERO)』にて、『PARTY』と『WORLD』の実況プレイを1度ずつ行っている。
    • いずれも特別な週の企画として、実況はニッポン放送の野球実況のほか、『パワプロ』の実況も担当しているガチガチの本職の清水久嗣が担当。
    • 2022年10月1日に東京国際フォーラムで行われた番組イベントでも、観客との対戦コーナーが設けられた。
      • しかし『将棋III』と『大乱闘 ブロックくずして』はうまく行ったものの、オンライン対戦のない『やせちゃうよ?』を入れてしまうミス*7に加え、『みんなのつり革』はWi-Fiに繋がらず中止と散々な結果となった。
  • 発売一周年を目前とした2023年の夏に「スーパー野田ゲーWORLD世界大会」を開催。7月18日・8月1日の2度のオンライン予選を経て、決勝は8月19日にヨシモト∞ホールで行われた。
    • 実況は清水が担当したほか、ゲストとして芸人ではロングコートダディとひろゆき(当時GAG)、プロゲーマーからはリグゼとハイタニ、声優の今井麻美、作曲家の川村竜(ミートたけし)、ゲームクリエイターの名越稔洋など、無駄に豪華なメンツが集められた。
    • なお、世界大会と銘打っておきながら、予選開催時点で海外版は未発売である。

その後の展開

  • 2023年9月15日に次回作の『スーパー野田ゲーMAKER』がNintendo Switchで2024年発売予定であることが、ラジオ番組『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0 (ZERO)』において明かされた。(参考リンク
    • 『MAKER』は、『PARTY』『WORLD』のようなミニゲーム集ではなく、ゲーム制作ツールになるらしく、「野田AI」によって自動的にゲームを作成してくれるとのこと。
      • また、「野田AI」による作成だけではなく、ブロックプログラミングによって自分好みのゲームを作成することも可能らしい。
    • 今回も『PARTY』『WORLD』同様、クラウドファンディングによる資金調達が行われており、出資したリターンとしてイラストや写真などの素材をゲーム内に登場させることができる。

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最終更新:2024年04月10日 13:31

*1 ネット配信番組の「マヂカルシャドウバース」、アニメ版のシーズン切り替わり時で放送される「マヂカルラブリーの全力!アニシャド応援部」など。

*2 厳密には「1時間以内にどこまでゲームが作れるか」という配信企画によって作られた。

*3 0歳児なので、当然ちゃんとした”イラスト”が描けるはずもなく、白紙に線を書き殴っただけの絵。

*4 グレープカンパニー所属。なお野田および相方の村上とは昔から親交があり完全に無関係というわけではない

*5 ナイツ塙によると、真中の奥様が野田の大ファンとのこと。

*6 2011年に総合格闘技を引退してからは、吉本所属の芸人として活動。また、吉本所属初のプロゲーマーでもあり、そちらでは「ジョビン」の名で活動している。

*7 対戦は「各自が持参したSwitchを会場のWi-Fiに繋ぐ」方式で行われた。