高橋名人関連作品シリーズリンク


高橋名人の冒険島シリーズ

機種 タイトル 備考 判定
冒険島シリーズ本編
FC 高橋名人の冒険島 『ワンダーボーイ』のキャラ差し替えFC移植版。
正規にライセンスを取得した正真正銘の移植作品で、AC版にほぼ忠実な内容。
しかしハードの普及台数の関係上、こちらがオリジナルと誤解されることも多かった。
不安定
MSX 高橋名人の冒険島 内容はほぼ別物の移植。こちらはワンダーボーイのBGMが使われている。
GC/PS2 ハドソンセレクションVol.4 高橋名人の冒険島 冒険島のキャラクターグラフィックを3D化したリメイク版。
GBA ファミコンミニ 高橋名人の冒険島 FC版冒険島の移植。 不安定
FC/GB 高橋名人の冒険島II ハドソンによる独立シリーズ展開の始まり。またさらわれた恋人を助けに行く。
4種類の恐竜が乗り物になるなど前作から大幅にリニューアル。
高橋名人の冒険島III 今度は宇宙人にさらわれた恋人を助けに行く。
前作の新要素を受け継ぎつつ、さらに遊びやすい難易度になった。
ゲームボーイ版はシリーズ初のパスワードコンティニューを導入し中断・再開も可能に。
FC 高橋名人の冒険島IV 2ヶ月で作られたFC最後の任天堂公認ソフト*1*2
ダメージ制やアイテム収集・探索でRPG色のある内容に。
GBA ハドソンベストコレクション Vol.6 冒険島コレクション I~IVの4作品を収録。
冒険島シリーズ派生作品
FC 高橋名人のBugってハニー 『高橋名人の冒険島』のアニメ化作品をさらに逆輸入ゲーム化。
しかしブロック崩しをメインに据えた事でアクションゲームとしては迷走。
不安定
SFC 高橋名人の大冒険島 プラットフォームはSFCへ。
多彩なギミックや巨大ボスは結構手ごわいぞ!
なし
PCE 高橋名人の新冒険島 初代からの原点回帰にして、遊びやすい上質なゲームバランスの新作。
SFC 高橋名人の大冒険島II RPG要素が採用された作品。ヒロインを助けるためにあらゆるダンジョンに挑むのだ。
セーブ機能は勿論、ライフ制でとても遊びやすい仕上がりになっている。
Wii 高橋名人の冒険島Wii DL専用。

関連作品・ゲスト出演等

機種 タイトル 備考 判定
FC 忍者ハットリくん ~忍者は修行でござるの巻~ 高橋名人の顔が隠れボーナスキャラで出現。名人本人が手裏剣の16連射を浴びることに…。
新人類 海外版では変身後の主人公が高橋名人をモデルにしたような風貌のキャラに変更されている*3 なし
PS2/GC ドリームミックスTV ワールドファイターズ ハドソン・コナミ・タカラの3社のキャラクター達が戦う対戦アクション。
『高橋名人の冒険島』から高橋名人が参戦。声も名人本人で、「冒険島」ステージも登場。
しかしゲームそのものはガッカリな出来。
なし
GBA ボボボーボ・ボーボボ 9極戦士ギャグ融合 作中にミニゲーム『スターボルジャー』に高橋名人が登場する。
プレイ中AorBボタンを16連射すると、名人のイラストが表示されボーナスポイントが追加。
なし
AC maimai GreeN PLUS 本人歌唱で楽曲『タカハせ!名人マン』が収録。
PS4 LET IT DIE 作中のキャラクター「MEIJIN (メイジン)」のボイスを高橋名人が担当。
Switch スーパー野田ゲーWORLD 高橋名人とのコラボゲーム『The 連射』を収録。 良*
スターガニアン 高橋名人が監修したSTG。
みんなで空気読み。コロコロコミックVer.
コロコロコミック読みますか?それとも空気読みますか?
無料アップデートで高橋名人が登場。 なし



シリーズ概要

高橋名人(本名:高橋利幸)を主役に据えたゲーム作品。

高橋利幸はハドソン宣伝部の一社員でしかなかったが、当時のハドソンの金銭事情により宣伝にアイドルやタレントを起用できなかったため「社員をスター化する」という形で1985年3月「高橋名人」が誕生。
同年行われた第1回「全国キャラバン」で得意技「16連射」を披露し、一躍注目を浴びる。FCブームの急加速も手伝い、「ファミコン名人」として瞬く間にスター的存在となった。
立場はあくまで「ハドソンの社員」でしかなかったが、その人気からテレビや映画、レコード、自身を主役に据えた漫画など多方面のメディアに頻出していたこともあり、当時は彼を芸能人だと誤認している子供たちも少なくなかった*4

そんな人気の後押しもあって1986年9月12日に彼を主役に据えたゲーム『高橋名人の冒険島』が発売され、元々スター的な人気が絶大だったこともありミリオンセラーの大ヒットとなる。
ゲーム自体はセガの『ワンダーボーイ』のキャラを高橋名人に差し替えた俗に言う「ガワ替え移植」で、「原始人+スケボー」というスタイルは『ワンダーボーイ』からそのまま流用されたものにすぎないが、『冒険島』が大ヒットしたこともあってか名人のトレードマークの1つとして定着。
それはゲーム以外にも波及していき特に『コロコロコミック』連載の漫画『ファミコンランナー高橋名人物語(作:河合一慶)』では野生化したりスケボーを乗り回していたりする姿が多く描かれている。
以後、ゲームでの高橋名人のキャラは他タイトルでのゲスト出演を除けばこの原始人スタイルで定着することになる。

高橋名人自身は1987年10月にハドソンの実質的自社ハード『PCエンジン』(正式は発売元はNEC)発売に伴い、「PCエンジン広報担当」となったことで「ファミコン名人」という名目での活動ができなくなった*5
PCEはトップシェアこそ取れずに終わったものの「CD-ROM2」など画期的な機能拡張や、FC時代に築き上げた上記「全国キャラバン」のネームバリューもあって、FCやSFCに次ぐシェアを誇った。
それに伴い彼自身も1990年代中期まで「PCエンジン名人」として活動を持続していくことになるが、本シリーズはその時期も含めて常にFCをはじめとした任天堂系ハードで展開されており、PCE系ハードでの作品は1つしかない。

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最終更新:2024年02月07日 16:48

*1 高橋名人によると、FCが既に旧機種となり世の中が次世代機戦争の様相を見せる中で、今更FCに手を出すメーカーは皆無であったが、「今、FCソフトを出せば数万本は売れるかもしれない」との目算を出したハドソンの意向で発売されたとのこと。また、開発期間や版権問題のクリアも容易かった『高橋名人』シリーズが選ばれたという。

*2 これ以降に発売されたFCソフトはいずれも任天堂非公認の同人ソフトである。また、この作品後にセタの『早指し二段 森田将棋2』が控えていたが、最終的にお蔵入りになってしまっている為、当作が結果的にFC最後の公認ソフトになってしまった。なおこの作品は特殊チップ搭載によりFCでありながら32bitCPU相応の演算能力があったとか。

*3 オリジナルの国内版はプロレスラーの長州力氏がモデルだった。

*4 初の「ファミコン名人」というスター性もあったが、他メーカー名人は活動スタイルが自社ソフトの宣伝・営業と一貫していたのに対し、高橋は公の場でプレーするゲームこそハドソンタイトルに限られていたものの「ゲームは1日1時間」というゲーム会社の社員らしくない発言やゲーム以外の遊びも奨励して自ら教えたりなど(そもそも高橋本人は子供の遊びがFCばかりになることを良く思わなかった)ビジネス一辺倒ではなかったのもある。

*5 高橋自身も2年間の活動ですっかり定着した「ファミコン名人」としてのイメージを消して「PCエンジン名人」に転換していくため発売直前の8月あたりからメディアに出なくなった。発売後もまだまだ市場の主役はFCだったこともあって他メーカーの名人のメディア露出は相変わらずで高橋のみが急に消えたことで逮捕説や死亡説といったデマが拡散されるきっかけになった。