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ガラスの壁 第8話

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 8. (ゆたか視点)


 ホテルに入ってから、事前にインターネットで調べたとおりに、狭い通路を進む。
 暫くすると、カラオケ屋さんみたいに、各部屋の写真が壁のパネルに表示されている、
受付のような場所に到着する。
 ここで、使用する部屋を選択することになる。
 各部屋毎に付いている設備は異なっていて、回転ベッドや、ジャグジーが
付いている豪勢な部屋もある。
 中には、『三角木馬』と書かれている器具が置いてある部屋がある。
 どうやって使うのかな?

 もっとも、高校生の身分では、お金に余裕があるはずはないので、
リーズナブルな部屋を選択することになる。
 それでも、全額を一人で支払えば、1ヶ月分の小遣いが吹き飛んでしまう。

 実は昨日の夜、ホテルにいくことが決まった時に、こなたお姉ちゃんは『私が払うよ』
と、いってくれた。
 しかし、私のわがままなのに、お姉ちゃんに払ってもらう訳にはいかない。
 この点ではお姉ちゃんも頑固だったから、珍しく言い合いになったけれど、
結局、半分ずつ出すことで、折り合いをつけることになった。

 空いている部屋の一つを選択してボタンを押すと、廊下のランプが点灯して、
私たちを導いてくれる。
 廊下を何度か曲がるとエレベーターに突き当たる。
 4階までのぼり、さらに誘導に従って進むと、選択した部屋があらわれた。
 既に扉は空いていて、こなたお姉ちゃんと私が中に入り、扉を閉めるとオートロックがかかる。
 コトが終わったら、外に出て精算する仕組みだ。


 最も料金が安い部屋を選んだにも関わらず、十分に広くて中央には大きなベッドが置いてある。
 脇には大きなテレビがあり、カラオケとゲーム機もついている。
「ゆーちゃん。シャワー浴びてきてよ」
「あっ、うん」
 早くもベッドに寝転んだお姉ちゃんに返事をしてから、私はバスルームに入った。

 服を脱いで裸になり、鏡に映った自分の姿を見て、深いため息をつく。
「なんで、こんなに幼児体型なんだろう」
 お姉ちゃんのせいなのかな…… 
 ちょっといけない事を考えながら身体を丁寧に洗っていく。
 こなたお姉ちゃんには、なるべく綺麗な『私』を抱いて欲しいから。

 シャワーを浴びてから下着を穿いて、バスロープを羽織り部屋に戻る。
「お姉ちゃん。どうぞ」
「了解」
 アニメを見ていたお姉ちゃんは、私と入れ替わりに浴室に入った。

 付けっ放しになっているテレビを何気なく眺めると、女の人が、これまた女のひとと
えっちな事をしている。
 こなたお姉ちゃん…… 何をみているの?
 でも……
 凄く綺麗な声をした人で、切ない喘ぎ声を聞いていると太腿の間が熱くなてしまう。
 こういう番組に出ている声優さんって、本当にえっちな事をしながら録音しているのかな?


「おっ、ゆーちゃん。気にいったの? 」
「え、あ、それは…… 」
 浴室から出て、濡れた髪にタオルをあてて乾かしている、お姉ちゃんはニヤニヤとしながら言った。
「これは、18禁ものの百合アニメなんだけどね…… 見てると『気分が出る』から」
「そ、そうなんだ」
 私は、顔を真っ赤にしながら頷く。確かに、激しいエッチシーンから目を離せない。
「ゆーちゃん。そっち方面に興味があるんなら、PCとDVD貸してあげるよ」
「う、うん」

 リモコンに手を伸ばしてテレビを消すと、お姉ちゃんが私の隣に座り、肩に腕を回してくる。
「そろそろ…… ヤラナイカ? 」
「は、はい」
 おじさんの家でのエッチとも、学校の講堂でする交わりとも違って、本格的にセックスをする為の
部屋だから、妙に緊張してしまう。

「ゆーちゃん。もう少し身体を楽にしてね」
「あ…… うん」
 緊張を解こうとしている間に、首の後ろに手が回されて唇が触れる。
 お姉ちゃんの髪に残った、シャンプーの香りが鼻腔を心地よくくすぐった。

「ん…… 」
 こなたお姉ちゃんのキスはとても優しい。
 折れそうなくらいに弱い、私の心と身体を柔らかく包んで癒してくれる。
「んんっ…… 」
 唇の感触を少し楽しんだ後、お姉ちゃんの舌が中に入ってくる。
「んむぅっ」
 小さくえづいてから、お姉ちゃんを受け入れる。
 刺激を受けて大量に分泌された唾液が、口の端から漏れてしまい頬に跡をつたう。

「あっ!? 」
 お姉ちゃんは深い口付けを続けながら、手を伸ばして、私のバスローブを脱がしていく。
 下着姿になると、子供っぽいラインが露になってしまい、恥ずかしくなって頬が熱くなる。
 しかし、お姉ちゃんは、自分が着ているバスロープをさっさと脱いでしまう。


 こなたお姉ちゃんの肢体は、病弱な私と違って、柔らかさの他に、鍛えられた強さと、
弾力性があるようにみえる。
「ゆーちゃん。甘い香りがする」
 一旦、唇を離してから、お姉ちゃんが呟いた。
「さっき、髪を洗ったから…… 」
「シャンプーは一緒なのに、私と同じ匂いがしないところが不思議だね」
 こなたお姉ちゃんは言いながら、私のブラを外していく。
「恥ずかしいよ…… 」
 視線から逃れるために小さなふくらみを隠したけれど、お姉ちゃんの手は、
隠された胸を素通りして、白いショーツをなぞってしまう。

「ゆーちゃん。もう濡れているよ」
「えっ!? 」
 悪戯そうな笑みを浮かべながら、お姉ちゃんは小さく舌を出している。
 こなたお姉ちゃんの指先の巧みな愛撫によって、未成熟な私の大切な部分が、
じっとりと濡れてしまっている。
「おねえちゃん。あついよっ」
 下半身の疼きに耐えられなくなって、大きく息を吐きながら身体を捩る。
 ショーツの上から指を擦られるだけで、染みは拡がっていく。

 じかに触られたら、どうなっちゃうんだろう?

 7割の不安と、3割の期待がこもった目で見上げると、お姉ちゃんは少しだけ笑った。
「ゆーちゃん。もう待ちきれないんだね」
 お姉ちゃんは微笑んでから両手を伸ばして、飾り気のないショーツを脱がしていく。

「はうっ…… はずかしいよ」
 紅潮した顔を両手で隠しながら、指の隙間から覗く。
 こなたおねえちゃんは、脱がした下着をベッドの脇においてしまう。
 一糸纏わぬ姿をじっと見られるのは、酷く恥ずかしい。


 一方、お姉ちゃんは、さっさと下着を脱いでいく。
 躊躇のない脱ぎっぷりを見ていると、どうして、私だけ真っ赤になって
しまうんだろうと、情けなく思えてしまう。
「なーに考えているの? ゆーちゃん」
「う、ううん。なんでもないよ」
「う・そ」
 耳元に軽く息を吹きかけられて、私は悲鳴をあげて身体を震わせた。
「本当の事、いってごらん」
 背中をなぞられながら、お姉ちゃんは含み笑いを浮かべる。
 とてもくすぐったくって、背中を捩って避けようとするけど、お姉ちゃんは逃がしてくれない。

「あはっ…… や、許してっ…… いうからっ、いいますから」
 あっという間に堪えきれなくなくなって、口を割ってしまう。
「お姉ちゃんは、脱いでも恥ずかしくないのかなって…… 」
 しかし、こなたお姉ちゃんはきょとんとした後、私に向かって言った。
「ゆーちゃんだから、全然、恥ずかしくないんだよ」

「えっ…… えっと? 」
 良く分からなくて、クエスチョンマークを頭上に飛ばす。
「ゆーちゃんだから、私の全てを見てもらいたいの」
「あっ…… 」
 お姉ちゃんの話したいことが、少し分かったような気がする。
 私だから、妙に隠したりしないんだ。
 でも、私は…… お姉ちゃんのように割り切ることができない。

「ゆーちゃんはそのままでいいのだよ」
「えっ、どうして? 」
 首をかしげる私を、優しく抱きしめながら続ける。
「恥じらう、ゆーちゃんには萌えるからね」
 真っ赤になって、もじもじしている私を愛しそうに眺める。
「お姉ちゃんの…… ばか」
 小さく呟いて、私はこなたお姉ちゃんの肩に顔を埋めた。


「ゆーちゃん。好きだよ」
「あの、お姉ちゃん 」
 私は、ふくらみはじめた乳房をもまれながら、躊躇いがちに尋ねた。
「好きってどういうことなの? 」
「ほえ? 」
 こなたお姉ちゃんは奇妙な声をあげて、言葉を続ける。
「難しいねえ」
 乳房をいじっていたお姉ちゃんは、利き手で再び下腹部をまさぐりながら話す。
「んあっ…… 」
 アソコをなぞられて、私は快楽に震える。
「うーん。あらためて聞くけど。ゆーちゃんって、私の事好きなの? 」
「…… んんっ、えっと、お姉ちゃん。大好き…… んあっ 」
 お豆の部分を擦るように巧みに刺激され、途切れ途切れになりながら答える。
「もしかして、ゆーちゃんは『好き』の意味を分かっていないで言っているのカナ? 」

 こなたお姉ちゃんは、少し皮肉っぽい口調に変わっており、私は、
あたふたしながら言い訳をしてしまう。
「あ、あの…… それは…… 本当の好きって何なのか分からなくって」
 何を言っているんだろう。頭が酷く混乱している。
「もしかして、『好き』の定義が知りたいの? 」
 首筋を舐めながら、お姉ちゃんは真剣な表情で尋ねる。
「ううん、違うの! 」
 私は、襲われた不安から逃れるように叫んだ。
「あのっ、私と今まで仲良くしてくれた人が、急に酷いことをいってきたりするから、
ひとの気持ちってすぐに変わっちゃうのかなって思ったの。
それで、私の気持ちも、いつか動いちゃうのかなって思うと、とっても怖いの」


「ゆーちゃんは、不安なんだね」
 お姉ちゃんの表情は、とても優しいものに変わっている。
「うっ、うん」
 私はとても恥ずかしい気持ちになった。
 えっちの最中にこんなことを言うなんて、本当にどうかしてる。

「大丈夫だよ。ゆーちゃんが私のコトを嫌いになっても、私はゆーちゃんのコトが好きだから」
 こなたお姉ちゃんは少しだけ低い声でいった。
「ありがとう。おねえちゃん」
「だから、今は何も考えなくていいんだよ。ゆーちゃん」
「あっ、うん」
 私の返事と同時に、お姉ちゃんは愛撫を再開した。
 既に、十分に濡れているアソコからは、はしたない液体が溢れて、白いシーツを汚してゆく。
「ん…… んはっ」
 私だって、おねえちゃんの大事なところに手を伸ばしているんだけど、受けている
刺激が強すぎて、ほとんど動かせることができない。

「ゆーちゃんって、本当にかわいいね」
 お姉ちゃんが唄うように囁きながら、お豆を揉みしだいていく。
「だめっ、お姉ちゃん! 」
 急激に高まる快楽に耐えようと、懸命にお姉ちゃんにすがりつく。
「んあっ…… ふあっ」
 私のあそこを指で擦りながら、硬くなった乳首を甘噛みする。
 強烈な刺激が脳に伝わり、悲鳴をあげてしまう。
「んああっ…… あふぅ」
 お姉ちゃんの指は魔法のように動いて、私の大事な部分を快楽に導いていく。


「ゆーちゃん。ちょうだい」
 お姉ちゃんは危ない発言をしてから、長い髪を揺らしながら位置を変えて、再び口付けをする。
「ん…… んああっ」
 下腹部への熱い刺激に加えて、柔らかい舌が口の奥に入り込んで、蕩けそうになってしまう。
「んん…… んむぅ」
 お姉ちゃんが、深く差し込んでいた唇を離してから、私に囁いた。

「ゆーちゃん。そろそろ限界だね」
「お姉ちゃん。お願い。イかせて…… 」
 お姉ちゃんのあそこへの愛撫は、私がいきそうになると弱められて、
静まりそうになると再び激しくなる。
 もう少しで絶頂なのに、というところで引き返された時の失望感は堪らない。

「もう…… いいかな」
 お姉ちゃんは呟くと、指の動きが突然速くなった。
 私のアソコからびしゃびしゃと卑猥な音がして、半透明な液体が飛び始める。
「だめ、いっちゃう。いっちゃうのっ! 」
 長い時間をかけて、ゆっくりと育った快感が遂に弾ける。
「おねえ…… ちゃん。いくの、ああっ、んああああ! 」
 ひときわ大きな嬌声をあげて、私は一気に絶頂に達し――
同時に、大量の潮が噴き出された。


「はあっ、はあっ…… 」
 ゆっくりと退いていく快楽の名残を味わいながら、私は荒い息をついている。
「ゆーちゃん。激しかったよ」
 お姉ちゃんは、満足げに頷いてから起き上がり、私を持ち上げてしまう。
「えっ…… お姉ちゃん? 」
 お姫様抱っこをされた私は、ベッドの隣にあるソファーにそっと横たえられた。

「少し待っててね」
 お姉ちゃんは、浴室からタオルを持ってくると、濡れたベッドを吹き始めた。
「わ、わたし、お漏らししちゃったんだ」
 深い穴に入って、今すぐ潜り込みたい気分だったけど、お姉ちゃんにそのまま
横になっているように命令されてしまった。

「なんとか、目立たなくなったカナ」
 お姉ちゃんは言うと、もう一度私をだっこして、大きなベッドの濡れていない部分に運ばれる。
「ゆーちゃん。疲れたでしょ」
「う、うん」
 正直、疲労感はかなり大きい。体育の授業よりは数段激しい運動だ。
「だから、残りの時間はお休みしようね」
 理由は分かるけど、子供扱いされたようでちょっと悔しい。
「うー おねえちゃん。ひどいよ」
 布団をかぶりながら、こなたお姉ちゃんを睨む。
 本当はお姉ちゃんにも気持ち良くなってほしかったのに。
「あせっちゃ駄目だよ。ゆーちゃん」
 こなたお姉ちゃんは苦笑してから、私の横のスペースに潜り込んだ。

「おねむの前にキスしよっか」
 心持ち顔をあげると、お姉ちゃんは優しく唇をあわせてくれた。
 疲労と眠気が同時におそいかかり、私はすぐに闇の世界へと落ちていった。


「ゆーちゃん。ゆーちゃん」
 ほとんど夢をみることはなく、こなたお姉ちゃんに起こされる。
 私は、眠そうに瞼を擦りつけながら身体を起こした。
 ぼんやりとした景色が、徐々に明瞭になってくる。
「わ、わたし…… 」
「そろそろ時間だから」
「う、うん」
 のろのろと立ち上がって、下着が置いてある場所まで歩く。
「シャワーは帰ってからね。風邪をひくから」
「あ、そうだね」
 ショーツを穿き、ブラをつけると、やっぱりほっとしてしまう。
 スカートとブラウス、セーターを身に着けると、現実世界に戻ってきたような気がする。

「お姉ちゃん。準備できたよ」
「忘れ物ないかな。ゆーちゃん」
「うん」
 周囲を注意深く確認してから、私は返事をした。

 部屋を出てすぐの場所で精算を行う。
 もちろん、ホテルの従業員と顔を合わせることはない。
 受付の人と繋がるマイクに向かって声をかけると、プラスチック制の容器が、
炭酸が入った缶ジュースのタブを開けたような音と共に運ばれてくる。
 お姉ちゃんがお金を入れて、容器の蓋を閉めて所定の位置に置いてから、
ボタンを押す。
 容器は、細長い管の中を飛んでいき、1分もたたないうちに戻ってくる。

 円筒状になっている容器の端を捻って取り出してみると、レシートと割引券が入っていた。
「今年中に、また来て下さいってことかな」
 有効期限が年末までとなっている割引券を見て、お姉ちゃんは苦笑した。

 ホテルの外に出ると、強い冷気が襲ってきて体が震える。
「さ、寒い」
 悲鳴をあげると、こなたお姉ちゃんが掌を握ってくれた。
「少しは温かい? 」
「うん。お姉ちゃん」
 お姉ちゃんのぬくもりが伝わってきて、私は笑顔で答えた。

 しかし、ホテルから出て裏通りに入ろうとした時、とんでもない人が出現して、金切り声をあげる。
「こなたっ、ゆたかちゃん。なんて事してるのよっ! 」
 柊かがみ先輩が自転車に跨ったまま、私たちを睨みつけていた。

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ガラスの壁 第9話へ続く





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  • このシリーズ読んでると、この保管庫の「大前提」が、こな×かが&ゆた×みなだということを、自然に忘れてしまうなwwww -- 名無しさん (2010-01-02 01:20:17)
  • うわあ・・一気に修羅場だ -- 名無しさん (2008-12-28 19:12:36)
  • かがみん何故居たし…… -- 名無しさん (2008-05-08 20:38:00)
  • かがみんなんでそんなところにいたんだ?物語は前回同様超GJ 
    -- 九重龍太 (2008-03-23 13:46:24)
  • かがみ哀れwwww -- 名無しさん (2008-01-20 13:42:48)

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