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らき☆すたクエスト第二章

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匿名ユーザー

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 女王様からの餞別を手にし、私は一人、街の西の外れにある酒場へと向かっていた。
「そう言えば酒場って、家からそんな遠くないトコにあるのに、近くに行った事すら一度も無かったよねー」
 遠くないどころか、寧ろかなり近い。
 家を出て北に少し進み、街の大通りに着いたらそこをズドンと垂直に渡り、
 また少し北に行けば、そこにもうその酒場はある。
 まあ、そもそもの役割が、冒険者の集いの場って事と、お酒を飲む所って事なんだから、
 私とは基本的に無縁な場所だった。
 そう。無縁な場所「だった」。
 私は今日ここで、一緒に冒険に出てくれる仲間を探さないといけない。
 しかも、存在すら知られていない魔王を倒すなんて超危険な目的と、
 私のお母さんを探すって言う、もの凄く個人的な目的の為に。
 そんな目的に協力してくれる仲間なんて、正直見つかるんだろうか…?



結論から言えば、私の杞憂は、酒場に入ってものの数分で吹き飛んだ。

「よっす、こなた」
「か、かがみん!? それにつかさにみゆきさんまで!」

 思っていたより静かな酒場に入って最初に目にしたのは、
 店のど真ん中のテーブルで、ジュースらしき物を飲みながら談笑していた、私の大切な友人達の姿だった。

「ど、どしてみんながこんなトコに居るの!?」
「だってこなちゃん、誕生日にお母さん探しに行くって、前に言ってたじゃない」

 つかさの言葉に、かがみとみゆきさんもうんうんと頷く。
 いや、そりゃ確かに言ったよ? でもそれは急なお別れをするのが嫌だったからで…。

「まさか、今世界中にモンスターが蔓延ってるのに、何処に居るかも判らないお母さん探すのに、
 こなた一人で行くつもりだったなんて言わないわよね?」
「いや、だからここで仲間を探すせって、女王様や大臣のオジサンにも言われて…。
 ここなら宇宙人や未来人や超能力者とかいそうだし…」
「私程度の魔法使いでは、お役に立てませんか?」
「いや、みゆきさんクラスの魔法使いがいてくれたら心強いけど…」
「こなた」
「はっ、はい!」

 かがみに強い口調で名前を呼ばれ、思わずどもった返事が口を吐いた。

「アンタ、私達とずっと離れたままで平気なの? 一緒にいたくないの?」 

 かがみの攻撃! 痛恨の一撃!!

「…平気じゃない。一緒にいたい…」
「はい、よろしい」

 結局私は、あっさり陥落されてしまた。

「じゃ、さっさとカウンターまで行って、とっとと手続き済まして来なさい」
「はーい」

 かがみのいつもと変わらない凛とした声に促されて、私はカウンターへと向かった。
 いやー、ふだんのかがみんもなかなかだけど、気の強い女僧侶なかがみんってのもまた萌えだよネ。
 冒険中にデレなところも沢山見てみたいヨ。



(…まったく。私の方がこなたと一緒にいられないなんて耐えられないってーの)



「ここは美水の店。旅人達が仲間を求めて集まる、出会いと別れの酒場です。何をお望みですか?」

 私はカウンターまで着くと、その上にいた、「頭と尻尾だけの猫」としか形容できない生物に話しかけた。
 …他にカウンターに誰もいないから、たぶんこの生物が酒場のヌシなんだと思う。
 だけどぶっちゃけ、スライムなんかよりよっぽどモンスターっぽいし、萌えない。
 けど何故か、この生物…もとい、美水さん(?)には、失礼を働いてはいけないとビシバシ感じた。

「あ、すいません。仲間を加えたいんですけど…」
「はい、わかりました。誰を仲間に加えますか?」

 美水さんは尻尾で器用にカウンターの下から名簿を取り出すと、その最初のページをめくって見せた。
 そのページには、まず最初に知らない男の人の名前が3つと、
 そしてその下に、私の大切な友達みんなの名前があった。

「えっと、この、僧侶の『かがみ』と、魔法使いの『みゆき』と、遊び人の『つかさ』の3人をお願いします!」



──ここまでの冒険を、冒険の書に記録しますか?





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  • 面白そう…セーブしとこう -- 名無しさん (2011-04-13 00:48:15)
  • つかさ遊び人wwww美水先生なにやってんすかwwww -- 名無しさん (2009-05-13 16:32:43)



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