広報委員長 平沼和希

広報委員長 平沼和希は、高校シリーズの作品。描かれている時期は2008年3月~2008年10月。続編は「広報委員長と書記の日々」。誹謗中傷問題によって2010年3月17日から公開を中止していたが、2010年8月30日に公開を再開した。その後「高校1年生 平沼和希」の執筆に合わせ、その続編としての改訂を行っている。


あらすじ

平沼和希は2年生になり、大垣第二高校の広報委員長に就任。同じ中学の先輩でもある板倉歩美と藤川秀介が生徒会長・副会長を務める平成20年度前期生徒会執行部の一員となる。前期の3大行事である球技大会・文化祭・体育大会の成功と学校新聞の発行、そして茶道・放送の両部活と、二高を縦横無尽に走る平沼和希の新しい活躍が始まる。

登場人物

主人公&ヒロイン

平沼和希(ひらぬま かずき)
2年生。平成20年度前期生徒会広報委員長。茶道部・放送部所属。生徒会は放送委員長を務めた中学3年以来で、高校では初参加。生徒会長をはじめとする中学時代からの先輩たち、そして南台湘子ら同級生と共に、新しい世界へ挑む。詳細はこちらを参照。

南台湘子(みなみだい しょうこ)
2年生。広報委員会副委員長。茶道部・放送部所属。和希の恋人。彼に委員長になるよう進言し、就任の交換条件として副委員長を引き受けた。その立場から和希の生徒会活動を支えていく。詳細はこちらを参照。

平成20年度前期生徒会執行部

板倉歩美(いたくら あゆみ)
生徒会長の3年生。書道部所属。2期連続で生徒会長に就任。成績も容姿もよく出来た女子で、先輩後輩性別を問わずたくさんの友達がいる。後述の藤川秀介とは2007年のバレンタインデーから交際中。和希と同じ大垣市立荒川西中学校出身。

藤川秀介(ふじかわ しゅうすけ)
副会長&文化委員長の3年生。2期連続の副会長。生徒会活動は平成18年度後期に書記として初参加。板倉歩美の彼氏。和希と同じ大垣市立荒川西中学校出身。

桜田浩二(さくらだ こうじ)
名前の元ネタの駅名:桜田門・麹町(いずれも東京メトロ有楽町線)
副会長&厚生委員長の3年生。アーチェリー部所属。時々ノリすぎて空気を固めてしまうが、本人曰くそれも計算してのことらしい。生徒会の電波キャラ担当を「自称」しているなど、根はいい人。

戸越泉美(とごし いずみ)
名前の元ネタの駅名:戸越・泉岳寺(いずれも都営浅草線)
書記の3年生。書道部所属。和希たちと同じ大垣市立荒川西中学校出身で、当時から彼らとの交流が続いている。生徒会で話し合いをするときは主に黒板に字を書く役を担当。

永田麻子(ながた あさこ)
書記の2年生。書道部所属。南台湘子とは中学時代からの親友。詳細はこちらを参照。

田原虎ノ助(たはら とらのすけ)
名前の元ネタの駅名:田原町・虎ノ門(いずれも東京メトロ銀座線)
会計の3年生。桜田と同じくノリがいいが、こちらはいわゆるチャラ男系。これも生徒会では唯一のキャラであり、貴重な存在である。

岩本瑞江(いわもと みずえ)
名前の元ネタの駅名:岩本町・瑞江(いずれも都営新宿線)
会計の2年生。テニス部所属。南台湘子や永田麻子とは中学時代からの親しい間柄。小学校時代からの幼馴染の、1つ年下の男子高校生と交際しているらしい。

赤坂瑞希(あかさか みずき)
名前の元ネタの駅名:赤坂見附(東京メトロ銀座線・丸ノ内線)
福祉委員長の3年生。茶道部の部長。和希と同様に、定員不足によって生徒会活動に加わった。サッカーが大好きで、割と頻繁に入れ替わる日本代表岡田ジャパンの登録メンバー全員を毎回記憶している。

白河清美(しらかわ きよみ)
名前の元ネタの駅名:清澄白河(東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線)
図書委員長の3年生。和希や歩美・秀介と同じ大垣市立荒川西中学校出身。中学当時からの知り合いで読書好きとして知られている。図書館で知り合った同級生の男子生徒と前年のクリスマスから交際中。

高島新平(たかしま しんぺい)
名前の元ネタの駅名:新高島平(都営三田線)
生活委員長の3年生。理系クラスの生徒で、生徒会内では歩美よりも総合成績は優秀である。カラオケが大好きで、この当時流行し始めた「ヒトカラ」もいち早く取り入れたりしている。

葛西行徳(かさい ゆきのり)
名前の元ネタの駅名:葛西・行徳(いずれも東京メトロ東西線)
保健委員長の3年生。常に笑顔を絶やさず、男女問わず多数の友達がいる人なつこい男子生徒。しかし一方で怒っても笑うことがあり、そのときの威圧感は下手な大人よりすごい。

綾瀬香澄(あやせ かすみ)
名前の元ネタの駅名:綾瀬(東京メトロ千代田線)・霞ヶ関(東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線)
体育委員長の3年生。ハンドボール部所属。とても明るい性格で、スポーツテストの成績は学年トップクラスを誇っている。和希とは生徒会室で席が隣同士。

茶道部

赤坂瑞希(あかさか みずき)
部長。矢橋奈津美とは中学時代からの知り合いで、部内でも特に仲がいい。詳細は生徒会執行部の欄に既述したため省略。

桧山愛美(ひやま まなみ)
副部長。顔立ちの整った美しい女性。この人が部長になってもおかしくはなかったと言われるが、そんな器じゃないと辞退。

川瀬茜(かわせ あかね)

近藤真希(こんどう まき)

佐々木春香(ささき はるか)

松岡咲恵(まつおか さきえ)
以上4名はいずれも一般部員の3年生。廃部危機で1年生当時は10人規模だったが、和希たちが入部した時点でこれだけの人しかいなかった。

矢橋奈津美(やばし なつみ)
2年生。サッカー部員の男子と交際を続けている。小柄だが部活への熱意は人一倍あって、部内では同期のみんなから慕われている。

田口香苗(たぐち かなえ)
2年生。なぜか和希には冷たく当たることが多いが、逆に考えればよく構っているとも言える。マクドナルドでアルバイト中。

橋本里奈(はしもと りな)
2年生。和希の小学校からの同級生。さらに彼女の8歳年下の弟も和希の妹の同級生で、平沼一家とは縁が深い。小学生時代に、大垣市の交流事業「少年の船」で和希と共に鹿児島へ行ったことがある。和希との関わりは「腐れ縁だ」と言うが、内心悪くは思っていない様子。

渡辺春香(わたなべ はるか)
2年生。和希の中学校からの同級生。彼女も小学生の時、和希や橋本と共に「少年の船」で鹿児島へ行った。中学時代は卓球部に所属し、大会にもよく出場していた。

江角美雪(えすみ みゆき)
茶道・華道の外部講師。流派はそれぞれ表千家と池坊。作法の指導には厳しいが、基本はいつも笑顔の優しい女性。

放送部

上杉潤(うえすぎ じゅん)
部長。3年生。前副部長・堀隆のジャーナリズム路線に共鳴している。自らの後継者と目して気に入っていた和希が広報委員長になったことで、2人の関係が悪化する。

膳場由美(ぜんば ゆみ)
副部長。3年生。同じ名字のフリーアナウンサーが出る番組にちなみ、レギュラー番組名は「膳場由美NEWS23-11(ニュースツースリーマイナスイレブン、12時の意味)」。

佐々木彩(ささき あや)
3年生。フジテレビの女子アナにちなんでアヤパンと呼ばれる。レギュラー番組「佐々木彩のアヤパンルーム」はコミュニティ路線。本当は彼女が部長になるはずだったが、前年の副部長の策略で幻となった。

中野友恵(なかの ともえ)
3年生。こちらは通称ナカミー。レギュラー番組「サロン・ド・ナカミー」はやはりコミュニティ路線。佐々木部長計画が実現した場合、彼女が副部長になるはずだった。

大野舞子(おおの まいこ)
名前の元ネタの駅名:近江舞子(湖西線)
2年生。レギュラー番組は「大野舞子 お年頃のつぶやき」。静かでおとなしい性格だが、番組での「つぶやき」は校内で人気となっている。

武山豊(たけやま ゆたか)
名前の元ネタの駅名:武豊(武豊線)
2年生。レギュラー番組は「武山豊の大家族日記」。親戚と共に4世代15人で生活していることが自慢で、番組名もそれに由来する。

野田天満(のだ てんま)
名前の元ネタの駅名:野田(大阪環状線)・天満橋(大阪市営地下鉄谷町線・京阪本線・京阪中之島線)
2年生。レギュラー番組は「浪花っ子野田天満のナニワトモアレ」。大阪から引っ越してきた人で、現在も全ての会話を関西弁でしゃべっている。

反町祐治(そりまち ゆうじ)
名前の元ネタの駅名:反町・祐天寺(いずれも東急東横線)
新1年生。

津田一長(つだ かずなが)
名前の元ネタの駅名:長津田(横浜線・東急田園都市線・こどもの国線)
新1年生。

矢口渡(やぐち わたる)
名前の元ネタの駅名:矢口渡(東急多摩川線)
新1年生。

生田百合花(いくた ゆりか)
名前の元ネタの駅名:生田・百合ヶ丘(いずれも小田急小田原線)
新1年生。

長谷結衣(ながたに ゆい)
名前の元ネタの駅名:長谷・由比ヶ浜(いずれも江ノ島電鉄線)
新1年生。

デジカメ同好会→写真部

藤野慎哉(ふじの しんや)
2年生。和希の親友で1年次のクラスメート。ある事情でデジカメ同好会が写真部に合流し、5月から写真部員となった。詳細はこちらを参照。

情報屋

安宅真一(あたか しんいち)
2年生。2007年秋頃から情報屋のリーダー。

安宅蘭(あたか らん)
2年生。真一と同じ名字だが双子ではなく、再従兄妹(はとこ)。実は情報屋創設者・安宅誠也の妹で、彼女こそが真の「創業者一族」である。2007年秋頃から副リーダーとなった。一説では真一とは恋愛関係にあると言われているが真相は不明。

その他の生徒

山田達也(やまだ たつや)
2年生。陸上部所属。広報委員会副委員長。誰も立候補しないと思われた副委員長に立候補し、湘子とのダブル副委員長体制に。

垣本清香(かきもと さやか)
2年生。和希のクラスメート。美術部所属。読書好きで性格は明るく、クラスでは「図書館の住人」と呼ばれている。同じ読書好きということで図書委員長の白河清美と仲が良い。詳細はこちらを参照。

南台三春(みなみだい みはる)
新1年生。ラグビー部所属。湘子の弟。和希を兄と慕う好青年。詳細はこちらを参照。

松田港子(まつだ みなこ)
新1年生。ハンドボール部所属。三春の友人で湘子の妹分。詳細はこちらを参照。

教職員

中井勝行(なかい かつゆき)
名前の元ネタの駅名:中井(西武新宿線・都営大江戸線)・勝どき(都営大江戸線)
平成20年度生徒会顧問。バスケットボール部顧問。平成20年度に第二高校へ赴任し、いきなり生徒会を担当。しかし平成16年~17年度にも第二高校に在籍し、生徒会を担当していた。

中田恵理(なかた えり)
広報委員会・写真部顧問。理科教師。和希と湘子を信頼し、温かく活動を見守るよき理解者。

田所裕子(たどころ ゆうこ)
茶道部顧問。国語教師。和希たち第38期生の古典の授業を入学時から担当している。自身も茶道を習っている。基本は厳しい先生だが、茶道部では「元・女の子」として女子生徒と談笑することもしばしば。和希が最も尊敬する国語教師。実は廃部となった合唱部の最後の顧問でもある。


各話のタイトル一覧

第1話:生徒会執行部始動! 第2話:認証式と部活動紹介 第3話:放課後の特別生放送 第4話:茶華道部へようこそ
第5話:南台湘子の弟と妹分 第6話:もう一つの校内新聞 第7話:新聞編集は同時進行 第8話:新聞と新聞の創刊号
第9話:スローガンを決めろ 第10話:二高祭実施へ向けて 第11話:球技大会とデジカメ 第12話:文化祭で何をする?
第13話:次の部長が決まる時 第14話:高校見学会の案内役 第15話:文化祭練習のはずが 第16話:文化祭の準備は進む
第17話:文化祭の前日は雨天 第18話:文化祭の一日 前編 第19話;文化祭の一日 後編 第20話:全校企画を取り戻せ
第21話:体育大会に向かって 第22話:応援団より熱くなれ 第23話:留任するか立候補か 第24話:委員長人事東奔西走
第25話:生徒会に学年は不問 第26話:後期執行部は揃った 第27話:前期生徒会最後の日 第28話:副会長 浅川未奈美
第29話:前後期生徒会の交代 第30話:前期打ち上げ 前編 第31話:前期打ち上げ 後編

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最終更新:2013年09月17日 21:14