1988← →1990

1月、福武文庫から『批評とポスト・モダン』文庫化。3月、講談社学術文庫から『隠喩としての建築』文庫化。5月、カリフォルニア大学サンディエゴで講演«On Conversion»。6月、講談社から『探究II』刊行。10月、講談社文芸文庫から『意味という病』文庫化。12月、思潮社から『シンポジウム』刊行。
代表的論文:「ライプニッツ症候群」「大江健三郎のアレゴリー」「村上春樹の風景」
代表的対談・座談会:「昭和思想史を検証する」「外部・表象・神」「共同討議 〈近代の超克〉をめぐって」「共同討議 近代日本の批評」
● 「天皇と文学」、『共同通信』1989年1月号、共同通信社
● 「死なない問題」、『海燕』1989年1月号
● 「共同討議 〈数学の思考〉をめぐって:自己言及的、あるいは対角線的諸問題へ」(倉田令二朗・森毅・浅田彰・市川浩との座談会)、『季刊思潮』no.3、1989.1「特集=〈数学の思考〉をめぐって」
 →『シンポジウム』思潮社、1989.12
● 「ライプニッツ症候群:西田哲学」、『季刊思潮』no.3、1989.1「特集=〈数学の思考〉をめぐって」
 →改題「ライプニッツ症候群:吉本隆明と西田幾多郎」、『ヒューモアとしての唯物論』筑摩書房、1993.8→講談社学術文庫、1999.1
● 「編集後記」、『季刊思潮』no.3、1989.1「特集=〈数学の思考〉をめぐって」
● 「あとがき」(1989.1.7.記)、『言葉と悲劇』第三文明社、1989.5→講談社学術文庫、1993.7
● 第10回野間文芸新人賞選評「露出しつつあるもの」(受賞作:伊井直行『さして重要でない一日』)、『群像』1989年1月号
● 「創作合評第157回 川村晃「美談の終り」・木崎さと子「山賊の墓」(川村二郎・三木卓と座談会)、『群像』1989年1月号
● 「創作合評第158回 大江健三郎「人生の親戚」・水上勉「才市」」(川村二郎・三木卓と座談会)、『群像』1989年2月号
● 「文庫版へのあとがき」(1989.1.24.記)、『隠喩としての建築』講談社学術文庫、1989.3
● 「昭和精神史を検証する」(浅田彰との対談)、『文學界』1989年2月号
 →改題「昭和の終焉に」、『ダイアローグIV 1987-1989』第三文明社、1991.12
● 「創作合評第159回 黒井千次「黄金の樹」・桐山襲「都市叙景断章」・尾辻克彦「恐縮」」(川村二郎・三木卓と座談会)、『群像』1989年3月号
● 「外部・表象・神」(丹生谷貴志との対談)、『季刊哲学』no.6、1989.3「臨時増刊特集=生け捕りキーワード」
 →改題「日本的〈自然〉との闘争」、『ダイアローグIV 1987-1989』第三文明社、1991.12
● 「共同討議 〈近代の超克〉をめぐって:関係の内面化状況から浮上する〈日本〉という無根拠な自信」(廣松渉・浅田彰・市川浩との座談会)、『季刊思潮』no.4、1989.4「特集=〈近代の超克〉と西田哲学」
 →『シンポジウム』思潮社、1989.12
● 「編集後記」、『季刊思潮』no.4、1989.4「特集=〈近代の超克〉と西田哲学」
● 「〈漱石〉とは何か」(三好行雄との対談)、『國文學 解釈と教材の研究』1989年4月号「特集=夏目漱石伝:作品への通路」
● 第32回群像新人文学賞選評「いいたくないこと」(当選作 小説:なし、評論:なし)、『群像』1989年6月号
● 「あとがき」(1989.4.15.記)、『探究II』講談社、1989.6
● 「小説という闘争:中上健次の『奇蹟』を読む」、『群像』1989年6月号
 →改題「小説という闘争:中上健次」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
 →改題「小説という闘争:中上健次」『坂口安吾と中上健次』太田出版、1996.2→講談社文芸文庫、2006.9
 →加筆修正・改題「近代文学の終り」、『定本柄谷行人集5 歴史と反復』岩波書店、2004.7
● 「批評的確認:昭和をこえて」(中上健次との対談)、『すばる』1989年6月号
 →改題「昭和をこえて」、『ダイアローグIV 1987-1989』第三文明社、1991.12
● 「他者の〈論理学〉」(野家啓一との対談)、『現代思想』1989年6月号「特集=〈愛〉と〈信〉の論理」
 →改題「『探究II』と〈他者の論理学〉」、『ダイアローグIV 1987-1989』第三文明社、1991.12
● 「いま立つ場所を語る」、『図書新聞』1989年6月10日号
● 「漠たる哀愁:阿部昭」、『海燕』1989年7月号
 →『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
● 「近代日本の批評 昭和前期I」、『季刊思潮』no.5、1989.7「特集=昭和批評の諸問題 1925-1935」」
 →『近代日本の批評 昭和篇上』福武書店、1990.12→改題、『近代日本の批評I 昭和篇上』講談社文芸文庫、1997.9
● 「共同討議 近代日本の批評1 昭和批評の諸問題1925-1935:他者の出現としての「転向」と他者の消費としての「転向」」(浅田彰・蓮實重彦・三浦雅士との座談会)、『季刊思潮』no.5、1989.7「特集=昭和批評の諸問題 1925-1935」
 →『近代日本の批評 昭和篇上』福武書店、1990.12→改題、『近代日本の批評I 昭和篇上』講談社文芸文庫、1997.9
● 「編集後記」、『季刊思潮』no.5、1989.7「特集=昭和批評の諸問題 1925-1935」
● 「建築とディコンストラクション」(磯崎新・浅田彰との座談会)、『季刊都市』no.1、1989.7「特集=ポストモダン都市」、河出書房新社
 →『ダイアローグIV 1987-1989』第三文明社、1991.12
● 「日本」に回帰する文学 朝日新聞 1989.07.03 朝日新聞社
● 「〈固有名をめぐって3〉 続1970年=昭和45年(上)」、『海燕』1989年9月号
 →改題「大江健三郎のアレゴリー:『万延元年のフットボール』」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
 →改題「大江健三郎のアレゴリー:『万延元年のフットボール』」、『定本柄谷行人集5 歴史と反復』岩波書店、2004.7
● 「変容する様式:ラディカルに向って」(石原慎太郎との対談)、『すばる』1989年9月号
● 「解説」(1989.4.記)、夏目漱石『虞美人草』新潮文庫、1989.9
 →改題「『虞美人草』」、『漱石論集成』第三文明社、1992.9→『増補 漱石論集成』平凡社ライブラリー、2001.8
● 再掲載「内側から見た生:『夢十夜』論」、『季刊芸術』臨時増刊号、1989年秋号、1989.10
 ←『畏怖する人間』冬樹社、1972.2、新装版、1979.4→トレヴィル、1987.7.25→講談社文芸文庫、1990.10
 →改題「内側から見た生:漱石試論(II)」、『漱石論集成』第三文明社、1992.9→『増補 漱石論集成』平凡社ライブラリー、2001.8
● 「〈固有名をめぐって4〉 続1970年=昭和45年(中)」、『海燕』1989年10月号
 →改題「大江健三郎のアレゴリー:『万延元年のフットボール』」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
 →改題「大江健三郎のアレゴリー:『万延元年のフットボール』」『定本柄谷行人集5 歴史と反復』岩波書店、2004.7
● 「近代日本の批評 昭和前期II」、『季刊思潮』no.6、1989.10「特集=昭和批評の諸問題 1935-1945」
 →『近代日本の批評 昭和篇下』福武書店、1991.3→改題、『近代日本の批評II 昭和篇下』講談社文芸文庫、1997.11
● 「共同討議 近代日本の批評2 昭和批評の諸問題1935-1945:「文学主義の支配」=文芸復興期から「他者」としてのアジアへ」(浅田彰・蓮實重彦・三浦雅士との座談会)、『季刊思潮』no.6、1989.10「特集=昭和批評の諸問題 1935-1945」
 →『近代日本の批評 昭和篇下』福武書店、1991.3→改題、『近代日本の批評II 昭和篇下』講談社文芸文庫、1997.11
● 「編集後記」、『季刊思潮』no.6、1989.10「特集=昭和批評の諸問題 1935-1945」
● 「[追悼森敦] 死者の眼」、『群像』1989年10月号
 →改題「死者の眼:森敦」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
● あとがき「変更について」、『意味という病』講談社文芸文庫、1989.10
● 「他者とはなにか」(三浦雅士との対談、1989.6.26.)、『國文學 解釈と教材の研究』1989年10月号「特集=柄谷行人:闘争する批評」
 →改題「「意識と自然」からの思考」、『ダイアローグIV 1987-1989』第三文明社、1991.12
● 「〈固有名をめぐって5〉 村上春樹の「風景」1」、『海燕』1989年11月号
 →改題「村上春樹の「風景」:『1973年のピンボール』」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
 →改題「村上春樹の「風景」:『1973年のピンボール』」、『定本柄谷行人集5 歴史と反復』岩波書店、2004.7
● 「解説 近代の超克について」、廣松渉『〈近代の超克〉論』講談社学術文庫、1989.11
 →改題「近代の超克について:廣松渉」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
● 「〈固有名をめぐって6〉 村上春樹の「風景」2」、『海燕』1989年12月号
 →改題「村上春樹の「風景」:『1973年のピンボール』」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
 →改題「村上春樹の「風景」:『1973年のピンボール』」『定本柄谷行人集5 歴史と反復』岩波書店、2004.7
● 「文学のふるさと」(島田雅彦との対談)、『新潮』1989年12月号「特集=坂口安吾再読」
 →改題「坂口安吾と文学のふるさと」、『ダイアローグIV 1987-1989』第三文明社、1991.12
● 「懐かしい安吾」、『坂口安吾全集』内容見本、筑摩書房、1989.12
 →『坂口安吾と中上健次』太田出版、1996.2→講談社文芸文庫、2006.9
● 「解説 堕落の倫理」、坂口安吾『坂口安吾全集1』ちくま文庫、1989.12
● 「あとがき」(1989.10.7.記)、『シンポジウム』思潮社、1989.12
● 「「日本文学」と武田泰淳」、『中央公論文芸特集』中央公論社、1989.12
 →改題「歴史と他者:武田泰淳」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
● 「原点へ戻るとき:安易な「西欧近代の普遍主義」を排して」(関曠野・浅田彰との座談会)、『朝日ジャーナル臨時増刊号』1989年12月25日号「「東欧」大爆発:「壁」以後の世界と日本」

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最終更新:2009年05月25日 19:09