サマラ

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独善的な裁判官と処刑人

ジャスティカは、シタデル評議会に次ぐほどの強い権限を持つ銀河系における法的な権力を持つ裁判官、兼処刑人という変わった職業であり、これはアサリ最高会議が唯一与えられる極一部だけのアサリがなれた階級である。

物語では、MassEffect 2からアサリにサマラがジャスティカとして登場したが、ザイードの小説にはトリスターナというジャスティカも登場した。

MassEffect 2をプレイする上では、特攻任務を行う上で必要となるバイオティクスの一人であり、シェパード少佐とはロマンスができなかったアサリ(リアラが既にその位置にいたため)だったが、物語では、サマラも実にかなり高齢でありながらもその事実は隠されていた。アサリ最高会議のメイトリアークに近い年齢ではあったものの、ベネジアやアシータよりも若く、出身地は不明だが、より自由に生きてこられたアサリとしてはかなり高い身分のアサリで、若い時にバイオティクスの育成を受けていた。

サマラの娘であるファレーアとリラ、そしてモリンスは、かなり人生の後半に生まれた娘だが、アサリとの交配によって生まれただけに、純血種としてやはり3人ともがアルダットヤクシになる運命をたどった。

元々MassEffect 2開発前から小説にあったオメガには、アリア ティロークやサマラが登場していて、このアルダットヤクシについても、モリンスというキャラも含めて設定にあったのだが、アルダットヤクシについては様々なストーリーが最初にあり、それらは幾つかの小説の中で部分的に占められていた短い内容だった。しかし、書いたライターがそれぞれ異なる時間軸に基づいていたため、ゲームでは採用されなかった設定も多くあった。

ジリアン グレイソンのように、小説のみで終わった設定としては、サマラがMassEffect 2で述べているスペクター、ナイラスについての変更されたストーリーもそうだ。ここでは、ゲームでシェパード少佐との会話として紹介された別のストーリーで描く。

アリア ティロークのストーリーは、ほぼオメガの設定におけるストーリーラインにあり、アサリのストーリーとしてはあまり描かれていない。ただ、唯一あるのは、アルダットヤクシにおける場面だけで描かれていて、それには当然サマラにおけるミッションがあるが、そこにはアサリ最高会議の秘されたミッションがあった。

この物語は、MassEffect1序盤に登場するスペクター・ナイラスが主体の、サマラのサブストーリーである。



CE2183年のはじめ頃。

(最初の導入シーン)

メイトリアークたちの決定


アサリ最高会議は、以前よりアサリという種族の抱える遺伝子的疾患における病については伏せていたつもりが、スペクターであるナイラスがミッション中に掴んだ情報にアルダットヤクシに関する秘された情報があったゆえに、評議会はナイラスから無理やりその事実を忘れさせようと考えた。よって、ジャスティカのサマラに命じ、ナイラスの記憶を無理にでも消去させようとした。

(物語はここから)

ナイラス キリック

ナイラスは、トゥーリアンの多数ある基地の1つで産まれた。幼くしてトゥーリアン軍の養育を受けて育ち、16歳で母を失い、彼は必然的にトゥーリアン軍に志願せざるを得なかった。しかし彼の少し変わった人格のせいか、トゥーリアンの部隊では仲間と馴染めず、常に孤立するようになるが、軍の地位には固執した彼は上司に嫌われながらもトューリアン軍の地位を手に入れるために時間を費やした。

ナイラスは武器や装備のスキルは通常の腕しか持っていなかったが、彼はたまたまサレン アルティリウスの目に止まったことが幸運して、サレンはナイラスと共に部隊で活動し、ナイラスはサレンの軍学を学んだことでトューリアン軍での地位を確実なものとした。

サレンは、ナイラスに特筆すべき点を見出すことが出来なかったが、彼はその地位にこだわる精神だけを買って、ナイラスがスペクターになる為に手を貸した。トゥーリアン軍はナイラスを艦隊の将校にしたかったが、サレンの進言によってナイラスはスペクターにのし上がった。サレンは、彼がスペクターになって、そして自分もスペクターになるための布石を得たと思っていた。

また、サレンはまだ洗脳される前の状態において、トューリアン軍からある指示を受けていた。それはアサリ最高会議の秘密に関してだった。アサリはオラヴォレスの遺跡については寺院だとしか言わなかったが、サレンは何か重大な秘密があると知っており、スペクターになったナイラスならそれが調べられると感じ、連合第5艦隊がエデン・プライムに降りる前、MassEffect1が開始される以前からずっとサレンの指示で、ナイラスはアサリの秘密について探ろうとしていた。

サレンの洗脳とシャドウブローカー


サレンは、兄であるデゾラス共にトゥーリアンの遺跡で洗脳された。これによって、ナイラスに指示した命令を一時忘れることになったので、ナイラスはサレンからの指示がないものとして他のスペクターの仕事に取り掛かることにした。彼はずっとイリウムにいて、アサリの怪しい商業地域における動きを見張っていたのだが、彼はサレンが洗脳されていたことは知らなかったので、彼はサレンはまだトューリアン軍の通常任務に就いていると思い込んでいた。

ナイラスは、サレンからの指示が来ないのでイリウムを離れてシタデル評議会に戻ろうとしている時、シャドウブローカーのエージェントから呼び止められた。

クリン ラヴォン「近々、トューリアン軍から指示があるはずだ。もし命令が来たら、こっちにも情報を送信してくれないか」
ナイラス「見返りは?」
クリン ラヴォン「シタデル評議会におけるヴォルスの支持を約束する。お前のな」
ナイラス「分かった。やろう」

ナイラスは、地位に執着する心から、方々とのコネクションを確保した。彼は、あのヴォルスがシャドウブローカーのエージェントだということは理解していたが、それがシタデル評議会とどんな関係なのか知らなかった。テラ ヴァシールという別のスペクターがいて、それがシャドウブローカーのエージェントであることも知らなかったので、アサリの遺伝子疾患とアルダットヤクシの関係についての秘密を、テラ ヴァシールから直接話題について触れて困るとは思っていなかった。

テラ ヴァシールに聞いてはいけない質問をした


テラ ヴァシール「スペクターになったのね、トゥーリアン軍のあなたが」
ナイラス「そうだ。それで、実は私が調べているのはアサリの秘密についてなのだが、アサリの遺伝的疾患はある物質を服用するとアルダットヤクシになるかどうかを調べられると聞いたのだが、その物質が何かを知っているかね?」

そのある物質とは、人間が想定外で偶然開発した赤い砂であるレッドサンドだが、レッドサンドだけではアルダットヤクシの確認はできず、ブルーサンドとグリーンサンドを3%程度混ぜて24時間以内に1グラム服用すればアルダットヤクシなのかどうかを調べられるというのが人間の開発者の意見だった。これは、テラ ヴァシールもシャドウブローカーなので知っていたが、これは極秘情報なので誰もに知られては困る話だったのでテラ ヴァシールがエクストラネットにある関連情報をすべて削除していた。なので、当然トゥーリアンであるナイラスにこの件は話すわけにはゆかなかった。


テラ ヴァシール「アルダットヤクシについて調べているの?誰の指示で?」
ナイラス「トューリアン軍の上層部だ。知られて困ることでもあるのかね?」と腰に差しているピストルに手に置いて言った。

テラ ヴァシール「トゥーリアンがアサリの遺伝子疾患について調べても何のメリットもないわ。でも教えてあげる。アルダットヤクシかどうかを調べる手は一つだけ。知りたい?」
ナイラス「ああ、知りたいね」そう言ってピストルから手を離した。

テラ ヴァシールは、おもむろに来ている服を脱ぎ始め、上半身裸になった。そして自分の胸の中央に指さして言った。「もしあなたが、遺伝子疾患のあるアサリと一晩過ごして、精神統合すれば、この色が紫になって、私の目が真っ黒になるわ。試してみる?」と言うと目が黒くなったので、ナイラスは怖くなってきた。テラ ヴァシールは、彼を怖がらせて話をごまかす演技をしたまでだったが、楽しくなってきた。

ナイラス「いや、君の裸を見ただけで満足だよ。ありがとう。もう結構だ。服を着ていい」

テラ ヴァシールは、純血種ではないのでナイラスにはアルダットヤクシにならない自分を見せられないと思うと残念だったが、もしアルダットヤクシだったら、その場で襲うつもりだった。しかし、ナイラスがそういう質問をしてきたことをすぐにアサリのテヴォス評議員に報告した。テヴォス評議員は、すぐにサマラに連絡を入れた。

テヴォス評議員「普通なら、アサシンに依頼するところだけど、これはアサリの極秘情報をナイラスが知っている可能性があるので、彼の大脳皮質にある記憶を精神統合で消してもらえる?」

サマラ「命令とあらば従います」

ナイラス、トューリアン軍の指示で地球連合の動きを調べる


ナイラスは、密かに地球連合がエデン・プライムを調査していることを調べていた。そして、遺跡があることを連合が知り、そしてその実態を調査するために多くの兵員がそこに駐屯していることをも知り、それをシャドウブローカーのクリン ラヴォンに送信した。彼はシャドウブローカーにすぐ報告する。

トューリアン軍は、洗脳されたサレン アルティリウスがなぜエデン・プライムに行こうとしたのかは分かったが、それを軍に報告しなかったことに疑問を持ったものの、まだ別の理由があることを知らなかった。そして、ナイラスがアサリの秘密についてまだ調べていることも知らなかった。

ナイラス、イリウムでアシータに聞く


ナイラスは、テラ ヴァシールに教えてもらったように、遺伝子疾患のあるアサリと精神統合すればアサリがどう変化するのかを是非知りたかったので、それらしい目の黒くなるという話を聞いたあのイリウムのバーに出向いた。

アシータ「あんた、また来たのかい?今日は飲みにきただけじゃないのかい?」と言ってあのアルコール度の高い酒を出した。
ナイラス「ああ、実は前に聞いた、アサリが瞑想状態になると目が黒くなると聞いたあの様子を見てみたくてね」

アシータ「それはだね、前に言ったように、瞑想だけじゃない、精神統合とか誰かを殺害しようとしたとき、そうなるんだよ? 見てみたいかい?」と言ってニヤっとした。
ナイラス「それは、あれかね? 誰かを殺すというのは、誰でもなれるってことかね?それとも病気でないとなれないのかね?」

アシータ「病気っていうのは、それは誰から聞いたんだい? 同僚のテラ ヴァシールかい?」
ナイラス「いや、彼女はそこまでは教えてくれなかったので、今日聞きに来たんだよ」

アシータ「そうかい。死にたくなかったら、それ以上聞かないこったね。でないとアサリの誰かに殺されちまよ? 黒目を見ようとかじりついたらさ」と言ってまたナイラスのグラスに酒を追加した。もっと飲んで酔え、という意味だ。もっと強い酒を混ぜた。

陰から、ずっとサマラが二人を見ていることにアシータを気付いていたが、サマラがあのような目つきでナイラスを見ているということは、きっと任務でいるのだと分かった。しかし、テヴォス評議員がサマラにどんな任務を与えていたのかは知らなかったので、ナイラスには特に何も言うことはなかった。

ナイラスは、サレンが何を調べたかったのかを知りたいだけでアサリの秘密を調べていたのだが、遺伝子疾患とアルダットヤクシのことをもっと聞くためにはどうしたらいいか考えた。すると、やはりセッシアに行こうと考えた。アサリに直接聞いて、遺伝子疾患のアルダットヤクシはどういう関係なのか聞いてみよう、そう考えた。

後方にいたサマラは、ナイラスが何を考えているのかを会話を察して分かったので、アシータに目で合図をし、そしてナイラスを追跡した。

セッシア、アサリの農場の村


ナイラスは、艦でセッシアに着くと、なぜかセッシアの北半球には降りれないという指示があったので、南半球の村に着陸した。そこは、オラヴォレスの遺跡のあるタイキスから反対側の地域にある平坦な農場の多い地域だった。

ナイラスが着陸したすぐ近くの港にサマラも艦を降ろして、じっとナイラスの後をつける。しかし、ナイラスの艦のレーダーには、サマラの艦が近くに降りたことを示していたので、スペクターである自分の後を追いかけてくるのを知っていた上で、誰が自分のつけてくるのかを知りたかったので、アサリの村を訪ねて、観光に来たので場所を案内して欲しいと頼んで、二人のアサリと共に村を散歩する。

その農場が多い村は、一帯はエレメント ゼロは採りつくして少ない地域だったので、サマラのバイオティクスを使ってもさほど影響のない地域だった。エレメント ゼロが多い地域だと、バイオティクスのダークエナジーに反応して身体からエネルギーが溢れ出てきてサマラがいることはバレてしまう。

ナイラスは、共に散歩するアサリに聞いてみた。まだ若そうな二人は子供ではないが、アサリの村で育ってトューリアンを見るのが初めてな二人は、アサリ以外と精神統合したことがなかった。

ナイラス「もし私と精神統合しよう、といったら変かな?」
アサリA「いいえ、私達はアサリ以外と精神統合したことがないのでしてみたいと思ってた。でも、まだ精神統合の経験が浅いから」
アサリB「私は、この子と精神統合は時々してるけど、普通のことよ。でも、私もトゥーリアンとは精神統合したことないのよ。でも不安だわ。だって心が全部見えるもの」

ナイラス「ほぉ、精神統合すると心が全部見えるのか、それは凄いな。是非私と・・・」と言おうとすると、背が高くて赤い服を来た大人のアサリが来て言った。

サマラ「精神統合の意味は分かってるの?」
ナイラス「まだ、よくは知らないんだよ。だからこの若い二人に聞いてるんだよ。あんたは、私に教えてくれるかな?精神統合を」彼はこのアサリの女がコマンドーかもしれないと感じたが、穏やかな雰囲気なので心穏やかに聞いた。

サマラ「いいでしょう、どこか静かな場所に行きましょうか」と彼女が言うと、二人の若いアサリは自分の家を案内した。

ナイラスの記憶


ナイラスは、アサリの家の部屋を借りて、サマラと精神統合することになった。

サマラ「最初に言っておくけど、私は純血種なのですが、アルダットヤクシではありません。いいですね?」
ナイラス「分かった。あなたは、純血種だが、アルダットヤクシではない。了解した。」彼は、アサリの遺伝子疾患ではないと知ると、なんの不安もなく、精神統合に同意して臨んだ。精神統合をまだ知らないからだ。

サマラは、ナイラスの両肩に手を置いて、瞑想状態になると目が黒くなって、ナイラスとの精神統合を始めた。すると、ナイラスは心を楽にしていたせいか、サマラはナイラスの心に入っていけるので楽に彼の記憶を見ることができた。

サマラは、ナイラスの記憶には、最初は確かに遺伝子疾患とアルダットヤクシの秘密について重要な情報がないように見えたが、テラ ヴァシールの映像以外の他の映像が見えてきた。そして、サレン アルティリウスとの会話の映像が映り、サレンが遺伝子疾患のアルダットヤクシについて話している時、その後の言葉を聞いてサマラは青ざめた。「このトゥーリアンは、アサリを故意にアルダットヤクシにしようとしている」と思った瞬間、心が凍る思いだった。

ナイラスは、サマラの顔が変わっていくのに気づいて、知られたと思い、逃げようとした。そしてすぐ家を出ようとする時、若いアサリの二人を人質に取って「私を追えば、この二人は死ぬぞ! そして私の艦のリアクターも核反応を起こして自爆する!村は全滅だ!」当然ナイラスも死ぬが、やけっぱちで言ってみた。

サマラは、さっきナイラスと精神統合した時、記憶を消せばよかったと思い後悔した。
しかし、ここはセッシアだしアサリが人質に取られている。これは致し方なかった。

サマラ「分かりました。あなたがサレン アルティリウスに聞いたアルダットヤクシに関する全ての情報を他人に話さないと約束するなら逃がしましょう」

ナイラス「分かった。私はスペクターだ。これ以上アサリには深入りしないと言っておこう。ではさらばだ」と彼は言ってすぐ艦に戻って、セッシアを後にした。彼は、この後どうなるのかは知る由もない。

農場のアサリは皆無事だったが、サマラはアサリ最高会議にすぐに報告した。すると、テヴォス評議員は次の手を打つと言って、サマラの任務はここで終了した。

テヴォス評議員はトゥーリアンの評議員に直接言った。「ナイラスは危険人物だ」と。
トゥーリアン評議員は、一言「分かった」と言っただけだった。


ナイラスの死


MassEffect1で、シェパード少佐がエデン・プライムでビーコン施設に向かう途中、ナイラスはサレン アルティリウスに銃で撃たれて死んだ。トゥーリアン評議員が、サレンに一言「ナイラスを始末しろ」と命じたからだ。

ゲームではないサマラ版のストーリーだが、ナイラスというトゥーリアンは、それほど能力はないものの、地位にこだわってスペクターにまでなったが、結局、シタデル評議会によって殺された、というのが、この小説における結末だった。

MassEffect1では、まだサマラも登場しないしアルダットヤクシも登場しないが、設定上ではMassEffect 2の設定があり、会話もゲームに合う内容になった。

サマラというアサリは、まさにスターウォーズのジェダイというイメージが発端だが、エレメント ゼロとバイオティクスという能力からこのような設定になっている、ということで作られたキャラクターであり、そしてMassEffectという大きな物語を描く上での重要な要素の1つである、ということであった。



MassEffect Omega, Samara
BioWare™ © 2021 Electronic Arts Inc.

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