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//>>725 投稿日:2010/12/16(木) 23:50:40 「りっちゃんと澪ちゃんってほんと仲良しだよねぇ」 私と澪が会話をしてる最中、唯がそう言った。 「な、なんだ突然」 澪が少し動揺して唯に聞き返す。 「いやー何となく思っただけ」 なんだ、唯のいつもの気まぐれか。 いつも不意に現れるから困っちゃうなぁ。 そこが可愛い所なんだが。 んじゃ、適当に流して澪と話の続きを… 「私も思った~」 ムギが乱入してきた… なんだか、ここから私と澪をいじる話を始めるような。 「だよねぇ、ムギちゃん」 「うん、いっつも二人一緒だしね」 「携帯だってお揃いだしー」 「ロミジュリだってやっちゃうし~」 「りっちゃんは、和ちゃんに嫉妬しちゃうしね」 「澪ちゃんは、りっちゃんのカチューシャの位置だって把握してるしね」 「幼馴染みだからじゃないんですか?」 梓まで入ってきた… やめろーなんか凄く恥ずかしいぞー 人の行動をそんなにいちいち指摘するんじゃない! 「な、何、馬鹿なこと言ってんだ」 ほら、澪も顔赤くして言ってる。 でもお構いなく話は続いてく。 「えー、私は和ちゃんとそこまではしてないよ?」 「それだけ幼馴染みレベルが高いのよ!」 「なんですかそれ」 「んー、というか、付き合ってるみたいだよね?」 おいおい…唯…お前… 「おい、いい加減に変な事言うのは…」 澪もそろそろ我慢の限界なのだろうか、割と本気で制止しようとするが、 ガールズトーク?は止まらない。 女子高生ってやつは…よく本人達抜きで盛り上がれるもんだ。 「分かる!凄く分かるわ!」 「ね!ドラムとベースは不老不死ってやつだね!」 「最悪な間違いですね、夫婦でしょう」 「結婚したらどっちの苗字とるのかしら」 「やっぱり、りっちゃんじゃないかな、カッコイイし」 「澪先輩なんかも、ファンクラブの中ではイケメン扱いでしたね」 「どっちにせよ、私なら凄く応援しちゃうわ~」 「うんうん!もしかしたら、本当に付き合ってたりして…」 「そんなわけないだろ!!!」 澪の大きな声が部室内に響いた。 「なんで、律と私が付き合わなきゃいけないんだ!冗談じゃない!!」 「…おい、澪」 「…律の事なんか、好きでもなんでもない!!」 そういって澪は部室から出て行ってしまった。 部室が少しの間静かになった。 「…澪ちゃん、怒らせちゃった…」 唯がしょんぼりした顔で言う。 「ちょっと、調子に乗りすぎちゃったね…」 「律先輩も、すいません…」 「いや、私はいいんだけどな」 言いながら頭をポリポリと掻く。 私はちょっと恥ずかしかっだけだしな。 「んじゃ、澪探してくるよ」 「わ、私も…」 「いいって、ここで待ってろ」 そう言い残し私は部室を後にした。 校内を見て回ると、ある女子トイレから澪の啜り泣く声が聞こえた。 「うぅ…ぐすっ…りつぅ…ふっ…りつぅ…」 「呼ばれたか?」 「なっ…!りつ…」 ドア越しだけど、確かに澪はこの中にいる。 「ふうぅぅぅ…りつぅ…」 「なーに泣いてんだよ、丸聞こえだぞ?」 「ごめん…なさい…りつ、ごめ…なさ…ふぇぇ…」 なにを謝ってんだか、話にならんじゃないか。 「落ち着いてからでいいから」 「…ひぐっ…好き、だからぁ…りつのこと…大好きだからぁ…」 「…ったく、なら初めからそう言えよなー」 「うぅ…だって…唯に言い当てられて…恥ずかしくなって…」 「後で皆に謝れよ」 「…うん…ぐすっ」 「まぁ、落ち着いたらでいいからさ…」 「…りつは、怒ってないの?」 「さーなぁ」 「…」 「ただ、澪が大声出すもんだから、ビックリしてただけ」 「…嘘だから、ね」 「分かってるよ」 「…りつの事、好きだからね」 「分かってるって」 「…嫌いに、ならないで」 「…そんなことで泣いてたのか?」 「…グスッ」 「はぁー…ったく面倒臭い女だな、お前は」 「………」 「そんな面倒臭い澪が私は好きだよ」 澪の泣き声が止んだ気がした。 少しして、澪もだいぶ落ち着いて話せるようになってきた。 「どうしよっか」 「…何が?」 「付き合ってること、皆に言う?」 「………」 「そろそろ隠すのも気が引けるしさ」 「…そうだな」 「応援してくれるって言ってたし」 「…うん、言おう」 「ああ」 「……りつ?」 「ん?」 「…好き」 「…しつけぇよ」 「………」 「…わたしも、だよ」 「…えへ」 唯、大正解の巻 END #comment
//>>725 投稿日:2010/12/16(木) 23:50:40 「りっちゃんと澪ちゃんってほんと仲良しだよねぇ」 私と澪が会話をしてる最中、唯がそう言った。 「な、なんだ突然」 澪が少し動揺して唯に聞き返す。 「いやー何となく思っただけ」 なんだ、唯のいつもの気まぐれか。 いつも不意に現れるから困っちゃうなぁ。 そこが可愛い所なんだが。 んじゃ、適当に流して澪と話の続きを… 「私も思った~」 ムギが乱入してきた… なんだか、ここから私と澪をいじる話を始めるような。 「だよねぇ、ムギちゃん」 「うん、いっつも二人一緒だしね」 「携帯だってお揃いだしー」 「ロミジュリだってやっちゃうし~」 「りっちゃんは、和ちゃんに嫉妬しちゃうしね」 「澪ちゃんは、りっちゃんのカチューシャの位置だって把握してるしね」 「幼馴染みだからじゃないんですか?」 梓まで入ってきた… やめろーなんか凄く恥ずかしいぞー 人の行動をそんなにいちいち指摘するんじゃない! 「な、何、馬鹿なこと言ってんだ」 ほら、澪も顔赤くして言ってる。 でもお構いなく話は続いてく。 「えー、私は和ちゃんとそこまではしてないよ?」 「それだけ幼馴染みレベルが高いのよ!」 「なんですかそれ」 「んー、というか、付き合ってるみたいだよね?」 おいおい…唯…お前… 「おい、いい加減に変な事言うのは…」 澪もそろそろ我慢の限界なのだろうか、割と本気で制止しようとするが、 ガールズトーク?は止まらない。 女子高生ってやつは…よく本人達抜きで盛り上がれるもんだ。 「分かる!凄く分かるわ!」 「ね!ドラムとベースは不老不死ってやつだね!」 「最悪な間違いですね、夫婦でしょう」 「結婚したらどっちの苗字とるのかしら」 「やっぱり、りっちゃんじゃないかな、カッコイイし」 「澪先輩なんかも、ファンクラブの中ではイケメン扱いでしたね」 「どっちにせよ、私なら凄く応援しちゃうわ~」 「うんうん!もしかしたら、本当に付き合ってたりして…」 「そんなわけないだろ!!!」 澪の大きな声が部室内に響いた。 「なんで、律と私が付き合わなきゃいけないんだ!冗談じゃない!!」 「…おい、澪」 「…律の事なんか、好きでもなんでもない!!」 そういって澪は部室から出て行ってしまった。 部室が少しの間静かになった。 「…澪ちゃん、怒らせちゃった…」 唯がしょんぼりした顔で言う。 「ちょっと、調子に乗りすぎちゃったね…」 「律先輩も、すいません…」 「いや、私はいいんだけどな」 言いながら頭をポリポリと掻く。 私はちょっと恥ずかしかっだけだしな。 「んじゃ、澪探してくるよ」 「わ、私も…」 「いいって、ここで待ってろ」 そう言い残し私は部室を後にした。 校内を見て回ると、ある女子トイレから澪の啜り泣く声が聞こえた。 「うぅ…ぐすっ…りつぅ…ふっ…りつぅ…」 「呼ばれたか?」 「なっ…!りつ…」 ドア越しだけど、確かに澪はこの中にいる。 「ふうぅぅぅ…りつぅ…」 「なーに泣いてんだよ、丸聞こえだぞ?」 「ごめん…なさい…りつ、ごめ…なさ…ふぇぇ…」 なにを謝ってんだか、話にならんじゃないか。 「落ち着いてからでいいから」 「…ひぐっ…好き、だからぁ…りつのこと…大好きだからぁ…」 「…ったく、なら初めからそう言えよなー」 「うぅ…だって…唯に言い当てられて…恥ずかしくなって…」 「後で皆に謝れよ」 「…うん…ぐすっ」 「まぁ、落ち着いたらでいいからさ…」 「…りつは、怒ってないの?」 「さーなぁ」 「…」 「ただ、澪が大声出すもんだから、ビックリしてただけ」 「…嘘だから、ね」 「分かってるよ」 「…りつの事、好きだからね」 「分かってるって」 「…嫌いに、ならないで」 「…そんなことで泣いてたのか?」 「…グスッ」 「はぁー…ったく面倒臭い女だな、お前は」 「………」 「そんな面倒臭い澪が私は好きだよ」 澪の泣き声が止んだ気がした。 少しして、澪もだいぶ落ち着いて話せるようになってきた。 「どうしよっか」 「…何が?」 「付き合ってること、皆に言う?」 「………」 「そろそろ隠すのも気が引けるしさ」 「…そうだな」 「応援してくれるって言ってたし」 「…うん、言おう」 「ああ」 「……りつ?」 「ん?」 「…好き」 「…しつけぇよ」 「………」 「…わたしも、だよ」 「…えへ」 唯、大正解の巻 END - わぉ -- アクティブ (2012-02-22 14:01:42) #comment

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