「SS150」(2012/02/22 (水) 14:01:42) の最新版変更点
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//>>725 投稿日:2010/12/16(木) 23:50:40
「りっちゃんと澪ちゃんってほんと仲良しだよねぇ」
私と澪が会話をしてる最中、唯がそう言った。
「な、なんだ突然」
澪が少し動揺して唯に聞き返す。
「いやー何となく思っただけ」
なんだ、唯のいつもの気まぐれか。
いつも不意に現れるから困っちゃうなぁ。
そこが可愛い所なんだが。
んじゃ、適当に流して澪と話の続きを…
「私も思った~」
ムギが乱入してきた…
なんだか、ここから私と澪をいじる話を始めるような。
「だよねぇ、ムギちゃん」
「うん、いっつも二人一緒だしね」
「携帯だってお揃いだしー」
「ロミジュリだってやっちゃうし~」
「りっちゃんは、和ちゃんに嫉妬しちゃうしね」
「澪ちゃんは、りっちゃんのカチューシャの位置だって把握してるしね」
「幼馴染みだからじゃないんですか?」
梓まで入ってきた…
やめろーなんか凄く恥ずかしいぞー
人の行動をそんなにいちいち指摘するんじゃない!
「な、何、馬鹿なこと言ってんだ」
ほら、澪も顔赤くして言ってる。
でもお構いなく話は続いてく。
「えー、私は和ちゃんとそこまではしてないよ?」
「それだけ幼馴染みレベルが高いのよ!」
「なんですかそれ」
「んー、というか、付き合ってるみたいだよね?」
おいおい…唯…お前…
「おい、いい加減に変な事言うのは…」
澪もそろそろ我慢の限界なのだろうか、割と本気で制止しようとするが、
ガールズトーク?は止まらない。
女子高生ってやつは…よく本人達抜きで盛り上がれるもんだ。
「分かる!凄く分かるわ!」
「ね!ドラムとベースは不老不死ってやつだね!」
「最悪な間違いですね、夫婦でしょう」
「結婚したらどっちの苗字とるのかしら」
「やっぱり、りっちゃんじゃないかな、カッコイイし」
「澪先輩なんかも、ファンクラブの中ではイケメン扱いでしたね」
「どっちにせよ、私なら凄く応援しちゃうわ~」
「うんうん!もしかしたら、本当に付き合ってたりして…」
「そんなわけないだろ!!!」
澪の大きな声が部室内に響いた。
「なんで、律と私が付き合わなきゃいけないんだ!冗談じゃない!!」
「…おい、澪」
「…律の事なんか、好きでもなんでもない!!」
そういって澪は部室から出て行ってしまった。
部室が少しの間静かになった。
「…澪ちゃん、怒らせちゃった…」
唯がしょんぼりした顔で言う。
「ちょっと、調子に乗りすぎちゃったね…」
「律先輩も、すいません…」
「いや、私はいいんだけどな」
言いながら頭をポリポリと掻く。
私はちょっと恥ずかしかっだけだしな。
「んじゃ、澪探してくるよ」
「わ、私も…」
「いいって、ここで待ってろ」
そう言い残し私は部室を後にした。
校内を見て回ると、ある女子トイレから澪の啜り泣く声が聞こえた。
「うぅ…ぐすっ…りつぅ…ふっ…りつぅ…」
「呼ばれたか?」
「なっ…!りつ…」
ドア越しだけど、確かに澪はこの中にいる。
「ふうぅぅぅ…りつぅ…」
「なーに泣いてんだよ、丸聞こえだぞ?」
「ごめん…なさい…りつ、ごめ…なさ…ふぇぇ…」
なにを謝ってんだか、話にならんじゃないか。
「落ち着いてからでいいから」
「…ひぐっ…好き、だからぁ…りつのこと…大好きだからぁ…」
「…ったく、なら初めからそう言えよなー」
「うぅ…だって…唯に言い当てられて…恥ずかしくなって…」
「後で皆に謝れよ」
「…うん…ぐすっ」
「まぁ、落ち着いたらでいいからさ…」
「…りつは、怒ってないの?」
「さーなぁ」
「…」
「ただ、澪が大声出すもんだから、ビックリしてただけ」
「…嘘だから、ね」
「分かってるよ」
「…りつの事、好きだからね」
「分かってるって」
「…嫌いに、ならないで」
「…そんなことで泣いてたのか?」
「…グスッ」
「はぁー…ったく面倒臭い女だな、お前は」
「………」
「そんな面倒臭い澪が私は好きだよ」
澪の泣き声が止んだ気がした。
少しして、澪もだいぶ落ち着いて話せるようになってきた。
「どうしよっか」
「…何が?」
「付き合ってること、皆に言う?」
「………」
「そろそろ隠すのも気が引けるしさ」
「…そうだな」
「応援してくれるって言ってたし」
「…うん、言おう」
「ああ」
「……りつ?」
「ん?」
「…好き」
「…しつけぇよ」
「………」
「…わたしも、だよ」
「…えへ」
唯、大正解の巻
END
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//>>725 投稿日:2010/12/16(木) 23:50:40
「りっちゃんと澪ちゃんってほんと仲良しだよねぇ」
私と澪が会話をしてる最中、唯がそう言った。
「な、なんだ突然」
澪が少し動揺して唯に聞き返す。
「いやー何となく思っただけ」
なんだ、唯のいつもの気まぐれか。
いつも不意に現れるから困っちゃうなぁ。
そこが可愛い所なんだが。
んじゃ、適当に流して澪と話の続きを…
「私も思った~」
ムギが乱入してきた…
なんだか、ここから私と澪をいじる話を始めるような。
「だよねぇ、ムギちゃん」
「うん、いっつも二人一緒だしね」
「携帯だってお揃いだしー」
「ロミジュリだってやっちゃうし~」
「りっちゃんは、和ちゃんに嫉妬しちゃうしね」
「澪ちゃんは、りっちゃんのカチューシャの位置だって把握してるしね」
「幼馴染みだからじゃないんですか?」
梓まで入ってきた…
やめろーなんか凄く恥ずかしいぞー
人の行動をそんなにいちいち指摘するんじゃない!
「な、何、馬鹿なこと言ってんだ」
ほら、澪も顔赤くして言ってる。
でもお構いなく話は続いてく。
「えー、私は和ちゃんとそこまではしてないよ?」
「それだけ幼馴染みレベルが高いのよ!」
「なんですかそれ」
「んー、というか、付き合ってるみたいだよね?」
おいおい…唯…お前…
「おい、いい加減に変な事言うのは…」
澪もそろそろ我慢の限界なのだろうか、割と本気で制止しようとするが、
ガールズトーク?は止まらない。
女子高生ってやつは…よく本人達抜きで盛り上がれるもんだ。
「分かる!凄く分かるわ!」
「ね!ドラムとベースは不老不死ってやつだね!」
「最悪な間違いですね、夫婦でしょう」
「結婚したらどっちの苗字とるのかしら」
「やっぱり、りっちゃんじゃないかな、カッコイイし」
「澪先輩なんかも、ファンクラブの中ではイケメン扱いでしたね」
「どっちにせよ、私なら凄く応援しちゃうわ~」
「うんうん!もしかしたら、本当に付き合ってたりして…」
「そんなわけないだろ!!!」
澪の大きな声が部室内に響いた。
「なんで、律と私が付き合わなきゃいけないんだ!冗談じゃない!!」
「…おい、澪」
「…律の事なんか、好きでもなんでもない!!」
そういって澪は部室から出て行ってしまった。
部室が少しの間静かになった。
「…澪ちゃん、怒らせちゃった…」
唯がしょんぼりした顔で言う。
「ちょっと、調子に乗りすぎちゃったね…」
「律先輩も、すいません…」
「いや、私はいいんだけどな」
言いながら頭をポリポリと掻く。
私はちょっと恥ずかしかっだけだしな。
「んじゃ、澪探してくるよ」
「わ、私も…」
「いいって、ここで待ってろ」
そう言い残し私は部室を後にした。
校内を見て回ると、ある女子トイレから澪の啜り泣く声が聞こえた。
「うぅ…ぐすっ…りつぅ…ふっ…りつぅ…」
「呼ばれたか?」
「なっ…!りつ…」
ドア越しだけど、確かに澪はこの中にいる。
「ふうぅぅぅ…りつぅ…」
「なーに泣いてんだよ、丸聞こえだぞ?」
「ごめん…なさい…りつ、ごめ…なさ…ふぇぇ…」
なにを謝ってんだか、話にならんじゃないか。
「落ち着いてからでいいから」
「…ひぐっ…好き、だからぁ…りつのこと…大好きだからぁ…」
「…ったく、なら初めからそう言えよなー」
「うぅ…だって…唯に言い当てられて…恥ずかしくなって…」
「後で皆に謝れよ」
「…うん…ぐすっ」
「まぁ、落ち着いたらでいいからさ…」
「…りつは、怒ってないの?」
「さーなぁ」
「…」
「ただ、澪が大声出すもんだから、ビックリしてただけ」
「…嘘だから、ね」
「分かってるよ」
「…りつの事、好きだからね」
「分かってるって」
「…嫌いに、ならないで」
「…そんなことで泣いてたのか?」
「…グスッ」
「はぁー…ったく面倒臭い女だな、お前は」
「………」
「そんな面倒臭い澪が私は好きだよ」
澪の泣き声が止んだ気がした。
少しして、澪もだいぶ落ち着いて話せるようになってきた。
「どうしよっか」
「…何が?」
「付き合ってること、皆に言う?」
「………」
「そろそろ隠すのも気が引けるしさ」
「…そうだな」
「応援してくれるって言ってたし」
「…うん、言おう」
「ああ」
「……りつ?」
「ん?」
「…好き」
「…しつけぇよ」
「………」
「…わたしも、だよ」
「…えへ」
唯、大正解の巻
END
- わぉ -- アクティブ (2012-02-22 14:01:42)
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