けいおん!澪×律スレ @ ウィキ内検索 / 「彼女のスキなトコ」で検索した結果

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  • 彼女のスキなトコ
    私と澪が付き合って、約半年。 いつものように、私の部屋でダラダラしていた。 CD聴きながら。互いに雑誌読んだり。楽器いじったり。 たまに、急に抱き着いてみたり。 付き合う前から幼馴染みとして、親友として。親しみを込めて抱き着いたりーみたいなスキンシップは取っていた。 付き合ってからは、愛情表現以外の何者でもなかった。 で、私は今日も澪に背後から抱き着いた。 「みーおっ!!」 「ぅわっ!!」 澪は前のめりになり、落としかけた雑誌を慌てて掴んだ。 「なんだよっ!」 「なんだよ、って…」 私は澪が読んでた雑誌を手に取り、床に置き 「スキンシップ、だよ」 腕ごと、澪の身体をぎゅーっと、抱き締めた。 「‥まったく」 澪は私の腕を撫でた。 「澪ちゅわんのコト、大好きですからー♪」 私は黒髪に頬擦りした。 「私も…、大好きだよ」 澪は照れつつ、応...
  • 澪×律 別荘地 28
    ...下がり 「んー…」 彼女のスキなトコ 私と澪が付き合って、約半年。 ふたりのセカイ やけに、涼しい夏の夜。 彼女の好きな所 私は、真っ赤な顔をして。恋人に抱かれていた。 たなばた 時計の両針が頂点で重なって。 天の川とカラメルソース 7月の夜。 SS230 「私、明日から旅行でいないから」 ミルキー・ミルキー・ウェイ 低気圧が、天の川を隠して 気にしすぎ 七夕から、数日過ぎたある日の放課後。 短編215 私はキリギリッちゃん。 大好きをありがとう ブレザー越しの カチューシャと笑顔 お月さまのように半円を描いたカチューシャは SS229 「‥んー」 夏の胸騒ぎ 夏が近付く…ってか、この暑さはもう真夏だな。 イントゥ・ザ・ナイト どうしよう。 お泊りダイエット 最近、澪の様子がおかしい。 短編216 台風の季節。 まばたき 7月も、下旬。 不意打ち 「律‥?」 天気予報 今日の天気予...
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    ... 彼女のスキなトコ 天の川とカラメルソース ミルキー・ミルキー・ウェイ SS230 気にしすぎ 大好きをありがとう SS229 夏の胸騒ぎ お泊りダイエット まばたき 不意打ち 天気予報 澪×律 別荘地 29 ...
  • 彼女の起こし方
    「澪ー。起きろー」 「‥」 「おーきーろー」 「‥」 「まったく‥」 私は溜め息をついた。 今日は大学は休み。だけど、午後からHTTの練習がある。 洗濯物溜まってるし。午前中に済ませちゃおう、とか昨夜話してたんだが。 その提案者の澪が、起きない。 「澪ー」 「‥」 いくら揺すっても、起きない。 反応があったと思っても、ムニャムニャと寝返りを打つだけだった。 昨夜いじめ過ぎたかな‥とか思いつつ。 私は、強行手段に出た。 「みーおー」 「‥」 「おきろー」 「‥」 熟睡してる事を確認し。布団に入る。 澪の黒髪を退けて、耳を出した。 はむっ 耳を、甘噛みした。 「‥」 起きない。 ココまでは予想通り。 ぺろっ 舌を外耳に沿って滑らせた。 「んんっ‥」 反応アリ。ココで、澪の身体と頭をしっかりホール...
  • 彼女の好きな所
    私は、真っ赤な顔をして。恋人に抱かれていた。 私が恋人になんとなく「私のどこが好きなのか」聞いてみたら。 余す事無く答えてくれて。 聞いたクセに、私は真っ赤になった。 真っ赤になった私を、恋人は抱き寄せた。 嬉し恥ずかしとは、この事か、と私は蒸気した頭で納得した。 「みおー」 恋人が話し掛けてきた。 「‥なに?」 「澪は、私のドコが好きなんだ?」 「‥んー…」 私は、考え込んだ。 「…」 「…」 中々即答出来なかった。 「…ほら、すぐ答えらんないだろー?」 恋人は、私の黒髪を撫でた。 「‥うん」 「ま、好きでいてくれれば、ソレでいいよ」 「うん‥」 私は少し申し訳なくなり 「りつ‥」 「ん?」 恋人の腕を解き、正対した。じっと、恋人を見つめた。 「‥なんだよ」 ちゅっ よ、と恋人が言った所で。私はキスをあげた。 「…っ...
  • 澪×律 別荘地 28 まとめ1
    ... 27 59   『彼女のスキなトコ』 私と澪が付き合って、約半年。 いつものように、私の部屋でダラダラしていた。 CD聴きながら。互いに雑誌読んだり。楽器いじったり。 たまに、急に抱き着いてみたり。 付き合う前から幼馴染みとして、親友として。親しみを込めて抱き着いたりーみたいなスキンシップは取っていた。 付き合ってからは、愛情表現以外の何者でもなかった。 で、私は今日も澪に背後から抱き着いた。 「みーおっ!!」 「ぅわっ!!」 澪は前のめりになり、落としかけた雑誌を慌てて掴んだ。 「なんだよっ!」 「なんだよ、って…」 私は澪が読んでた雑誌を手に取り、床に置き 「スキンシップ、だよ」 腕ごと、澪の身体をぎゅーっと、抱き締めた。 「‥まったく」 澪は私の腕を撫でた。 「澪ちゅわんのコト、大好きですからー♪」 私は黒髪に頬擦りした。 「私も…、大好きだよ」 澪は照れつつ、応えてくれた。...
  • SS44
    投稿日:2010/01/08(金) 01 47 41 きっかけは、読んでいた雑誌。 あなたの誕生花は?なんて、よくある特集。 自分のをそっちのけで、あいつの誕生日を最初に調べる。 …そしたら、居ても立っても居られなくて。 「律」 「んー?」 「これ」 「なんだ、これ」 私が差し出したのは小さな紙袋。 別に今日は何かある日でもないし、疑問を持たれるのも無理はない、か。 「律に、プレゼント」 「なんだぁ、急に」 「・・いらない?」 「い、いるいる!」 問いには答えないで、律に渡す。 「あ。これ・・押し花の栞、か?」 「うん。良い花を見つけたから、どうかなって」 「へー、うまいことできてるじゃん」 そのまま花を渡すのもいいかな、と思ったんだけど。 こっちの方が、私らしい気がして。 まぁ、律にとっては微妙かも、し...
  • カンチガイ
    最近、律が腑抜けている。 心ココにあらず、というかなんというか‥。 大学生活もいい加減慣れただろうし…まさかの、遅れてきた五月病‥? 不安になった私は、ムギに作詞作曲の相談がてら。律の件も相談してみた。 で、ムギからの回答。 「…りっちゃん、欲求不満なんじゃないかしら?」 相変わらず、ムギは色々と余計な想像をさせてくれる。 …まぁ、真意は「たまには澪ちゃんから抱き着いたり、スキンシップしてあげたら?」という至極真っ当なアドバイスなのだが。 確かに、‥する時は私も律も互いに攻めたりされたりって事にはなるけれど。 普段は律がじゃれついてきて。私がやれやれ‥って感じな事が常時だったりする。 私から、積極的に行くのが大事って事か…。 ‥あんまり慣れない事だけど。やってみよう、と思った。 いつものように、寮なのに私の部屋でゴロゴロする律。 その姿...
  • 相席
    「あぢぃ~‥」 「そんな暑い暑い言うなよ‥余計暑くなる‥」 私と澪は、私の自室の床に寝転がっていた。 部活にムギが持ってきた新曲のアレンジ、考えよっかってコトで。 日曜日、私は澪を我が家に招き入れた。 …が、何せ夏だ。 暑くて仕方無い。 加えて節電、節電でクーラーなんて以ての外。 扇風機も風を送ってはくれるが、温風を掻き回してるだけ。 音符が丁寧に書き込まれた楽譜を見ながら、AメロからBメロの転調はあーだこーだ、と編曲してる内に。 ‥私と澪は、ダウンした。 「‥あぢぃ~‥」 「そんな暑い暑い言うなよ‥余計暑くなる‥」 私と澪は、私の自室の床に寝転がっていた。 「リビング、行かないか?ちょっとはマシだと思うんだけど…」 「あ~‥無理だわ。父さんが高校野球見てエキサイトしてっから、落ち着かないし、余計暑苦しいし」 澪の提案に、私はNOを言わざ...
  • SS58
    投稿日:2010/01/25(月) 22 14 47 私の気持ちは 間違っている きっとそうだ いつも助けている気持ちでいたけど、本当は助けられていた 彼女を救うことで、私も救われていた。結局自分のことしか考えていないんだ 私しか助けてやれない、それは大きな勘違いだった 唯やムギでも、彼女を救ってやることはできる  自分が彼女の特別なんだってずっと思い込んでいた きっと違う、それは正解じゃない 私はただ、彼女と一緒にいたかっただけ そんな想いが爆発して、周りを見ることができなくなった 極端なまでに視野が狭くなって、彼女以外のものが目に入らなくなった 気がつけば、みんながいる部室で 彼女の唇を無理矢理奪っていた 終わりかな、これで・・・全部終わりだ もう彼女は私を見てはくれないだろう・・・・・・私を見たく無くなるだろう 終わりだね。 ど...
  • 短編36
    彼女は私のことを『澪ちゃん』と呼んでいた。 私は彼女のことを『りっちゃん』と呼んでいた。 いつからだっけ、彼女は私のことを『澪』と呼びだした。 彼女曰く「澪とはもう気の置けない親友なんだからいいだろ」って。 そして「澪も私のことは律でいいよ」とも。 でも、私は慣れ親しんだ『りっちゃん』という呼び方を変えることはなかった。 いや、変えられなかったって言ったほうが正しいかな。 私はその【ほんの少しの勇気】を出すことができなかった。 そんなこんなで、彼女は私を『澪』、私は彼女を『りっちゃん』。お互いをそう呼び合う関係がしばらく続いた。 彼女はたまに「私のことは律でいいって」と言ってくれてたけど私は相変わらずだった。 そんなある日の夜、彼女から『明日約束十時、いつもの場所で待ち合わせね』とのメール。 ある日とは8月20日、彼女の誕生日前日だ。 あまりにも突...
  • SS134
    投稿日:2010/11/14(日) 23 14 29 饅頭怖いという落語をご存知だろうか。 かいつまんで言うと、『饅頭が怖い』と言いふらすことで自分に嫌がらせをしようとする人達から大好きな饅頭をせしめる話だ。 そんな話もあったな、とたまたま読んでいた本を眺めながら私は考えていました。 すると突然ひらめいたのです。 えー、その前にまず私自身の話を少々。 私は現在高校生という身分であり、そんな私には一人の幼なじみがいます。 名を田井中律。 カチューシャがトレードマークの笑顔はじける元気いっぱい、そしてたまらなくキュートな女の子です。 彼女の魅力は語り尽くすことができません。 僅かばかりの例を挙げるとするなら、まず自分のことより他人が喜ぶことを優先するようなとってもいい子であるということ。 おちゃらけて自分のことを美少女なんて言ってても、ま...
  • 短編177
    投稿日:2010/11/25(木) 07 21 44 「みーおー」 自分でも引くくらい甘い声をあげて、彼女に抱きつく、すると やめろーと口では拒みながらも彼女は私の腰に手を添え、 きゅうっと抱きしめ返してくれる。 彼女はとても押しに弱い 私が無茶なお願いをしても、彼女は愚痴を挟みながら受け入れてきてくれた。 私は彼女のそんな部分に今まで甘えてきたんだな でも、それは一方でとても心配な部分である もしどこぞの男や女に詰め寄られ、告白されたとして 相手の押しが強ければ強いほど、澪は抵抗の手段を失う そんなこと、考えただけで背筋が凍る。 しかし決してありえないことじゃない 彼女は女性として、そして人間としてとても魅力的。 少しでも彼女と接すれば、たいていの人間は恋心とまではいかずとも 並々ならぬ好意を抱いてしまうことは自明だ その好...
  • SS154
    クリスマスイヴ。 それは恋人たちの夜。 夕方、既に街は幸せそうなカップルで溢れていた。 私も年頃の女の子ではあるはずなんだけど、そんな世界とはまるで縁のない所にいる。 そう、まるで縁のない所。 恋人はおろか、好きな人すらもいない。 好きな人すらもいない。 …いないんだ。 「はぁ…」 「ん?どうした律」 思わず漏れたため息に、隣を歩く幼なじみが声をかける。 今日は二人で買い物に来ていた、その帰りである。 時間が経つにつれ増えていくカップルたちを前に会話は自然と無くなっていた。 私の様子を伺う彼女の方に視線を移す。 私とは違ってとても美人な幼なじみ。 私たちは女子高に通っているが、もし共学だったなら男が放っておくはずがなかっただろう。 いや、今ですら恋人がいないのが不思議なくらいだ。 「なんでもない。澪は…」 「ん?」 ...
  • 短編88
    投稿日:2010/04/20(火) 02 42 02 嘔吐描写があるので苦手な人はスルーしてください。 「うっ、ごほっ…うえぇ…」 胃袋を裏返すような嘔吐き。 もう吐き出すものは何もないというのに止まらない嘔吐感。 黄色い胃液まで吐き出した後、ジャーゴポゴポと渦を巻く水を眺めた。 戻してるときってなんで涙も一緒に出てくるんだろう、そんなどうでもいいことを 考えながら流れる水の音をぼうっと聞いていた。 トイレから出ると自販機でミネラルウォーターを購入して屋上へ向かった。 春の屋上は風が強くて肌寒い。 冷たい風を浴びながらフェンスを背もたれにして腰掛ける。 ペットボトルの中身を半分ほど一気に飲み干すと、胃に冷たい液体が流れるのを感じ、 やっとスッキリした気分になれた。 「はぁ…」 さっきよりマシになったとはいえ、気分は晴れない。 いつも真面目に練習に...
  • 告白【第2話】
    「すっかり遅くなっちゃった」 夕暮れも色濃い、午後五時。 帰りのチャイムの響く廊下を足早に渡る。 日直の手伝いが思いのほか手間取ってしまった。 今日遅れる事は誰にも伝えてない。 私が行かなくちゃ軽音部はお茶も無ければお菓子も無い。 …なんて。 それは少しオーバーだけれど。 …だけど。うん、そう。 軽音部のみんなは私の紅茶ぐらいは待っているかもしれない。 「本当、何部か分からないわね」 ムギの顔に自然と笑みがこぼれた。 こういうのは今までなかったから。 頼られる、とはまた違うかもしれないけれど、自分を必要としてくれる軽音部が今の私には本当に居心地が良くて好きな場所だ。 手に持っている袋からはクッキーの甘い匂い。 作業疲れの今の私にはたまらなく香る。 早くみんなとお茶をしよう。 部室。 着くと...
  • だいきらい
    三月の、終わり。 明日は、四月一日。エイプリルフール。 嘘ついても大丈夫って、日だけど… …‥律はいつも、嘘ついてばっかり。 小さい頃から、嘘ついて私をからかって 大きくなっても……変わらない。 中学の時は、一緒に桜高受験して、合格発表の日。 貼り出された受験番号前にして、「落ちた………」って。 見え見えの嘘だったんだけど‥‥私を泣かせたり。 高校に至っては、事ある毎に嘘ついて。私を怒らせた。 大事な部活の書類提出忘れたり くっだらない嘘ついたり その他諸々‥‥どうでもいいような事ばっかり、嘘ついて誤魔化そうとした。 その度に、私に怒られてばっかりだった。 一緒の大学に入っても、勿論律は変わらない。 たまーに、少しは大人になったかなーって、思わせたりするけど 結局‥‥私をからかって、くっだらない嘘ついて、私から拳骨を貰う。 そ...
  • 夏の日
    木漏れ日が心地良い、夏の日。 私は、木のふもと。青々と茂る芝生。 彼女の膝枕で、寝ていた。 「りつー?」 「‥んぁ?」 「寝ちゃ、ダメだぞ?」 「‥うん‥」 私は、膝の上で、寝そうになった。 「まったく…」 澪は、溜め息をついた。 HTTとしてメジャーデビュー☆、して。音楽活動の、たまの休み。 暫く来てなかったしーってコトで。我が母校に遊びに来ていた。 夏休みで部活以外は静かな校舎を、二人で歩いた。 階段を登る度、上の方から演奏が聞こえてきた。 ………音楽室だ。 HTTの原点、軽音部。 ………ちゃんと、続いてるんだ。 安心した私と澪は、音楽室にだけ寄らずに。 庭の木陰で、涼を取っていた。 「律ー」 「なに?」 「あの時の私達より、上手いんじゃないか?」 「そーかも‥な」 ...
  • SS132
    投稿日:2010/11/13(土) 22 11 25 いつも通り澪の家にいて隣に彼女がいると私はふと思う。 あ、キスしたい。 「みお」 隣にいる彼女に声をかける。 「なにー?」 何の気ない返事を返してくる彼女。パラパラと雑誌を読む手を止めない。 そんな彼女の肩に手を置き、ぐっと顔を近づけた。 「…りつ?」 流石に彼女も私が何をしたいのか気付き、顔を強張らせた。 相変わらず、綺麗な顔してるな。 女子高に通っているにも関わらず、澪以上の美人を見たことが無い。テレビの女優とか比べもんにもならん。 恋人効果かもしれないけど。しかも今赤面した顔を見ているのだ。もう、たまらない。 そんな彼女に、今からキスをしようとして 「あっ……い、や…!…」 拒否。小さくて口だけだけど、嫌って。 「…うん」 小さい声でそう呟いて、彼女から離れる。 「…りつ」 「ちょ...
  • 短編207
    「もし澪が助かるなら、私が犠牲になってもいいかな」 澪の部屋で地震のニュースを眺めながら二人で勉強していた時だった。 「なんだよ、突然」 「そう思っただけ」 日に日に増える犠牲者と、その家族の声を聞いて素直にそう思った。 と、ピッとテレビが暗くなった。振り返ると、澪が怖い顔をしてこちらを睨んでいた。 「どうして、二人とも助かることを考えないんだよ」 あ・・・。 澪、怒ってる。すごく怒ってる。耐えられなくてノートに視線を戻す。少したって、澪のノートから鉛筆を走らせる音がして私も頭がぐしゃぐしゃなまま問題に取り掛かる。 ポツッ。 視線だけ上げると、頭を下げた澪が、右腕でノートが濡れたところを隠してた。でも、次から次からこぼれ落ちて、計算式がにじんでいく。 「いやだよう・・・・・。りづがいなぐなっだら、やだよぅ・・・!」 「...
  • にがて
    「ただいまー!」 「お邪魔します」 「あら、澪ちゃん。いらっしゃい」 私は、学校帰りに律の家に立ち寄った。 律のお母さんが出迎えてくれた。 「おやつ、沢山買っておいたわよ?」 「サンキュー♪」 律は台所へ歩を進めた。 「澪、先に部屋。入ってて?」 「あぁ、わかった」 私は、先に律の部屋に上がった。 「おーまったせー♪」 私が律の自室に入室すろと、間もなく律がおやつ片手にやってきた。 「律‥?」 私は、律の手に注目した。 「あ、コレ?」 「ソレ‥」 律は、ポッキーを持ってきた。 「母さんが丁度買ってきてくれてたからさっ♪」 ルンルン気分の律。容易に察しが付いた。 「みーお♪」 「な、なんだよ‥」 「‥ポッキーゲーム、やろ?」 わざと小声で、提案してきた。 「……」 私は、少し赤面してそっぽ向いた。 私は、ポッキーゲームが...
  • 短編184
    「澪、私が悪かったよ。」 後ろからいつもは出さないような真剣な声をかけ 律は私に抱きついてくる そう、今私は怒ってるんだけど、その理由のくだらなさったらない ただ、律が他の子と仲良くしてたからってだけのこと。 いい年してこんなことで怒っちゃいけないと思うんだけど、 スパッと割り切れるほど私は大人じゃないんだろうな。 私を抱きしめる腕の中で振り向き、彼女の目をジッと見る どんなに理不尽な理由で怒っても、くだらないことでだだこねてワガママ言っても 彼女はいつだって優しく接してくれた。 それに引き換え、私は・・・ 「私、嫌な女だよね」 そういって抱きしめ返すと、律はニカッと笑い 「ホントにそうなら、私がこんなに好きになるはずないんだけど!」 そう返してくれた ありがとう・・・幾分楽になったよ。 もしかしたら、嫌な女...
  • SS2
    澪視点 私が目を覚ますと、抱きしめていたはずの律が毛布に変わっていた 一瞬自分の五感すべてを疑い、状況を把握できずにいた 律は自分を置いて帰ってしまったのか 眠っている自分に気を使い、起こさないように帰ったのかもしれないが、今そんな気づかいは私には必要無い ただただ、律の温もりが恋しいばかり わずかに律の温もりが残る毛布に顔を埋める。毛布の優しい肌触りと、脳裏に、身体に焼き付いた律の感触が、 私の中にある弱さを刺激した 気付けば、私は泣いていた。下にいる家族に気付かれぬよう、声を押し殺しながら 寂しい…ただただ寂しい……律に触れたい。 そのとき、私の耳に、今何よりも求めている音色が突き刺さった 「みーお」 声を出せないまま、振り向く。私だけしか知らない、悪戯好きの彼女 「ふふふ……予想以上の反応だなあ」 私は言葉もなく、ただ彼女の方に駆け寄り抱きついた...
  • 朝チュン
    投稿日:2010/09/20(月) 19 14 13 今が、きっと一番幸せなとき。 カーテンの隙間から朝日が差し込み、私の目を突付く 時計の針は朝の6時半を指している。ああ、もう朝になってしまった 薄着で寝ていたことと、少し冷えた空気に身震いをするが、 ベッドの一人分空いた空白を手でゆっくり撫でると、かすかにぬくもりが残っている 耳をすませば、台所のほうからはトントントン・・・とリズム良く包丁を叩く音が響き、 優しい味噌汁の香りが漂ってくる 軽く戸をあけて隙間から覗き込むと、寝巻きにエプロン姿で 少し癖のついた栗色の髪を揺らしながら、せっせと料理にいそしむ彼女の姿があった 冷蔵庫から漬物を取り出すとき、彼女も私に気づき、声をかけてくる 「なーに覗いてんだよー。」 「え?いや・・・初々しいなって。」 なんだよそれとクスクス笑い、彼女は...
  • イノセント15
     次の日、バスから降りると誰かに話しかけられた。 「おはよう、秋山さん」 「あ……」  話しかけてきたのは、××さんだった。  ここ最近いつも私と律の会話に入ってきて、理学部の子の言伝を伝えてくる××さんである。  昨日律をカラオケに誘っていたのもこの人だった。いや、昨日のはあのメンバー全員か?  私はこの人に何度も会っているけど、実際に二人だけで話したことはなかった。  名前もお互い知っているのに、呼び合うような仲でもない。  実際私にとって、律以外の誰かを名前で呼び合うような間柄の人は誰もいないのだ。  バス停からは約徒歩五分ほどで大学に到着する。  律はいつも大学のロビーで私を待っていてくれるので、すでに先に行っているだろう。  私は××さんと一緒に、大学までの道のりを歩くことになってしまった。  なぜこの人がバス停で私を待ってくれていたのかわからない。  ...
  • 短編123
    投稿日:2010/07/30(金) 23 26 09 昨日まで澪は2泊3日の家族旅行 3日も澪に会えなかったから澪分が足りない。 だから今日はべったべたに甘えてやる。 「みーお!」 「ふふ、なーに?」 イスに座った澪の膝の上に対面して座る。 こうすると必然的にあたしが澪を見下ろす形になる。 「寂しかったぞ、みお」 3日間顔を見ないだけでもう随分久し振りな気がする。 あたしは会ってなかった間の気持ちを埋めるように澪に触れる。 「好き」 髪の毛に口付ける。 「大好き」 仄かに赤くなった頬に唇を押し付ける。 「愛してる」 耳元で囁いて首筋に吸いつく。 「りつ、くすぐったい」 「みおみおみーお」 顔を上げ澪の瞳を見詰めながらひたすらに名前を呼ぶ。 澪があたしのオデコに口付け、カチューシャを外した。 「私も寂しかった」 ギューッと抱き寄せられ、首筋に...
  • SS232
    8月21日。今日は私の誕生日。 みんなが澪の部屋でパーティーを開いてくれてお開きになった後、私は澪の部屋でみんながくれたプレゼントを眺めていた。 「りつー」 私の後ろで寝転がってるはずの澪の声がする。 「りつってさー」 「んー?」 「私に会えてよかった?」 なんだ?ノロケか?それともめんどくさい病か? ちらりと振り返ると顔をうつぶせにしてる。どうやら後者らしい。 「どゆこと?」 「私は律に会えて本当に、心からよかったと思ってる。神様が私にくれた、最高のプレゼントだって思う」 「律に会えなかったら、人見知りで内向きで、本ばっかり読んでて、外にもほとんど出ない暗い子になったと思う」 「そうか?」 「律のおかげで180度人生を変えられたんだ。ありがとう」 なんともむずがゆい。どう反応したらいいのか分からなくて黙ってると、 「でも」 と続いた。 「律は、私に出会え...
  • 短編95
    投稿日:2010/05/15(土) 05 42 26 「んぁー眠い」 「じゃあ寝なよ」 「だって課題終わんないんだもん」 律は今、課題とにらめっこしながらテーブルに突っ伏している。 さて寝ようか、というときになって「あ!課題」なんて言い出したからだ。 まったく、結局慌ててする羽目になるんだから早いうちに終わらせとけばいいのに。 「あとどのくらいあるんだ?」 「あと数学プリント一枚」 「じゃあすぐ終わるじゃないか」 時刻はそろそろ午前1時を回るというころ。 律は最後の猛攻といった感じでプリントに集中しだした。 私はというと退屈を持て余してしまい、なんとなく律の姿を眺めていた。 律ってよく見ると線が細い…。 ドラムはパワフルなのに身体はめちゃくちゃ華奢なんだな。 失礼ながら、普段はあまり感じない女らしさを感じてなんだか律がすごく愛しく見えた。 ベッドに横...
  • 澪×律 別荘地 26
    トップページ 澪×律 別荘地 26 まとめ1 澪×律 別荘地 26 まとめ2 澪×律 別荘地 26 まとめ3 題 1行目 26 26歳の、初夏。 夢のあと 私は、寝ていた。 アマガミ 「んぇっ…!」 抱き枕 月曜日の夜。 御守り 部室で練習前のセッティング中。 オヤユビ 「律が…悪いんだからなっ…!」 うっかりっちゃん 私と律は付き合う事になった。 一ヶ月 私と律は、律の自室に居た。 律のお願いを断ってみた 定期テストが近づいてきた木曜日の帰り道 五月雨 学校が終わり。部活も終わり。 乾燥肌 大学生活も二年目。 SS219 私はスーパーで腕組みをして思案している。 タオルドライ 五月が終わり、六月がやって来る。 洗濯日和 雨音が鳴り止まない。 レポート 五月ももう終わり。 成長 「‥ごほうび、あげよっか?」 マスターキー 三月。新生活の準備も一段落。 SS220 自動販...
  • 短編78
    投稿日:2010/01/28(木) 01 15 28 「律が好きなんだ」 「私も好きだぞー」 「そうゆう好きじゃなくて、その、恋愛対象として・・・」 澪が本気で言ってるのはわかってた。 幼なじみなんだ。顔を見ればすぐにわかる。 「え?なに、言ってんの?」 「だから、好きだって。付き合ってほしいって言ってんの」 「も、もう、冗談はやめろよー」 「冗談でこんな事言うわけないだろ」 「はいはい、澪が私を好きなのはよーくわかっ」 「・・・」 バシンッ 殴られた。あたりまえだよな。本気の相手にあんな事言って。 澪、泣いてたな。 ほんとはすごく嬉しかった。私もずっと澪の事好きだったから。 ただ、突然過ぎたんだ。心の準備ができてなかった。 澪は勇気を出したんだよな。あの恥ずかしがり屋の澪が告白してくれたんだもん。 「私はどれだけヘタレなんだ」 自嘲気味に笑った...
  • SS171
    澪「当ててのよ!」 休み時間! 澪「…と、言う訳で律とのスキンシップが取りたいんだけど…」 紬「確かに、澪ちゃんから甘えに行くの少ないものね。」 澪「そうなんだ…気付いたら律の事を叩いてばっかりだし…」 澪「こんなんじゃ、その内嫌われちゃうかも…」ウルウル 紬「(うーん、そんな澪ちゃんにずっとついて来てるんだから問題ないと思うけど…)」 紬「(律澪見たいから黙っておきましょう!)」 澪「ムギぃ~…」 紬「そうね、今のままじゃ駄目ね!」 澪「う~…やっぱり嫌われちゃうんだ…」ウルウル 紬「(いけない、煽り過ぎた…)大丈夫よ、私に考えがあるの~」 澪「…どんなの?」 紬「ずばり!『足を挫いちゃって歩けな~い、誰か背負ってくれないかな…作戦!』よ!」 澪「…ムギ、ネーm」 紬「...
  • SS79
    投稿日:2010/05/01(土) 23 12 39 女の私が見ても、本当にきれいだと思う。真っ直ぐ伸びた黒髪。それを時折かき上げるしぐさ。クールな横顔。特に作詞してる時の横顔はヤバイ。寝転がって雑誌を読むフリをしながらずーっと眺めちゃう。ファンクラブができるのもしかたないのかもな。それをからかいのネタにもしたけど、少しうらやましくもあったし、嫉妬したりもした。あと、少しだけ誇らしかった。 でも、今は違う。 怖いのだ。どうしようもなく怖いのだ。 これ以上澪のこと、他の人に知られたくない。見られたくない。近づいて欲しくない。私以外は。 小学校の頃から引っ込み思案で弱虫で、頼まれたら断れない彼女を私が側にいて守らなきゃって思ってた。澪が泣いたら飛んでいって、はげまして、手をつないで。そんな私を澪も信じてくれて、いつも側をくっついてきてくれた。 けど、あの日。高校...
  • たまにはいいよね?
    「律!ちゃんと練習するぞ!」 「えー、もうちょっとお茶にしようよー」 「・・・・・さもないと」 「!!あー、お茶は飽きたな!練習するか!!」 ある日から、律先輩の様子が何かおかしいというか、 律先輩と澪先輩、二人の立場が逆転したというか とにかく、最近の私たちの前には、いつもと違う二人ばかりがいました 「あの、澪先輩。」 「なんだ?梓」 「あの・・・律先輩と、何かあったんですか?」 「・・・・え?」 思い切って聞いてみた。 いつかの学園祭の時のように、何がなんだかわからないまま 二人の仲が険悪になったりしてると、見てるこっちまで寿命が縮むようで。 そうすると、返ってきたのは意外な答えだった 「ああ・・・・ちょっとこの写真見て」 「ん・・・えっと・・・これ、弟さんか何かで・・・」 「ふふ、やっぱりわからないよな。これ・・・律だよ?」 「・・・・・・えっ?!...
  • 幸せポイント
     さすがに付き合いも十数年になれば、澪がそれを本気で言っていることは分かった。  彼女のお尻にホクロが三つあることまで知っている私だ、内心は手に取るように分かる。 「“幸せ過ぎて怖い”、……ね」  私は何となしにそう呟いた。  部屋の電気は消されており、視界は真っ黒に塗りつぶされている。体感では、今は深夜の二時くらいか。閉じられたカーテンからは、月明かりも差し込んで来ない。  なのに、私の腕の中で眠る澪だけは、不思議とよく見えた。粉雪みたいに艶やかな白い肌は、まるでそれ自体が光り輝いているみたいだ。 「ん……りつ……」  澪がかすかに寝息を漏らし、無意識のうちにか、体をさらに私の胸へとすり寄せてくる。  一糸まとわぬ澪の肌は、冷えてしまったのか少し冷たい。  風邪を引いてはいけないと思い、私はタオルケットを澪の胸元まで引き寄せる。それから、私も澪の背中に手を回して、...
  • ずっといっしょに…
    久々に澪がウチにお泊まりした翌朝。 いつもより早く私は目が覚めた。 「うぅ~…今何時だぁ?」 カーテンの外はまだ薄暗くて。 時計を見るとまだ5時を過ぎたばかり。 「う~ん…まだこんな時間かぁ…」 軽く伸びをして、寝ぼけた頭を少し働かせる。 今日は休みでやることは特に無くて。 オマケに家族は旅行に行ってて誰もいなくて。 つまりは予定も何も決まってない真っ白な一日。 「折角だからもう一寝入りしようかな…」 そんな事を思いながら。 隣で寝てる澪に目をやる。 …うん? 無防備な顔して、さぞかし気持ち良さそうに寝てるのかと思ってたけど。 その顔はどこか不安気で。 何だか小さな子供みたいな表情だ。 あらら…澪ってば、そんな顔しちゃって。 一体、どんな夢を見てるんだろ? そんな事を考えてると、パジャマの裾...
  • 短編15
    私と律しかいない部室。 今日はみんな用事があるとかで早々に切り上げて帰ってしまった。 正直、練習する気にもなれなかったのでみんなには悪いけど部活が休みになったのはラッキーだ。 かといって帰る理由もないので、長椅子に座り気だるげに足を投げ出したまま この不快感に耐えている。 律はというと雑誌を読みながら紅茶をすすったり、スティックをカタカタ言わせながらなにやらリズムをとったりと、帰る様子はない。 多分、私が帰ろうと言うまで一緒にいるつもりなんだろう。 あーなんで薬持ってくるの忘れるかな…。 動くのも億劫になってきたのでずっと傍で何かしらの行動をとっている律を観察していた。 そういえば温かい紅茶は生理痛を緩和させるんだっけ。 「りつー私にも紅茶ちょうだい」 あいよー、と返事をしながら律はポットに入っていた紅茶をカップに注いで持ってきてくれた。 ソーサーごと私に手渡すとそ...
  • SS181
    律「デートってもたまには散歩もいいなあ」 澪「うん気持ち良いな。あ、律そっち崖だから危ないぞ」 律「平気だってー、ん?崖の方から何か聞こえるような」 澪「り、りりり律つつつ怖い事言うなよぉ」 律「いや本当にちょっと見てみるか」 梓「誰か助けてくださーい」 澪「あ、梓!!なんで落ちそうになってるんだ」 梓「近所のタマが美味しそうな焼き魚加えてたので奪って逃げたんですけど追い付かれたタマに蹴られてこうなっちゃって…」 律「意味がわからねーよ!!」 律「まあ待ってろ今助けてやる」 梓「律先輩後ろ!!」 タマ「フギャー(魚泥棒の仲間も一緒に落ちるニャ)」 澪「危ない律」バッ 澪「キャっ」 律「み、みおー!!あぁ私を庇って澪までが落ちそうに」 澪「う…うぅ」 梓「律先輩!...
  • 短編155
    投稿日:2010/11/03(水) 20 00 45 平穏な日々。 どこか退屈で、それでいて楽しくて。 そしてその中にはたまに少しのスパイス。 予想できないからこそ、際立つ。 そう、事件なんてのはいつも唐突に起こるものなんだ。 澪「律、口開けて」 律「ん、ああん」 澪「はむっ」 律「ふむ!?」 澪「おいしい?」 律「ぷはっ…なんで急に口移しなんだ!その手に持ったフォークは飾りか!?」 澪「律…(私の唇)おいしくなかった…?」ウルウル 律「うっ…(ケーキ)おいしかったけど…」 澪「りつぅ!」ガバッ 律「きゃっ…」 澪「! …律が悪いんだからな、そんな女の子の声出して私を誘うから…」 律「ち、違っんむぅ」 えっと…うん、事件です。 澪の理性がなくなりました。 ...
  • SS214
     今まで何度も歩いた、学校から家へ至る帰路。 今日だけで数えても、登校時に通っているので既に二回目だった。 それでも飽きた事は無い。何時も律と一緒に歩いてきたのだから。  今も、律は隣を歩いている。 二人の間で交わされているのは、他愛も無い話題だった。 学校でもプライベートでも、時間を共有する事が多い私達。 故に互いの得ている情報は近似し、話にサプライズは少ない。 けれど問題は無かった。 恋愛は損得勘定から繋がる機能的結合では無く、 感情から繋がる原始的結合なのだから。 つまり何を話すかよりも、誰と話すかが重要という事。  私達の進行方向からベビーカーを押して歩いてくる女性は、 結婚の際には所得や所属組織と言った機能的な物差しで配偶者を計ったかもしれない。 それを間違ったやり方だと言う心算は無いけれど、私は採用しない考え方だ。 律だから選ぶ、それだけのシンプルな...
  • イノセント17
     私はその日も、カレンダーをまず見た。 (……12日)  あと二日で、律は律のことが好きな『理学部の子』と食事をする。  私の頭の中に、その場面が浮かんでくる。  バレンタインということは、その子は律にチョコレートをあげるだろう。  場所が一体どこかはわからないけど、食事ということはどこかのレストラン……。  だとしたら別にチョコレートを渡すぐらい差支えないだろうなあ。  その子は多分手作りでチョコを作って、律にそれをプレゼントするんだ。  律はそれを、多分少しだけ嬉しそうに受け取る。  そういう場面だと律は、絶対嬉しく思っちゃうんだ。  律だけじゃない。  私だって、自分の事好きだと言ってくれる人がいたら、少しぐらい喜ぶかもしれない。  大好きな人が他にいたって、でもありがとうって思うことだってある。  もし律以外の人が私にチョコレートをくれて、好きだと言ったら...
  • SS111
    投稿日:2010/09/26(日) 12 21 01 「い、いらっしゃ……って、秋山さん?」 「た、立花さん……!」 ■ 部活も終えた午後六時。外はもう真っ暗だ。 私、立花姫子はローソンでアルバイトをしている。 学校から少し離れたところにあるので、桜高の生徒を見かける事は極稀だ。 一週間に数回誰かがやってくる程度で、あまりバイトをしている姿を見られたくない私にとっては好都合。 いらっしゃいませーなんて言ってる姿は恥ずかしくて見せられない。 だから毎日、何の気なしに接客するだけの日々だった。 でもある日突然、桜高の生徒がどっと押し寄せるようになった。 なぜだろうと考えていたけれど、その答えはすぐに見つかった。 (……うーん、この軽音部クリアファイルか) レジの横に置いてある箱。その中には色とりどりのクリアファイルが入ってい...
  • 月明かりと彼女
    たまの、休み。 …って言うか。余りにも忙しいので半ば強引に「休むぞ!!」って言って、休みを取った。 大学の講義も、HTTの練習も、何も無い、休み。 澪と、一泊二日の小旅行に出た。 箱根でも、行こっかって話になって。 前の晩は、登山鉄道乗ろう、とか。星の王子さまミュージアム行こう、とか。 夜遅くまで、色々計画を練った。 当日、寝坊しながら急いで出発して、電車乗り継いで。 途中、食べ損ねた朝食を済まそうと駅弁買って。 お互いに照れながら「あーん」とか、しながら。 ‥箱根に、着いた。 二人ではしゃいで、はしゃぎ過ぎて。 昨夜の計画通りには行かなかったけど‥ 箱根を、堪能した。 何より、二人きりで出掛けるとか、久々だったし。 …澪と二人なら、何があっても、楽しめた。 夜。予約してあった旅館には、ちゃんと辿り着けた。 嗅ぎ慣れない建物の...
  • SS128
    投稿日:2010/11/05(金) 21 31 54 授業と授業の合間の休憩時間に、私は保健室を訪れた。 普段はあまり来る用事のない保健室だけど、今回ばかりはちょっと違った。 私はかなり小さな声で言った。中にいる誰かに聞こえないように。 「失礼しますっと……」 保健室の中は意外と静かで、保健室の先生も今はいないようだった。 私はあまり物音を立てないようにカーテンの閉まったたベッドに近づき……。 「みーお!」 「うわあっ!?」 カーテンを思い切り開けながら中にいる彼女の名前を呼んだ。 当の澪は私の声に驚き仰け反っていた。さすがにちょっと突然すぎたか。 「なんだ律か……驚かすなよ」 「ごめんごめん」 私だとわかると澪はほっと一息ついた。私じゃなかったらどうだったんだろう。 澪は下半身を布団に埋めている。私はベッ...
  • SS81
    投稿日:2010/05/04(火) 05 44 31 『澪ちゃん・・・泣かないで!』 『澪ー、何泣いてんだよ!』 『澪は泣き虫だよな・・・ほら、いっぱい泣きな』 私はとても泣き虫で、君はいつだって笑ってた 私の前で涙を見せてくれたこと、本気で悲しみを吐き出したこと、あったかな。 楽しいとき、悲しいとき、辛いとき 眉毛を八の字に曲げながらでも、目と口では笑顔を作っていた 君はいつでも 「せんせー!ありがとー!」 「学校違うけど元気でね・・・ありがと・・・ぐすっ・・・」 「打ち上げ6時からね!えっ、なんでこないんだよー!」 卒業式が終わって、教室に戻った私たち 涙をこらえながら笑っている子、涙が止まらない子、 色々な思い出と感情が渦巻く教室、唯とムギは完全に泣いちゃってる。私もどちらかというと後者なんだけど それ以上に気になる...
  • 歌詞
    律「えっ、ないっ?」 …机、ガタコト。鞄、ガサゴソ。教科書、ペラペラ…! ノート、バサバサッ! 唯「りっちゃーん」 ギクッ。 ムギ「部活いこっ」 放課後、あたしを囲むように微笑む二人。でも…えーと……。 律「あっあのさ、悪い! 和に出す書類今日までだったの忘れててさ、先行っててよ、うん」 唯「え~~~またぁ? りっちゃんの忘れんぼ!」 律「すぐに行くから。始めててよ、なっ!」 ムギ「わかった。唯ちゃん、先にいこっか」 唯「ぶ~…。みおちゃんにお説教してもらわなくちゃ、だね」 冬なのに、嫌な汗が背中をつーって流れた。教室から並んで出て行く背中が消えると、あたしは捜索を再開する。 ガタゴト、バラバラ、ゴソゴソ。 …ない。なんでないの? 学校にあるはずなんだ。読んでた記憶があるんだから、何回も。最後はどこで見たっけな・・・。 律「あ」 移動教室! 律「ないっ...
  • SS235
    空が橙色に染まる頃 うら若い女子達の声が空高く響くとある女子校の放課後 麗らかな西日の中で四人の乙女達が意見を交換し合っていた 紬「唯ちゃんが男の子だったら…」 梓「私に抱き着く絵面がヤバイことになりますね」 紬「全国のペロリストが発狂するわね」 唯「はいはいっ!ギー太がギー子になる!」 澪「あまりいい音が出なそうなネーミングだな…」 先日紬が性別が入れ替わってしまう主人公が題材の漫画を読んだのをキッカケに 音楽の練習もせず軽音部の面々が男になったら、という妄想で盛り上がっていた 唯「澪ちゃんが男だったらどんな風になってたかな?」 澪「えっ私?!」 梓「そりゃあ、今以上に大規模なファンクラブが出来てたんじゃないですか?」 紬「毎日ラブレターが届くわね」 梓「ハーレムですね」 紬「澪ちゃん...
  • 冬の日
    昨日、澪に告白した。 ‥‥けど、フラれた。 フラれた‥‥、かな? よくわかんないけど、付き合う事は叶わなかった。 でも、澪も私のコトを好きでいた事は分かった。 お互い好きなら、付き合えるんじゃん?って思ってたけど… …現実は、そうでもないらしい。 まぁ、私と澪は女同士だし。ソコが一番のネックなんだろうな。 いつから好きだったとかは、覚えてない。 小さい頃からずっと一緒で、いつの間にか好きになってた。 いわゆるLikeの好きじゃなくて、Loveってヤツ。 自分でも、薄々感付いてはいた。 最初は自分でも「何考えてんだあたし‥」って思った。 けど、スキンシップ取ってからかう度に胸の高鳴りを感じたり 澪が書いた歌詞読んで「あたしのコトか…?」って変に意識したり… その度に自分らしからぬ「胸のドキドキ」を抑えられなかった。 …好き、...
  • ふたりのセカイ
    やけに、涼しい夏の夜。 私は、澪を抱いて。寝ていた。 今までも、何かと怖がる澪を抱き締めてあげて。 「だいじょぶだ」って落ち着かせたり、してた。 今は、私の彼女として。腕の中に居る。 すー…すー… 静かに、寝息を立てながら。 むにゃ… 時折、寝言を言う。 ‥りつぅ‥れんしゅぅ‥だぞ… 黒髪の美少女は、部活の夢でも見てるんだろうか。 どんな寝言を言っても、最後はお決まりのパターンだった。 ぎゅっ 私を、抱き締める。 柔らかい胸が、当たる。 しっかり私をホールドしながらも、顔は夢見心地、そのものだった。 そうされると決まって私は、黒髪の美少女の髪を撫でる。 んんっ… 美少女は、決まって唸りながら身体を捩らせる。 私は、間もなく睡魔に襲われる。 ...
  • 告白【第1話】
    「み、澪センパイっ!」 廊下で呼ばれたその声でふり返る。 「…ん?」 見知らぬ女の子が、リボンのついた可愛い袋を握り締めている。 意を決した様に一歩前に踏み出した。 「あ、あのこここれっ!」 「……あ、ああ」 これは……。 最近増えている。 何回か目になると流石にこういう事に疎い私でもわかる様になった。 硬く目をつぶり突き出された紙袋。 耳まで真っ赤に染まってる。 ああ、……袋を持ってる手が震えてる。 こっちまで緊張する。 こういうの見ると。 「お口に合うかわからないんですけど……!!り、律先輩に渡してもらっても…良いですかっ!!」 「…あ、ありが………………え?」 ……え? 今。 何て言った?この子。 「ゴメンなさい!あの、律先輩、最近全然捕まらなくて……3日前、律先輩に作って...
  • 澪×律 避難所 まとめ3
      以下は、http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/7708/1266578012/から引用   【けいおん!】澪×律スレ【避難所】 736 :軽音部員♪  2010/04/07(水) 01 58 02   OPがかなりの律澪で吹いた。 絡みはそこまででもなかったけど今でも仲良しで非常に結構!!   737 :軽音部員♪  2010/04/07(水) 02 00 48   しかし登場シーンといいとことん一緒に出るなこの夫婦ww   738 :軽音部員♪  2010/04/07(水) 02 02 36   ろくおん!!で見ていたから冒頭が律澪ってるのは知っていたが… OPがまさかあんなに律澪だなんてwwwwwwwww 俺歓喜wwwwwwwwwwwww   739 :軽音部員♪  2010/04/07(水) 02 03 50   り...
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