「困ったことがあったら、
サウス・タウンの李先生を訪ねるといいね」
龍虎外伝のストーリー内において、物語の発端となるフレアからロバート、ロバートからカーマン、またロバートからリョウ、リョウから香澄や不破、
終着点となる
ワイラーからは
シンクレアやレニィ、レニィからロディと人物関係図が伸ばせるのに、
王は全く誰とも接点が無い。
どれくらい他の人物と関わりがないかと言えば、まずは彼の公式ストーリーを見て欲しい。
世界中の美しい景色をキャンバスに残すことを生きがいとする放浪の画家。
しかし、一方で幻の拳「心意六合拳」の使い手。
彼は相棒のペリカン、ホエホエと共にグラスヒル・バレーにいたところ、
少し目を離した際にホエホエは2人の男女にちょっかいを出されているではないか。
「ホエホエさんいじめちゃだめなのね!」
何故これでワイラーに行き着くのか。ホエホエにちょっかいを出していたのもサカザキ兄妹かはたまたロバートとユリか、
或いはレニィとロディか、別にメインキャラ達でないただのモブなのかもはっきりしない。
大抵のゲームにおいて参戦キャラというものは、ラスボス(やライバルキャラ)への因縁、もしくは大会などへの参加理由があるものだが、彼は
見事に何もない。
ここまで戦う理由がないキャラというのも中々に珍しいかもしれない。
強いて言うならシンクレア戦後に秘薬とその危険性について知り、「秘薬をワイラーの手から没収しに行く」と言うストーリーがあるのだが、
いかんせん他キャラに比べて
話に加わるのが遅すぎると言わ
ざるを得ない。
目的の結果ワイラーに行き着いたのではなく、最後の最後に「ちょっとワイラーに会って行くか」という程度なのである。
ちなみに本作に登場していないキャラも含めると、
リー・パイロン(本業は漢方医でこの頃は本業に専念中)の事を知っているらしく、
ワイラー戦の後「(薬の問題なら)李先生に相談しろ」と助言しているあたり、龍虎世界と完全に無縁というわけではない。
これ以降プレイアブルキャラとしての出番も無く、存在を忘れ去られたと思われたが、
『
KOF』シリーズの『2002』や『2002UM』、『XIII』の背景に登場している。
全くの余談だが、外伝のプレイアブルキャラクターをロバートとカーマン、リョウと香澄、ロディとレニィ、シンクレアとワイラー、
と、関連人物を2人セットにしていくと、王の相方には不破が選ばれる事になってしまう。何と言う扱いの悪さ。
また不破をリョウと組ませた場合は香澄の相方が王になってしまう。もはや外れくじ同然の存在である。
また、韓国版では彼はPark(朴?)という韓国人という事になっている。
花諷院骸羅→金雄載でもそうだが、いくら韓国人キャラがいないと売り上げに響くからと言って本当にこいつで良かったのか。
……だが、既に
日本人の父親が先に出ている香澄を今更韓国人という事にはできそうにないし、
そうなると龍虎外伝に登場する東洋人は
こいつか不破しかいない。
ぐるぐるパンチを繰り出す山下清 or すごい漢の死の二択を突き付けられた韓国側担当者が、
「もうこいつでいいから不破だけは勘弁してくれ」と苦渋の決断を下した事は容易に想像できる。
そもそも『龍虎外伝』の人選が間違っていたという根本的な問題はどうにかならなかったのだろうか
この悲劇の教訓があったためか、『
風雲スーパータッグバトル』ではきちんとかっこいい韓国人の
キム・スイルが投入され、
完全新作の『
月華の剣士』では主人公の
楓が韓国人のキム・ドーハンとなり、
その他大半のキャラも名前変更され、
韓国人枠の待遇は改善されていったのであった……。
だが、その後「韓国人のアイドルキャラを作ってくれ」と注文されて、できたのがメイ・リーだったというのは尚更意味が分からない
天獅子悦也氏作の傑作漫画『カーマンに指令を』では、
ストーリー上、王がいなくても全く構わないためか、作中に影も形も存在しない。そしてやっぱり誰も困らない。
なんのためにゲームに出たんだろう、この人……。
…ちなみにこの王、『龍虎外伝』にてアルティメットKOされた際には、ズボンが全部破けてモロ出ししてるように見えたりする。
丁度完全にズボンが破れきった太股で股間が隠れているためそう見えるだけだが…。誰得にも程がある
原作中の性能
全キャラの中でも一番身長が低い上に無駄に太ましいので、接近戦に持ち込まないとリーチがきつい。
ただ相手を浮かせる技が豊富。
「右端脚(うたんきゃく)」、「左端脚(さたんきゃく)」は足払いもかわす。「当天砲(とうてんほう)」は空中
コンボの追撃を入れやすい。
相手の背後に回ってから両手で突き飛ばす「背後転打(はいごてんだ)」は1P側だと上段打撃、2P側だと投げ技になる。
2P側だと
発生0
フレで
通常投げでは掴めないしゃがんだ相手も掴める。
この他にも追加入力技が多く、接近戦に持ち込めばかなり豊富な手数で勝負できる。
必殺技 |
飛翔 石頭君(いしあたまくん) |
無敵対空技。ロケット頭突き。 |
強襲 地雷尻君(じらいじりくん) |
いわゆる大門先生の地雷震。下段判定なので立ちガード不能。 |
無敵 嵐武君(らんぶくん) |
下段の蹴りから腕グルグルパンチ。追加入力で中段の頭突きを出せる。 相手を浮かせた後に決めるといい。 |
超必殺技 |
究極奥義 乱打君(らんだくん) |
「無敵 嵐武君」のパワーアップ版のガード不能技。 ただし相手をロックするのに失敗すると転ぶ。 |
MUGENにおける王覚山
oscar12345氏によるものが存在していた。
現在は公開していたフォーラムが消滅しており、公開先であった4sharedのデータも削除されているため正規入手不可。
MUGEN1.0用だが、専用の記述は
ステージに関連する演出のみで、細かい改造でWinMUGENに対応させる事は可能。
超必殺技が複数追加されている。
AIは搭載予定のようだが、実装はされていない。
出場大会
非表示
その他
最終更新:2023年09月11日 22:54