“My name is Bond, James Bond.”
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歴代演者 |
イーオン・プロダクションズ |
順番 |
演者 |
日本語吹替 |
備考 |
初代
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ショーン・コネリー |
若山弦蔵
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二代目
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ジョージ・レーゼンビー |
広川太一郎
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一作のみのボンド |
三代目
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ロジャー・ムーア |
広川太一郎(8~14作目) |
シリーズ初の栗毛髪ボンド |
羽佐間道夫
(13作目機内上映版のみ) |
四代目
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ティモシー・ダルトン |
小川真司
(TBS版) |
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大塚芳忠
(ソフト版) |
五代目
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ピアース・ブロスナン |
神谷明
(ソフト版) |
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田中秀幸
(テレビ朝日版) |
六代目
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ダニエル・クレイグ |
藤真秀
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シリーズ初の金髪ボンド |
小杉十郎太
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その他 |
順番 |
演者 |
日本語吹替 |
備考 |
1954年(ドラマ)
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バリー・ネルソン |
吹き替え無し |
CIAスパイ。通称「ジミー」 |
1967年(映画)
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デヴィッド・ニーヴン |
川久保潔
(日本テレビ版) |
時期的には初代と二代目の中間 |
中村正
(NETテレビ(現:テレビ朝日)版) |
安原義人
(VOD版) |
2023年(舞台)
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真風涼帆 |
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本作は真風女史の宝塚引退公演でもあった |
基本的に「歴代ボンド」としてカウントされるのは1962年イーオン・プロダクションズ制作『007は殺しの番号』以後のボンド役だが、
それ以前の1954年に007初の映像作品として『カジノ・ロワイヤル』がアメリカでドラマ化された際、
「CIAスパイのジェームズ・ボンド」役をバリー・ネルソン氏が、
また、67年に同作がコロムビア映画により初めて映画化された際の「MI6の危機に復帰する老練なスパイのジェームズ・ボンド卿」役を、
デヴィッド・ニーヴン氏がそれぞれ演じている。
さらに2023年に宝塚歌劇団・宙組による舞台版『カジノ・ロワイヤル』が公演され、こちらでは真風涼帆女史がジェームズ・ボンド役を演じている。
その他初代のショーン・コネリー氏は『サンダーボール作戦』のリメイク版かつ事実上の番外編にあたる、
83年上映の『ネバーセイ・ネバーアゲイン』で年老いたジェームズ・ボンドを演じている。
ちなみにこの同年にはムーア版の6作目(シリーズ13作目)にあたる『オクトパシー』も上映されている、
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イギリスの作家であるイアン・フレミング氏のスパイ小説、およびこれを原作とする映画に登場するキャラクター。
現実にも存在するイギリス秘密情報部「MI6(エムアイ・シックス)」所属の諜報員であり
(実はフレミング氏自身もイギリス海軍情報部出身。ただしデスクワーク中心で潜入任務を行った事は無い)、
任務遂行中は自分の一存で容疑者を殺めても不問にされる殺人許可証が与えられる「00セクション」の所属であり、「007」のコードネームを持つ。
*1
このコードネームは
「ダブルオーセブン」と呼ぶのが正しいが、
当時の日本では馴染みの無い呼称だったためか、映画第1作より長らく「
ゼロゼロセブン」「ゼロゼロナナ」と読まれていた
(このため、日本が舞台の『007は二度死ぬ』
*2では丹波哲郎氏演ずるタイガー田中は「ゼロゼロセブン」と呼んでいる)。
1973年公開の第8作『
死ぬのは奴らだ』(ロジャー・ムーア時代)から日本公式でも本来の呼び方に合わせられ、以後定着している。
前記の通りボンドを演じる俳優は度々交代されているが、基本的には容姿は違えど皆同一人物という設定である。
6代目となるダニエル・クレイグ氏のボンドも同一人物ではあるのだが、1作目から熟練の工作員だった過去作から設定が一新されており、
『カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』の二部作は00要員となったボンドの最初の任務という設定になっている。
また、『スカイフォール』『スペクター』では旧映画シリーズで重要な役割を果たすある人物達とボンドが初めて対面しており、
全体的に時代背景を現代に置き換えた新シリーズである一方、「若かりし頃の007」としての物語が展開されている。
なお、「ジェームズ・ボンド」とは「代々の007のコードネームの持ち主に宛てがわれる偽名」という設定であり本名ではないが、
本項目では便宜上こちらの表記を中心に記載する。
そのため本名は明確に明かされていないが、母親の苗字は「ドラウ」らしい。
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007の真実 |
実はジェームズ・ボンドは一人ではない。
だが何故、みんな揃いも揃ってタキシードを着て、ワルサーPPKを持ち、女性を口説き、ウォッカ・マティーニを愛飲するのだろうか?
サンダーボール作戦の成功によって彼がもはや二度と現れない奇跡のような才能の人物である事を確信したMI6は、
ナチスドイツより強奪したシステムを用いて007の記憶と経験を保存、彼が死ぬ度に新たなエージェントを007として上書きする計画を実行したのだ。
幾度となく死んでは蘇る007。その全員の顔を知っている人物のうちQは交通事故で死去し、残るは女王陛下ただ一人。
故に女王陛下の所有物として活動する007は、ある時、自分の「候補者」が何者かによって次々と殺されている事を知る──……
……というのは早逝した天才SF作家、伊藤計劃氏の手掛けた『On Her Majesty’s Secret Property』『From the Nothing, With Love』による設定である。
この他、007役が度々交代している事を題材としたパスティーシュ作品は数多くあり、
中には『ジェイムズ・ボンド伝』という、ボンド氏に直接インタビューして執筆された伝記まで存在する。
これによれば、小説と映画は実在の諜報部員である007の活躍を隠蔽するために制作された作品との事で、
フィクションであると強調した「ムーンレイカー」以外は全て実際に彼の行った作戦そのままだというから驚きである。
なお『ジェイムズ・ボンド伝』によれば、ボンド氏はショーン・コネリーを「全く似ていない」「なんだあの男は」と批判的だったそうな。
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世界を脅かす
組織・
富豪・
科学者などのもとへと潜入し、その陰謀を阻止する事を生業としている。
主な宿敵は旧ソ連の秘密機関スメルシ、そして国際犯罪組織スペクターとその首領ブロフェルドで、小説や映画では度々彼らと対決している。
主要国の言語を自在に操る外国語能力に加えて、射撃はもちろん柔道を始めあらゆる格闘技に長けている完璧超人。
一方で愛煙家かつ酒豪なため健康面に難があるらしく、医者から「長生きできない」と忠告されている。
主な嗜好はステアせずにシェイクし、舌がしびれる程に冷やしたウォッカ・マティーニで、ノンアルコール飲料では濃い目のコーヒー。
イギリス人の嗜好ともネタにされがちな紅茶は大英帝国の没落の原因とし「泥」と呼んで嫌っている。
また、
食文化が未成熟と言われがちなイギリス人にしては食通な一面もある。
加えてボンド作品を象徴するのが、装備開発課長Qが開発した数々の
秘密道具、もといスパイアイテムである。
特に「ボンドカー」によるカーチェイスは作品の目玉として知られており、Wikipediaに個別項目ができるほどである。
ボンドカーは
マシンガンやミサイルを装備し、防弾ガラスや潜水機能を備えるなど高性能だが、大抵最後は爆発炎上する。
Qからは「傷一つつけずに返してほしい」と言われているが、諸事情で出番をハブられた時くらいしか返ってきた試しはない
もう一つボンドの特徴と言えるのが
大の女たらしという点である。
ただでさえ容姿端麗な事に加えて、諜報員として培った口八丁を使い、
気障な口説き文句で敵役のガールフレンドや敵国の女性スパイですら巧みに篭絡して寝返らせる事が多々ある。
ついでに任務に関係無くてもその最中に美女を見付ければ、やっぱり口説き落としにかかる。
ただし、基本的に
その場限りの関係を楽しむための相手としか女性を見ておらず、ボンド自身が本気で恋をする事は滅多にない。
『カジノ・ロワイヤル』で放った「女は
人妻に限る。
色々簡単に済むからな」という台詞が彼の女性観を端的に表している。
また、同作中では悪漢に
股間を幾度となく強打されるという
SMプレイ惨い拷問を受けており、
様々なボンドガール達と濡れ場を演じながらも隠し子案件が驚く程少ない事に対して、さり気なく理由付けしている気がしてならない。
とはいえこれは
原作小説の再現で、強敵ル・シッフルを破産させたボンドは、初代ボンドガールのヴェスパーを人質に取られ、上記の拷問を受けているのだ。
この過酷な経験によってボンドは冷徹なスパイ007として完成するため、興味のある方は原作小説も手に取って頂きたい。
その後のスパイアクション作品に大きな影響を与えた世界的な人気シリーズである為、非常に多くのパロディ・オマージュ作品が作られており、
アメリカでは『0011ナポレオン・ソロ(原題:Man from U.N.C.L.E.)』と言うTVドラマが作られ
日本でも大人気になった
(と言うか、『ソロ』の企画段階ではフレミング氏も関わってたのだとか。
余談だが、日本で『007』と『ソロ』のコミカライズを担当したのは、
さいとう・
たかを氏である)。
また『エイトマン』の昭和TV版に英国諜報部007が登場し(しかもジェームズ・ボンドと名乗っている!)エイトマンと共闘したり、
『
サイボーグ009』で変身能力を持つ英国人サイボーグ「グレート・ブリテン」に007のナンバーが充てられたのもボンドの影響だろう。
他には『パタリロ!』に登場するバンコラン少佐も、
美少年趣味の男色家である事を除けば極めて硬派にボンドをオマージュしており、
コードネームも「0017」だと語られている。
四代目のティモシー・ダルトン版ボンドをモチーフとしたキャラも複数おり、
『
銀河英雄伝説(OVA版)』のワルター・フォン・シェーンコップは公式にダルトン氏がモデルと発表されている他、
『F-ZERO』の
キャプテン・ファルコンも明言こそないものの、そのデザインと生みの親の趣向から同氏をオマージュしていると確実視できる。
ちなみにアニメ版の声はブロスナン吹替と同じ。
格闘ゲームにおいては『
アカツキ電光戦記』の
塞が
邪気眼「兇眼」を持つMI6のエージェントとして登場している。
諜報員として新華電脳公司へ潜入任務を行っているが、
その正体は8番目の許可証(殺人許可証)を持つ男「008」であり、元ネタ同様の凄腕エージェントとして裏社会で暗躍している。
ちなみに見た目や設定はモロに先述のバンコラン少佐のパロディ。こっちはショタコンじゃないけど。
その人気から、2012年のロンドンオリンピック開会式にジェームズ・ボンドが起用。
エリザベス2世女王ご本人を会場までエスコートするという大役を果たした。
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公式に登場した他の00要員 |
00要員はその危険な任務の関係上、負傷や殉職が多く、入れ替わりが非常に激しい。
イアン・フレミングの原作小説では007以外に言及された006、008、0011しか活動していない。
元海兵隊コマンドの006は、00課美人秘書メアリ・グッドナイト少尉をどちらが先に口説けるかボンドと勝負していた。
また008はボンドとオフィスを共有しており、ボンドから「切れ者」と称されるほどの凄腕だとか。
実際、任務から負傷しつつも生還、ベルリンで休養中との事で、映画シリーズでもその要素は活かされている。
0011は二ヶ月前にシンガポールで消息を絶っている。そして、その時点では006もまた既に00課に在籍していない。
この他、映画シリーズで登場した00要員は以下の通り。
- 『黄金銃をもつ男』によりベイルートで暗殺されたビア・フェアバンクスこと002
- その後任と思われる『リビング・デイライツ』のジブラルタルでの訓練中で失態を演じた002
- 『サンダーボール作戦』の会議に参加した唯一の女性エージェント003*3
- その後任で『美しき獲物たち』にてソ連からマイクロチップを奪取するもシベリアで殉職した003
- 『リビング・デイライツ』の訓練中KGBエージェントによって抹殺された004
- 『ゴールデンアイ』に登場したボンドの親友アレック・トレヴェルヤンこと006
- ボンド以上に冷徹で冷酷、一切の直感を信用せず理論で行動するため「007を外して008に任せる」と度々言及される008
- 『オクトパシー』にてファベルジュの卵の奪取に成功するも殉職した009
- その前任者(あるいは同一人物)である『ワールド・イズ・ノット・イナフ』以前に旧ソ連KGB暗殺者の頭部に銃弾を撃ち込んだ009
- やはりその後任(あるいは同一人物)である『スペクター』にてボンドにスパイカーを強奪された009
などである。
また前述の60年代版『カジノ・ロワイヤル』では、復帰したボンド卿の奇策として、
全00要員に「007/ジェームズ・ボンド」の暗号名を与える攪乱作戦が行われた。
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ゲームに見る『007』 |
人気シリーズだけあってゲーム化は幾度もされている。
特に、 レア開発・ 任天堂発売のNINTENDO64専用ソフト『ゴールデンアイ 007』は、
FPSとしての完成度は勿論、 スニークアクションややり込み要素も取り入れた秀逸なゲームデザインから名作として評価が高い。
ニコニコ動画でもプレイ動画が多数投稿されている。 だから鎮静銃でハリネズミみたいにするのはやめろって言ってるだろ
中でも、下のようなカセット半抜きバグによるネタ動画はかの 「
ゲッダン
」の元凶の元凶の元凶として知られている。
この『ゴールデンアイ』の発展形として、『007』要素を排したオリジナルのゲーム『パーフェクトダーク』も発売された。
PP7等一部の武器は流用され引き継がれているのだが、
『007』時代の武器は完全にファンアイテム的立ち位置であり、『パーフェクトダーク』にて追加された武器の強力なBモードや、
武器の特徴が良く表れる個別のリロードモーション等が無いという不遇な扱いであった。
しかしながら、個別のリロードモーションが無いおかげでそれらの武器よりもずっと早いリロードが可能となっており
(『007』時代と同じく「画面外に銃を降ろし再び上げたらリロード完了)、
混戦時にはむしろこちらの方が強いという、「演出面では不遇だが、ゲーム的には有利」という現象が起きていた。
同じく任天堂が発売を担当する『 大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにも、
『ゴールデンアイ』より「モーションセンサー爆弾」という 設置後に誰かが近づくと爆発するアイテムが『初代』から皆勤で登場
(『DX』以降は「センサー爆弾」に改名)。
『初代』の 1人用ゲームではこのアイテムで相手を撃墜すると「00エージェント」というスペシャルボーナスを得られる。
ジェームズ・ボンド本人の次回作への参戦希望の声も大きかったものの、
権利関係の都合(肖像権など)や元々 ゲーム出身のキャラクターではない事などから、桜井氏直々に参戦は無理と述べられている
(上述のセンサー爆弾が『DX』では『パーフェクトダーク』準拠となり、『X』以降は完全オリジナルのデザインに変更されているのもこの事情のため)。
スパイアクション作品という事もあって『 MGS』シリーズも多大な影響を受けており、
ボンドをオマージュしたタキシード姿になれる追加要素が度々登場している。
当然、戦場にタキシードで赴いて有利な要素は特に無い。
作品としては一番『007』をオマージュしている『MGS3』等は、服装によるカモフラージュ率が難易度を大きく左右するゲームなのでむしろ不利である。
それでもボンドごっこがやりたい奴はやるのだ。そういうゲームである。
なお、『3』で主人公の潜入を指揮するゼロ少佐は大の『007』ファンであり、パラメディック曰く「007の話が出ると1時間は講義が続く」とか。
個人で映写室とフィルムを所有している他、スネークの装備にペン型拳銃の導入を割と本気で提案したりしている。
だが、ゼロ少佐は熱心な紅茶党でコーヒーを泥水と呼ぶほど嫌っているとこはボンドと真逆。ここ指摘したらどうなってたんだろう
生憎それらは採用されなかったが、ソ連領内で現地調達できる装備の中には葉巻型に擬装された睡眠薬噴射器が混じっていたり、
現地協力者の女性がKGBの装備として実在した(!) 口紅型拳銃を持っているなど、東側の人間も考える事はそう変わらないという事を教えてくれる。
また非電源ゲームとして TRPGにもなっており、過去には翻訳版が日本でも発売された。
プレイヤーが00セクションのエージェントとなって、『007』の世界で諜報活動を行うスリリングなRPGとなっている。
特筆すべきはそのキャラメイクで、能力値をポイントで購入するというそれ自体はよくあるシステムなのだが、
普通のTRPGなら 美形になる為にポイントを消費する所を、
本作では 「美形は目立ってしまうのでスパイとしては不利」という「弱点」扱いで、美形になるほどポイントを貰えるのである
(似たシステムを持つ他のTRPG(代表格は『GURPS』)でも「 持病持ち」等の弱点を取るとポイントを貰える事が多い。
MUGENで病人共がはっちゃけているのはそういう…)。
そのため 「能力の高いエージェント達はどいつもこいつも超美形揃い」という、 原作再現が繰り広げられるのであった。 *4
和マンチ「態々普通顔になる為にポイントを消費するぐらいなら変装技能を取る」
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ところで「モジョ」が足りないんじゃない? |
息が長い映画シリーズとなっただけに、パロディも生まれた。
その名も『オースティン・パワーズ』シリーズ。
- スパイとして作戦ごとに違う美女パートナー相手のその時限りのラブロマンス、当然次回はその美女の事など影も形も無い
- 本当にそれ多用する機能か?というトンデモスパイ道具
- 今時世界征服だの本気で考えちゃう陳腐な悪役
そんなどうしても時代の流れで古臭くなったスパイもの、特に『007』シリーズを茶化したのが本作。
主人公は女にモテモテのイギリス人スパイであり、ワルサーPPKが愛銃。
言うまでもなく007のパロディであり、他にも一見すると冴えない風貌やメガネをかけているなど、『国際諜報局』のハリー・パーマーの要素も入っている
(映画の三作目にはハリーを演じたマイケル・ケイン氏その人がオースティンの父親役で登場する)。
そして、敵のボスはペルシャ猫を抱いた顔に傷のあるスキンヘッドのなよなよした中年男
(『007は二度死ぬ』でドナルド・プレザンス氏が演じたスペクターの首領、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドの忠実なパロディ)。
下ネタまみれ、 敵も味方もどこか抜けてる、そんなアホの極みなスパイもの映画である。
余談だが、この作品は主演のマイク・マイヤーズ氏が主人公のオースティン・パワーズと悪役のDr.イーブルの両方をメイクや衣装を変えて演じている。
しかも、映画の続編が出るごとに登場した新たな悪役もこれまた特殊メイクや訛りを変える事で見事に演じ分けており、
一見すると同一人物だとはとても思えない名演を見せてくれる。
それに倣ってか、日本語吹き替えも七色の声を持つ男として知られる山寺宏一氏が主人公のオースティン・パワーズと悪役のDr.イーブルの両方を演じており、
もちろんマイク氏が作中で演じた人物も山寺氏が声色を変えて演じ分けているなど、正に声優の本気を目の当たりにできる作品でもある。
興味のある方は是非ご覧いただきたい。
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MUGENにおけるジェームズ・ボンド
HEAVYMETALMUSIC201RULES氏の製作したキャラが公開中。
グリフィン氏をベースに、
スプライトは前述のゲーム『ゴールデンアイ』の3Dモデルを根性キャプチャーして作られている。
通常攻撃は徒手空拳の近接攻撃が中心だが、
愛銃による
飛び道具も持っており、遠近共に揃ったオーソドックスな性能となっている。
超必殺技では
乱舞技で攻撃する。
ただし、画像の抽出をミスったのかキャラの上下に妙な線がチラついていたり、
ジャンプ中に
明らかに体が縮んでいるなど、残念ながら完成度はあまり高くない。
AIはデフォルトで搭載されている。
出場大会
*1
秘密情報部(Secret Intelligence Service。「SIS」の略称で知られる)ことMI6は実在するものの、
無論00セクションの存在はフィクションであり、殺人許可証なるものも実在しない。
というかあんなにドンパチやりまくるスパイが現実にいたら、大英帝国は今頃多数の国際問題を抱えて最悪存亡の危機である
そもそも現実の秘密情報部は映画にあるような秘密組織ではなく、英国外務省管轄の組織として公式のウェブサイトも持っており、
インターネットや新聞広告で堂々と新しいスパイの募集をしている。
もちろんその仕事内容も、映画のような敵のアジトに忍び込んで銃を撃ちまくったり要人を暗殺するなどの軍事工作を行うわけではなく、
国内外の情勢や情報を英国へ提供する事が仕事である。
美女とねんごろになったりするわけでもない。ただし情報を聞き出すために恋愛感情を利用する事はあるが(所謂ハニートラップ)
ちなみに秘密情報部へスパイとして応募する条件としては、
- イギリスの国籍を持っていて過去10年間に5年以上イギリスに住んでいる事
- 両親のどちらかがイギリス国籍である事
- 自動車免許を持っている事
- 男性であれば、身長が180.3cm以下である事
などである。
余談だが原作小説のボンドは結構大柄な男であり(183cm)、それに倣ってか映画でボンドを演じた歴代の俳優達もほとんどが180cm越えの長身揃い。
6代目ボンドは178cmしかないのでシークレットシューズを履いてたりする
そのためボンドが現実のMI6にスパイとして応募しても採用されない可能性がある。
やっぱり背が高すぎると目立ってしまうからだろうか?
なおイアン・フレミング氏の原作小説によれば、00要員が大暴れしなければならないような案件は1,2年に1回程度起こる程度で、
さらに『ジェイムズ・ボンド伝』によれば、正に「こんなスパイは実在しない」と思わせるために小説と映画が発表されているとか。
実際どうなのかは……それこそスパイだけが知っている。
*2
『007は二度死ぬ』では、ロケ地の一つとして国宝にも指定されている名城・姫路城が使われているのだが、
撮影時に
手裏剣や刀が誤って城壁に当たって破損するという笑えないアクシデントが発生してしまった事がある。
TV番組『探偵!ナイトスクープ』での取材によれば、
当然ながら映画会社は姫路城管理局から大目玉を食らい、損傷部分を全部綺麗に修復する羽目になったとか。
この一件以降、姫路城管理局は日本国外からの映画撮影に関しては慎重になっている。
…だが、悲劇はこれで終わらず、日本からイギリスに帰国する映画スタッフ(全員ではない)を乗せた英国海外航空(BOAC)911便が、
富士山付近で乱気流に巻き込まれて空中分解、乗員乗客全員(124名)死亡するという大惨事も起きてしまっており、何かと災難に遭う映画撮影だった。
*3
なおこの会議は001から009まで00要員が勢揃いで参加しているという、シリーズ通しても貴重なシーンである。
残念ながら007以外の00要員は椅子の背もたれに隠れた後ろ姿しか映像に登場しないのだが、
撮影の資料写真などで003の美しい素顔や、他の00要員達の顔を確認する事ができる。
*4
実は「不細工も目立つ」と言う理由で同数のポイントを貰えるのだが、
ゲームの目的の半分は所謂
使い捨てヒロインボンドガールと親密になる事なので(専用ルールまで用意されている)、
当然と言って良いのか大多数のプレイヤーが超美形を選んだ
(そもそもルールに「超不細工」が存在しないので、能力的には「超美形>美形=不細工>
モブ顔普通」の順である)。
なおルールに掲載されているサンプルキャラクターとしては、ボンドは超美形で、タイガー田中は美形だとされている
(欧米(及び昭和50年ぐらいまでの日本)基準なので、タイガー田中あたりは
甘いマスクと言うよりは男らしい男としての美形判定であろう。
歴代ボンドも良く見ると
割れ顎(ケツ顎)が多いし。
当時の言い廻しをするなら「苦み走った良い男(渋みを持った
男前)」。
仮面ライダー1号こと藤岡弘、氏もこちらの部類であろう)。
最終更新:2023年09月20日 07:18