飛鳥拳


「チェストォー!!」

1971年に週刊少年マガジンに連載されていた伝説的格闘漫画『空手バカ一代』のアニメ版における主人公。
本wikiの「格闘スタイル」の項を読めば分かる通り、対戦格闘ゲーム(異種格闘技戦ゲーム)に多大な影響を与えた偉大な作品である。
原作漫画では、極真空手開祖、ならびにその空手道場極真会館を創設した実在の空手家・マス大山こと大山倍達氏の半生を虚偽を織り交ぜて描いた作品だったが、
1973年のアニメでは色々な事情から彼を含めた何人かの登場人物(実在人物)の名前が変更された。
担当声優は『ジョジョの奇妙な冒険』第3部OVA版においてDIOを演じた 田中信夫 氏。

元々は特攻隊員だったが出撃前に日本は敗戦復員するも行き場が無くチンピラとなる(所謂「特攻崩れ」)。
その後、闇市で横暴を働く進駐米軍相手に義憤で振るっていた得意の空手の腕を買われてヤクザの用心棒となる。
しかし偶々読んだ時代小説宮本武蔵』に感銘を受けて空手界の宮本武蔵を目指す事を決意、用心棒を辞める
(辞める際に引き止められはしたが、ヤクザも彼の男気に惚れていたためそれ以上の諍いは起きず、快く送り出してくれた)。
山籠もりの後に日本、そして世界で他流試合を繰り返して、最終的には世界的空手家になった。
原作第二部では空手道場の総帥となり、主役の座を弟子達に譲っている。
原作者に対して(現実の)弟子達のアピール合戦が凄かったとか

余談だが、「山籠もりの際に片方の眉を剃り落とす」というネタ
(眉が元に戻るまで恥ずかしくて人前に出られない(山から下りられない)と言う意味。
 なお、この顔を鏡で確認した時の自虐セリフこそが「空手バカの顔だ」である)や、
データイーストの『空手道』のボーナスゲーム「さあ牛だ!」は本作が由来である。
また「画面端を蹴る」事で二段ジャンプをする「三角跳び」の元ネタでもある。*1
飛鳥拳(ひいては大山倍達氏ご本人)のパロディやオマージュをしたキャラクター自体、空手が絡むなら避けては通れぬネタ故、
世に数知れず出回っており、一つひとつ取り上げるにはページの容量がまるで足りないだろう。

なお、「『ストリートファイター』シリーズのケンの開発中の名前『ケン・アンドリュー・飛鳥』は彼が由来」
という情報が古くからあるのだが、未だに確認ができるソースが不明。
ゲーメスト増刊などの資料を当たってみても書かれていない。


MUGENにおける飛鳥拳

olt-EDEN氏(旧・ゼータ氏)によるものが存在。
MUGENとは別の格ゲーエンジン『KnuckleFighter-X』用に製作されたキャラを移植したもの。
高クオリティのドット絵で実に滑らかに動き、アニメにおける動作の再現度が非常に高い。

この他に、彼とよく似た胴着の男が『ストII』のケンの技を使って戦っている姿が目撃されている。



出場大会

  • 「[大会] [飛鳥拳]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
ただし本作の「三角とび」は、
「飛び蹴りを回避された際に相手背後の壁等を蹴って、振り向かれる前に(相手の背中に向かって)もう一度飛び蹴りを仕掛ける技
であり、格ゲーで言う所の「三角跳び」とは用途が微妙に異なる。ひょっとして滝沢国電パンチの元ネタなのでは…?
なお全盛期にしか出来なかったとか。まぁ必要な脚力を考えれば当然であろう。


最終更新:2023年09月12日 20:15