アントノフ







「今はっきりと明確に判明した!
 俺こそが初代チャンピオンであると!」




  • 格闘スタイル:シベリア黄金拳
  • 誕生日:1月11日
  • 出身地:ロシア
  • 身長:214cm
  • 体重:120kg
  • 血液型:B型
  • 趣味:癒し番組視聴(主に小動物モノ)
  • 好きな食べ物:毎食変わる
  • 得意なスポーツ:スポーツはもっぱら観るタイプ
  • 大切なもの:ペット(犬、猫、リス)
  • 嫌いなもの:その場の雰囲気で変わる

THE KING OF FIGHTERS XIV』に登場するキャラクターで、初登場作である同作の中ボス。
筋骨隆々の巨漢で、口に咥えたデカい葉巻と両耳からダダ漏れしている煙がトレードマーク。
担当声優は菱田盛之氏。


原作でのキャラクター

KOF初代チャンピオンを自称しているロシアの大富豪。何気にKOFキャラで初めてロシア出身と公言されたキャラである。
KOFの全開催権を買収して全世界にKOFの開催を大々的に宣伝し、自身も主催者兼対戦相手として参戦した。
本業は会社の代表職だが、自身も「シベリア黄金拳」なる流派を体得しており、凄腕の格闘家である。
ところがバースの乱入により案の定大会は順当に進むことはなく、興行的には失敗。
さらに、本人のエンディングでは主催者優勝のせいで八百長の疑惑を掛けられてしまい、夜逃げを余儀なくされる羽目になった。
また、歴代新章一発目の中ボスは大なり小なり主人公と因縁があったのに対して、
アントノフはシュンエイとさほど接点はなく、作劇的にはシュンエイとバースの邂逅をお膳立てしたような立ち位置であった
(ただし、彼に雇われたククリは新章の根幹に関わると思しき言動を見せている)。

オフィシャル招待チームからは「社長」と呼ばれ雇用主扱いされているが、
ミアンとククリはかなりビジネスライクな態度で接している。

歴代『KOF』シリーズの大会主催者の中では珍しく純粋にショービジネスとして大会を運営している人物で、
大会を通して自分の強さを誇示しようとしている個人目的も見られるものの、人類の滅亡未来に干渉しようとするような大それた野望を裏に秘めてはいない。
バースが降臨した一件に関しても、元をただせばアッシュ・クリムゾンがタイムパラドックスを起こした事が原因と示唆されており、彼自身は全く関わっていない。
人物的にも少々知恵が足りない面があるが豪快で善良な好漢で、バースの無差別攻撃から身を挺して子供を庇ったり、
優勝したチームには(自ら戦って敗れているにもかかわらず)新しいKOFチャンピオンチームとして認め、公約通り賞金を授与している描写もあるなど、
興行者としての責任感も持ち合わせている。
戦って負けるや否や、ヤケになって自爆しようとした面々には、見習ってほしいほどの侠気ぶりである。
それだけに最終的に商売に失敗して逃亡するオチは全面的に被害者と言える。
『XIV』のチームエンディングは「(バースの乱入以外)大会は盛況な内に終了&主催者アントノフが存命&優勝賞金がちゃんと渡されている」
という部分は共通しているため、一部不穏なシーンもあるものの、それぞれのチームでコミカルorハッピーエンドっぽく〆られている所がほとんどである。
正体不明なカシラと組んだおかげで賞金反故にされたチャンチョイは泣いていい
新シリーズのっけから「自称:KOF初代チャンピオン」とうそぶく胡散臭いキャラかと思って蓋を開けたら、
これまでのシリーズのどの主催者より、熱心に興行成功を目指していたという、いい意味で(?)プレイヤーを裏切ったキャラであった。
逆に言えば、闇の大会であるKOFを下心の無い人が開催したらどうなるか示す良き前例になったとも言える。
そりゃが出場を嫌がるわけだ

『XV』では前回の興業の失敗で夜逃げしてホームレスとなっていたが、前述のバースから助けたミーシャ少年の両親の恩返しにより、
何とか住居の確保に成功し、プロレス団体「ギャラクシー・アントン・レスリング」を設立し、
前大会で面識を持ったキング・オブ・ダイナソーラモンをスカウト。
銀河一のプロレス団体を目指して、主催者ではなく参加者としてKOFに出場する事になった。

何かと「初代チャンピオン」である事を公言する自信過剰な性格だが、
公式サイト上でも「勝手に名乗っている」とはっきりと断言されている通り、実績があるわけではない。
一方で格闘家としては口先だけではない実力を持っているのだが、
人外連中と散々戦った事のある草薙京テリー・ボガードの見立てでは、
真っ当な格闘家としては強い(意訳)」止まりで、さほど評価は高くない。
しかし、夜逃げ後も学生時代からの友人としても部下としても追従したヤコフなど周囲に恵まれていたり、すぐに新事業を立ち上げる事ができたり、
初出の『XIV』ではシナリオの割を食ったものの、経営者としてはそれなりに優秀で恵まれた部類ではある。
『XV』においても挫折しても腐らない真っすぐな性根は高く評価されており、
テリーからも「今のあんた、チャンピオンだった頃より強敵だぜ!」と称えられている。

余談だが、『XIV』における容姿が『MI』シリーズに登場するデュークの2Pカラーと酷似しているため、
デザイン上の元ネタである可能性がある(特にモミアゲ)。

さらなる余談だが、『XV』において大会主催者となっているアナスタシアは「前大会の主催者アントノフに代わり」とわざわざ強調しており、
アントノフもインタビューにおいてアナスタシアとの関係を「むぅ……ひ、秘密だ。」と珍しく歯切れの悪い回答をしている。
雛子のストーリーで語られた所によれば、
アナスタシアは「飛ぶ鳥を落とす勢いで世界に躍進している企業の社長」「まるで歌劇のスタアのようで凛々しく毅然とした口調」の人物との事。
アントノフと同じくロシア系の名前だが、身内だったりするのだろうか。まさか奥さんとか…。


原作中の性能

そのマッチョな外見に違わぬパワーキャラ。
飛び道具こそ持っていないが攻撃力は高く、技も突進・対空・移動投げと一通り揃っている。
中でも特殊技の「プレジデントビンタ」はリーチが長い上に隙も少なく、コンボパーツとしても頼りになる。あと「ばちーん!」という掛け声が素敵
その反面、この手のキャラの宿命として食らい判定が大きく遠距離戦は苦手。
また、下段判定の通常技がしゃがみ弱Kしかなく、しゃがみ強Kが2ヒットする中段になっているなど、性能的にも癖が強い。


MUGENにおけるアントノフ

Jose Cuervo氏による、『XIV』の3Dモデルを根性キャプチャーして作られたキャラが公開中。
原作同様に飛び道具を持たない近接戦オンリーのキャラで、CLIMAX超必殺技を除く原作の技が一通り搭載されている。
やや大振りな所があるが火力が高く、長いリーチの移動投げもあるなど攻撃面は優秀。
ただし、しゃがみ弱Kが立ちガード可能でしゃがみ強Kが下段判定、プレジデントビンタがコンボに組み込めない、
必殺技に強弱の区別が無いなど原作とは相違点が多く、各種キャンセルやMAXモードといった原作のシステムも再現されていない
(ふっとばし攻撃や回り込みは可能)。
また、遠立ち強Kヒット時のSEが無音だったり、対空技の「バーチカルマッチョ」が妙に不自然な速度で垂直に上昇したりと、
一部の技の挙動がちょっと怪しかったりする。
AIはデフォルトで搭載されており、投げを積極的に狙ってくる。
紹介動画(DLリンクあり)

この他に、BoyBoyz氏による調整パッチも公開されている。
こちらを導入すると、
  • DEFが110に
  • 一部の不自然な挙動を修正(ただし遠立ち強KのSEはそのまま)
  • しゃがみ強Kが中段判定に
  • 回り込みとふっとばし攻撃専用のボタンが追加
  • 必殺技の判定と無敵が強化され、強弱で性能も変化
  • プレジデントビンタがコンボパーツとして使用可能に
  • スーパーキャンセル追加
  • 超必殺技「カムチャッカコラプス」の2ゲージ版(原作におけるMAX版)が追加
  • 3ゲージ技(原作におけるCLIMAX超必殺技)として「モビーディックバースト」が追加(演出は若干異なる)
といった変更が施され、より原作に近い性能となる。
特にプレジデントビンタの強化は大きく、「近立ち強P→ビンタ→必殺技」のお手軽コンボで3割以上、
スーパーキャンセルを絡めれば5割以上は消し飛ばす高火力を獲得。よりパワフルなキャラへと生まれ変わっている。
…が、しゃがみ弱Kの判定は修正されていないため、地味に下段判定の通常技が存在しなかったりする。
当初は設定ミスなのか1ゲージ版カムチャッカコラプスのダメージが0という哀しみも背負っていたが、2021年12月の更新で修正された。

AIの立ち回りも強化されており、ビンタを絡めたコンボで大ダメージを狙ってくる。
中々の強さを誇るが、大ぶりな技(特にビンタ)を連発するので隙を突かれやすいのが困り者。
パッチのDLは下記の動画から


「俺だから勝ったのではない。
 勝ってしまうからこその俺なのだ。」

出場大会



最終更新:2024年01月28日 16:00