北海道
日本の最北端に位置する都道府県。
アイヌ民族の主な居住区であり、その文化は本州以南と異なったものとなっている。
北海道は非常に広いため、アイヌたちは各地で異なる文化を育ててきた。
そのため方言も多く、またある地方で信仰される
カムイが
別の地方ではまったく信仰されていないということもある。
同じ名前の
カムイでも、性質や顕現体が異なっていることも多いので
注意が必要である。
例えば日本の英雄源義経は、イザベラ・バード(後ビショプへ改名)『日本奥地紀行』によれば、平取 有珠、礼文では祠が作られ、独特の儀礼が行われていたが、ジョン・バチェラー『アイヌの民俗と伝説』によれば、沙流アイヌの間で彼は「悪い和人」であったとされる。
従って、同じフォーマットの「大昔アイヌは独自の文字を持つ大文明があったが、ある時和人がその書物を持ち去ったために今のような状態になった」と言う伝承が、大体の地方で「源義経が」齎し、後の悪い和人が持ち去ったので、とされるのに対し沙流アイヌの間では、昔あった「とらのまきもの」と呼ばれる最高級機密文書を、ある酋長の娘と結婚した義経が持ち去ったため、と語られる。
いやあの、いや えと、南方熊楠先生が、ヴァギナデンタタとよばれる、あまりにも汎世界的にあるので「実在する奇形」なんじゃないかな「下の口に歯がある女性」を紹介する文章でまず沙流アイヌの人が話す、最上徳内と言う江戸時代に実在した探検家が沙流アイヌのますらを共を連れて北方へ行った時に、そういった女性しかいないメノココタン島を発見したって伝承をですね、はい。あ、知里真志保先生がカッカに敬rごふっ、下ネタか、オイマクシメノコと呼ばれる、風を受けて
処女懐胎をするので野郎が要らない上に歯がアレに生えてる伝承をですね、えー、ここの2種族は共通して下の歯が「春から夏にかけて生え、秋には散る」とされてまして、知里真志保先生のは野郎がその女護が島メナシパへ行った時用に鹿の角でなんとかですけど南方先生が引いた沙流アイヌの伝承では、最上徳内がメノココタンのお姉さんへ下の口で刀の鞘を噛んでもらったら歯型が いやぁぁぁぁぁぁぁ!!はぅっ
「淫魔」とされるパウチ パウチカムイ パウチノッカ トポチの伝承は、地方にちらばる、工芸の神、「ここではあれが全裸で踊っていた」、巫女を指すトゥスと関連する可能性がある伝承があったり、というのを纏めればおそらく汎世界的な、宗教とインテリジェンス、エロティシズムの混合とその零落が伺われるものとなっている。
また、シラッキカムイと呼ばれる、「頭蓋骨」へ麹を入れ、
木幣で被ったものは、航海他で道を知らせる者として重宝されていたが、
狐によるキムンシラッキは日本の狐福のごとく、一応の富をもたらすがあまり持続はしないと言われる。
萱野茂によれば、
子供部屋のボギー的なものとして梟がアイヌのクソガキャをビビらしていたそうである。あと鎌へ布を巻いて嘴とし、刃の付け根へカールした布を2つ付けて耳として、窓から「グーヌ グーヌ」と言いながら見せるキサラリ(耳おばけ)もアイヌの悪ガキへ恐怖を齎すものらしい。
アイヌは狩猟採集民族とされるが、佐々木高明は、
送り儀礼までのクマや狸の飼育とそれらの徹底的利用は、
中東を起源とする農耕文化の影響が伺われるとする。『アイヌの民具』などで、糠捨て場をある種の神聖な場所とする信仰は窺われる。ただ、鎌は「女の得物」であり、ソレを使うと植物の生育が途絶えるとされ、穀物は貝殻で穂のみをとった。
参考文献
知里真志保著作集 1 説話・神謡編 1
知里真志保著作集 2 説話・神謡編 2
知里真志保著作集 3 生活史・民族学編
知里真志保著作集 4 アイヌ語研究編
知里真志保著作集 別巻1 分類アイヌ語辞典 植物編・動物編
知里真志保著作集 別巻2 分類アイヌ語辞典 人間編
知里真志保 和人は舟を食う
知里幸惠 アイヌ神謡集
金田一京助 アイヌ叙事詩 ユーカラ
金田一京助 アイヌの話/啄木の話
久保寺逸彦 アイヌ叙事詩 神謡・聖伝の研究
更科源蔵アイヌ関係著作集 1 アイヌ伝説集
更科源蔵 コタン生物記 1 樹木・雑草篇
更科源蔵 コタン生物記 2 野獣・海獣・魚族篇
更科源蔵 コタン生物記 3 野鳥・水鳥・昆虫篇
萱野茂 炎の馬 アイヌ民話集
萱野茂 アイヌ歳時記 二風谷のくらしと心
萱野茂 アイヌの昔話 ひとつぶのサッチポロ
萱野茂のアイヌ語辞典
稲田浩二 アイヌの昔話
中川裕 アイヌの物語世界
福岡イト子 アイヌ植物誌
藤村久和 アイヌ、神々と生きる人々
日本の食生活全集48 聞き書 アイヌの食事
梅原猛・高橋富雄編 シンポジウム 東北文化と日本
最終更新:2023年06月09日 23:32