オプションの戦略


オプションは「権利」であるため「売る」側と「買う」側が存在し、双方が相場が「上がる」か「下がる」かを予想してオプションを売買している。

オプション取引において重要な戦略としてはいくつかあるが、ここでは外国為替オプションをメインに考えているため、現在国内で外国為替オプションがオンライン取引できる「サムライFX」を基準で考えてみる。

サムライFX」におけるオプション取引

サムライFX」の外国為替オプション取引は権利を「買う」事しかできない。
これには理由があり、権利を「売る」場合には相場が逆に動いたときのリスクが大きく個人投資家向けではない事等が上げられる。
(詳しくは「サムライFX」へお問い合わせください。)

コールオプションとプットオプションの関係についてのおさらい

相場が上下すると予測し、110円/ドル相場でオプションを購入しようと考えた場合、
相場 コール ;プット コールを買った場合の損益 プットを買った場合の損益
120円 10.5円 0.2円 (10.5-1)*10000円 (0.2-1)*10000円
110円 1.0円 1.0円 (1-1)*10000円 (1-1)*10000円
100円 0.2円 10.5円 (0.2-1)*10000円 (10.5-1)*10000円

サムライFXでは対円の最小単位が1枚1万ドルなので、上記表で考えるとプレミアム代金の差*10000から手数料を引いた分が購入したオプション1枚分の利益となる。

サムライFX」におけるオプション戦略

「コール買い(ロング・コール)」

これはコール・オプションを単体で購入する事を指します。
予想価格よりも上昇すれば、利益は無限大に追求できます。
予想価格よりも下回ったとしても、損益は最大でも購入代金のみとなります。
(途中で清算すれば、幾分か戻ってくるでしょう)

「プット買い(ロング・プット)」

予想価格よりも下降すれば、利益は無限大に追求できます。
予想価格よりも上回ったとしても、損益は最大でも購入代金のみとなります。
(途中で清算すれば、幾分か戻ってくるでしょう)


「ストラドルの買い(ロング・ストラドル)」

「買い」のオプション戦略の一つとして「ストラドルの買い(ロング・ストラドル)」がある。
これは、相場が急変すると予測されるがどちらに動くかわからないようなケースで利用する戦略で、同じ権利行使価格でコール・プットの両方を同じ期限月・同じ単位で購入する戦略。
この戦略のデメリットとしては購入費用が大きい事があげられ、大きく動かなかった場合の損失が大きくなるが、予想通り大きく動いた場合には大きな利益が得らる。


「ストラングルの買い(ロング・ストラングル)」

「買い」のオプション戦略の一つとして「ストラングルの買い(ストラングル)」がある。
これは、相場が急変すると予測されるがどちらに動くかわからないようなケースで利用する戦略で、コール・プットの両方を同じ期限月・同じ単位のアウト・オブ・ザ・マネー(プレミアム単体での価値がなく、時間的価値しかない権利)で購入する戦略。
この戦略のデメリットとしては購入費用が少ない事があげられ、大きく動かなかった場合の損失が小さくて済むが、予想通り大きく動いた場合の利益はストラドルの買いよりは小さい。




最終更新:2006年09月20日 12:21