オプション用語



アウト・オブ・ザ・マネー 「Out of the Money」

現在値が権利行使価格よりもコールオプションなら低い、プットオプションなら高いオプションの事。


アット・ザ・マネー 「At the Money」

現在値が権利行使価格とほぼ同じオプションの事。


アメリカン・タイプ オプション 「American Style Option」

オプションの満期日までの期間であれば、いつでも権利行使を行えるタイプのオプション。


イン・ザ・マネー 「In the Money」

現在値が権利行使価格よりもコールオプションなら高い、プットオプションなら低いオプションの事。


インプライド・ボラティリティ 「Implied Volatility」

オプションのプレミアムをもとに計算される値。
プレミアム以外の要素 (原資産価格、権利行使価格、満期日までの日数、ヒストリカル・ボラ
ティリティ、金利)は固定であるため、インプライド・ボラティリティを見ることにより、そのオプションが
割高か割安かを判断することができる。
ただし、割高なオプションであっても今後さらに割高になるということもあるので、インプライド・ボラ
ティリティのトレンドも意識したトレードを行うことが重要。


ガンマ 「Gamma」

原資産の価格変動に対する、デルタの変動率を表す指標。
コールに対してもプットに対しても常に正の値となる。
ガンマ値は、アット・ザ・マネーのオプションにおいて最も大きく、イン・ザ・マネーまたはアウト・オブ・ザ・ マネーに離れていくに従い少しずつ小さくなる。


期近月 「Near Month」

オプション(または先物)の満期日がある月の中で、現在の日付から近い月のこと。


期先月 「Far Month」

オプション(または先物)の満期日がある月の中で、現在の日付から遠い月のこと。


限月「げんげつ」 「Delivery Month」

オプションの満期日がある月のこと。


原資産 「Underlying Asset」

オプションの対象となる物 。


権利行使 「Exercise」

オプションの所有者(買い手)が、オプションの権利を行使して、原資産の引渡しを要求すること。


権利行使価格 「Strike Price」
オプションの権利が行使され、原資産の引渡しが行われる際に適用される価格。


権利放棄 「Expire Worthless」

権利行使されることなく満期日を過ぎ、オプションの価値が無くなる事。


コール・オプション 「Call Option」

ある物(=原資産)を買う権利。 
コール・オプションの買い手は、権利行使価格で原資産を買う権利を持つが、これは必ず買わなくてはならないという義務ではない。 
一方、コール・オプションの売り手は、買い手の権利行使に応じて原資産を引き渡す義務がある。


時間価値 「Time Value」

原資産価格の、未来の価格変動への期待から生じる、オプションの価値。
時間の経過とともに減少し、オプションの満期日にはゼロになる。


ショート 「Short」

「売り」の意。


ストラドル 「Straddle」

アット・ザ・マネー付近の、プットオプションおよびコールオプションを同時に売買するスプレッド。


ストラングル 「Strangle」

アウト・オブ・ザ・マネーの、プットオプションおよびコールオプションを同時に売買するスプレッド。


セータ 「Theta」

タイム・ディケイ(時間の経過)によって1日ごとに失われる、オプション価格。
常に負の値で表され、数値は1日ごとに減少する実際のオプション価格を表す。
アット・ザ・マネーのオプションでは、満期日が近づくに つれてセータは上昇する。一方、
イン・ザ・マネーとアウト・オブ・ザ・マネーの オプションでは、満期日が近づくにつれてセータは
減少する。 


タイム・ディケイ 「Time Decay」

オプションの時間価値が、時間の経過とともに減少していくこと。
オプションの満期日が近づくに従い、タイム・ディケイは大きくなる。


デルタ 「Delta」

原資産の価格変動に対する、オプション価格の変動率。
コール・オプションは正のデルタ値を持ち、プット・ オプションは負のデルタ値を持つ。
アット・ザ・マネーのオプションは、通常0.5に近い デルタ値となる。
イン・ザ・マネーのオプションは、通常0.8から0.9以上のデルタ値を持ち、原資産の価格とほぼ連動
してプレミアムが上昇(下落)する。
反対に、アウト・オブ・ザ・マネーのオプションは0.2以下のデルタであることが多く、原資産の価格
変動がプレミアムに与える影響が小さい。


ネイキッド・オプション 「Naked Option」

原資産を保有せずに、そのオプションを売ること。
権利行使を受けた場合、原資産の引渡し、または引き取りが発生することになる為、潜在的な
リスクに対して証拠金が求められる。


ヒストリカル・ボラティリティ 「Historical Volatility / Statistical Volatility」

オプションの原資産価格の、過去の価格変動率から計算される値。
ヒストリカル・ボラティリティと、他の要素 (原資産価格、権利行使価格、満期日までの日数、
金利)を元に、オプション価格(プレミアム)の理論値を算出することができる。
プレミアムの理論値を計算する方法として、ブラック・ショールズ方式があり、現在最も広く活用
されている。


プット・オプション 「Put Option」

ある物(=原資産)を売る権利。 プット・オプションの買い手は、権利行使価格で原資産を売る権利
を持つが、これは必ず売らなくててはならないという義務ではない。 一方、プット・オプションの売り
手は、買い手の権利行使に応じて原資産を引き取る義務がある。


ブラック・ショールズ モデル 「Black Scholes Model」

1973年にFisher BlackとMyron Scholesが考案した オプション・プレミアムの計算モデル。
現在でもプレミアムの理論値を算出する際に、広く活用されている。  


プレミアム 「Premium」

オプションの価格。


ベガ 「Vega」

インプライド・ボラティリティの変動に対する、オプション価格の感応度を表す。
常に正の値となる。 ボラティリティの変動による影響は、アット・ザ・マネー のオプションにおいて
最も大きいため、ベガはインやアウトのオプションに比べて、アット・ザ・マネー付近のオプションで
大きな値となる。
また、満期日までの日数が長いオプションの方が、ベガは大きくなる。 
(つまり、満期日までの日数が長いオプションの方が、日数が短いオプションよりもボラティリティ
の影響を強く受ける。) 


ボラティリティ 「Volatility」

価格の変動性を数値で表したもの。
オプション取引では、原資産価格の過去の価格変動をもとに算出するヒストリカル・ボラティリティ
と、オプションのプレミアムから算出するインプライド・ボラティリティの2種類が活用される。


ボラティリティ・トレード 「Volatility Trading」

ボラティリティを考慮してオプション取引を行うこと。
過去の水準と比較し、インプライド・ボラティリティが高すぎるオプションを売り、逆に低すぎる
オプションを買うことで、マーケットの価格不均衡を利用して利益を得ようとする取引手法。


本質的価値 「Intrinsic Value」

原資産価格からコール・オプションの権利行使価格を差し引いた額、またはプット・オプションの
権利行使価格から原資産価格を差し引いた額。
本質的価値を持つオプションは、イン・ザ・マネーのオプションと表現される。


満期日 「Expiration Date」

オプションの期限が切れる最終日。
満期日が過ぎると、権利行使は行えなくなり、オプションの価値は無くなる。


ヨーロピアン・タイプ オプション 「European Style Option」

オプションの満期日にのみ、権利行使を行えるタイプのオプション。


ロング 「Long」

「買い」の意味。



最終更新:2006年10月24日 23:40