手術時の手洗いは滅菌水を用いてブラシで手指を擦って行うと10年くらい前まで習っていた。
平成20年度院内対策研修会の講師の先生の話を聞くと。
滅菌水は作るまでは比較的容易だが、配管を滅菌のまま流すのはとてつもなくコストがかかるそうで、塩素入りの水道水を使ってブラシしても手術部位感染[SSI]の発生に有意差はないとのこと(ここまでは受け入れやすい)。
さらにブラシで手指を擦る“スクラブ法”と、 擦式アルコール手指消毒薬単独で手指消毒を行う“ラビング法”の間にも有意差がないという話が出てきているそうで、だったら病棟での中心静脈カテーテル挿入時の手指消毒は“ラビング法”で行けるということになるのでは。
最終更新:2009年02月15日 01:48