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カフアシストについての説明・同意書 令和3年11月3日(水)

 「せき」ができないあるいは弱い方にカフアシストを用いることで、排痰を促し、感染による気管支炎・肺炎などの呼吸器合併症の予防につながります。

原理と方法を、まず簡単にご説明します。

 マスクを鼻口にあてる、もしくは気管切開状態の方にはホースを気管切開カニューレに接続して機械(カフアシスト)から空気を最初送って肺をふくらませ、次に機械が空気を吸うことにより息を吐き出させることで、「せき」の運動を人工的に作り出して気道内にたまっていると考えられる「たん」を出すことを助けます。
 マスク・ホース・バクテリアフィルターは個人ごとに専用となります。

対象になる方は、以下の通りです。

 ご病気で呼吸をする筋肉(横隔膜や、ろっ骨の間にある筋肉)の力で弱くなる、あるいは胸かく変形などにより、十分な「せき」ができないと考えられる方が、カフアシストを行う対象となります。

期待できる効果を、以下にお示しします。

 効果的に「たん」をだすことができ、「たん」の吸引の回数も少なくなり、気管支炎・肺炎や無気肺を予防します。「せき」をしようとする努力による“つかれ”を軽くします。「たん」の吸引の回数が少なくなることによって、介助負担が軽くなります。適切な呼吸理学療法との併用により、鼻(口)マスク式人工呼吸から気管切開人工呼吸への移行を遅らせることが期待できます。深呼吸の代わりにもなり、肺や呼吸に関係する骨の関節や筋肉をやわらかく保つ運動になります。
 上記の効果は個人差がありますので、開始後に多職種による定期的な効果の評価・継続の検討を行います。

以下のリスクがおこる可能性が、あります(注:必ず起こるというわけではありません)。

  1. 吐き気がおこる場合があります。実際に吐いてしまう場合もあります。食後30分以内のカフアシストの使用を避けるようにしますが、食後のムセなどで呼吸困難が生じた場合は状態解除を目的として敢えて行う場合もあります。吐き気が強い場合は、カフアシストの設定を再調整したり、状況に応じて使用を中止させていただきます。
  2. 機械から空気を送り込んで肺を膨らまして次に吸引する動作で、肺に小さな穴があいて肺が萎んだままになる気胸がおこる可能性がないとはいえません。気胸になった際にはレントゲン検査をして、必要な場合は適切な処置をさせていただきます。
  3. 不整脈(頻脈・徐脈など)がおこる場合があります。不整脈が問題となる場合は、カフアシストの設定を再調整したり、状況に応じて使用を中止・薬剤の投与・除細動器の使用などをさせていただきます。
  4. その他、循環動態(血圧・頭蓋内圧)変動、腹圧変動、腹部膨満、胸を拡げることによる伸展痛、のどの痛み、耳の痛み、未発達な肺の方に行った場合には肺の虚脱による低酸素血症の増悪などが起こる場合があります。カフアシストの設定を再調整したり、状況に応じて使用を中止として対応いたします。

上記の説明を受け、カフアシストによる「せき」介助を受けることに
 同意します。同意しません。(いずれかを○で囲んで下さい)
平成   年   月   日
患者様署名       印
親族・代理人署名    印
(続柄     )

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最終更新:2021年10月30日 12:16
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