【名前】 |
プロジェクト・アーク |
【読み方】 |
ぷろじぇくと・あーく |
【登場作品】 |
仮面ライダー鎧武/ガイム |
【名前の由来】 |
方舟計画(英:Project Ark) |
【詳細】
ヘルヘイムの森に無数に実る
ヘルヘイムの果実は口にした生命体の遺伝子構造を書き換え
インベスに変えてしまう恐ろしいもの。
それを口にしてしまうと怪物に成り果て、さらには見ただけで強烈な食欲が沸き立つ果実の虜にされてしまう。
繁殖力も高く、放っておけば地球文明は瞬く間に森に飲み込まれてしまうだろう。
ヘルヘイムの森に見られる
謎の文明跡のように。
森の中での食料調達、あるいは活動エネルギー源の確保、遭遇したインベスないし他の外敵への対抗手段としての要素を兼ね備えたのが
戦極ドライバーである。
果実を研究した影響か、ドライバーを装着している者は果実がもたらす食欲をかき消し、さらには手にした果実を無害な
ロックシードへと変化させることが出来る。
つまり戦極ドライバーが無い場合、森の中で生き残るのは極めて難しい。
この必須アイテムを全人類に――――
しかしそれは出来ない。
(当時)地球上における総人口数は70億人であり、その全てに戦極ドライバーを行き渡らせることは不可能だった。
ドライバーに使われる希少金属の存在などの問題から、戦極ドライバーは量産化出来て「10億台」が限界だとされている。
つまりドライバーを手にできない60億人はインベス化し10億人に対する敵として想定できる。
この選ばれた10億人が確実に生存できるため、戦極ドライバーの量産とは別に必須事項があった。
それは選ばれなかった60億人への対処である。
戦極ドライバーが無い場合、ヘルヘイムの森で暮らすことはまず不可能と言える。ロックシードに加工してしまえばヘルヘイムの果実は無害となるが、ドライバーのロックベイにセットしないと内包するエネルギーを人体に供給できない。
使い回すことで少しでも生存可能な数は増えるかもしれないが、生きると安心は当価値であり、ドライバーの奪い合いが起こるのは火を見るよりも明らか。
そういった無用の争いを防ぐためユグドラシルはとんでもないことを計画した。
それがこのプロジェクト・アークであり、「選ばれし10億人を生かすため、選ばれなかった60億人を抹殺する」計画である。
ユグドラシルは表向き医療福祉や製薬を司る会社であり、その技術を悪用する形で意図的な人口調整を行おうとしていた。
戦極ドライバーはロックシードを使うことで
アーマードライダーに変身できるが、それとは別に果実を焼き払う際に使う火器を用意するなどドライバーに頼らない武力を保有していた。
呉島貴虎/仮面ライダー斬月がこのプロジェクトの責任者であり、度々ドライバーの生産数について凌馬と交渉していたものの、上記の通りレアメタルの採掘数の関係もあってコレ以上の生産は出来ないと突っぱねられていた。
救えない命があまりにも多すぎることで貴虎は頭を悩ませており、そんな中葛葉紘汰がもたらした
ヘルヘイムの森で暮らす
超越者の情報は彼にとって福音でもあったのだが、貴虎を除く戦極凌馬ら他のメンバーは黄金の果実の情報が貴虎に漏れることを恐れ謀殺に踏み切る。
そしてこの計画はオーバーロードインベスらが地球に目をつけることになって瓦解することとなり、戦況の不利を悟った凌馬が単身逃亡した後、世界中が混乱を極める中、海外支部の代表者らが自分の提案を飲まなかったことからその態度に激怒した凌馬の手によってプロジェクト・アークの全貌が世界中に発信されてしまった。
これによってユグドラシル・コーポレーションは「テロリスト集団」として認知されることとなり、森と果実を巡る戦いが終わると組織として解体されることとなった。
これら計画はたしかに現実的と言えばそうなのかもしれないが、60億人を抹殺するという内容は鬼畜外道以外の何物でもない。
ドライバー不所持者がインベスになるのを放置し、インベス化した後撃退の大義名分を得て始末すれば結果は同じだが、それらリソースも生き残りし選ばれた10億人のためにつぎ込む予定だった可能性が高い。
全ての真相を早い段階から知るDJサガラはユグドラシルを「ルールに縛られて戦う事しかできない、世界の残酷さに屈服した連中」としている。
【余談】
プロジェクト・アークは直訳で方舟計画。いわゆるノアの箱舟を戦極ドライバーを持ち得る10億人選別になぞらえたものだろう。
最終更新:2023年12月27日 01:42