フラント・クロムスター(PL:ひちゃ)
種族 |
人間 |
年齢 |
15歳 |
性別 |
男 |
生まれ |
冒険者 |
ハンドアウト全文
冒険者に憧れていた幼し頃の君は、冒険の真似事をして、とある屋敷の敷地へと忍び込み、
そこに住んでいた少女、エルナと出会った。
それから続いた幾年月の関わりが、どのようなものであったかは、当事者のみが知ることだ。
……一年前のある日、剣の修練をしていた君の元に、
エルナ付きの従者である、見知ったルーンフォーク、テュシアが訪れた。
このままでは彼女が迷宮に呑まれてしまう、とだけ教えられ、
“最も手近な戦力”として、とある魔剣の迷宮まで、救出に同行する。
エルナは、まるで何かに操られているかのように、ふらふらと迷宮の奥へと歩を進めていた。
勢い任せに剣を振り、今まさに彼女に襲いかかろうとしていた魔物を吹き飛ばし、
偶然にも罠の上に落とし撃破。
君の姿に正気を取り戻した彼女の手を引き、君達は迷宮の入り口へと取って返す。
だが、あと一歩で出口と言う所で、突如、迷宮の床が崩落し始めた。
今まさに脱出という瞬間に、手を引かれていた分、一歩後ろにいたエルナが、崩れた床に足を取られ、
バランスを崩して君までも落下しようとした――その時。
後ろについていたテュシアが強引にエルナを投げ上げ、
君はその身体を受け止め、地面に倒れこんだ。
……一年。
自分のせいで従者を失い、失意に暮れて意気消沈していたエルナを、
家で勝手に進められていた縁談から逃がすためという切っ掛けもあって、
ついに君は冒険の旅へと連れ出した。
迷宮に向かう途中、従者テュシアに告げられた言葉は、君の心にまだ残っているだろうか。
『私に何かあったら、あの子の事は、あなたに頼みたいと思っています』……と。
……しかし君は、特別な出生も、宿命も持たない、ただの人間の剣士だ。
誰に何を頼まれても、何をどれだけ背負い込もうとも、白紙の地図に轍は無い。
自分の意志で進むべき道を決め、その思いのままに剣を振るがいい。
最終更新:2014年02月06日 17:41