エシュガル語の疑問詞
エシュガル語の疑問詞には大別して疑問代名詞、疑問副詞、付加疑問詞がある。疑問形容詞もあるが、結局は後ろの語と結び付いて疑問代名詞句なり疑問副詞句なりを作るだけなので分けずに考える場合が多い。
xò(ゾン) / xo(ゾ) / xu(ズ)
xà(ゼン) / xa(ゼ) / xe(ズィ)
これらは代名詞なので、代名詞としてあるべき文中の場所にそのまま放り込めば良い。
xòとxoとxuは選択肢がない漠然としたものを訪ねる場合に、xàとxaとxeは選択肢が限定されている場合に使う。
xòとxàは単独で疑問詞。xoとxaは後ろの単語とセットで疑問句を作る。xuとxeは後ろの単語とセットで疑問詞となり、さらに後ろの語と結び付いて疑問句を作る。
qù(ク゚ン)
qò(コ゚ン) / qo(コ゚) / qu(ク゚)
qà(ケ゚ン) / qa(ケ゚) / qe(キ゚)
これらは文全体に係るタイプの副詞なので、文中のそこいらへんに適当に放り込めば良い。
qùは諾否疑問文を作る疑問詞。ニュアンス的には中立であり、よって肯定でも否定でもニュアンスに違いが出ない為、原則として否定疑問文の形にはしない。
qòとqoとquは選択肢がない漠然としたものを訪ねる場合に、qàとqaとqeは選択肢が限定されている場合に使う。
qòとqàは単独で疑問詞。qoとqaは後ろの単語とセットで疑問句を作る。quとqeは後ろの単語とセットで疑問詞となり、さらに後ろの語と結び付いて疑問句を作る。
sù(シュン) / nò(ノン) / yà(イェン) / dè(ディン)
これらは付加疑問文を作る疑問詞なので、文の最後に添えれば良い。
sùは「何らかの根拠を与えられつつも、なお疑いの気持ちを捨てきれない」心情を表す。例えば犬に見える動物を指して「あれは猫です」と云われて「本当に猫なんですか?」と尋ねるような場合に。
nòは「ある程度の自信はあるが絶対の自身は無いし、もし違っていても責任を取る気は無い」心情を表す。例えば「あれは猫ですか?」と問われて「猫なんちゃう?」(知らんけど)と答えるような場合に。
yàは「それ自体には疑問を持っておらず、その周辺の何か別の事柄に疑問を抱いている」心情を表す。例えばどう見ても猫以外の何者でもないように見える動物を指して「あれは猫ですか?」と問われて「猫だよ?」(見て判らんのか?)と答えるような場合に。
dèは「ほぼ確信しているが念の為に確認しておきたい」心情を表す。例えばどう見ても猫以外の何者でもないように見える動物を指して念の為に「あれは猫ですね?」と尋ねるような場合に。
最終更新:2023年09月22日 20:53