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小児科 2009年度

【解答・解説について(2009/10/15更新)】
小児科試験の解答・解説について、解説の先生にうかがったところ、次の回答が得られました。

【3】 胎芽期について
「問題文の日本語が良くない(わかりにくい)ね。」
 ※胎芽期 Embryo:「成長と発達(H18年度)」の講義資料では、「妊娠2週から12週まで」となっています。(文献により数値は前後します。)
 試験問題は「胎芽期とは妊娠何週から出生までをいうか。」、解答は「C.12週」でした。

【55】 扁桃炎について
「D→Aです。(解説プリントの表記ミス)」

【91】 成長ホルモン分泌不全性低身長について
「E.低血糖発作はあるよ。B.幼児期の発症が多いというわけではない。解答はEで変わらないです。」
 ※2007年の問91、2008年の問89では「幼児期の発症が多い→○」としていたようです。

小児科 2008年度



p.75
【問題009】
解説の訂正です。6/1 3限 新潟大学 内山先生の授業プリントにありました。
結論から言うと、男子の身長のスパートはTanner分類の4度
          女子の身長のスパートはTanner分類の3度
です。
 身長増加はエストロゲンによっておこり、女子は乳房の発育と同じ時期か少し前から始まります。男子の身長スパートも、精巣や脂肪組織のアロマターゼがアンドロゲンをエストロゲンに変換することでおこります。これは骨がエストロゲンに最も敏感な組織であるためです。詳しくは授業プリントに表があるのでそちらで確認をお願いします。
 ちなみに…Tannerらの研究によると陰毛の発育と身長のスパートとの間には相関関係があることが示されているそうです。
 2005年p.122 問題5にも同じ問題がありますのでそちらも持っている方は参考にしてください。

※まだ、確信が持てないのでこちらの続きに書かせていただきますが、
P.74【問題005】女子の思春期発育促進がみられるのはいつ頃か。
という問題ですが、エストロゲンが出始めるのはいつ頃か。という問題だと考えると、エストロゲンが出始める、つまり乳房の発育が始まる10歳頃で、答えはbと考えれば良いかと思います。

何かご意見、ご指摘がありましたらぜひよろしくお願いします。

p.76
【問題 012】
解答 a. → b. でしょうか(解説が正しいようなので。)

文責者:そうです!!訂正お願いします。答えはbです。

p.77~
【問題 014~026】
参考文献・・・Step小児科、でしょうか。細かくて申し訳ないのですが、一応確認させてください。

文責者:その通りです。Step小児科第1版です。

p.85
【問題046】
解答に訂正はありません。解説の追加です。
まず、【解答】【解説】には小児科公式解答のものを一字一句違わず記載しました。なので「一般的でない症状はどれか」→「犬吠様咳嗽」に間違いありません。
解説文は若干読み下しにくいですが、「クループの鑑別診断リストに喉頭蓋炎があるが、その喉頭蓋炎では(クループで認める)犬吠様咳嗽は通常認めず、高熱、咽頭痛、嗄声、流涎を呈する。」と解釈するのが妥当と思われます。
ただ、step耳鼻咽喉科と100%小児科において、「急性喉頭蓋炎では嗄声は稀」とあり、さらに標準小児科において「喉頭蓋炎では犬吠様咳嗽は通常認めない」といった内容の記載は見当たりませんでした。なので同問が国試で出題された場合、解答が異なってしまいそうです。後も調べていきますが、どなたか解説いただけたらありがたく思います。
またX線写真ですが、クループでは正面像でpencil sharp signを、喉頭蓋炎では側面像でthumb signを認めます(100%小児科p178)。
文責者より

簡単ですが、国試的な観点から意見をさせて頂きます。
急性喉頭蓋炎の嗄声について
古い100%小児科(第3版)では症状のところに嗄声は書いてありました。step耳鼻咽喉科と100%小児科で急性喉頭蓋炎では嗄声は稀とあるのは国試のこの問題の影響が大きいのかもしれません…

92B17
1. 急性喉頭蓋炎でみられないのはどれか。
a 呼吸障害 b 発熱 c 咽頭痛 d 嗄声 e 嚥下障害
解答:d 嗄声
QBの解説では、頻度的には嗄声が最も少ないであろう、とあります。急性喉頭蓋炎では進行が早く、数時間のうちに嗄声どころか声が出なくなる、という記述もありました。括弧つきですが、Nelsonの教科書(第14版)を読むと、嗄声も認められることがある、とも書いてあります。
喉頭蓋炎で犬吠様咳嗽を認めることがあるかどうか、については国試89B12で○の組み合わせの選択肢として出題されております。
ん~国試的には卒試の解説とは反対になっちゃいますね…

p.88
【問題056】
解説の訂正をお願いします。
解説文2行目「それ以外常染色体‘劣’性と答える」の誤植です(100%第4版p.53)
なので↑の公式に当てはめても選択肢c Ataxia telangiectasia はyearnote F19にあるように常染色体‘劣’性遺伝です。
申し訳ないですが、書き換えておいてください。

また、選択肢d 高IgE症候群は基本的に常優と考えられていますが、最近(といっても2004年)常劣のタイプもあると報告された(RennerED,PuckJM,HollandSM et al,:Autosomal recessive hyperimmunogloblin E syndrome:A distinct disease entity.JPediatr144:93-99,2004)そうです。

選択肢a ディジョージ症候群はyearnoteF16には遺伝形式は不明となっていますが、常染色体優性遺伝だと書かれているものもあります。卒試問題集にあるのは古い参考文献で申し訳ないので、他に手にとりやすい資料として日本臍帯血バンクネットワークhttps://www.j-cord.gr.jp/ja/bank/saisyukijyunsyo8.pdf 14ページがあります。

p.89
【問題061】
訂正ではないです。2008年度小児科卒試後配布解答 にbとあるのでbなのでしょう!
少なくとも、1位白血病(参考2007.64)ですが、今年も類問がでてしまうのか?2007年1位、2008年2位が聞かれているので今年は3位!?という観点で調べました。というか、文責者自身bという解答にしっくりいっていなくて、文に責任とれないので、言い訳させてください。
以下、歯切れ悪スギるので印刷される方!いらないかと思います。

2006.88の解説に白血病、脳腫瘍、神経芽腫の順と書かれています。参考文献は朝p.58 だそうですがその記述を9版では見つけられませんでした。
国試本には1位白血病、2位神経芽細胞腫 3位悪性リンパ腫 4位脳腫瘍とデカデカと!更に、改定されても堂々と書かれています。また朝.には固形腫瘍の中で最多は神経芽細胞腫とあり、NEWには小児腫瘍は白血病と固形腫瘍に大別されるとあります。
さて、「小児癌の診断と治療」という図書館にある本に1994年の米国が白血病30%、中枢神経系19%、リンパ腫13%、神経芽腫8%というグラフがあります。数字の割合的に出題者はこの統計から問題を作っておられる可能性もあるかなぁと考えました。T大学研究シーズ集によると、1995年T大学小児科prof.になられた方は、1985年B国A大学B校腫瘍研究所細胞性免疫部門に留学されていますし、その名残で作られたのかなぁ、なぁんて、こじつけ?小児癌の統計の問題点について「小児癌の診断と治療」によると、マススクリーニングや癌登録の制度に大きく影響を受けるそうです。厚労省や学会の現在の統計でも発見できればスッキリするのですが、見つかりません。というのも、日本小児がん学会http://www.ccaj-found.or.jp/jspo/によると、「現在の登録票の疾患分類が国際分類と一部合致していないこと、 登録例が少ないことなどの理由でこのままでは疫学統計上の価値が乏しいと判断されたため」登録システムを変更した(2008年1月1日)そうです。
結局3位は何かわかりません。そもそも何か考え方がズレてたらもっとごめんなさい。指摘してもらえるとありがたいです。長々すみません。

日本小児外科学会のHP(http://www.jsps.gr.jp/05_disease/mlg/neuro.html)より、神経芽腫は固形悪性腫瘍としては脳腫瘍の次、小児悪性腫瘍全体の中で発生数約10%となってるので、1位白血病、2位脳腫瘍、3位神経芽腫ではないでしょうか?
日本は2004年に神経芽腫のマススクリーニングを中止した影響で数字が変わったのではないかと思います。

連続になりますが、2006年に小児がん学会作成の厚労省のデータを見つけました(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/12/dl/s1220-10a07a.pdf
1位白血病、2位脳腫瘍は間違いないようですが、3位は悪性リンパ腫か神経芽腫か微妙ですね(敢えて言うなら悪性リンパ腫?)

ありがとうございます。見つけていただいた事とともにまずは出版社にメールしてみました。何かあればまた報告します。

すでに小児科全員合格が発表されましたが
出版社から先ほど返信されてきたので 報告します。

先日お問い合わせいただきました『国試マニュアル100%小児科』について
ご連絡・ご回答をお待たせしてしまい、申し訳ございませんでした。
さて、ご質問箇所「新生物の頻度・割合」にて「2位が神経芽細胞腫、4位が脳腫瘍」となっている資料・出典につきまして、執筆の先生から以下の回答がいただきました。
「論文や医学生向けの辞書を参照して、新生物の順位および割合を本書に掲載しました。しかし、具体的な論文名などについては、確認できる 資料が手元にないため、ご回答できかます」とのことでした。
出典をご明示することができず、申し訳ございません。この箇所につきましては、次回の改訂時に内容を検討させていただきます。
とのことです。
小児科2009卒試も、2位脳腫瘍が出たので
国試にむけても1位白血病 (2位脳腫瘍)小児がんの統計はややこしいことを覚えておこうと
私は一連のやりとりの中で思いました。
11月2日。

p.90
【問題062】
問題文C 肝細胞腫瘍→細胞腫瘍です、すみません。

p.92
【問題069】
eの解説について
問題文はチックの有病率ではなく、どの年齢に好発するのかを問うているものと思われます。解説としては、チックは学童期に好発(4歳以前の発症は稀)するのでeは誤り、な感じでよろしいかと思われます。

【問題070】
問題文の選択肢eについて
多分…発達 → 発症じゃないかな?
2006,2007年度の問題では「発症」になってました。
解説としては、発症は乳幼児期(3歳まで)なので×、で宜しいかと。

【問題072】
解答d(そのまま)
解説訂正
診断:×筋ジストロフィー→○ギランバレー症候群
過去問:07年度075と同じ
診断が間違っているので解説は役に立ちません。
07年度にある通りです。

以下余談
仮に筋ジストロフィーだとしてもc.eとなりそうです。
模範解答がdだったので解説作成当時無理やり丸にした感じかと思われます。
他にも間違いあったらご一報下さい。

p.93
【問題073】
選択肢bについて
単純型:熱性痙攣の大部分、7歳以前に自然消滅。
発作は大発作型で多くは5分以内、左右対称性
発作後に麻痺残らず、意識障害も軽い、発症前の神経学的異常・発達遅滞なし
複合型:発症以前に明らかな神経学的異常・発達遅滞あり、
てんかんへ移行しやすい、発作持続が15分以上、24時間以内に反復発作
てんかんの家族歴あり、など
以上100%小児科・国試小児科学より

なのでbは○で宜しいかと思われます。

小児科 2007年度

p.68
【問題111】
選択肢C解説:アスピリン→ペニシリン(p.70問題111参照)


小児科 2006年度

  • p.407
【問題074】
2008年度問題079の類題です。唯一の相違点は、問題文が
2006年度→「新生児期から乳児期にかけて~」
2008年度→「新生児期から乳児期にかけて~」
の部分だけで、題意は変わりません。
さて、2006年度では、「単に、筋緊張性ジストロフィーと書かれていたら、成人発生例ととらえる」と訂正され、B. 筋緊張性ジストロフィーを解答に変更しています。
2006年度訂正の通り、year noteによると、Duchenne型筋ジストロフィーは、3-5歳に発症となっており、幼児期発症といえます。
しかし、これでは、2008年度の答えは、bとeになるはずですが、模範解答ではeのみです。
以上を踏まえると、2006年度訂正はちょっと無理があるのではないでしょうか?2006年度は問題文の誤植か、不適切問題である気がします。
ご意見ある方よろしくお願いします。


最終更新:2009年11月02日 12:18
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