伊集院炎山

「ブルース、格の違いを見せてやれ!」

【名前】 伊集院 炎山
【読み方】 いじゅういん えんざん
【分類】 登場人物
【所有ナビ】 ブルース
【登場作品】 全て
【アニメ版CV】 斎賀みつき
【海外名】 Eugene Chaud
(ユージン・ショー)

【詳細】

小学生ながらS級のライセンスを持つ凄腕のオフィシャルネットバトラーで、冷めた態度を一貫して崩さない、クールな性格の少年。

名前の由来は「演算」から。

卓越したオペレート能力で数々の任務をこなし、ネットナビのブルース共々、犯罪者達からは警戒の的になっている。

『1』の頃はブルースにバトルチップを携帯させ、戦闘は基本的にAIに任せていたようだが、後に自らオペレートするようになった。

また、ブルースのプログラム形式を全て記憶しているため、『2』でブルースがデリートされた時も自力で修復をしていた。

IQ170を誇る速見ダイスケに対して「170程度のIQで自慢されても困る」と言い放つ辺りからも、相当にIQが高いものと思われる。

しかし、『1』は焦るあまりにガセネタを掴まされた挙句、道行く一般人に対して「お前!WWWの団員ならウラインターネットにアクセスする方法を知っているだろ!」などと、確たる証拠も無いまま食って掛かる事や、発電所ジャック事件において電力が未だ復旧せず窒息死しかねない人がいるにもかかわらず、捜査の邪魔をしたロックマンの排除を優先したり、『2』ではアメロッパのネットバトラー襲撃事件において、被害者が徐々に増えていき残ったのが熱斗と炎山の2名だけとなった際、熱斗とロックマンは一度会ってしっかりと話し合う余地を持っていた一方で、炎山の方は目の前に負傷したラウルの姿もあったとはいえ、熱斗に会うなり犯人と決めつけ、逮捕及びロックマンのデリートにかかるなど、冷静さを欠いて周囲が見えなくなる描写がしばしば見られた。

『3』の電脳掲示板にナビカスタマイザーの改造コードを書き込んでいるあたり、カスタマイズやプログラミングにも造詣が深いと思われる。

作中通して、光熱斗のライバルという位置付けのキャラクター。
当初は熱斗のことを「任務の邪魔をする素人の子供」としか思っていなかった(ただ、熱斗の行動は捜査の阻害になっていた部分もあり、それどころか事件を悪化させてしまうこともあったため、「邪魔」という評価はまだ優しいものだったりする)ものの、WWWの起こした事件を解決する姿を見ていく内に、熱斗の実力を認めざるを得なくなる。
『2』ではゴスペルの起こす事件に共同して取り掛かる事が多く、おくデンダムに仕掛けられた爆弾の起爆装置の解除という大役をいきなり任せたり、上記のネットバトラー襲撃事件の一幕の際にも「100%お前を憎みきる事ができなかった(俺の弱さに敗因があった)」と発言する等、表面上は憎まれ口や突き放すような発言が多かった一方で、無意識のうちに心の奥底では徐々に信頼を寄せていっていた事が分かる。

そして、物語の終盤では遂に熱斗のことを「ライバルと認めないわけにはいかないようだ。・・・色んな意味でな」と宣言する*1に至り、握手を求めきた熱斗に対して無言のままとはいえ、握手もした。

ゲームにおける熱斗への呼び方は基本的に「光」、公的な場では「光熱斗」だが、『5』のある場面でだけ「熱斗」と名前で呼ぶ。アニメ版では、初期は「光熱斗」と呼んでいたが、無印38話からは「熱斗」と呼んでいる。

(なお、一部のエンディングなどにおいて語尾に「ぜ」と付く口調の砕けた喋り方をする場面もあり、この辺りで多少は「冷静沈着なオフィシャルとしての炎山」ではなく「一人の小学生男子としての炎山」も見れる)。

『3』では炎山の設定が掘り下げられ、株式会社I・P・C(伊集院ペットカンパニー)の御曹司であることが判明する。

社長である父・伊集院秀石が多忙で、かつ厳格な性格であるせいか、食事を共にすることもままならないほど親子の仲は冷めていた模様である。それでも炎山は父を慕っており、父との関係が良好な熱斗に嫉妬の素振りを見せたこともある。
父がWWW幹部の人質になった際、普段は犯人に容赦ない炎山もこの時ばかりは相手の要求に従うしかなかったが、熱斗の機転によって窮地を救われている。

『3』の決戦後、父親が自分から炎山を食事に招いており、『P.o.N』の頃には親子間の距離が少しは縮まっていた様子である。

熱斗の家に訪問した際に、火野ケンイチに利用された形で事件の片棒を担いでしまったということを熱斗から聞きそうになった時は、事情を察して「それ以上 喋るな」、「それ以上 喋るとオフィシャルとして貴様を逮捕しなくてはならん」と口止めした上で、「さっきの話は、聞かなかったことにしてやる」と告げて去るといった、前述の恩を返すと同時に今までと違った柔軟な態度を見せた。

また、世間では天才と称されることも多いが、実は努力家でもあり、荒駒虎吉の調査によると、1日10時間に及ぶ激しいトレーニングが強さの秘訣らしい(トラキチの証言)。むしろ、仮にも特別な訓練も受けてない一般のネットバトラーでありながら、炎山と対等な関係でいられる熱斗こそが天才と言え、虎吉にもそのことが指摘されている。

しかも、後付けの可能性から、虎吉は言及していないが、10時間オペレーショントレーニングにプラスしての小学生中に高卒認定カリキュラム(オペレーションに実務を含まなければありえない)修了させる怪物。ド○えもんの出木杉がかわいいレベル。

『4』以後では、熱斗とロックマンの二人を完全に信用するようになっており、『4』ではダークチップの使用で暴走したブルースを探すためにロックマンをナビゲートし、さらには結局プレイヤーがバトルするのだがロックマンのオペレートも行った。熱斗以外がロックマンをオペレートしたのはシナリオ上はここのみ。
『5』ブルース版では熱斗をチームのオペレーターに抜擢する。熱斗がロックマンを失った際にはブルースを一時的に貸し与えている。敵となったロックマンを躊躇して斬れず、結果ネビュラの援軍を許しエンドエリアの解放を困難にしてしまう失態を犯した際も「ロックマンを斬っていようが斬っていまいが、ネビュラの援軍はやってきていた」と、いつものように判断の甘さを責める事はなく、暗に責任を感じさせないようフォローしている。

ブルースのことも当初は単なるプログラムとしか思っていなかったようだが、後に認識を改め、オペレーターとしてブルースとの間に信頼関係が芽生えたようである。
(ブルースが闇に支配されかけた時は『自分の一番大切な物を守れずに何がエースネットバトラーだ』とまで言うようになったほど)

『6』ではボディーガードとしてケイン市長の元に潜入していた。
自分の正体を悟られないため、最初はブルース共々変装し(しかし此方は明らかにソードが見えているのですぐにブルースと推測できたプレイヤーも)、熱斗に対して『1』を彷彿とさせる素っ気ない態度で接していた。
しかし、物語の終盤で正体を現してキャプテン・クロヒゲ諸共ケイン市長を逮捕した。
初期の炎山みたいな嫌なライバルポジションが増えるのかと思ったら炎山本人だった

そもそも、才葉シティに引っ越してきて間もないはずの熱斗の名前を何故か知っている、審判の木に勝手に触って警備ロボットに囲まれた熱斗を一瞬で全台にプラグインして救出できるほどの凄腕、という時点で正体が炎山じゃないのか?と薄々感じれられた人もいたのかもしれない(他にも「フッ」など所々に正体が炎山であると示唆する台詞がある)。
変装中は「お前のナビは危険すぎる」「大人しく家に帰れ」「熱斗はあらゆる問題の元凶」等の嫌味を連発してくるが、この後検事が実はWWWの一員だと発覚して才葉シティの住民を全員有罪にしたり、ロックマンが暴走して民間人に危害を加えたり、救出に向かったリンクナビもあわやデリートの危機に晒されたりする等、後のストーリーを紐解いていくと実は嫌味などではなく今後起こる事への懸念を述べていた(=言い方がキツいだけで何ら間違った事は言っていなかった)だけな事が分かる。

後々明かされた事だが、熱斗にはWWWらの尾行がついていたらしく、これらの嫌味も遠回しに「お前は狙われている、むやみに動かず安全な所にいろ」という、正体を明かせないなりの優しさだったのかもしれない…
(潜入捜査である事を踏まえると「お前がいると邪魔だ」という解釈もできるが、『1』『2』でならともかく既に熱斗を友人・ライバルとして信頼しているこの段階では少し考えにくい解釈である。事実「敵を騙すにはまず味方から」「お前と親しげに話していたら市長に正体がバレてしまう」と熱斗にドライに当たっていた理由を明かしている)。

その後はブルースを操ってDr.ワイリーに捕まりそうだった熱斗を救出し、以後は最終決戦まで彼を補佐する。
炎山は既に高校卒業までのカリキュラムを全て修了させていたようで、エンディングではアメロッパの大学に留学することが決まっていた。*2

エピローグの20年後ではアメロッパでオフィシャルの長官を務めており、ニホンの科学省で熱斗らとの会議を控えている。
きっと今もなお熱斗とはライバルであり、友人でも有るのだろう。
それにしても(どう見積もっても)30代前半でオフィシャルの長官とは、異例すぎるほどのスピード出世である。

「卵の殻を被っている」と揶揄されるその特徴的な白髪は、スタッフによると染髪らしい。
この設定は元々は鷹岬諒先生の漫画版で出た話題で、『4』にて逆輸入される形になった。

アニメ版では、PETのCMにおいて「君のハートに、プラグイン!」というやや恥ずかしいキャッチフレーズを、彼自身が直接言う役を行っている。*3
さらに、潜入捜査の一環としてネットナビによる『大声コンテスト』に参加するためにアフロのかつら + サングラス姿(ブルースも変装)という、本編では考えられない様な姿を披露するなど、ネタ成分がかなり濃い目になっている(この時の変装は浮ついた気分の熱斗にネットバトルで灸を据える為にも用いられた)。

アドバンスドコレクション発売記念で書き下ろされた、『6』の20年後(つまりエンディング後に少しだけ語られたエピローグ時代)を描いた鷹岬版漫画にも登場。此方ではオフィシャルの長官ではなく「ネットバトラー協会の会長」としてネット犯罪最前線に立っている(職務から兼任している可能性も無きにしも非ず)。
秋原小学校の同窓会に特別ゲスト(作中でも語られているが、炎山は秋原小の卒業ではない)として誘われた際「行けたら行く」と断る時の常套句を使っていたが、終盤で実際に来た

【改造カード】

『5』『6』では改造カードの絵柄としても炎山が登場している。
『5』では、なんと2種類の改造カードの絵柄として登場。1作品で複数の改造カードになっているのは彼とフォルテネビュラグレイぐらいのものである。
1つめは「炎山のカスタマイズ」。容量35MB。
適用するとバスターがソードに、B溜め撃ちがワイドソードに変化し、カスタム画面で選べるチップが1枚増える。
飛び道具を失う事になるため、チップとの組み合わせが通常のロックマン以上に重要になる改造カードだ。
2つめはアイテムカードの「炎山の切り札」。
読み込むとブルースのナビチップを全種類(通常、SP、DS)1枚ずつ手に入れることができる。ブルース版はもちろん、カーネル版で手っ取り早くブルースのチップを手に入れたい時にオススメだ。
『6』ではアイテムカード「炎山の任務」に描かれている。
読み込むと前作の「炎山の切り札」のように、ブルースのナビチップを全種類(通常、EX、SP)1枚ずつ手に入れることができる。
もしうっかり詰みポイントに引っかかってしまった場合、これを使うことで切り抜けることが可能なので覚えておこう。炎山の切り札ならぬプレイヤーの切り札といったところか

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最終更新:2024年03月23日 08:51

*1 この当時、つまり『2』の時点では「色んな意味でな」の発言通り、メイルに対しての恋愛でのライバル意識もあったらしいが、『3』以降ではなかったことにされている。アニメ版でも、初期ではメイルのことは「君」と、上の立場からエスコートするような感じで呼んでいたが、AXESS以降、特にBeastで2人きりの行動中には「桜井」(二人称も「お前」に変化)と、対等な立場のうえで呼ぶようになっていた。

*2 普通の通学では任務で支障をきたすと思われるため、高卒カリキュラム相当の家庭教師や個別指導教師を雇ったり、eラーニングみたいな遠隔通信教育を任務や移動の合間に済ませたのが自然か。熱斗やメイルと同世代の友情を育んだ上で再度別れて1人アメロッパの大学行きでも寂しがらないのも彼の強さか。

*3 これに対して熱斗は(CM映像の炎山に対してだが)「あの炎山がwww似合わねーwww」と、指をさして笑っていた。ちなみにロックマンも「笑っちゃ悪い」と言いつつ爆笑している。(ただ、熱斗とロックマンも『ロックマンエグゼAxess』では、次回予告の後に毎回「キミもこのチャンネルに!」「アクセス!」と、似たようなキャッチフレーズを二人で言っている)。