永琳×ゆっくり系24 ゆっくりアリス最後の日

「冷静な子たちのお部屋」と可愛らしい文字で書かれた部屋に
八意永琳は入っていく

ここはゆっくりアリスたちの性欲の減退を試みる施設
野生のゆっくりアリスが飼いゆっくりをレイプする事件が多発する事を受けて
永琳は薬物散布による野良ゆっくりアリスへの性欲減退処置を提案。
それは妖怪からも、人里からも、承認を受け、これはそのための実験である。
妖怪や人間の中にはあんなもの皆殺しにしてしまえば良いと毒薬の散布を支持する者もいたが、
それぞれの代表者によってどうにか説得されたらしい。
それほどに嫌悪感を覚えるのか、永琳は少し期待をしてしまう。

「・・・」
「あら、不愉快?」
「そんな顔してました?」
明らかに嫌悪と分かる表情を鈴仙は指摘され、思わず顔を逸らす。
今まで見ていた方向には三匹のゆっくりアリスによってレイプされるゆっくりまりさの姿があった。
「倫理観なんてどうでもいいわ。ここに入ってくるゆっくりは全員何らかの形で死ぬのよ。あのゆっくりアリスたちが憎くても何かしてやろう何て考えない事ね」
「は、はい」
「じゃ、はじめましょうか」


永琳は三匹のゆっくりアリスからゆっくりまりさを取り上げる。
「ゆ?なにするの?アリスのまりさをかえしてね」
「まだすっきりしたいんだから、なにするの?」
「ゆー!!アリスのまりさかえしてよ!!」
ゆっくりまりさは助かったと思った。このままお姉さんに抱きかかえられ、
元いた場所かもっと良い場所にいけるのだと勝手に思っていた。
しかし、ゆっくりまりさは返してと騒ぎゆっくりアリスの目の前で床に叩きつけられ殺された。
「ゆ!!なにするの?!べつのまりさをよういしてね!!」
「そうよ。アリスはすっきりしたいんだから」
「とかいはのアリスはすっきりしたいのよ!!」
三匹のゆっくりアリス達はそれまで好きだ愛していると言っていたゆっくりまりさに関して何ら触れず、
自分達がすっきりするため、別のゆっくりを要求した。
「この子達、自分が殺されるとは思わないのね」
そう小さな声で、永琳は鈴仙に伝える。
「たぶん、都会派の自分は殺されないとか思ってるんでしょ」
鈴仙はとても不愉快そうに答えた


「あら、ごめんなさい。あなた達のゆっくりまりさ、つい手が滑って落としちゃったわ。代わりを用意するから少し待ってくれるかしら」
「とかいはのアリスをまたせないでよ!」
「アリスはできるおいんなだからストレスがたまるのよ!」
「はやくすっきりさせなさいよ!!」
師匠に対して、ゆっくりは本当に命知らずというか身の程知らずというか
鈴仙は今までの不愉快な思いが消え、今はゆっくりアリスに対する同情の気持ちに変わっている。
「お詫びと言っては何だけど、私の作った栄養剤を飲んでみない?お肌がぷるぷるになって、元気も出るし、よりすっきりできるようになるわ」
「ゆ?とかいはのアリスにぴったりね!!」
「ゆっくりしてないでだしてね!!」
「おねーさん、アリスはとかいはだからおねーさんのことゆるしてあげるね」
永琳は三匹にそれぞれ薬の入った砂糖水を与える。その隙に鈴仙がヘアバンドに甲乙丙と書かれたタグをつける。


それからしばらく二人は部屋の隅でお茶をしながら様子を観察していた。
ゆっくりアリスはせっかく三匹いるというのに三匹で遊んだりせず、用意してあげた巣に引きこもり木や土で何か作って過ごしていた。
「同種間での性行為はしないんですね」
「元々、コミュニケーション能力が低い種だから、一方的な押し付けしかできない。同種だとそれがぶつかり合うから」
「・・・なんだか、自分勝手ですね」
「あら、珍しい。あなたがゆっきりをそんな風に言うなんて。でも、勘違いしちゃいけないわ」
永琳はカフェオレを一口飲むと話を続ける。
「私達から見ればアレは一方的な感情の押し付けしかできない不具合のある種族だけれど、アレらは自分に何ら問題があるとは思ってないのよ」
「それが自分勝手なんですよ」
「常識を考えなさい。アレと私たちの常識は違うのよ。この実験はアレの常識を捻じ曲げる行為。自分勝手なのは私達の方よ」
「・・・」
「それでも私は倫理観なんてどうでもいいのよ」
その後、他のケージと違って静かでいいわねと永琳はつけたし、クッキーに手を伸ばした。



~甲のゆっくりアリス~
「あら・・・」
「師匠、この子には何を入れたんですか?」
「甲にはただの性欲減退剤よ・・・。濃度は若干高かったけれど」
ゆっくりアリスは自殺していた。巣にしていた小屋の壁にカスタードクリームがへばりついている事から、
何度も壁に体当たりしたのだろうという事が分かる。
「性欲減退剤って、どういう効果が現れるんですか?」
「今回のは性欲を強く否定するのよ。性欲が高まるとストレスを感じるようにしたものなんだけど」
そんな事を言いながら二人は監視カメラの映像を再生する。

『すっきりしたくなちゃった・・・ゆゆ!!』
「ああ、これよ。身体的な負荷ではなく、精神的な負荷にしたのがこの薬の良い所なんだけど」
『すっきりしたく・・・ううん、とかいはのアリスはすっきししないとストレスが、ゆぅ!!』
すっきりしたいと思う度にゆっくりアリスの体は痙攣する。
「効果がありすぎなんじゃないですか?」
「ゆっくりまりさで実験した時には同じ濃度で痙攣するなんて事はなかったわ」
『すっきりしたいのに、ゆぎぃ!!すっきりしたくない!!』
狂ったように小屋の中を転げまわるゆっくりアリス。
「性欲が強すぎるのかしら、それを押さえつけるために薬の効果が強く出てるのね。ふむ・・・」
『ずっぎりじだい!!ずっぎりじだぐない!!』
ゆっくりアリスが小屋の中を駆け回ると、永琳はぷっと思わず吹き出す。
「こんなに効果があるなら別の用途に使えそうね」
『ゆぎぃ、いやぁ!!なにごれ、ぎもぢわるい!!ずっぎりずっぎり!!』
そう言ってゆくりアリスは壁に何度も衝突する。
何度もカスタードクリームを吐き出し、しばらくすると動かなくなった。
「ああ、残念。一番シンプルで簡単だと思ったのに」
あまり残念そうな感じもなく永琳は監視カメラの映像を止める。



~乙のゆっくりアリス~
「あれ、巣にいませんよ」
「うーん、一匹ずつ観測員をつけた方が良かったわね」
永琳は今度は残念そうに言い、監視カメラの映像を再生する。
「この子には何を与えたんですか?」
「少しでもすっきりしたくなると、ある特定の記憶を繰り返し再生する薬」
「ど、どんな記憶ですか?」
「ゆっくりまりさが黒ずんで死ぬ所」
鈴仙は言葉を失う。
「さ、見るわよ」
再生機にゆっくりアリスの姿が映し出される。
『ゆー、すっきりしたい・・・ゆ?』
あたりをゆっくりアリスはキョロキョロ見渡す。
『まりさ?ゆ?・・・いないよね。まりさのことかんがえたらすっきりしたく、なちゃ・・・ゆ?』
「あら、あまり効果は無いのかしら?」
「だってほら、ゆっくりアリスって相手が死んでも関係ないって感じですから」
永琳は失敗かしらと呟くが、次第にゆっくりアリスに変化が出てくる。
『まりさ・・・しんじゃった?アリスのまりさが』
「ふむ、いつも発情と同時に性行為を行うから、もしかすると他者の死を見直すのはこれが初めてなのかもしれない」
「意外に繊細なんでしょうか」
「つまり、ゆっくりの死に対する悲しみがあるって事?」
『すっきりしたら・・・まりさが、まりさ!!』
ゆっくりアリスが泣き出す、自分の強姦でゆっくりまりさが死んでしまった事を思い出し。
『・・・ゆ!まりさごめんなざい』『・・・ゆ?!まりざもうゆるじで!!』『・・・ゆひぃ!!まりざ、おねがいもうゆるじでよ!!』
すっきりしたいと思う度に自分が殺したゆっくりまりさの事が思い浮かぶ。
「あー、これは結構・・・いいかも」
『ゆ!!まりさ、こないで。まりざ、ごないで!!』
そう言ってゆっくりアリスは巣を飛び出す。あとはずっと、誰もいなくなった巣が映っているだけだった。
その後でしばらく巣の周辺を探すと池にヘアバンドが浮いていた。そのヘアバンドには乙のタグがついていた。



~丙のゆっくりアリス~
「おーい、大丈夫?」
「ゆっくりしていってね」
「あ、師匠、この子はげん・・・あれ?」
ゆっくりアリスは笑顔だった。笑顔なのだが顔を真っ赤にし汗をダラダラかいていた。
「あの師匠、これは?」
「いくら、ゆっくりアリスでも高熱を出していれば強姦はできないと思って試しに作ってみたんだけど」
鈴仙がゆっくりアリスの頬に触れてみる。
「うわ、凄い熱さじゃないですか」
「やめで、おねえざん、ほっぺがいだいよ!!」
「あ、ごめんなさい・・・師匠、熱のせいですか?」
「それはオピオイド拮抗薬よ。痛覚を高めてあるの。これなら強姦もできないでしょ?」
鈴仙はゆっくりアリスに同情した。
「頬に何かが触れれば激痛が走るはずよ。ああ、勿論飛び跳ねる事も無理ね。這いずり回る事なら、できるかしら?」
そう言って、ゆっくりアリスの少し前辺りに飴玉を置く。
「おねーさん、アリスはびょうきなんだよ。こっちまでもってきてね」
「嫌よ。でも、この飴を食べたら楽になるわ。ほら、頑張って食べなさい」
ずりずりと這い蹲ってゆっくりアリスは進む。その度に身体中に激痛が走る。
「あの、師匠。何でこの子、こんなに痛がってるのに笑顔なんですか?」
「例えば、私が何かを食べて凄く苦しそうな顔をしたとするわ。あなた同じものを食べる気になる?」
「いいえ・・・」
「だから、笑顔のまま顔を硬直させてあるのよ。この技術が一番難しかったんだから」
永琳は楽しそうに飴玉をゆっくりアリスから遠ざける。
「どうじでぞんなごどずるの!!」
「叫ぶ事すら苦痛なはずよ。さ、もう少し頑張って」
「ゆぎぃ!!・・・ゆぎぃ!!」
唸り声と叫び声を挙げながらゆっくりアリスは進む。
目は真っ赤になり、涙を浮かべているが、飴玉を一心不乱に見つめている。
ようやく、辿り着き、舌を伸ばす。これで楽になれる。慌てて飴玉を口に運ぶ。
「よくできました」
おめでとー、そう言って永琳は拍手をする。
全身の痛みがなくなっていくのが分かった。熱も下がっていく、
ゆっくりアリスは楽になった。つまり死亡したのだ。



実験の結果を元に人や妖怪の間で話し合いが持たれ丙の薬が採用される事になった。
最後まで他のゆっくりに害がないのか聞いていた人間もどうにか納得してくれ、薬品の入った飴玉の散布が行われた。
3ヶ月もすると、ゆっくりアリスを見かける事はめっきり減り、
人間達が飴玉の散布をやめる頃にはゆっくりアリスは絶滅危惧種に指定されるほど数を減らしていた。
ある日、買い物の帰りに鈴仙はゆっくりアリスを見かける。
酷く衰弱してはいるが、顔立ちの良いゆっくりの中でも美形なゆっくろアリスだった。
そこへゆっくりまりさがやってきて、「アリス、かわいいね。まりさとすっきりしない?」と声をかけた。
ゆっくりアリスは酷く怯え、森の中に逃げ込む。
その表情はとても笑顔で、まるで私を捕まえてと逃げる女の子のようだった。
現にゆっくりまりさは「おいかけっこだね。ゆっくりつかまえるね!!」とゆっくりアリスを追いかけた。
鈴仙は二匹を追いかけてみる。茂みの中でゆっくりアリスはゆっくりまりさに捕まっていた。
頬ずりをされ、ゆっくりまりさはとても気持ち良さそうにしている。
ゆっくりアリスはと言うと涙を流し、やめてと訴えていた。
「ゆ?アリスもうこんなにほおをあつくして」「なくほどうれしいんだね」「アリスはつんでれだね」
勝手な事を言うゆっくりまりさを鈴仙は思いっきり蹴り上げた。
かつて実験室で見た。ゆっくりアリスへの嫌悪感と同じものが胸の中でこみ上げてきた。






~あとがき~
ゆっくりアリスに腹が立ったんで、
できれば、しばらく殺し続けます。
by118

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最終更新:2008年09月27日 13:42
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