ゆっくりいじめ系1790 あるクリスマスの出来事とオマケ

※ペットの飼い方なんて、人それぞれです
※ぬるいじめ注意




俺は一匹のゆっくりまりさをペットとして飼っている。
ゆっくり愛で派の人や他の動物をペットとして飼っている人からすれば俺の飼い方はいささか乱暴のようだが、ペットの飼い方なんて人それぞれであろう。
それでもペットとして正しい飼い方に外れていると言うのであれば、飼育と言い直しても良い。俺はそれで構わない。
まりさはこれまで健康で元気良く育っている。トラウマが二つか三つか四つ程出来てはいるが、そんなもの普通に生きてても起こりうることだ。

まりさとの出会いなんて、大したことはない。
まりさがまだ子ゆっくりの頃、公園の近くの道にある標識の下で震えてうずくまっていた所を拾ったのだ。
それから今日まで、一人と一匹でそれなりに仲良く暮らしている。

そして、十二月上旬の頃。まりさが唐突にこんな事を言ってきた。

「おにーさん、まりさにもサンタさんくるかな?」

サンタ、とな?

「どうした、急に」
「まりさもサンタさんから、ゆっくりしたプレゼントほしいよ!」

どこでサンタなんて知ったのやら。いつも一緒に見ているテレビからだろうか。
俺は流し見することが多いが、まりさはわりとしっかり見ているから、俺が気付かないうちに知ったのだろう。
それにしても、サンタか。やっぱりゆっくりは成体でも子供っぽいな。それがゆっくりの魅力の一つなのだろうが。

「どうかなぁ、まりさ悪い子だからサンタさん来ないかもなぁ〜」
「ゆゆっ!? まりさとってもゆっくりしてるよ!」

俺の発言に憤慨したのか驚愕したのか、頬をプクッと膨らませてまりさが跳ねて抗議する。

「まりさ、サンタさんは良い子の所にしか来ないんだよ?」
「まりさはとってもゆっくりしたいいこだよ!」
「そうかな? 良い子はピーマンは残さないだよ」
「ゆゆっ!?」

まりさはびっくりー、と言った顔でさっきまで自分が食事していた皿を見る。
ゆっくりは総じて野菜は何でも食べる雑食だが、うちのまりさは食生活を少し贅沢にさせてしまったせいか、普通の子供のようにピーマンや人参等を嫌うようになってしまった。
だから時折、夕食のピーマンやらブロッコリー等を残すことがある。
その事を聞いた友人は『ゆっくりの分際でなんだそれは! そんなゆっくり、修正してやる!』と何処からか金槌を取り出し始めたので慌てて止めた。

「まっ、まりさはいいこだよ! ぴーまんさんもゆっくりたべるよっ!」

するとまりさは慌てて残した野菜をガツガツと食べ始めた。決して好きで食べているという顔ではないが。
驚くべき速度で残した野菜を食べ終えたまりさは口元に食べかすをつけた顔を誇らしげにして、

「ゆっ、おにーさん、ぜんぶたべたよっ! まりさはとってもゆっくりしたいいこだよっ!」

胸を張ってそう言った。
…………ふむ。

「でもなぁ、まりさはまだ良いこじゃないなぁ。良い子は口元がそんなに汚くないもん」
「ゆゆっ!? ゆっくりきれいにするよ!」

俺の言った言葉に即座にまりさは反応した。
ティッシュを口でとって机に敷くとそこに口元をゴシゴシと擦りつけて口元を掃除する。

「どう? とってもゆっくりしてるよ!」

口元を綺麗にし終えたまりさはまたも誇らしげな顔で自慢そうに胸を張った。
それを見て思う。これは面白い事が出来そうだ、と。








それからクリスマスまでの間、まりさは『良い子』、ゆっくり風に言えば『ゆっくりした子』に必死であろうとした。
言い方を変えれば俺の言う事を素直に聞くようになっただろうか。

「まりさ、良い子は遊んだオモチャはちゃんと片付けるんだよ」
「ゆゆっ! ゆっくりかたづけるよ!」

ゴムボールやゆっくりまりさ用箒(玩具)等がゆっくり用おもちゃ箱から出しっぱなしになっていても、まりさは以前と違って一言で片付けるようになった。
俺の一言でせっせと片づけを始めるまりさは割かし可愛く思えた。

「まりさ、良い子はご飯を辺りに撒き散らさないんだよ」
「ゆっくりきれいにたべるよ!」

皿に食べかすを撒き散らしても、一言で粗相を正すようになった。

「まりさ、良い子はテレビの前に陣取らないんだよ」
「ゆっくりどくよ!」

まりさの頭でテレビが見えない時でも一言で退くようになった。

「まりさ、良い子は新聞を取ってくるんだよ」
「ゆっくりとってくるよ!」
毎朝新聞をとってくるのを渋っていたが、一言で取ってくるようになった。

「まりさ、良い子はみかんを取ってくるんだよ」
「ゆっくりとってくるからおにーさんはまっててね!」

一言でパシリもするようになった。

「くらえみかんエキス! 良い子は我慢するんだぞ!」
「ゆびっ! おべべがいだいよっ! でもゆっぐりがまんずるよっ!」

「まりさ、良い子は足を舐めるんだよ」
「ゆっくりなめるよ!」
「気持ち悪い! 良い子は舐めるな!」
「ぞんなぁぁぁぁぁぁ!!」

「まりさ、良い子は家の中では帽子を脱ぐんだよ」
「ゆゆっ!? おぼうしとったらゆっくりできないよっ!」
「サンタさん来ないよ?」
「ゆっぐぢでぎないよ゛ぉぉぉぉぉぉ!!!」

まぁ、そんなこんなで。
それなりに過ごしやすい十二月も過ぎ去ってクリスマス・イブの夜。
まりさはなんだかそわそわしているようで、夜になってもベッド(猫用のものに毛布を敷いた物)で眠ろうとしない。
ベッドの脇に置いてある大きな赤い靴下(この日のために買ってくれと催促された)をチラチラとうかがっている。
サンタが待ち遠しいようだ。

「まりさ、早く寝ないとサンタさん来ないぞ」
「ゆゆっ! おにーさん、サンタさんくるかな?」
「あぁ、ゆっくり寝てればその間にサンタさんは来るよ」
「ゆゆ〜、ゆっくり寝るね!」

サンタを武器に説得すること十五分、ようやく寝入ってくれた。
眠気はあったようなので、目を瞑って三分もしないうちにゆー、ゆーと寝息をたてはじめた。

さて、と。まりさに猫騙しをかけてみて、ちゃんと寝ていることを確認すると俺は隣の部屋にクリスマスプレゼントを取りに戻った。
俺はちゃんと、まりさにプレゼントを用意していたのだ。

イブの一週間程前に、

「まりさ、サンタさんにどんなプレゼントが欲しいか手紙を書きな。俺がサンタさんに届けてやるから」
「ゆゆっ? おにーさんありがとう! まりさゆっくりかくね!」

ゆっくりには文字の概念は無いが、教えてやればある程度の読み書きは出来るようになる。
俺のまりさは平仮名の読み書きは教えている。もっとも、書く場合は口に鉛筆をくわえるためどうしても荒い字になってしまうが。

「ゆっくりみないでね!」

とまりさには言われたが、読まないことにはプレゼントを用意しようがない。
まりさの書いた手紙には、三十分程解読に時間を要する文字で『ゆっくりとした赤ちゃんが欲しい』と書いてあった。

成る程、子供か。
まりさは独り身だ。拾った時に聞いた話では家族は不幸な出来事により皆失ってしまったらしいし、俺と過ごすようになってからも家族はいなかった。
幼い頃に家族を失った身としては、家族に対する執着は強いのだろう。

ならば、プレゼントはあれしかあるまい。










翌朝。二十五日、クリスマスの朝。


「ゆっくりしていってね!!」

いつもよりも三十分早い時間に、まりさは元気良く目覚めた。やはりサンタからのプレゼントが楽しみなようだ。
まりさは寝起きで早速枕もとの赤い靴下を見やる。
そこには、まりさの期待通りにこんもりと膨らんだ、サンタ(俺)からのプレゼントが入った赤い靴下があった。

「ゆゆ〜♪ サンタさんからのプレゼントだよ!」
「まりさ、開けてみろ」
「ゆっくりあけるよ!」

しゅるり、と口を封じていた紐の一端を口にくわえて引っ張るまりさ。紐が解け、赤い靴下の口が開かれる。
まりさはわくわく、と自分で口にしながら靴下の中を覗きこんだ。
そこにあったのは、サンタ(俺)からのプレゼントとは。

「ゆほぉぉぉぉぉぉぉぉ!!! ばりざぁぁぁぁぁぁ!!! すっぎりじましょぉぉぉぉぉ!!!」

まぁ、クリスマスゆっくりネタに定番のレイパーありすだった。
相談した友人曰く、子供を欲しがるゆっくりにプレゼントする鉄板らしい。

「ゆ゛ぅぅぅぅぅぅ!? どぼじでありずなの゛ぉぉぉぉぉぉ!!」

まりさはレイパーありすから逃れようと体の向きを変えるが、レイパーありすに比べれば格段に遅い。
あっという間にレイパーありすにのしかかられた。

「ばりざのおはだ、とってももっちりしててどがいはよ゛ぉぉぉぉぉ!!」
「いやぢゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! ありずどすっぎりじだぐない゛ぃぃぃぃぃ!!!」
「すっぎりじまじょうね゛ぇぇぇぇぇぇ!!」
「ぎもぢばるいよ゛ぉぉぉぉぉぉ!!!」

なんでもレイパー時のありすは普通のゆっくりよりも運動能力がトランザム並にパワーアップするらしく、まりさでは太刀打ちできていない。
ありすは嫌がるまりさに頬を押し付けて、高速で体を振動させている。
まりさはありすの下で涙を流しながら身を捩るが、まるで効いていない。
五分後。

「すっきりー!!」
「ゆ゛っ……すっぎりー……」

交尾は終わり、まりさの頭からしゅるしゅると茎が伸び始めた。ゆっくりの植物型にんっしんっ! だ。
茎には実が七個ほどある。
なんと驚くべきことに、全部ありす種である。メンデルの嘘つき。

「ばっ、ばりざぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! もっどずっぎりじまじょぉぉぉぉぉ!!」

と、危ない。
絶頂したばかりのありすが再びまりさに襲い掛かろうとしていたので、慌てて蹴り飛ばす。

「ゆぶっ!?」

そのまま半ば殺すつもりで蹴り飛ばし続け、隣の部屋に押し込む。
そこでとある処理をして

「ゆびゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! じんじゃう゛っ! ありずじんじゃうぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」

再びまりさの居る部屋へと戻る。
まりさはは目に涙を溜めて自分の頭上を見やっている。
そこには安らかな顔で産まれる時を待っている赤ちゃんありすの実が七つある。

「よぉ、まりさ。サンタさんからのプレゼントはどうだった?」

俺がそう聞くと、まりさはクシャリと顔を歪ませ、珠のような雫を目からボロボロと零しながら言った。

「ゆぐっ、えぐっ゛、ばりざは……ばりざは、ばりざのあがぢゃんがほじがっだのに゛ぃ……」

しゃくり上げるように言ったまりさの言葉は意味不明だった。
ちゃんとまりさの赤ちゃんだろうに。
泣きながら自分の頭上を見やるまりさの顔には、悲しみの他に憎しみも込められていた。
そこに嫌な物を感じ取った俺は、釘を刺しておく。

「まりさ。俺は人からのプレゼントや自分の子供を大事にしないヤツは嫌いだからな。一匹でも殺したら、お前捨てるから」
「ゆ゛っ!?」

この時見せたまりさの絶望に染まった顔だけで、ご飯五杯はいけるなと思った、クリスマスの朝。













オマケという名の蛇足

※ここから先は、ゆっくりいじめ系1492 都会派ありすの憂鬱
ゆっくりいじめ系1500 都会派ありす、の飼い主の暴走
ゆっくりいじめ系1512 都会派ありすの溜息
ゆっくりいじめ系1535 都会派ありすの消失_01
ゆっくりいじめ系1536 都会派ありすの消失_02
を見ていないと十全に内容を理解できないです。

※ぺに設定ありです










男が用意したレイパーありすは、元々友人から譲り受けたものだった。
その友人はゆっくりの体の構造に興味を持っているらしく、様々な実験をゆっくりに行なっていた。
ありすも例外では無かった。

とある台風の日の翌日、山の麓で濡れ雑巾になっているありすを拾った友人は、ありすが去勢されていることを知るとありすを『ぺにぺに再生治療』の実験体にすることにした。

一度ぺにぺにを潰され去勢したゆっくりを、再度ぺにぺにを作って繁殖を行なえるようにする。
友人のその実験は数ヶ月にも及んだ。ただ突起をくっつけるだけでは繁殖は出来ないからだ。
試行錯誤の末、拾ったありすに新たなぺにぺにを取り付けることには成功した。

成功はしたのだが、その代償なのか常時レイパーモードという完全なるレイパーありすになってしまった。
友人からしてみれば半分成功半分失敗の結果だ。実験の経過や結果は既にまとめてあるので、レイパーありすが不要になった友人は困惑した。
そこで丁度舞い込んできたゆっくりへのクリスマスプレゼントの相談。
友人はこれ幸いとレイパーありすを男に押し付けた。好きにしてくれと。

そして友人からまりさを飼う男の手に渡ったありすは、しばらく透明な箱に監禁されてクリスマス・イブの夜に赤い靴下に押し込まれた。
それまで杜撰な扱いを受けたありすは欲求不満だった。再生治療を受ける前の正気など欠片も持ち合わせてはいない。

そうして視界が開け、最初に飛び込んできたゆっくりであるまりさに欲望をぶつけた。
一度すっきりし、それでも足りないと再度欲望をぶつけようとした瞬間、逆に人間から暴力をぶつけられた。

顔が陥没し、痛みで一瞬欲望が折れかかるも改造レイパーの性欲で立ち直る。
だがその瞬間にまた蹴られ、蹴られ蹴られて蹴り続けられて、またもや透明な箱に押し込められた。

「ゆびっ! なにずるのよ゛っ! ありずのすっぎりざぜるのよっ!」

ありすは毅然と男に抗議するが、男は聞く耳持っていなかった。
ありすを押し込めた透明な箱に可燃性の油を注ぎ込むと、火をつけたマッチを放り込んですぐさま透明な箱の蓋を閉じた。
一瞬で燃え上がった炎は、ありすの全身を包み込んだ。

「ゆびぎゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」

ありすを襲う熱さ。痛さ。苦しみ。
性欲など圧倒的に飲み込むその熱波は、閉塞された透明な箱の中で荒れ狂う。
それは、ありすに正気を取り戻させるのに充分だった。

「ゆびゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! じんじゃう゛っ! ありずじんじゃうぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」

全身を包み込み炎は、ありすの髪を、底部を、皮を焼き焦がす。
そして、ぺにぺにもあっという間に炭と化した。
それにより、ありすはレイパーモードから解放されて本来の正気と記憶を取り戻した。

死んでも産んでくれた親まりさ。
かつて一緒に暮らしていた、優しい女性。
初めての友達であるれいむ。
家出した自分と仲良くしてくれたれいむとまりさ。
独りぼっちの時にやってきた台風。
台風の次の日からの毎日襲い掛かってきた痛みだけの日々。
そして、先ほど自分が行なった強姦行為。

「ゆぶぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! だづげで、おねぇざんだづげでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」

ありすは、全身を焼く炎に負けない大声を張り上げた。
だが、届くわけが無い。
ありすはこのまま死ぬのかと思った。このまま炎に焼かれて死ぬのかと。

だが、そうはならなかった。
ありすが閉じ込められた透明な箱は、防水防火気密性に優れており炎によっても焼けず溶けず。
そして狭い箱の中の酸素を使いつくして火は弱まっていった。
やがてチロチロと下火になって完全に鎮火した。ゆっくりには酸欠の心配は無い。

火が消えた後に残ったのは、レイパーモードではなく、かつて幸せを願ったただのありすが残った。
全身がカチカチの焼け焦げた、黒い焦げ饅頭。表面だけを焼かれたため、命に別状は無く生き延びてしまったゆっくり。
動くことも喋ることも食べることも出来ないが、見ることと聞くことは出来るという状態。

「ゆ゛ぁ……ゆあ゛ぁ……」

僅かに呻くことしか出来ず、焼け焦げて潰れかけている瞼から、一滴の涙が零れた。
そのまま男はありすの前に現れなかった。ありすの存在を忘れているのかもしれない。または死んだものと思っているかもしれない。
痛みと熱さに苦しんだありすは、翌日に聞いてしまった。

「みゃみゃ〜♪」

自分の、子の声を。
隣の部屋から聞こえてくるのは、ありす種の声。生まれたばかりの赤ゆっくりの声だ。
隣の部屋では、自分がまりさに孕ませた子供がいる。

どんな経緯であれ、自分が心の底から渇望した自分の子供がいる。家族がいる。
だが、ありすはそれを手に入れることは出来ない。かつてあれ程望んだ子供からの声は、自分ではないまりさに向けられている。
ありすは何も出来ないまま、暗い部屋の片隅で、透明な箱の中、黒焦げ饅頭としてホロリと涙を流した。

ありすにクリスマスプレゼントは、無かった。






若干つづく





あとがきのようなもの

ぬるいじめって初めてで、てこずりました



byキノコ馬

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最終更新:2022年01月31日 03:29
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