ゆっくりいじめ系2118 裏・都会派てんこ

「都会派きめぇ丸」の続編です。
※ゆっくりが電化製品を使います。家電の説明や描写は前回の作品にあるのでまずそちらをご覧ください。
※胴付きがでます
※ゆっくりてんこがブロント語を喋ります。これで勝つる。

てんこは週末、お姉さんに買って貰ったデジカメを持って朝早くから出掛けた。

お姉さんのマンションはゆっくり同居可能のマンションで屋上には緑の多い公園があるが、
きめぇ丸もてんこも、お姉さんから貰ったアイテムを実際に街に出て使う方が楽しいようで、あまりその公園を利用する事は少ない。
お姉さんやきめぇ丸がまだ寝ている中、てんこはむくりとベッドから起きだし、タンスの下の段から自分の服を出し、ソファーに掛ける。
アルミラックの低い棚に置いてあるきめぇ丸とてんこ用の小さな冷蔵庫から今日食べたい物を選ぶ。
チューブで飲むタイプのゼリーが最近のてんこのお気に入りだ。これならきめぇ丸のようにボタボタと食事を零す事が無く、
お姉さんにも迷惑をかけない。味もピーチ味で気に入っている。てんこの朝は大体これを二本飲んで始まる。
てんこは自分達用のテレビのリモコンを取り、電源を付け、まず音量を下げる。
ゆっくり用のリモコンは胴付きでなくても使えるように大きなボタンが特徴で、電源ボタン、チャンネル送りのボタン、あとは音量調節ボタンしかない。
とりあえず、にゅーすという番組を探す。詳しい事はよく分からないが、
このにゅーすの中でてんこの住んでる街にお日様のマークがあれば、お出かけができるからだ。

「今日の東方市は晴れ!!降水確率は0%です」
てんこは自分の住んでいる街の名前の所にお日様マークを確認する。
次に確認するのは数字だ。数字が大きいとそれだけゆっくりできない。
今回は0、つまりゆっくりできるということだ。
「てんこのきぶんを損ねないために、あざとい、さすがてんき、あざとい」
てんこはすぐに着替えを始める。お姉さんやきめぇ丸と色違いのパジャマを脱ぎ、ソファーにかけてあった普段着に着替える。
パジャマを洗濯籠に入れ、お姉さんに伝言を残す。
胴付きとは言えホワイトボードにペンを持って文字を書く事はできないので、単語の書いてあるマグネットを使い伝言を作る。
「あそび」「でかける」「ゆうがた」「もどる」「けいたい」「ポーチ」「もっていく」「てんこ」
部屋から自分のポーチと携帯電話を下げ、帽子をかぶる。そしてテレビの電源を消すと出発の準備ができた。

ドアはゆっくり用の小さなものがあり、ゆっくり用の携帯電話がカギになっている。
普通のゆっくりはどうするかというと、リボンやカチューシャ、帽子にICチップの入ったバッヂを付け、
それを読み取り機にかざすと鍵が開くようになっている。
空き巣などが入るのでは?と思われがちだが、マンジョンに入るには鍵で1階のオートロックの入り口も開ける必要があり、
そこには警備員の詰め所がある。ICチップ入りのバッヂや携帯電話を盗んで使うよりは窓から忍び込んだ方がよっぽど現実的だ。
まず、おかしいだろう。人間がゆっくりが使っているアイテムを使ってマンションに入ろうとするなんて。

ドアを開ける前に忘れ物がないか確認する。
ポーチの中にはデジカメ、ICレコーダー、ひそーのけんと呼んでいる野良ゆっくり用の特殊警棒、防犯ブザー。
「・・・」
てんこは引き返し、アルミラックからキャンディーを一袋、持ち出しポーチに詰める。
代わりに今日はひそーけんをポーチから出しておく。ふらんのれーばていんとチャンバラするわけじゃないんだから。
ドアを開け、てんこは朝早くから出掛けた。

マンションを出て、道の端を歩く。車が来たら危ない。
飼っているゆっくりを外に出す場合、まず交通ルールを徹底的に叩き込むのが飼い主の鉄則だ。
食事は何が良いかなんていうのは多少間違っていたりしても、問題はない。
スタイルなど気にしないのであれば、とにかく甘いものだけ食べさせて置けば良いのだから。
てんこはお姉さんから教えられた交通ルールをしっかり守る。
だいたい、大切にされているゆっくりほど飼い主と離れたくないからルールを守る傾向にある。

てんこはきめぇ丸がいつも写真撮影をしている路地裏にやってくる。
この辺りには野生のゆっくりがいる。きめぇ丸のやっている取材遊びができる。
てんこがトポトポ歩いていると、電信柱の影ですっきりをしているゆっくりまりさとゆっくりありすを見かける。

「んほぉおお、まりさぁ、まりさぁ!」
「ありすぅ~、すっきりぃ・・・すっきりぃ!!」
てんこは淡々とポーチからデジカメを取り出し、電源を入れ2匹にレンズを向ける。
2匹はどうやらてんこに気付いていない様子で・・・ピロリン、ピロリン、ピロリン。
てんこは無言でシャッターを切る。

「ゆ?ゆぅうう!!」
「まりさぁ、どうしたのぉ?もっとすっきりしよぉ~よ」
てんこに気付き頬ずりを止めたまりさをありすは焦らしだと思い頬ずりを強請る。
しかし、まりさは自分たちがカメラで撮影されているのを知ってそれどころではない。すぐにてんこに文句を言う。

「まりさたちのすっきりをじゃましないでね!!」
「ゆぅ?まりさぁ~、どうしたの?」
ありすがゆっくり目を開けると、そこにはカメラを構えたてんこの姿があった。ピロリン。
てんこはありすのとぼけた顔を撮影すると、デジカメをしまい、ICレコーダーを取り出し、録音ボタンを押す。
「おひさまが沈まぬ内からすっきりですか、淫乱、さすがありす、淫乱」
レコーダーにそう吹き込むと、次はレコーダーをまりさ達に向ける。
てんこはお姉さんやきめぇ丸のやっている取材を見よう見まねでやってみる。

すっきりを邪魔されたまりさは少し乱暴な言葉でてんこを威嚇する。
「まりさたちのじゃまをしないでね!ゆっくりできないの?!ゆっくりできないならどっかにいってね!!」
てんこはきめぇ丸がいつも『清く正しくきめぇ丸です』と自己紹介していたのを思い出す。
たぶん、このまりさは名乗らなかったから怒ってしまったんだ。とてんこは推測した。
「てんこだよ」
「だから、なに?まりさはゆっくりできないてんこにはどっかにいってほしいんだよ!!」
すっきりのチャンスを逃し、まりさはとても怒っている。
ありすはと言うと、すごすごとまりさの後ろに隠れ、様子を伺っている。
「・・・唐突に取材をおわらせようとする。汚い、さすがまりさ。汚い」
「じゃあ、あやまってね!!」
てんこに良い考えが浮かぶ、ポーチからキャンディーを二つ取り出し、まりさとありすにあげる。
「これで許す?」
「ゆっ・・・」
疑うような目でてんこを見るまりさ。
美味しくないものだと重われているのだと思い、てんこはキャンディーを一つ自分の口に入れる。
「口に広がるほーじゅんな甘さ、美味、さすがキャンディー。美味」
その言葉に食いついたのはまりさではなく、ありすだった。
ありすはまりさを押しのけると、てんこの前で上目遣いで挨拶する。
別にそのありすは野生で形も悪いし、顔も汚れている。さっきまですっきりの途中だったため、
頬はベタベタに濡れているのでより汚らしい。

てんこは取材で何を聞きたかったかというと、
『そんなのとすっきりして嬉しいか』をまりさに聞きたかったのだ。
しかし、まりさはてんこにありすが取られたと思い、また激怒する。
「ゆぎぃいいいい!!てんごぉ!!まりさのありすをよくもぉ!!!」
「そ、そうぞうを絶する勘違いがてんこを襲った!」
しかし、惚れた何とやらの弱みである。ありすにプイとそっぽを向かれると、まりさは目にいっぱいの涙を為ながらどこかに跳ねていった。

「あなたとかいはのてんこなのね。ありすもとかいはだから、きがあいそうね」
てんこはこんな汚いゆっくりでも自分のようにデジカメなんかを持たせてもらっているのかな?と思いつつ、
取材対象のまりさがどこかにいってしまったので、このありすの都会派っぷりを取材する事にした。
「ありすは都会派?」
「そうだよ。ゆっへん、てんこもとかいはみたいだけど、
「それほどでもない」
「そうね。ありすにはおよばないわ。ゆっくりしょうじんしていってね!!」
これだけ自信があるのだ。きっとこのありすはとても都会派なゆっくりなんだとてんこは期待した。

「ゆぅ~、あのとかいはじゃないまりさのせいでよごれちゃったわ。エステにいくわ」
「おお、エステ?!都会派だ。さすがありす。都会派」
てんこの期待はより一層強まる。エステなんて3ヶ月に1度ぐらいしか連れて行ってもらえないのに。
自分の気が向いたときに行けるなんて、とてもゴージャスなありすだ。

ありすの後ろをトポトポとついて行く。一向に路地裏から抜ける気配がない。
こんな所にエステなんてあるのだろうか、てんこの行くエステは駅前のビルの5階にあるが、
ありすは寂れた神社の中に入っていく。
そこにはゆっくりれいむが何匹かいて、大きな声で「エステにようこそ、ゆっくりしていってね!」と迎えてくれた。
「れいむのエステ?」
「そうよ。てんこはエステにきたことがないの?!」
「このエステははじめて・・・」
そんな会話をしていると店主らしきれいむがありすに注文を聞きにやってくる。
「ありす、きょうはどうするの?」
「ぜんしんをゆっくりあらってね!」
「そっちのてんこは?」
ここがどういったエステなのかよく分からないてんこは見学だけと、エステを断った。
ここなら場所も覚えられるので、もし良いエステだったら後で来ようと思った。不安は自分の手持ちのお金で払えるかどうかだが、

そうこうしている内に、ありすへのエステが始まる。
ボロ雑巾に神社の手洗い場からこぼれて来る水をかける。それでありすの身体を満遍なく濡らし、
れいむ達が舌で一斉にありすの汚れを舐め取ってはペッと吐き出す。
てんこは言葉をなくす。心の底から汚いと思っているからだ。それを表現する言葉が中々出てこない。
髪も同じように洗われていく。カチューシャを外し、それに水をかけ、あとはブンブン振り回す。
こんな適当なエステがあるのだろうか、いや、こんなものがエステなはずがない。
仮にエステだとしても、エステという名の・・・なんだろう、これは。

「て、てんこの驚きが有頂天・・・」
やっと出てきた言葉がそれだった。

すっかり綺麗になったらしいありすはてんこの所に戻ってくる。
れいむは葉っぱを2枚持ってきて、「じかいのサービスけんだよ。またきてね!」と笑顔で接客してくれた。
ありすに「てんこ、ありすのぶんももらっていっていいよ!」と言われ、てんこはいらないけど仕方なく葉っぱを2枚ポーチに入れた。
神社から出て、ありすの後ろをついて行く。振り返ってもれいむはいない。
てんこはこっそり葉っぱをポーチから出し、茂みの中に捨てる。大事なデジカメやキャンディーが汚れると困るからだ。

「おなかすいたわね。ゆっくりできないわ」
ありすはキョロキョロ辺りを見回す。空き地の一角に花が咲いていたので、ありすはそこまでピョンピョン跳ねていき、おもむろに花を食べようとする。
「あ、ありす、おなかがすいたならお店で食事にしませんか」
てんこはとりあえず、雑草を食うのは身体に良くないからありすの行動を止めようとそう提案する。
「ゆ?おみせ?いまいってもあのあおいバケツのなかにごはんはないよ!」
言っている意味が分からない。
「てんこはこのあたりでやっているお店を知っています」
「ゆぅ?てんこはつうなんだね。ありす、あさからバケツがいっぱいなおみせしらなかったよ!」
とりあえず、てんこはゆっくりだけで入れるお店に向かう。同伴可のお店は増えてきたが、ゆっくりだけでの来店に対応したお店はかなり少ない。
てんこは近所でやっているパン屋を目指す。そこはゆっくりだけで入店できる。
お店に入ろうとすると、ありすは凄い剣幕でてんこを引き止める。
「だ、だめだよ!!てんこ、そっちからはいっちゃ、ゆっくりできないよ!!」
「入り口はここですよ。どちかというと大正解」
店の前で立ち止まっていたてんこを見かけた店主が店から出てくる。
「おお、てんこちゃん、今日は一人なのかな?」
「いえ、ありすがいます」
「ほぉ、お友達かい。さ、入って」
てんこは店主に招かれ店に入っていく。ありすも不思議そうに店に入る。


てんこはゆっくり用の小さな椅子に座り、メニューを開く。
ありすはと言うと何をして良いのか分からず、辺りをキョロキョロしているだけだ。
「ありす、そこにいては邪魔に。椅子に座ってください」
ありすは何を理解したのか急にテーブルの方に飛び乗る。
てんこはビックリして、ありすに注意する。
「な、ありす、イスはそっちのです。これはテーブルです」
そう言われ、ありすは椅子の方に飛び移る。
「て、てんこの焦りが有頂天・・・」
てんこはそうため息をつくと、ありすにメニューを見せる。
ありすは雑草を食べようとするほどお腹が空いているのだ。きっとたくさん食べるに違いない。
でも、食べ過ぎてお金を使いすぎてはいけない。さっきもエステに行ってきっとたくさんお金を使ったはずだ。
ご飯ぐらいは自分が奢ってあげよう。てんこはそう思い「すきなのをいってください」と言う。

「ありすはあまあまがすきなんだよ!!」
「?」
てんこは首をかしげ、メニューを見直す。どこにも『あまあま』なんて商品はない。
「ありす、このメニューから選んでください」
「・・・ゆう?」
メロンパンだろうとクリームパンだろうと、野生のゆっくりにとってはあまあまに違いない。
「ありす、てんこに美味しいものを選ばせるのですね。試練、がんばれてんこ、試練」
そう言うと、呼び鈴を鳴らす。
店員が注文を聞きにやってくると、ありすはビックリしていた。
この店員はそんな驚かせるような勢いで来ただろうか?てんこはそう感じながらも注文する。
「メロンパン、あんパン、ドーナッツ、ピーチジュースとオレンジジュース」


しばらくして注文した品が運ばれてくる。
ありすの前にはあんパンとドーナッツ、オレンジジュースが運ばれてくる。
無論、ジュースは皿になんか入っているわけがない。長めのストローが付いてコップで出てくる。
「ゆ?おれんじじゅーすがのめないわ」
ありすは前のめりになり。どうにかコップの中に舌を入れようとする。
「ありす、ストローで吸うんです」
若干、てんこも疑いを持ち出す。このありす、本当に都会派なんだろうか、
「ちゅーう、ちゅーう、しあわせー」
段々怪しくなってくる。
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー」
「あ、ありす、別にそんな事を言わなくても。恥ずかしいので止めてください」
子どもじゃないのだから、食べる時に『むーしゃむーしゃ、幸せー』なんて。
「このあまあまおいしいね。とってもゆっくりできるよ。もっともってきてね!」
「ありす、まだ全部たべていません」
ありすは7割がた食い散らかして、次の商品を要求する。
てんこに注意されると渋々、残りの分を食べ始める。テーブルはてんこが目も当てられないぐらい汚れてしまっている。
「も、もうこのお店に来られない。てんこは深い悲しみに包まれた・・・」
おサイフ携帯でお会計を済ませる。店主にはもう本当に謝るしかなかった。

お店を出て、しばらく歩き、辺りに人間がいない事を確認するとありすはとんでもない事を言い出した。
「あのにんげんはてんこのどれいなんだね。とってもゆっくりできたよ」
「・・・あ、ありす?お、おじさんはてんこの奴隷じゃありませんよ。お店の人ですよ」
「ゆぅ?でも、ありすとてんこのかわいさにあまあまをたくさんくれたでしょ!!」

てんこはかなりイラッとした。
まず、叔父さんを奴隷なんて言った事、次にてんこがお金を払ったのに可愛さで貰えたと思っている事、
「ありす?ありすは実はノラですね?都会派ではないのですね?」
「ゆゆ?!ありすはとかいはだよ。バカなこといわないでね!!」
「じゃあ、何でお店でお金を払う事を知らないのです?てんこの疑問が有頂天!」
「おかね・・・?」
ありすは段々、声のトーンが下がってくる。
自分は都会派だ。都会派なはずだ。

「じゃあ、野良じゃない確定的に明らか証拠を見せてください」
「ゆ?ゆぅううう・・・て、てんここそ、いなかものののらゆっくりだよ」
「てんこが野良ではない証拠を見せればいいのですね。いいです」

ありすを引き連れ、駅前を歩く。すると、制服を着たおじさんが話しかけてくる。
「パトロールのものだけど、登録を確認させてもらえるかな」
そう言われるとてんこは携帯電話を差し出す。おサイフ携帯として使うようにおじさんの持っている読み取り機にかざすと。
「えーっと、はいはい、登録されてますね。お一人ですか?この辺は人通りも多いんで気を付けてくださいね」
次におじさんはすぐ後ろを跳ねていたありすに話しかける。
「はい、パトロールのものだけど、君も登録を確認させてもらえるかな」
「ゆ?」
「登録、バッヂか携帯か、ないの?」
「ありすはとかいはだよ!!」
「え、いや・・・そうじゃなくて、登録。わかるでしょ?参ったな、飼い主さんは?一緒じゃないの?」
「ありすはゆっくりできるありすだよ!!」
おじさんは困った表情をしながら無線機を取り出す。
「こちら警備84番、本部どうぞ。・・・登録の確認できないありす種1匹。・・・ええ、バッヂなども見当たりません」
「ありすはありすで!ゆっくりで!!とかいはなんだよ!!!」
「ありす、飼い主のお名前とか分かるかな?」
おじさんはありすの確認に尽力する。それもそのはずだ。ここで飼い主は見つからなかったり登録が確認されなければ、駆除の対象になる。
無線中に逃げてしまってくれれば、そんな事をしなくて済むのだが、ありすはありすで、てんこに野良じゃないと認めさせるために尽力する。

「はい84番。・・・はい、捕獲します。了解」
念のためおじさんはてんこに確認を取る。
「てんこさん、このありす、飼い主さんわからない?」
「路地裏からついてきたありすです。たぶん野良だと思います」
「そっかー、んー、仕方ない。ごめんね。時間とらせちゃって」
制服を着たおじさんはありすを捕まえると、人ごみの中に消えていった。

「やっぱり野良だった。汚い、さすがありす、汚い」
その時、てんこの携帯が鳴る。
液晶には『おねえさん』と表示される。
「はい、てんこです」
「あ、てんこー、今、どこ?」
「駅まえにいます。確定的に明らか」
「じゃ、帰りにあのパン屋さんでパン買ってきてくれない?今起きた所でもうお腹ぺこぺこ」
「いままでねていた?愚か、さすがおねえさん、愚か」
「なんとでも言えー。てんこの携帯にお金補充しておくから、きめぇ丸の分もお願いね」
そう言ってお姉さんは電話を切ってしまう。
やれやれ、てんこはそう思いながら、あのパン屋にまさかこんなに早く行くことになるとはと悔やんだ。




「ふーん、野良のゆっくりありすねぇ・・・きめぇ丸も気をつけなさいよ」
「おお、把握把握」
お姉さんときめぇ丸はパジャマのまま、てんこが買ってきたパンをぱくついている。
「ああ、てんこもきめぇ丸も来週、取材に行くから予定空けておいてねー」
「れみりゃもくる?」
てんこは服を着替えながらお姉さんに尋ねる。
「うん、来るわよ」
そう答えると、てんこもきめぇ丸嬉しそうに返す。
「れみりゃきた。これで勝つる!」
「おお、遊ぶ遊ぶ」

「あ、あんた達・・・取材だって」


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最終更新:2009年02月03日 10:27
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