ゆっくりいじめ系2549 ゆっくりと共存

どすまりさの話
ちょっと微妙ですが、一応一方的な暴力はあります







カーンカーンカーン


「…ああ、もうこんな時間か」

昼の鐘の音が辺りに響いてきたので俺は農作業をやめて腰を上げた。少し痛い。
だがこの時間になるといつもの恒例とも言うべき日課があるのだ。サボるわけにもいかんだろう

「時間だから行ってくるわ」
「おー、いってら」

近くの友人に出ることを伝えると俺は近くの川に行って泥を落とし、いろいろな荷物とごみ袋を持って森に入った。
目的地はどすまりさの集落である。







「おーい、いつものように来たぞ」
「ゆゆっ、おにいさんだ」
『ゆっくりしていってね!!』

群れのいるところに向かうと早速歓迎された。つっても歓迎される理由は単純だが

「おら、餌だ」
『ゆゆ~』

ごみ袋を逆さにして生ゴミを出すとあっという間に群がるゆっくりども。実に浅ましい
たぶんこいつらの頭の中だと俺は食べ物を持ってくるへんなやつだろう。実際は全然違うが

「あ、お兄さんいらっしゃい」

少し遅れてどすまりさがやってくる。こいつはゆっくりの中でもかなりまともだ
知的生物として対等に扱うことができる。他はただ本能のままに生きるねずみと大差ないと思う

「ああ、来たぞ。それじゃあ早速教えてもらおうか」
「ゆぅ、最近来たのは…」

俺がどすまりさの所に生ゴミを持ってくるのは伊達や酔狂なんかではもちろんない。
村に害をなすと思われるゆっくりをこのどすから聞いて駆除するためである





群れが近くに引っ越してきたのは去年ぐらいのことだ。
こいつらが近くの森に来たとき、人里ではどうするか話し合った。
ゆっくりの群れというのはかなり増長しやすい。そのため群れたまま里を襲うことがある
そうなると畑への被害はとんでもないことになるのだ。

最初は皆殺しにすべきという意見が圧倒的でそのまま実行されようとしたが、
森に来たときどすまりさがある提案をしてきた。
それは人里の頼みを聞くから自分達の群れだけは殺さないでほしいということである。
ゆっくりに頼むようなことはあるとも思えないが、
その自分の立場をわきまえた態度に里の人も関心したのでひとまず生かしたわけである。



そしてその後集まって話し合いが行われたとき、俺がふと思いついた意見が採用された。
それはこのどすまりさにほかの野生のゆっくりの情報を提供してもらうということ。
ゆっくりのことはゆっくりに聞くのが一番手っ取り早い。
できるかぎりあのどすが周囲のゆっくりを管理してくれればそれだけ畑への被害が減る。
後は群れとは関係ないゆっくりを情報を元に効率よく駆除すれば被害はほぼ皆無になる。

それらをこの群れのどすまりさに伝えたところ、このどすはあっさりと受け入れた。
こうして人里とゆっくりの群れの妙な共存が始まったのだった。
共存とはいうが殺さない代わりに他のゆっくりを探し出して差し出すから、実質群れが人里に従属しているというほうが正しい。
ゆっくり相手担当は発案者の俺。ついでに近くのゆっくりを駆除する役目もある。
きちんと働いた分村から給料が出るので心置きなく引き受けさせてもらった。



ちなみにうちの生ゴミを配るのはちょっとしたサービス。
これを配らないと他のゆっくりがさっさと出て行けコールを行うのだ。
群れのゆっくりを傷つけない約束があるので攻撃するわけにもいかないが、かなりうざい。
そのため生ゴミでひとまずどすまりさとの会話を邪魔させないようにするわけだ。
もともと捨てる物だったから有効活用といったところか。できることなら持ってきたくないのだが




「ほうほう、了解。早速駆除するからな」

ちなみに駆除した後畑に被害が出た場合。責任をとってこいつらから仲間を出してもらい、加工所に売り払う。
そのためその情報はかなり正確である。

「それとおにいさんにお願いがあるんだよ」
「あん?なんだ?」
「またうちの若いゆっくりに人間の強さを教えてほしいんだよ」

その言葉に思わずため息がでる。

「…またか」
「ごめんなさい」
「いや、お前が謝ることじゃねぇけどな。なんでゆっくりは自分が一番と思うんだろうな」
「ゆぅ…」

まりさにも分からないといった感じでどすまりさがため息をついた。







しばらくたって平原。ここに群れの全てのゆっくりが集まっていた。

「げっへっへ、きょうはまりさたちがにんげんをたおすきねんすべきひなんだぜ」
「れいむたちはまりさたちのかっこいいすがたをみてるんだぜ!!」
「にんげんなんてひとひねりだぜ!!」

誇大妄想を吐いて他の若いゆっくりから声援をもらうゆっくりまりさ三匹組。
はっきりいって若いゆっくりの中でなら強いほうかもなってだけの普通のまりさだった。
どう考えても人間は倒せそうに無い。

「あいつらをぶっ飛ばせばいいわけだな」
「ゆゆ、後遺症が残らなければ好きなだけなぐっていいよ」
「ほいほい」

どすまりさからぼこぼこにする許可をもらい軽く準備運動する俺。

よくあることだが若いゆっくりは人間なんてたいしたこと無いと思うことが多い。それはこの群れも例外ではなかった。
何度もどすまりさが注意しても聞かず、中には畑を襲おうとするやつも出る始末である。
そのため二回ほど人里と群れの仲が悪くなったが、そのたびにどすまりさが土下座して賠償する事で揉め事を収めていた。
だがそんなことではすぐに限界がくる。群れとしては喧嘩を売りたくは無いのだ。
そのため俺がじきじきに群れのゆっくりの前で若いゆっくりをぼこぼこにして人間の強さを教えるのである。
口で言っても聞かないなら直接経験させるのが一番手っ取り早いというわけだ。

ちなみに授業は決闘形式。普通に戦って勝ったほうに賞品が渡されるというもの。
対等に戦って一方的に負けるのだということを他の若いゆっくりに見せつけなくてはいけないからだ。
たまにどすまりさは苦労症だと思う。




「それじゃあルールを説明するよ!戦うのはこの平原!
 時間無制限一本勝負で、武器を使うこと以外はなんでもあり!
 相手チームを全部戦闘不能にしたほうが勝ち!
 勝ったチームには賞品としておいしい果物が送られるよ!」
『ゆうううううぅぅっっ!!!』

ゆっくりにとって果物はとてつもなく高級品である。何せ簡単にとることが出来るのは背の高いどすまりさだけ。
他のゆっくりは樹に登る技術が必要だし、下手に高いところに登ると落ちて死ぬ可能性もあるのだ。
そしてその希少性と何よりゆっくりできる味のため、すべてのゆっくりがあこがれる食べ物というわけだ。
まあ必ず俺が授業料として持って行くのだが。

「くだものとはふとっぱらだぜ!」
「にんげんひとりあいてならいただいたもどうぜんだぜ!」
「おいじじい!ころされたくないならあやまればいまならゆるすんだぜ!!」

あほ三匹が何かほざいとるが華麗にスルー。もう慣れた。

「それじゃはじめるよ!スタート!」

それと同時にすぐにばらける三匹。戦い方としては悪くない動きだった。
あっという間に半包囲状態になる。

「あれはまりさたちのれみりゃもたおしたひっしょうじんけいだよ!!」
「いっきにかちにいくつもりね!」

若いゆっくりが騒ぎ出す。どうやらこいつらの必殺技のようだ。
普通自分達の数が多い場合、戦術として包囲するのって当たり前なんだが…まあその辺は饅頭だしな。

「ゆっへっへっへ、もうじじいはしんだもどうぜんだぜ!」
「くだものがかかってるからてかげんはしないんだぜ!!」
「いくぜ!まりさたちのひっさつ…」

『じぇっとすとりーむすぱーく!!』


三匹の掛け声とともに同時に飛びかかってくる。







うん、それだけなんだすまない。






…必殺技ちがくね?
いや、ゆっくり相手なら必殺なのか。でも三対一になったら普通勝つだろうし…これは何のための技だろう。

少し悩んだがとりあえず俺は少し下がった。

『ぶべし!!』

見事に俺がいた場所で正面衝突する三匹。同時に突っ込んだらまあそうなるわな

「そんな…」
「まりさのじぇっとすとりーむすぱーくをあっさりよけたわ!!」
「わ、わからないよー!!」

騒ぎ出す若いゆっくり達。
この程度でさわぐなよほんとに

「ぐぎぎぎ…」
「このわざをよけるとは…」
「なかなかやるみたいだぜ…」

気づくのおせぇ

俺は立ち上がろうとしているまりさの一匹をつかむと上へと放り投げた。

「ゆぅ!?」

着地の衝撃を和らげるためにとっさに膨らむまりさ。まぁその判断は悪くないな。
そして落ちてきたところを…

「そぉい!!」
「ゆげらぁぁっっ!!」

思いっきり殴りつける。
まりさは吹っ飛ばされ、綺麗に回転しながらどすまりさにキャッチされた。
膨らんでいたので死にはしないが気絶は確実だろう。とりあえず一匹。



「まりさがやられたんだぜ!?」
「こうなったらおくのてなんだぜ!!」

まだあるんだ。

二匹のまりさは(ゆっくり基準で)すばやく集まると同時にジャンプをする。
よく見ると微妙に片方が高めにジャンプしているようだ。

「ひっさつ!!」
「すたーだすとめてお!!」

そしてなんと高く飛び上がったまりさが低く飛び上がったまりさを足場にさらに高く飛んだのである。

『おおおおおおっっ!!!!』
「へぇ…」

曲芸のような技に驚く周りのゆっくり達。さすがに俺も驚いた。
確かまりさ種は自分を優先させることが多いはず。そのまりさ種が連携技をするのだ。
さっきも連携といえばそうかもしれないがこれと比べたら月とすっぽんだろう。

「げっへっへ、このわざをくらっていきのこったやつはいないんだぜ!!」
「さっさとしぬんだぜ!!」

二匹が笑う。が、


「てい」


べしっ



「ひでぶっ!」

高く飛び上がったまりさをはたき落とす。まりさは地面に叩きつけられ気絶した。
こいつらは二匹で協力することで確かに普通のゆっくりより高く飛んだ…のだが
それでも俺の身長くらいがせいぜいであった。いや、ちょっと低かったか?

ゆっくりあいてだったら強かったんだけどなー



「ゆげげげえええぇぇっっ!!!???なんできかないんだぜ!?」
「お前らが知恵を絞ったって人間には勝てないってことだな」

そう答えながら残り一匹のまりさにゆっくり近づく。

「ゆ、ゆゆっ!!お、おにいさんごめんなさいなんだぜ!!だからいたいのはやめてほしいんだぜ!!」

いきなり土下座(らしき行動)をするまりさ。さっきまでの自信満々な態度とは天と地の差だ。
その行動に周りのゆっくりもあきれている。

「ふーむ。勝てないと理解したなら別に殴る必要もないんだが…」
「ゆゆ、ゆるしてくれるんだぜ?」
「その前に聞いておくが、お前勝負を決めるためのルール覚えてるか?」
「ゆゆ!それぐらいおぼえてるぜ!あいてをたおしたほうのかちなんだぜ!」
「うんうん、それ以外で決着をつける方法はあったかな」
「ゆっゆっゆ、そんなこともおぼえてないの?あいてをたおさないかぎりおわらない…」

ようやくきづいたのかがたがた震えだすまりさ。お兄さんはその餡子脳で気づいてくれてうれしいよ。

「そう、謝ったって勝負はどっちかが倒されるまでおわらないんだぜ?」

そう教えてやると俺はまりさを思いっきり蹴り飛ばした。






「このように人間に立ち向かってもゆっくりできなくなるだけだから、人間の畑に入ってはだめだよ。わかったかな?」
『ゆっくりりかいしたよ!!』

どすまりさの言葉に返事をする若いゆっくり達
理解していたやつは改めて心に刻み、理解してなかったやつは恐ろしいことを考えていたと思うだろう。
よきかなよきかな。

ついでに三匹のゆっくりは試合が終わった後、パフォーマンスとして足の部分をさらに何発か殴っておいた。
腫れ上がってたからしばらくは痛くてはねることもできないだろう。人間にたてつこうなどとは二度と思うまい。





この後俺はどすまりさからもらった果物をかじりながら、近くのゆっくりを駆除していった。
今日も幻想郷は平和のようだ。






~~~~~~~~~

SSの整理してたら発掘したのでちょっと書き直してうp
どうも続きものだったようでこの続きが中途半端に書いてあるけどどうしたものかね



過去作品
巨大(ry
餌やり
ゆっくり対策
巨大まりさ襲来
ゆっくり埋め
どすまりさの失敗
原点
ゆっくり駆除ありす
まきぞえ
なぐる
ゆっくりのある田舎
現実的なドスまりさ
ゆっくりゃの飼育
崩落
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最終更新:2009年04月25日 01:15
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