お兄さんのびっくりハウス
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- ぬるいじめです。
- ゆっくりが死んだりしません。
- しーしー、うんうん、あにゃるが出ます。
- 下ネタがあります。
- いつもながら会話が結構多いです。
- お兄さんはHENTAIです。
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とある森の奥深く、山の麓に一つの洋館がある。
ここには一人の青年が住んでいる。
この青年、人呼んで『びっくりお兄さん』。
もしくは『ぬるぬるお兄さん』と呼ばれていた。
ある日のこと、今日も快晴で気分がいい。
今日は良いことがありそうだ。
お兄さんはそんな風に感じていた。
その時お兄さんの部屋にあるスピーカーから警報が聞こえた。
侵入者である。
急いで監視室に向かう。
監視室には館内と周辺に設置された監視カメラ数十台からの映像が見れるモニタがある。
その中の一つ、いつも窓が半分開けられている部屋に侵入者反応があった。
れいむとまりさが一匹ずつ。
とてもいい笑顔のお兄さんはその部屋の音を拾うため集音マイクのボタンを押す。
「ザ…ザザッ…こはとってもゆっくりしてるのぜ!」
「れいむもここがきにいったよ!ゆゆ!まりさ!おやさいみつけたよ!」
二匹は生ゴミのクズ野菜に飛びつき食事時のテンプレ行動をしていた。
お兄さんの心は高鳴っていた。
久しぶりの獲物がどのような反応を見せてくれるのか、考えるだけで涎が出てくる。
しかしこれだけではまだ始まらない。
お兄さんが所望する光景はゆっくりが『とある行動』をした時に始まるのだ。
お兄さんはカメラに目を戻す。
ゆっくりたちは満腹になったのか寝転んでゆっくりしている。
饅頭が寝転ぶというのは表現としては違和感を感じたが目の前のそれは確かに寝転んでいた。
このまま眠ってしまうのか、眠ってしまったら何も始まらない。
お兄さんは少し焦ったがまりさは期待を裏切らなかった。
「ゆ!きめたのぜ!まりさはここにすむのぜ!」
「ゆゆ!?でもここはにんげんさんのおうちだよ?」
「ぶふっ!れいむはおもしろいことをいうのぜ!
にんげんなんてぱちゅりーにうんうんがはえたのとかわらないのぜ?
にんげんがきたらまりさがたおしてやるのぜ!!」
「ゆゆ~ん!まりさかっこいいよ!れいむはまりさのおよめさんでしあわせ~だよ!」
「それじゃあいうのぜ!『ここはまりさのゆっくりぷれいすなのぜ!』しんにゅうしゃはゆっくりさせないのぜ!」
「ゆー!ゆー!まりさー!かっこいいー!」
キタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
お兄さんの絶叫と共に目の前のランプが点灯する。
そしてまりさとれいむのいる部屋に異変が起きた。
開け放された窓は勢いよく閉まりガチャッと施錠音がする。
まりさとれいむたちは驚き窓を向くがもう遅い。
完全に閉じ込められてしまった。
そう、『ここは~のゆっくりぷれいす』が起動キーとなってこの部屋の仕掛けが自動で動くのである。
つまりゆっくりたちがおうち宣言をしない限り動かないのである。
何故こんなめんどうな仕掛けにしたかというと、
「だってキーワード言ったら自動で仕掛けが動くんだよ?おもしろいじゃん!?」
というのが理由だったりする。
そんな事とは関係なく次の仕掛けが動き出した。
天井からUFOキャッチャーのクレーンのようなものが降りてくる。
クレーンは近くにいたれいむの位置座標を調べると的確な位置へと移動し、れいむを捕獲する。
「ゆぇ!?やめてね!ゆっくりできないよ!」
「はなすのぜ!まりさのかわいいれいむがゆっくりできないのぜ!」
そんな言葉をお構いなしにれいむの体はゆっくり床を離れていく。
「ゆゆ!おそらをとんでるみた~い!
ゆ~ん…ゆっくりできるよ~」
「いーのぜいーのぜ!れいむだけずるいのぜ!」
テンプレ行動、予想通りだ。
れいむは地上2メートルの高さにいた。
そのまま数分後、
「ゆー…そろそろあきたよ!そろそろゆっくりおろしていってね!」
「つぎはまりさなのぜ!ゆっくりしたらおこるのぜ!」
さらに数分後、
「ゆあ~ん!おろしてね!ゆっくりできないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「れいむがかわいそうなのぜ!ゆっくりしないでおろすのぜ!ぷくー!!」
あぁ…かわいいなぁ…
泣くれいむと怒るまりさを眺めながらお兄さんはうっとりしている。
ここで少し手を加えてみるかと考え、お兄さんの指は目の前の無数のボタンの内一つを押した。
するとまりさの頭上からあんぱんが一つ降ってきた。
当然賞味期限は数日切れているものだがまりさは構わずむしゃぶりつく。
それとほぼ同時にれいむにも異変が起こっていた。
まりさに起こった異変が天国だとすればこっちは地獄。
角度的にれいむしか見えないところでれみりゃ(ホログラム)が見えたのだ。
「ゆ…あ…ああ…れみ…れみ…」
れいむは恐怖のあまり声が出なくなっていた。
さらに恐怖を体外へ追い出すかのようにおもらしまでしている。
「うっめ!これめっちゃうっめ!!…ゆ?
まりさはしょくじちゅうなのぜ!あめさんはゆっくりやむのぜ!」
空から水分が降ってきたからか、あんぱんに気を取られているからか、はたまたバカだからか。
れいむのしーしーを雨と勘違いしている。
お兄さんは足元からゆっくり抱き枕(まりさ)を取り出し抱きしめながらご満悦な表情をしていた。
二匹の表情の差と思いがけないまりさのリアクションがとても気に入ったようだ。
そうしている内に次の仕掛けが動き出した。
れいむの見ていたれみりゃ(ホログラム)の場所からいきなり大音量で声が響いたのだ。
「うっうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!たぁぁぁぁぁべちゃぁぁぁぁぁぁぁうぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
れいむは白目になり気絶、うんうんまで垂れ流しである。
まりさはうんうんが落ちてくる前、「うっう」の辺りで既に逃げ出していた。
しかし顔は冷や汗だらけで真剣そのもの。
脱兎の如く『でぐちだよ』と書かれた所へ駆け出していった。
れいむはそのまま天井に引き上げられて上の部屋で透明箱の中に入れられた。
しかしこのまりさは楽しませてくれる。
お兄さんは、
「コヒュー…速ぇ…ハァハァ…速すぎだろ…」
と笑いすぎて過呼吸気味になって悶えていた。
まりさはしばらく館を半べそで彷徨っていた。
「ゆっぐ…れいむぅ~どこなのじぇ~?
ひっぐ…まりじゃをおいていかないでほしいのじぇ~?」
ハァハァ…まりさかわいいよまりさ…
恍惚の表情のお兄さんは助け舟を出した。
「…すけてぇぇぇ!まりさぁぁぁぁぁ!」
まりさが声のするほうを向くと小さい穴があった。
横幅はまりさ+数センチ程度、縦幅はまりさより少し低い程度だ。
しかしさっきの声は確かにれいむのもの。
まりさは穴をマジマジと見てから「おいおいちょっと待てよ」とばかりに嫌そうな顔をして穴から顔を背けた。
しかし頼られると調子に乗る上断れないまりさは渋々穴に入っていった。
穴の中は強制的にずーりずーりさせられた。
ぴょんぴょんする高さが無いためである。
「ずーりずーり…いそぎたいけどしかたないからあるくのぜ…」
一時間後まりさはまだ歩き続けていた。
まりさの進む道はルームランナーだったからだ。
駆動音のほとんどしない、それでいてゆっくり戻されることでまりさは気づかなかったのだ。
しかし次の瞬間まりさは気づいた。
ぽんぽんから催促が聞こえたからだ。
「ゆゆ!?ゆっくりしすぎなのぜ!!いくらなんでもながすぎるのぜ!?」
お兄さんはその言葉に満足してルームランナーを止めて席を立った。
数分後まりさは窓一つ無い真っ暗な部屋に出た。
「れ…れいむぅ~?まりさなのぜぇ~?」
恐る恐る探す。
まりさ達はは山に暮しているから完全な暗闇は知っている。
しかし夜は捕食種が活発なこともありヒカリゴケのあるおうちから出ることはまず無い。
また『夜=捕食種』なイメージからも暗闇の中にいること自体が怖いのだ。
「まりさに告げる!私はこの館の主人である!れいむは預かった!」
「ゆびゃ!?」
いきなり近くから声が聞こえまりさは少しおもらししてしまった。
実は暗闇に紛れてまりさの目の前にはお兄さんがいたのだ。
呼吸音等を漏らさない防音服を着込み、防音シューズを履き、暗視スコープを装着し、胸の前で腕を組んで仁王立ちして見下ろしている。
足元には防音仕様の透明箱に入れられたれいむもいた。
「ま…まりさはおこったのぜ!いたいいたいがいやならゆっくりしないでれいむをかえすのぜ!ぷくー!!」
まりさは人気を感じると強気に威嚇行動を取り始めた。
…どうやらこいつは本当に人間が弱いと思っているらしい。
仕方ない、ゲスは制裁だな(笑)
笑顔のお兄さんは音を立てずまりさの背後に忍び寄る。
そして膨らんでいるまりさの頬を押し込む。
「ぷひゅるるるるるるる~!なにするのぜ!!ぷっくくー!!」
空気が溢れ出す音まで口に出し更に怒るまりさを見てお兄さんはうずくまっていた。
笑いを堪えるのに必死だった。
「やっべかわいい…ハァハァ…まりさめっちゃかわいい…プグ!クックックックック…」
いくら防音服といえど爆笑したりして大声を出すと声が漏れてしまう。
テンションが上がってきたお兄さんは何度もそのやり取りを繰り返した。
「ぷひゅるるるるるるる~!むがぁぁぁぁぁぁ!やめるのぜぇぇぇぇぇぇ!ぶっくぅー!!!」
「ぶひゅるるるるるるるる~!じねぇぇぇぇぇ!!じいいはゆっぐりしないでじねぇぇぇぇぇ!!!ぶっぐうぅぅぅ!!」
頭?に餡子が上りすぎている今では絶対れいむのこと忘れてるよな。
満足したお兄さんはれいむを開放し、隠し扉を使ってこっそり退室した。
監視室に戻るなりボタンを押す。
モニタには明るくなったまりさ達のいる部屋が映っていた。
「まりさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!たずげでぐれでありがどぉぉぉぉぉ!!」
「ゆえ!?……まりさにかかればかんたんなのぜ!ハァ…」
感動の再開はもういいだろう。
お兄さんは次のボタンを押す。
するとまりさ達の目の前の壁一面に奥行きのある部屋と等身大の仁王立ちしたお兄さんが映し出された。
「やあまりさ、れいむとまた会えて良かったね。」
「ゆゆ!?さっきのこえなのぜ!まりさはゆるさないのぜ!」
「まりさ、かっこいいよぉ…」
強気なまりさ、さっきの彷徨っていたときのお前はどこに行ったよ。
というかれいむ、しーしーもらすな。
「許さない?ならどうするんだ?」
「ゆっふっふ…きまってるのぜ!じじいはまりさにぼっこぼっこにされるのぜ!!」
そう言うとまりさはお兄さん(の映像)に飛び掛った。
が、当然そこは映像が映っているだけのただの壁。
程なく激突し、転がっていた。
「ゆえ~ん!!いたいのじぇぇぇぇ~!!まりしゃなにもしてないのじぇ~!!」
「ゆゆぅ…れいむがぺーろぺーろしてあげるよ!ゆっくりなきやんでね!」
れいむにぺーろぺーろされながら泣き叫ぶまりさ。
しかしまりさよ、何もしてないとはよく言ったものだ。
無断進入に始まりゴミ漁り、おうち宣言、威嚇行為、突撃と数々の罪状はあるんだがな。
だが、かわいいから許す!!
泣くと幼児退行する辺りがもう………ふぅ。
「ハァーハッハッハ!!言い忘れたがお前達のいるところとここの間には見えない壁があるのだよ!」
「ゆっぐ…ひきょうなのじぇ~」
呼吸するように嘘をつく奴が卑怯とな!?
モニタを悶えながら見ていたお兄さんは映像を進める。
映像の中にいきなり超巨大な胴付きふらんがお兄さんの背後に映し出された。
「ゆっぐりじねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
なんとお兄さんが超巨大ふらんに丸呑みされたのだ。
「なんかすっごいでっかいふらんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
れいむの叫びが部屋中に響く。
まりさは……と、どこだ?………あ、いた。
例の如く超巨大ふらん出現と同時に逃げ出したまりさはさっきの自分のおもらしでスリップ。
入ってきた穴に頭から突撃して動けなくなっていた。
ふりんふりんしているあにゃるが何とも被虐心を誘う。
「うごけないのぜぇぇぇぇぇぇ!!(ふりんふりん)
ぬけないのぜぇぇぇぇぇぇぇ!!(ふりんふりん)」
「ばかぁぁぁぁぁ!!!どぼじでさきににげるのぉぉぉぉぉぉぉ!!??
それになんでつまっでるのぉぉぉぉ!!??にげれないでしょぉぉぉぉぉぉ!!」
やべぇ…最高だ…最高すぎるぞ、まりさ…お前は正に逸材だ!
モニタにはれいむの助けで何とか穴から抜けたまりさが映っていた。
れいむがまりさを横から押していたら抜けたようだ。
が、その途中にれいむはまりさのあにゃるビンタを数回食らったようで両頬が腫上がっていた。
「ゆゆぅ…あにゃるはもうたくさんだよ…」
「そんなことはどうでもいいからゆっくりしないでにげるよ!」
中々余裕があるなこのれいむ。
こちらも中々の逸材かもしれないな。
まりさは…いいぞもっとやれ。
「ずーりずーり!ゆっくりしないでにげるのぜ!!」
「ゆっくりしないでねまりさ!!うしろからふらんのこえさんがちかづいてくるよ!」
さてポチポチッとな。
ガコンガコンと音が鳴ると通路が向きを変え、出口を外に向ける。
さらにルームランナーが動き出した。
「ゆゆ!れいむ!おそとのひかりさんがみえるのぜ!」
「まりさ!がんばろうね!」
しかしルームランナーが動いている上先ほどから動きっぱなしのまりさである。
しばらくすると力尽きその場に倒れてしまった。
「もう…だめなのぜ…」
まりさは流されれいむの方へと向かう。
「ゆ?きれいなおはなさんだy…ゆぷ!」
「ゆほぉ!」
れいむが気づいたとき目の前に自分達の肌と同じ色をした大輪の花が迫ってくるのが見えた。
まりさのあにゃるだ。
れいむは感触からすぐに気づいた。
何しろさっき嫌というほど感じたものと同じ感触だったから。
まりさはなぜか恍惚な表情をしている。
「ゆぷっ!?……あにゃるはもうたくさんだっていったでしょぉぉぉおおぉ!!!
さっさとすすめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!このあにゃるまりさぁぁぁぁ!!」
「ゆ…ゆっくり…すすむのぜぇ…」
ルームランナーを止めてやると無事?外へ出た。
安心したのかゆっくり喜んでいるれいむとは対照的にまりさは息荒くピクピクしていた。
「これでもうあんしんだね!ここはゆっくりできないからゆっくりおうちにかえるよ!
……まりさ?ゆっくりしすぎだよ!!そろそろかえらないとゆっくりできなくなるよ!?」
「はぁはぁ…まつのぜ…まだちょっとむり…まじむり…」
最後の仕掛けだ。
ゆっくりおうちに帰って行ってね!!!
ポチ!
「「「「「うっうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!たぁぁぁぁぁべちゃぁぁぁぁぁぁぁうぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」」」」」
「「「「「ゆっぐりじねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!ヒャァァァァァッハッハッハァァァァァァァ!!!!!」」」」」
周囲にある大量のスピーカーから一斉に捕食種ボイスが大音量で流れる。
「ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉぉぉ!!!おうぢがえるぅぅぅぅぅ!!!」
れいむは叫びながら走り去る。
まりさは…やっぱりもういない。
映像を巻き戻して見てみると音が鳴る瞬間にはもうぴょんぴょんの体勢をとっていた。
あいつは長生きするぞ…
さて、今日は本当にいい一日になった。
映像を編集する作業に入るか。
まりさのベストシーンをまとめないとな。
こうしてぬるいじめが大好きなびっくりお兄さんは編集作業に移った。
いつの日か今日のまりさを越える逸材が訪れびっくりしてくれるのを期待しながら………
************************あとがき*************************************************************************
今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!
今回は休憩ついでにぬるいじめを書いてみました。
補足説明ですがこのお兄さんは大量の音声ファイルと映像ファイルを持っています。
そしてお金持ちなので毎日を家の改造とゆっくり鑑賞して過ごしています。
一応おうち宣言するまで行動しないことで制裁だと思っています。
次は何を書くかは決まっていませんがその内何か書きたいです。
最後にもう一度、読んでいただき本当にありがとうございました。
著者 ライトM制裁派お兄さん
************************過去作品*************************************************************************
- 過剰愛でお兄さんの悲劇
- 元祖ゆっくりとの遭遇
- リーダーまりさの成長
- れみりゃの子育て
最終更新:2011年07月28日 00:06