ゆっくりいじめ系160 ゆっくり飾り Part.2



Part.1の続き

「おにーさん、おそいよー!ゆっくりしすぎだとー!」
「さっさとまりさたちをたすけてねー!」

まったく、助けてくれる人に向かってなんて言い草だ。

「分かってるよ!でも一度に皆助けられないから、1匹ずつゆっくり助けるよー!」

俺はそういって紐が括り付けられた桶を下に下ろし始めた。すると、

「まりさがさきにいくぜ!」

何とあろうことに魔理沙は他のゆっくり達を押しのけると、我先にと桶に乗っかってしまった。
いいクズっぷりだ。最初の犠牲者はお前になってもらおう。
まあ、クズでなくてもいずれ死んでもらうけどな。

ゆっくり魔理沙を引き上げると、落とし穴を向いて下を見ているそれの帽子に、握りつぶされて死んだ霊夢のリボンを素早く結びつけた。
ゆっくり魔理沙はまだそのことに気づいていない。俺はゆっくり魔理沙をいきなり突き落とした。
落ちた魔理沙は、偶然下にいた子供のゆっくり霊夢を1匹潰してしまった。
それを見て悲鳴をあげるゆっくり霊夢。

「まりさ!なにやってるのー!」「まりさおかーさんがおねーちゃんをつぶしちゃったー!」

下が一層騒がしくなってくる。
俺は何の謝罪の気持ちの入っていない謝罪をした。

「ごめーん、ついゆっくりしてたから落としちゃった!ゴメンね!」
「おにーさん、ゆっくり死んでいってね!!」

魔理沙を俺に向かってそう叫んだ。
だが俺は、周りのゆっくり霊夢や子供達の様子が少しずつ変化しているのに気がついた。
何故か黙って魔理沙を見ている。いつの間にか無表情だ。

「れーむもなにかいってよ!おにーさんのせーでまりさとれーむのこどもが死んだ...よ...」

魔理沙も、霊夢に向かってそう言っている最中に、場の雰囲気がおかしくなっていることに気づいたようだ。

「れーむ?どーしたの?こどものれーむがしんだのはまりさのせーじゃないよ。」

しかし、霊夢と他の子供達は何も答えない。
魔理沙が不思議そうにしているとその瞬間、

「ゆっくり死ね!!!」

いきなり霊夢が魔理沙に飛び掛った。
突進して突き飛ばすと、ジャンプして踏みつけようとする。
魔理沙は訳が分からないという表情をして必死に抵抗する。

「やめるんだぜ!まりさはゆっくりしてただけなんだぜ!まりさはわるくないぜ!!」「死ね!死ね!ゆっくり死ね!」

霊夢はそれでも攻撃を止めない。
両者共に同じ大きさだったため戦闘力は互角のようだが、不意をつかれて攻撃された魔理沙は不利な状況に陥っていた。
身体に傷がついて餡子がこぼれ始めたのだ。
加えて、子供達まで戦いに加わり始めた。

「ちね!ちね!ゆっくりちね!」

身体が小さい子供達は、噛む事で攻撃していた。その噛んでいた子供達が、魔理沙の皮を食い破り餡子に到達すると、

「うめぇ! めっちゃうめぇ!」

そう叫びだした。霊夢のプレスを受け続けた魔理沙からはさらに餡子が漏れる。

「もうやめるんだぜ!まりさをゆるしてほしいんだぜ!!」

魔理沙は命乞いを始めるが、まだ自分が責められる理由が自分の帽子に括り付けられたリボンにあることが分かっていない。
さらに苛烈な攻撃は続いた。
親霊夢は無抵抗の魔理沙にぶつかり続け、魔理沙は落とし穴の壁面にその身体をぶつけたりして傷だらけになっていった。
一家全員にボロボロにされ、息も絶え絶えになった魔理沙は、霊夢のタックルでさらに吹き飛ばされた。
と、その時、魔理沙の帽子が脱げてしまった。飾りはゆっくりのアイデンティティーである。
半死半生の状態に陥っても魔理沙の頭には、目の前に落ちた自分の帽子のことが頭にあった。

「まりさのぼーしが!!」

そう言った瞬間、ようやく魔理沙は自分がリンチされている理由が分かった。

「まりさはこんなりぼんしらないぜ!まにもかんけーないぜ!!」

必死に叫ぶ魔理沙だったが、説き既に遅し。トドメの一撃と言わんばかりに霊夢のボディプレスが炸裂していた。

「ぶげッッ!!!」

畑の土が少し増えた。
せめて、もっと早く帽子が脱げていたら、命だけでも助かったかもしれないのに...
ゆっくり達は、飾りがなくなるだけで自分の子供かどうかの見分けもつかなくなる。帽子が脱げていれば、攻撃は恐らく止んでいただろうからだ。
その後、何度かボディプレスを繰り返し、親魔理沙の処刑を完全に終えたゆっくり達は、口々に親魔理沙を罵り始めた。

「ムカつくやつだったねー!」
「ほんとほんと。あんなのおやじゃないよー!!」

死んだゆっくりの飾りを身につけたものに対する制裁には、家族の絆も吹き飛んでしまうのか。おお、きびしいきびしい。
ゆっくりたちの間にある厳しいルールに身を震わせながら、勤めて平静にゆっくり達に呼びかけた。

「おーい、ゆっくりー!今助けてやるからなー!」
「つかれてるから、はやくゆっくりさせてね!」

俺は残ったゆっくり達を引き上げる。
もちろん、このまま終わらせるつもりは無い。
俺は、親霊夢の髪にも死んだゆっくり霊夢のリボンを結びつけた。
まだリボンのストックは残っている。

「ゆー!れーむのかみをひっぱらないでよー!いたいことするおにーさんはゆっくりしんでね!!」

助けてくれた人間に対し、魔理沙同様に傍若無人な台詞を吐き出す霊夢。
俺は、子ゆっくりたちの1匹である、子魔理沙を抱え、何が起こるのか注視した。
最初は何事も無かったかのように、仲良さそうに振舞っていた一家だったが、しだいに子ゆっくり達(両方とも霊夢)の親に対する目つきが変わっていく。

「これからは、みんなでゆっくりくらそーね!」

そう言って、親霊夢はやさしそうに子供達に語りかけるが、子供達は無表情だ。すると突然、

「れーむなんて、おやじゃないよ!!」

いきなり子霊夢たちが騒ぎ出した。手元の子魔理沙も騒ぎ出す。

親霊夢は何がどうなってるかわからず、必死に子供達に呼びかけた。
しかし、死んだゆっくりの飾りを身に着けた者には死の制裁があるのみ。
子霊夢たちは、何倍もの大きさを持つ親霊夢に突進していった。親に自分の子供に反撃できるわけが無い。

「どーしたの!れーむはてきじゃないよ!どーしてぶつかってくるの?いたいよ!」

説得も空しく、子霊夢たちの攻撃は続く。しかし、身体が小さい子霊夢たちに親霊夢を殺せるわけがない。
ぶつかるたびにダメージを受けているのは明らかに子霊夢たちだった。
しかし、親霊夢が姿を消すか、死ぬかしなければ子霊夢たちの攻撃をずっと続くだろう。
かといって、姿を消せば2度といっしょに我が子達とゆっくりできない。
親霊夢は完全に板ばさみの状態になっていた。

「もーやめてよー!それいじょうやったらしんじゃうよー!」

悲痛な叫びにもかかわらず、子霊夢たちの攻撃は止まない。
見ると、もう子霊夢たちの身体はボロボロである。それでも攻撃を止めようとしない。
見かねた親霊夢は、ついに子供達を踏み潰した。一思いに終わらせたかったのだろう。
またしても、畑の土が少し増えた。

「ゆっ。どーじで、どーじでごんなごどにぃぃ...」

涙と鼻水で顔をクシャクシャにしながら落胆する親霊夢。見ると手元の魔理沙はまだ親霊夢に罵声を浴びせ続けている。
こいつにも死んでもらうか。
俺は手元の子魔理沙の帽子のリボンに、死んだゆっくりのリボンを結びつけた。
手を離すと、一目散に親霊夢に向かっていく。

「死ね!」
「ゆっ?」

不意を突かれた親霊夢は吹き飛ばされる。しかし先程とは違い、襲った側も死んだゆっくりの飾りをつけている。
だから、襲われた親霊夢も目を丸めて驚いた。

「ゆっ!まりさもリボン着けてるよ!」
「そんなことないよ!ゆっくりごろしはとっととしんでね!!」

このままじゃまた殺し合いだ。今回も親霊夢が勝つだろう。
しかしそれでは面白くない。
そこで、俺は子魔理沙の帽子をとりげると、目の前で見せてやる。

「ゆー!まりさはこんなのしらないよ!まりさはだれもころしたないよ!ほんとだよ!!」
「だが、死んだゆっくりのリボンをつけたお前に、コイツを攻撃する資格があるのか?」
「ゆー。でもでも」
「それに、仮にコイツを殺しても、このままだとお前も死ぬぞ。2度とゆっくり出来ないぞ。何処へ行っても殺されかけて、ず~と追われ続けるんだろうな。」
「いやだよー!まりさはゆっくりしたいよ!!」

ここで俺はある提案をする

「分かった。そこまで言うなら提案がある。このまま森に帰っても、お前達は間違いなく他のゆっくり達に殺されてしまうだろう。」

ここまで言うと、ゆっくり達は既に泣きそうな顔だ。

「しかし、俺も慈悲深いから特別にお前達を助けてやろう。これからは俺の家に住め!」
「ゆっくり出来るならどこでもいいよ!」「お願いだから、れーむのまりさをまもってね!!」

それにしてもコイツらには、俺がやったかもしれないという発想は無いのかね?
まあ、生きるか死ぬかの瀬戸際にあるからそこまで頭が回らないのかもしれないが...

どうやら、子魔理沙は自分もゆっくりの掟を破っているという自覚があるので、親霊夢を攻撃できないらしい。
対する親霊夢は、ハナから自分の子供を攻撃するつもりはない。
なるほど!俺はここでようやく気がついた。
「ゆっくりの掟を破ったもの同士は争わない」のだ。
掟をやぶったゆっくりは殺される運命にある。しかし破ったゆっくりも生き残りたい。だが超少数派であるコイツらが生き延びるのは難しい。
そこで、似たもの同士で協力し合うことで生き延びろうとする。
そうでなければ、例え俺の説得があっても互いに殺し合いを続けていたはずだ。

俺は2匹のゆっくりたちを家に案内した。
どうしてあれだけ殺したかったゆっくり達を助ける気になったかだって?
別に最初から助ける気はない。最終的には消えてもらうつもりだ。
こうして匿う事を決めたのは、純粋に死んだゆっくりの飾りのルールに興味が湧いたのと、
こいつらを使えばもっとゆっくり達をおびき寄せられると考えたからだ。
掟を破ったゆっくりに対する制裁は苛烈だ。制裁を加える側が自信の命の危険に気づかないほどに...

「ゆー、ボロいいえだけどなかはきれーだね!」「やっとゆっくりできるぜ!」
「おにーさん、れーむたちおなかがすいたから、はやくなにかもってきてね!!」「あまいものがほしーぜ!!」

前言撤回。もう今殺っちゃうか。
いやまて。ここで殺したらまた最初からやり直しだ。
少しだけ我慢してやるか。

「ちょっと待ってろ。俺も疲れてるんだよ。」

こうして俺はゆっくり達と暮らし始めた。
俺はコイツらを「異端ゆっくり」と呼ぶことに決めた。
昔の宗教裁判で異端者扱いされた者の




生まれて初めてSSを書きました。
このSSを書いた理由としましては、
ゆっくりいじめ系113 ゆっくり飾りゴージャス や
ゆっくりいじめ系137 ゆっくりまんじゅう といった、飾り関係のSSに強く影響受けたからです。
ですから441とは話の流れが少し似ています。

また、今回のSSで出てきた、「ゆっくりの掟を破ったもの同士は争わない」というのは、単なるオリジナル設定ですので、
一切気にしないで下さい。

また、続編を書く予定ですので、今回のSSの終わりでお預けを喰らった感じのした人は、安心して待っていてください。
その日まで、 ゆ っ く り し て い っ て ね !!!






タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年09月14日 19:10
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。