輝夜×ゆっくり系3 闊歩

迷い竹林の中、ゆっくりと牛車は進む
蓬莱山輝夜は暇そうにしている。話し相手として連れてきたてゐは早々に眠りこけてしまい役に立たない

「わ~、ゆっくりしてる!!!」

牛車の動きが止まる
「ちょっとちょっと、どうしたの?!早く進みなさいよ!!」
輝夜がイライラしながら牛車から顔を出すと
大きなゆっくりれいむが道を塞いでいた
「なに、これ」
「れいむだよ!!」

「履物を用意しなさい」
外にいた兎は急いで履物を用意する
そして、輝夜はゆっくりれいむの前まで行くといきなり殴りつけた
殴る蹴る、踏みつける抓ったり千切ったり
「ひ、姫様、危のうございます」
唖然としている兎たちが意識を取り戻しとめに入った頃には
ゆっくりれいむはもうボコボコだった

「ひどいよ。れいむがなにかわるいことしたの?ゆっくりあやまっ」
「嫌よ!!!」
ゆっくりれいむの言葉を輝夜は大声で遮る
「絶対に嫌。なんなのアンタたち?その下膨れの顔、可愛いとか思ってるの?死ねよ生ゴミ糞野郎が!!」
兎たちの制止を振り切りまたニ、三発、ゆっくりれいむに攻撃を加える
「庇うの?庇うのこれを?」
兎たちは押し黙る
「ゆ・・・ゆう・・・れいむはこどもがいるの・・・みのが・・・」
「だから嫌だって言ってるでしょ。なんで、私がお前なんかのいう事を聞かなきゃいけないの?理由を言いなさいよ!!」
蹴り上げられたゆっくりれいむはふわりと浮いたかと思うとすぐに急降下した
永遠と須臾を操る程度の能力、それを使えばこんな芸当造作もない
「やめ・・・ゆっく・・・させ」
「馬鹿じゃない?この状況でお前の希望なんて通るはずが無いでしょ!!」


困った兎たちは牛車で寝ているてゐを起こす
「・・・んー、姫様の我が侭にゆっくりが敵うわけないよ」
眠気眼で語るてゐの言うとおりになった
何の根拠も無いゆっくりれいむのわがままは何の根拠も無い輝夜のわがままで打ち消される
両者の差は力の一点のみ、だがそこが決定的に違っていた


「子どもがどうしたって?ほら、立ちなさい。立って私に向かってきなさい。ねぇ・・・ほら!!」
何度も何度も蹴り上げられるゆっくりれいむ
しかし、輝夜は思い出したかのように足を止める
「あ、そうね。コイツは死ぬのね」

兎たちにゆっくりれいむを道の端に寄せさせ再び牛車を走らせる
「もう、びっくりしたわよ」
「それはお供の兎たちの台詞です」
牛車では目覚めたてゐがまた輝夜の話し相手になっている
「だって、私の知ってる人ってたいてい途方も無く長生きか不老不死でしょ?」
「ここは妖怪が多いから」
「まさか、ああも簡単に死ぬのがいたなんて。なんだか不完全燃焼だわ」
「何か趣味でも仕事でもすれば良いですよ」
そうね。と答えて輝夜は牛車の窓から月を見上げた
「そうね。何かしてみようかしら」















~あとがき~
26スレの971さんから頂いたネタで
輝夜は何かやらかすんでしょうか、続くかどうかはえーりんの実験室みたいに灰色な感じで
by118

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最終更新:2008年09月14日 08:28
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