『野良ゆっくり根絶計画 2』

-農村部編-


農村部は都市部に比べゆっくりが多い。飼いゆっくりはほんの僅かでありほとんどが野良である。都会のゆっくりに比べ体格がよく運動能力も高く

また我侭で下種であった。被害は都市部よりも深刻であり農場荒らしに家屋侵入が主な問題であった。


「ゆぅ~はたけさんになんにもないよ~」

「むきゅ、ふゆさんがもうじきくるからね。あきらめておうちにかえりましょ」

「おうちにもたべものさんがいっぱいあるからだいじょうぶだよ!」

今年は早めに全ての野菜を収穫しておいた。秋ごろからゆっくりは越冬のため食糧を集め始める。野菜はゆっくりの大好物でありよく狙われていた。

農場を荒らすゆっくりはおめでたいお頭であった。野菜は勝手に生えてくると信じきっているのだ。ではなぜ畑だけに生えて巣の近くには生えてこないんだ?

と質問すればそれは人間が独り占めしているからだと頓珍漢な回答をする。全くの馬鹿ではなく中途半端に知能があるため罠を張っていてもそれを突破して

野菜を奪い畑を荒らすゆっくりもいる。ゆっくりの死骸をぶら下げておけばゆっくりは恐れて畑に寄り付かなくなるという話もあったが代が変わるにつれ

効果は無くなった。人間に捕まったゆっくりは馬鹿だからとむしろ死骸を見てあざ笑っていた。

「ゆ!なんではたけさんにおやさいさんがはえているんだぜ?」

「れいむがたべるよ!だいこんさんはれいむのだいこうぶつだよ!」

ある日突然何も無かった畑に野菜が生えていた。キャベツ、大根、ニンジン…どれもゆっくりが大好きな野菜であった。

「むきゅう…あきさんはもうすぎたのに…おかしいわ」

「どうでもいいんだぜ!はやくおやさいさんをもっていくんだぜ!!」

ゆっくり達は畑に侵入し野菜を食べ始めた。

「「「むーしゃむーしゃしあわせー!!!」」」

「きっとゆっくりしているれいむへのぷれぜんとだね」

「ここをまりさのゆっくりぷれいすにするよ」

ここだけではなく農村部の全ての畑に突如として野菜が生えた…のではなく昨夜のうちに農家と加工所職員が埋めたのだ。善意ではない。

野菜の中には痺れ薬や毒が混入されている。

「ゆゆ!なんだかからだがじんじんしてきたよ!!!」

「なんだかゆっくりできないんだぜ!さっさとにげるんd…なんでからだがうごかないのおおおお!!!!!!!」

「ゆべえええええ!!!!」

「おきゃーしゃん!あんきょしゃんはいちゃりゃだm…ゆげえええ!!!!」

天国だった畑は一瞬して地獄と化した。あるゆっくりは餡子を吐き出して死んだり気絶した。あるゆっくりは逃げようとしたが体が痺れて動けない。

「だじげでえええええ!!!!」

「らんじゃまー!!!!うごげないよおおおおお!!!!!!」

「ゆっぐりでぎないいいいい!!!」

農村部にゆっくりの悲鳴が響く。遅れて畑にやってきたゆっくりの大半はこの様子を目の当たりにして逃げ出した。一部のお馬鹿なゆっくりは

「そうやっておやさいさんをひとりじめしようなんてあまいんだぜ!まりささまにはおみとおしなんだぜ!!」

「おやさいさんをひとりじめしたばちがあたったんだよ。わかるよー」

と自ら罠に嵌っていった。ある程度ゆっくりが集まったところで職員が袋を持ってやってきた。

「おじさん!!れいむをたすけてね!!たすけてくれたらおうたをうたってあげるよ!!」

「そんないなかもののゆっくりじゃなくてとかいはなありすをたすけてね!!」

「まりさはとってもあたまがいいんだぜ!!おにいさんをゆっくりさせてあげるからはやくたすけてほしいんだぜ!!」

農村部のゆっくりは都心部のゆっくりに比べ自分勝手であるため好き勝手喚いている。まるで自分達は助けてもらう権利があるかのように。

どこがどう頭がいいのかと?一緒に罠に嵌ってるのになぜお前だけ田舎者ではないのかと?職員は内心不愉快だった。

しかし職員は何も答えず黙々とゆっくりを袋に詰めていく。

「ゆ!!!おじさんはばかなの?れいむのいうことがわからないの?しぬの?」

「ゆっくりしないではやくたすけてほしいんだぜ!!」

もう少し自分の立場を分かったらどうなんだ?だが職員はゆっくりには喋らない。加工所職員は経験で分かっている。ゆっくりと会話するだけ無駄だ。

たいしたことは言っていない。相手したらこっちが不愉快になるだけだ。

職員がゆっくりを1袋分詰め終わり新しい袋を取りにトラックに戻ったところでゆっくりはようやく罠であったことに気付いた。

「おでがいじまずうううう!!!!!でいぶをだずげでぐだざああいいいい!!!」

「ばりざにはがわいいおちびじゃんがいるんでずうううううう!!!!!だがらおやざいざんをどっだんでずうう!!!」

「ゆるじでぐだざあいいいい!!!!あじずはいながものでいいでずがらああ!!」

助けてくれる者など誰もいない。数十分後畑にいたゆっくりは全て回収された。彼は新しい毒入り野菜を畑に埋め次の場所へと向かった。

1日にこれを3回。職員が来る度に大量のゆっくりが回収されていく。餡子脳では警戒心が無いのだろうか。




「にんげんさんはずるいよ…こんなおおきなおうちをひとりじめするなんて。ここをまりさたちのゆっくりぷれいすにするよ」

全く勝手な言い分である。家屋侵入は都市部に比べ農村部では深刻であった。都市部の住宅に比べ農村部の住宅はゆっくりに侵入されやすい。

一番多いのは窓ガラスを石で割って中に侵入するというものであった。都市部では強化ガラスを使っているため石を投げたところで割れたりしないが

農村部では普通のガラスであったため割れやすかった。そこで農村部の全ての住宅のガラスが取り替えられた。ドアも頑丈なものに換えられ補強もされた。

費用は全てタダ。胡散臭い団体から没収した財産から全て賄われている。戸締りを忘れて侵入されるケースもあったがそれは住人の責任も少しある。

「ゆ!!!!おかしいよ!!!!なんでこわれないの!!!」

「まりさ、れいむがかわるよ。ゆ!!!!どうじでこわれないのおおお!!!!」

何度も石を投げてもガラスは割れない。いつもだったらとっくに家の中に侵入できていたのに。数十分後住人が帰宅した。

「ゆ!!おじさんここはまりさたちのゆっくりぷれいすだよ!!」

「ゆっくりしないでででってね!!!!」

住人は黙ってまりさの帽子とれいむのリボンを奪い取った。

「なにするの!!!りぼんがないとゆっくりできないよ!!」

「ぼうしかえしてね!!!じじいはゆっくりしね!!!」

彼は帽子とリボンをビリビリに破いてしまった。

「「どぼじでぞんなごどするのおおおお!!」」

彼は何も答えずに今度はまりさを捕まえ髪の毛を乱暴に抜き始めた。

「いだいよおおおお!!!!なにずるのおおお!!!!」

「ばりざああ!!!!ばりざのぎれいながみのげがあああ!!!」

れいむは彼に体当たりをするが全く通用しない。まりさを禿饅頭にすると今度はれいむを捕まえ皮をちぎっていった。

「いだい!!!いだいい!!!でいぶのずべずべなはだをがえじでええええ!!!!」

「ゆ…ゆっぐりじないでばりざはにげるよ!!!!」

彼はれいむを放り投げると逃げるまりさを捕まえ底部を鷲掴みにし思いっきり破った。

「ゆぎゃあああああ!!!!!ばりざのあんよがああああああ!!!!!」

その後彼は思う存分ゆっくりを虐待しゴミと一緒に焼却処分した。

家屋侵入は一気に減っていった。それでも軒下の侵入したり倉庫に侵入するゆっくりもいる。特に冬が近づいていたため軒下を巣にしたいのだ。


「よいしょっと、うわっ!」

「「「ゆ!!!」」」

軒下を点検すると大抵の住宅でゆっくり家族が見つかった。虫の死骸やどこから拾ってきたのかくず野菜に石ころ、葉っぱなどが集められていた。

「なにするの!ここはまりさたちのゆっくりぷれいすだよ!!」

「さっさとでていってね!」

「おきゃしちょーだいね!!」

1匹として人間の住処に勝手に侵入したことを謝るゆっくりはいない。

「お願いします」

「はい」

農村部にも各家庭に加工所の職員が派遣されている。彼はトングでゆっくりを掴み袋に入れていく。

「はなちぇええええ!!!」

「おちびちゃんをはなしてね!はなさないとおこるよ!」

職員は力を込めた。

「いちゃああああいいいいい!!!!やべちぇええええええ!!!!!!!!」

「おでがいじまずうううう!!!!!でいぶのおちびじゃんいじめないでええええ!!!!」

「じじいはゆっくりしないでしね!しね!じねえええ!!」

彼は黙々と3匹のゆっくり家族を袋に詰めると軒下に集められたゴミを掃除した。

「念のため倉庫も見ておきましょう」

「お願いします」

昔は倉庫に食糧を保管する人が多かったがゆっくりが倉庫に忍び込むケースが増えてきたため最近では食糧は頑丈で鍵がなければ入れない場所に保管されている。

大抵の倉庫には農具等が保管されているがやはり住処として忍び込むゆっくりは多い。

「整理終わりました」

「ご苦労様。ゆっくりはいましたか?」

「ここの倉庫にはいませんでしたね。ここの前の家では5匹の家族が住んでましたよ」

「それはそれは」

「念のために毒入りの団子を入れておきました。ご注意ください」

「ありがとうございます」

ゆっくりは都市部と同様に原則回収であった。餡子の後処理の他に確実にゆっくりを捕獲するという目的があったからだ。痛めつけこれで死んだだろうと

思っていても意外とゆっくりの生命力は強く生き残っているケースがある。そのため痛めつける場合は確実に殺せというのが加工所からの通達だった。

農村部では虐待鬼意山というゆっくりを虐待するのが大好きな人が多くいたためかなりの人が見つけたゆっくりを虐め殺していた。



回収されたゆっくりは村の広場で焼かれていた。キャンプファイアーの如く大きな炎を上げている。

「「あづいよおおおお!!!!!!!だずげでぐだざいいいい!!!!!」」

「「ごんなのどがいはじゃないわああああああ!!!!!!!」」

「「「ぼうわるいごどじまぜん!!!!!!がっでにおうぢにはいっだりじまぜんがらああああ!!!!!」」」

「「「「「ゆっぐりじだいいいいい!!!!!」」」」」

中には串刺しにされたゆっくりを炙っている者もいる。

「あじゅいよおおおお!!!!おきゃあざんだずげでええええ!!!」

「いだいよおおおお!!!!!」

程よく焼けたところで串に刺さったゆっくりを食べ始めた。

「まだゆっくり余ってる?」

「無くなるどころか増えてるよ。ほれ、あそこの箱に入ってるから」

赤ゆっくりや小さめの子ゆっくりが串に刺さって箱の中に入れられていた。箱には"ご自由にお食べください"と書いてあった。農村部のゆっくりは都心部のゆっくりに比べ

汚れてはいなかったため水洗いをすれば食べることができる。生で食べる者もいれば焼いて食べる者もいた。辺りは焼饅頭の美味しそうな匂いが充満していた。

甘い匂いと暖かい空気に誘われて多数のゆっくりがやってくる。

「あったかいね!!れいむもここでゆっくりさせてね!!」

「おちびちゃん!!あったかいね」

「ちょってもゆっきゅりできるね!おきゃーしゃん」

すると誰かがれいむを持ち上げた。

「ゆゆ!おそらをとんでるみた~い」

「いいにゃ~。おきゃあしゃんだけじゅる~い」

ポイッ

「ゆぎゃあああああ!!!!!!!あづうううういいいい!!!!!」

れいむを焚き火に投げ入れられた。

「ぎゃああああああ!!!!」

「おきゃああじゃあああんん!!!!」

「おちびちゃん!ここはゆっくりできないよ!!ゆっくりしないd…おそらを…ゆぎゃああああああああ!!!!!」

「やめちぇね!りぇいみゅをもやさにゃいでにぇ!!!」

赤れいむは焚き火に投げられず代わりに串刺しにされた。

「いじゃああああいいいいい!!!!!!!ぬいてね!!はやくりぇいみゅをたじゅげでね!!!!」

赤ゆっくりはゆっくりのなかでは餡子の甘みが丁度よく皮の食感がもちもちしているため食用として人気があった。赤ゆっくりと小さめの子ゆっくりが

串刺しにされて食用として箱に入れられていたのはそのためである。

「しっかしこれじゃあ焼却しきれないな」

「こっちで処分する量は減らせないのか?今度はお汁粉にでもするか」

「残りのゆっくりどうなってるんだ??」

「確かゴミ焼却場で焼かれてるってさ。毎日物好きの見物客が来てるってよ」

「そいつらここに来て食べてくれないかね」

「ここ農村なんだから潰して肥料にでもするか?」

「それは大きいところでやるってよ。ここじゃこうやって燃やして食べるしか処分方法は無いよ」



数週間もやっていると農村部でもゆっくりを見なくなった。野菜トラップも引っかからない。どうやらどこかに逃げたようだ。

なかなかゆっくりが見つからなくなったところで加工所は農村部でも都市部同様ゆっくり1匹10万円で引き取ることとした。

ここでも人々は朝から晩までゆっくりを狩るようになった。山へ狩りに行こうとする人も多かったがバリケードが引かれていて山へ入れなかった。

もうじき山間部での駆除を行うらしく何か準備をしていた。ゆっくりの逃げ場はもう山しかなかった。都会へ逃げようとするゆっくりもいたが

都会から逃げてきたゆっくりから話を聞き都会をあきらめ山へ逃げていった。都会へ向かったゆっくりは待ち構えていたトレジャーハンターによって

加工所に売り飛ばされた。

残るは山間部だけ。ゆっくり根絶も最終局面を迎えることとなった。






by 虐待おにいちゃん

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最終更新:2022年05月03日 19:35