※成体わさ種が出てきます。愛で要素あり。



ある暑い夏の日、俺は実家に帰っていた。
実家は謎の小さい島にあり、コンビニは歩いたら夜までかかる、高速道路もなし、タクシーは呼ばないとこない、自動販売機が歩いて1時間、終いには家の周りにある店が全て4時で閉まるという、とんでもない島である。そしてこの辺には出るのだ。
そう、わさ種である。
そして今現在、絶賛わさ種と対面中なのだ。
「ゆ!にんげんさん!ゆっくりしていってね!」
「おぉ、ゆっくりしていってね。」これはすごい。都市部では全く見られない成体のわさ種だ。しかも見たところ善良種だ、こんなゆっくりにあえるなら、田舎に来た意味もあるってわけだ。
「おにいさん見てみて!れいむのわさわさすごいんだよ!」ワサワサ!
「お、たしかに太いな。」「でしょ!」
いやぁ、これは愉快愉快。
なんか可愛いから飼おうかな、このわさ種。
都市部ではわさ種といえばゲスなのに、やっぱり誰かが教育とかしてるのかな。とりあえず飼おう。
「ねぇれいむ。俺の飼いゆっくりにならないか?」
「ゆ?いいの?」「あぁ。いいよ。お前は善良っぽいからな。」「やったぁ!れいむ、おにいさんをゆっくりさせるよ!」いやぁ微笑ましい。
「さあ。僕の家においで。」「ゆっくりりかいしたよ!」そう言うと俺は実家に帰った。
「ただいま〜。」「おおとしあき、よくきたねぇ。…ん?そのゆっくりは…」「あぁ、俺の飼いゆっくりだよ。」「おねえさん、ゆっくりしていってね!」
「あら、おねえさんだなんて!ほ、褒めても何も出ないんだからね!」そう言いながら母は持ってたりんごを一切れれいむにあげた。
「ゆ!おねえさんありがとう!」「おほほほほ!いいのよいいのよ!」「全く母さんもちょろいなぁ。」
「「「ははははははは!」」」




今日の夜ご飯はお鍋だ。れいむにはりんごをあげることにした。「「いただきます!」」「ゆっくりたべるよ!」久しぶりに鍋なんて食べた。母の作る鍋にはいろんな物が入っている。しらたきに牛に白菜に…
れいむはれいむでりんごを美味しそうに食べている。
こうして夜ご飯も終わり、母は一人で寝、俺とれいむは2階で寝ることにした。「ゆっくりおやすみなさい!」「はいはい、おやすみおやすみ。」そう言って俺とれいむは眠りについた。



俺が起きたのは、れいむの悲鳴から始まった。
「れ、れいむ!どうしたんだ!」「あ、あ、あれすが、ありすがぁぁぁ!!」「んほぉぉぉぉぉ!とてもゆっくりしてるわねぇぇぇぇ!!!いっそうこうふんしちゃうわぁぁぁぁぁぁ!!!」げ、れいぱーだ。
こいつは誰彼関係なくレイプするゲスゆっくりだ。
「れいむは母さんをよんで!俺がこいつを潰す!」
「ゆ、ゆっくりりかいしたよ!お、おねぇさーん!2階にきてぇぇ!!」「な、なにがあったんだい!?」
れいぱーがきたんだよ!」「わかったよ!すぐ行くよ!」しかし母を呼んでる間にもう決着がついた。
「よし、ありすを倒したぞ。」「なんだ、もう決着がついたのね。良かった良かった。」「おにいさんんんんんありがとぉぉぉ!!」しっかしどうして2階にありすがいるんだ?そう思いながら1階に行くと…
「あ!窓が割られてる!」「あら!ほんとだ!」
全く、悪知恵だけは働く生き物だ。
ん?なんか忘れてるような…
「あ!」そういえばもうすぐ船が出る時間だ!
「ごめん母さん俺もう帰るわ。」「あ、ああ。」
「よし。れいむ急ぐぞ。」「あいあいさー!」
そう言うと俺は車にれいむを乗せると港へとむかった。







数日後。
やっと帰ってきた。家に。
とはいえ今回はれいむがいるのだ。しかも善良で成体なわさ種とは属性もりすぎだろ。というわけでこのままゲス化するのは嫌なので、しっかりと躾をすることにした。「いいかれいむ、これからお前には訓練を受けてもらう。」「ゆ!ゆっくりりかいしたよ!」
それから俺の厳しい訓練が始まった。
「餌は与えられるのではなく自分で探すのだ!」
「さーいえっさー!」自分で餌を探させるために狩り場を作った。ここで見つけた分だけ餌を食べていいのだ。
「戦闘力も必要だ!今日から素振り100回!」
「さ、さーいえっさー!」俺が家を開けた時にゲスに殺されるのを防ぐため攻撃力も鍛えさせる。
「わさ種だからって他のゆっくりに頼っては行けないぞ!自分で物を取れるようにしろ!」
「さーいえっさー!!」
わさ種は普通のれいむと違ってもみあげが大きい。
だから物をうまく取れないのだ。普通なら親が取るのだがそれだと自分で生活できない為、自分で物を取る力も鍛えさせる。
この訓練を続けて2週間がたった。
朝起きると、なんとわされいむが
胴付きになっていたのだ!
「ゆ!おにいさんおはよう!れいむ胴付きになったよ!」「おお。」「これでおにいさんとお出かけ出来るんだよ!」「いや、あとはバッチ試験に合格しないとな。」「ばっちしけん?」「ああそうだ。バッチ試験で金バッチに合格すれば色んなところに行けるぞ。」「れいむばっちしけんうけたいよ!」
「わかった。じゃあ沢山勉強しなきゃな!」
「ゆっくり理解したよ!」
そして今度は、わされいむのお勉強会が始まった。









「いよいよ今日がバッチ試験本番だぞ。」
「大丈夫だよ!れいむちゃんと勉強したよ!」
「じゃあ問題を出すぞ。3の次は?」
「123…4だよ!」「正解だ。じゃあ次の問題。おやさいさんは?」「にんげんさんたちがたねをまいて作ってるんだよ!」「よし、正解だ。じゃあ多分大丈夫だな。試験頑張ってこいよ!」「ゆっくり理解したよ!」そして遂に試験が始まった。
「123…たくしゃん!」(3の次は4だよ。)「おやさいさんはかってにはええてくるんだよぉぉぉぉ!!!!」(そんなわけないよ。)
周りのゆっくりたちがどんどん脱落していき、
遂にはぱちゅりーとわされいむの1騎打ちになった。
「むきゅん!知能ならだれにもまけないわ!」
「こっちこそ!」そして最終試験。お題は…
10m走!
もちろん、胴付きが負けるわけがなく、
わされいむは見事金バッチに合格した。
「おにいさん!遂にれいむ金バッチを取ったんだよ!」「おぉ!じゃあご褒美に番でも探してきてやろうか?」「ゆ!れいむはまりさがいいんだよ!」
「ははは、考えておくよ。」
田舎へ帰省するときから始まったわされいむとおにいさんの物語はまだまだ始まったばかりである



         続く。  
今まで書いた作品

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年07月12日 18:57