俺とゆうかとゆかりんと ぼりゅーむに

●俺設定の決算大放出セール
●現代設定
●もう虐待分薄いってレヴェルじゃ(ry
●人間のほうが危ない目に遭ってるってどうなの
●前作「俺とゆうかとゆかりんと」を呼んでなくてもまぁ平気だろってけーねが言ってた






「鬼意さん、おはざーっす」
「おう虐緒。ゆかりんは?」
「朝一の発言がそれですか。そこの鞄に入ってますよ」
「ゆっかりーんりん♪おっはy「私に気安く近寄らないでね!この下衆!」朝一の挨拶がそれかい?ひどい!…でも何?このドキドキは…もしかして恋!?」
「どぼじでぞうなるのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉx!?」
毎朝恒例のイベントをBGMに、俺は更衣室へ向かう。なんかHENTAI一歩手前なおっさんが居た気がするけど面倒なので絶賛スルー。
「はぁはぁ…も、もっと俺を罵ってくれゆかりん!!」
「お兄ざぁぁぁぁあぁぁぁぁん!!だずげでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
あ゛ーあ゛ー聞こえなーい。鬼意さんの気色の悪い声とゆかりんの絶叫をなるべく聴かなかったことにしながら、俺は自分のロッカーから使い慣れたいつもの装備を取り出す。
ゆイーパー隊員専用の特殊強化スーツ、通称「ゆルビル」。見た目は某特殊部隊とかの装備に近い。だが彼らの装備と違うのは、この装備が対人用には作られていないところだ。
まぁそもそもゆイーパーという組織はゆっくりを駆除するためだけの組織なので、そんなもの必要ないといえば無いんだが…。
「にしたって最近は過激派やらゆっくりんピースやらとの抗争も激しくなってきてるんだし、もう少し対人戦対策して欲しいもんだよなぁ…」
使い古してどことなくヨレヨレなゆルビルを見ながら、俺は小さく溜息を吐いた。

「ゆ、お兄さん着替え終わった?」
更衣室から出ると、ずっと待っていたのかゆうかが出口の直ぐ側にいた。
「おう。ずっと待ってたのか?別にどっか行ってても良かったのに」
「ここは下手に歩き回るほうが危険だよ?」
何今更なこと言ってるの?と首を傾げるゆうかを見て、あぁそっかと一人納得する。
ここは加工所。ましてゆっくり虐待派の巣窟であるゆイーパー本部の中だ。
歩き回って誰かに見つかろうものなら即座に「ヒャッハァー!」が聞こえてくるに違いない。
「それもそうか。まぁとりあえずゆかりんを助けに行こうか?」
「別にほっといても構わない気がする」
そういうわけにもいかんのですなこれが。このままだとゆかりんにトラウマができるだけじゃなくて鬼意さんに新しい性癖が目覚めそうだし。
「駄目な上司を持つと部下が苦労するんだなぁ…」
ゆうかを肩に乗せると、俺は拳を硬く握り締めると鬼意さんに向かって駆け出した。



「えー、今回の任務内容を伝えるわけですが…」
頬を真っ赤に腫らした鬼意さんが不機嫌そうに俺に任務内容の書かれた紙を渡す。俺の横の椅子では泣きじゃくるゆかりんをゆうかが必死に慰めていた。
「そ の 前 に 虐緒君に言っておきたいことがあります」
ズビッと指を突きつけてくる鬼意さん。あ、因みに今更だけど虐緒ってのは俺の名前ね。
「今後、俺が暴走しても絶対にぶん殴って止めないこと!ぶっちゃけお兄さん泣くのをこらえるので精一杯です!」
「はーい時と場合によってはナグリマセーン」
「うんそれ絶対殴るよね。後半片言だったもんね。もう俺泣いても良い?」
両目からぼろぼろ涙を溢すおっさん。正直、凄く…キモいです…。
あまりにキモくて見てられないので手元の任務内容に目を移す。
「えっと…今日の任務はゲスまりさの集団の駆除…?」
なんだ、随分簡単なんだな。と思っているとその下に続きがあった。
「何だこれ?尚、現地ではゆゆこの姿も確認されている。十分に注意されたし…?おいおい冗談じゃねぇぞ?」
ゆっくりゆゆこ。現代においてドスまりさ以上に危険視されているゆっくりのうちの一種。
その(ゆっくりにしては)可愛らしい外見とは裏腹に、物体ならなんでも捕食するという超危険種だ。捕食種にすら恐れられる種のためすぐに駆除すべきだ、と国会では騒がれたが、
一部の生物学者が「まだ生態も能力も完全に解明されていない生物を無闇に駆除すべきではない」という意見と、ゆゆこ一匹を駆除するために必要な装備にかかる費用の問題で、駆除は見送りになった。
噂では政府が一匹のゆゆこを捕獲し、生物兵器に用いようとしているからだとかも言われているが、公式の発表ではそうなっている。
「ゆゆこなんて戦車でも持ってかねぇと倒せやしねぇぞ…正気かよ、上の馬鹿共は」
「仕方ないだろう。上は「古い」虐待派で固められてるんだ。奴らから見ればお前のような奴は愛で派と同じなんだろうさ」
さっきまで泣きじゃくっていた鬼意さんが真面目な顔で語る。因みに、愛で派が穏便派と過激派で分かれているように虐待派にも派閥のようなものがいくつか存在する。
一つは、俺のようにゆっくりをパートナーとして虐待する「新虐待派」。
もう一つは、あくまで人間だけで虐待をするという「旧虐待派」。
細かく分けてしまうともっと存在するが、大まかに分けるとこの二つだ。個人の趣味なんだからそんなことどちらでもいいと思うのだが、「旧虐待派」はそうは思わないらしい。
しかも鬼意さんの言うとおりゆイーパーの上層部は「旧虐待派」で固められており、ゆイーパー内の俺のような「新虐待派」を駆逐しようという動きが目立つ。
「しかしまぁ…あれだね、たかが饅頭ごときで派閥作って内部抗争やらなんやらやってる人間ってある意味ゆっくりより馬鹿かもしれないな」
「同感、と言いたいが慎めよ虐緒。そんなことが上層部に聞かれてみろ。次の日にはハロワ通いだぞ」
「おお、怖い怖いっと…それじゃそろそろ行くかね」
俺はまだ泣いているゆかりんとゆうかを肩に乗せると立ち上がる。
「それじゃ、行ってきますよ」
「無理するな。大事なのは任務じゃない。お前の命だ」
鬼意さんから車の鍵を受け取ると、俺は任務へ向かった。




「さて、それでは本日の打ち合わせといきますか」
車の中、ゆかりんとゆうかに資料を渡すと俺は赤ボールペンを取り出した。
「標的のゲスまりさの集団はここ。因みにゆゆこが目撃されたのはこの辺だ」
地図に赤い丸を二つ書き込む。俺達の現在地に近い方の丸がゲスまりさの集団。そしてそこから少し離れたところにあるのがゆゆこの巣のある場所だ。
「ゆゆこがいるの?」
いつもの無表情で俺に問うゆうか。平然としているように見えるが、よく見ると口元が強張っている。流石に緊張しているようだ。
「ああ、しかも割りと群れに近いから、最悪餡子の臭いに釣られて巣から出てきやがるかもしれないってのが一番の問題点だな」
「なら、私がスキマでまりさ達を何処かへ送ってしまえば良いんじゃないの?」
「一匹一匹やってりゃいつか騒ぎ出すだろう。そうなるとやっぱりゆゆこを呼び寄せる危険がある」
「ゆ~…なんにせよ、ゆゆこが厄介なのね…」
そう、ゆゆこさえいなければこの程度の任務、新人に回されるような内容なのだ。ゆゆこ種は他のゆっくりより身体が大きいため、ゆかりんのスキマ移動で何処かに運ぶということも出来ない。
「どうするかな…」
俺が頭を抱えていると、車の戸が突然開いた。
「だ、誰だ!?」
「はぁ~い。本部から応援に来ました尾根江と申します~」
と言いつつ断りも無く車に乗り込んできたのは、妙に間延びした声で話す女だった。
「本部から?増援なんて要請した覚えは無いぞ?」
「流石にゆゆこは一人じゃ荷が重いだろう、とのことで~」
「…本部がそう言ったのか?」
混乱していた頭が次第に冴えていき、この女への疑念が強まっていく。本部が「新虐待派」の俺に増援を送るなんて、まずありえないからだ。
「…ふふふ~。やっぱりそうは思いませんよねぇ?」
尾根江が怪しげに笑う。俺が拳を握り締めるのと、車に備え付けられた通信機から声が響くのは同時だった。
『あ~、おい、聞こえてるか虐緒?聞こえてたら返事しろ~』
「お、鬼意さん?どうしたんです突然?」
ゆうかが咥えて持ってきた通信機を受け取る。通信機から聞こえてきた声は鬼意さんの声だった。
『おう、いやな、そろそろ俺が手配しといた奴が到着する頃かと思ってな』
「手配…?ってもしかしてこの女は鬼意さんが?」
「さっき尾根江って自己紹介したじゃないですか~。覚えて下さいよ~」
『おう。まー、あれだ。流石にゆゆこがいるのに一人じゃ心細いと思ってな』
「ゆうかもいる…」
「ゆかりんがいるんだから大丈夫に決まってるでしょ!余計なことしないで!」
何故か突然騒ぎ出した二匹を黙らせると、俺は鬼意さんに礼を言って通信機を元の場所に戻した。
「これで信じてもらえましたか~?」
へにゃへにゃと笑う尾根江。なんか掴み所の無いイメージの女だ。いや別に胸の話をしているのではない。確かにつるぺたではあるが。
「あ、なんか今失礼&セクハラなこと考えませんでした~?」
「ナンノコトヤラサッパリダヨ」


「それじゃー私がゆゆこの位置をお知らせするんで、虐緒さんとゆうかちゃん、ゆかりんちゃんは心置きなくゲス共を駆除しちゃってくださいねー」
車の中から手を振る尾根江。どうやら彼女はオペレーターとして今回の任務に参加するらしい。
「ゆゆこの位置をお知らせって…どうやって?」
まさか過去に発信機を打ち込んでいた、なんてことはあるまい。たとえそうだとしてもゆゆこ種は体内に入ったものは三日とかからず消化してしまう。
「えへへー。私が呼ばれた理由はこれですよ~」
嬉しそうに俺にノートPCを見せ付ける尾根江。それがどうしたと?
「これでー、今上空を飛んでいる偵察機からデータを受け取るんです!」
びしっと上を指差す尾根江に釣られて上を見ると、確かに小さい影が空を飛んでいた。
「…ん?偵察機?そんなのうちの本部にあったか?」
確かヘリはあったと思うが、偵察機なんて大層なもんは無かったはずだ。第一そんなもんあったとして、本部が使用許可するはずが無い。
「偵察機っていうか、きめぇ丸なんですけどねー。私の相棒でありますっ」
そう言って懐から取り出した写真を俺に見せる尾根江。そこにはなるほど、確かにきめぇ丸の姿があった。
「きめぇ丸にゆゆこの位置を知らせてもらって、それを尾根江が俺に知らせるのか」
「そういうことです~。という訳で、安心して任務を遂行してくださいね~」
それってお前じゃなくてもきめぇ丸さえ居れば良いんじゃないか、とは思うだけで口にはしなかった。
「う~い…さて、それじゃぁ行きますか?」
後ろで待っていた二匹に声を掛けると、
「ゆっくりわかったよ…ゆうかはもう行くから、お兄さんもせいぜい遅れないようにしてね」
「私は行くけど、お兄さん、遅れたりしたら許さないからね」
と、いつに無く冷たい言葉を残して二人は行ってしまった。
「何怒ってるんだあいつら…」
「虐緒さん改め鈍緒さんですねぇ~」
二匹の怒ってる理由と、尾根江の言ったことの意味が分からないまま、俺は二匹を追って走り出した。



俺がゲスまりさの集団が居る場所へ辿り着く頃には、既に二匹が暴れまわっていた。
「ゆぐぅぅぅぅぅ!ゆっくりできないゆうかとゆかりんはいますぐしぬんだぜぇぇぇぇぇ!!」
叫びながらゆうかに向かって突進してくるまりさを避け、背後から迫る別のまりさのもみ上げに噛み付くと、ハンマー投げの要領でさっきのまりさの方へ向かって投げる。
「ゆぅぅぅぅ!!こっちにくるなだぜ!!くるなだぜぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「ぞんなごどいっでもどまらないんだぜぇぇぇぇぇぇ!!」
「「ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
二匹がぶつかると、二匹の中身の餡子の雨が降り注いだ。
「ゆ!ほかのやつらがたたかってるうちにまりさはにげるのぜ!そろーり、そろーり…」
「あら、仲間を見捨てて何処へ行くつもりなの?」
「ゆぐっ!?べべべべべつににげようとしてたわけじゃ…ってなんだゆかりんなのかだぜ。まりさはにげるからそこをどくんだぜ!!」
自分より若干ながらも小さいゆかりんを見て途端に強気になると、勢いよく体当たりを仕掛けるまりさ。
「お馬鹿さん♪これでも食らってなさい!」
ゆかりんへ向かって駆けるまりさの目の前に、小さな裂け目が出来る。直後、
「ゆっがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?いだいんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
まりさの顔に、太い木の枝が突き刺さっていた。おそらく近くの木の枝をスキマでまりさの目の前に持ってきていたのだろう。
体当たりの勢いそのままに木の枝に突進したまりさに突き刺さった木の枝は、奇跡的に中枢餡は避けて刺さっていたようだ。
まぁ、その方が辛いんだが。
「いだいいだいいだいいだいんだぜぇぇぇぇぇ!!だれが!だれがごれぬいでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
痛みのあまり走り回るまりさ。そんなもの突き刺さったまま走り回ると…
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!どぼじでばりざにきのえだがざざっでるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「や、やめるんだぜ!こっちにむかってくるなだぜ!!やめろって…いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「おがあじゃぁぁぁぁぁぁぁん!?ごのぐずまりざ!おがあじゃんをよぐも…ゆぴぃ?!」
ほら、危険物持ったまま走り回るから周りにまで被害が。
「ゆ…おい!そこのじじい!まりさたちをたすけるんだぜ!」
特に仕事も無いなーと思ってしばらく傍観していると、俺に気付いた一匹のまりさがふざけたことを言ってきた。
「助けろ…?なんで俺がお前達を助けなきゃいけないんだ?」
「にんげんはまりさたちのげぼくなんだからたすけるのはとうぜんなんだぜ?そんなこともわからないなんてばかなんだぜ!!」
げらげら笑うまりさに、死なない程度に手加減した蹴りを叩き込む。
「ゆがっ…いだいぃぃぃぃぃぃ!!なにずるんだぜじじいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
ぼろぼろと涙を溢しながら俺に向かって体当たりしようとするまりさを足で押さえつける。
「饅頭の分際で人間様を下僕呼ばわりたぁいい度胸じゃねぇか。なぁ?」
リフティングの要領でまりさを何度も蹴り上げる。足がめり込むたびにまりさは「ゆびょっ?!」だの「ゆぎゃっ!」だの妙な声を出していた。
「そんな悪い饅頭にはお仕置きが必要だよな?」
一際高く蹴り上げたまりさをキャッチし、その口に無理矢理対ゆっくり用手榴弾を捻じ込み、まりさの口をガムテープで押さえる。
「………!!!」
それが危険な物であると分かるのか、俺が話すとまりさは必死でガムテープを剥がそうと地面に口をこすり付けだした。
何度も何度も、自分の身体が傷つくことも厭わずこすり付けるが、ガムテープが剥がれる様子は無かった。
「ゆっくりごときの力でガムテープは剥がせないよなぁ?」
俺がそう言った直後、まりさの身体が膨れ上がる。おそらく手榴弾が爆発したんだろう。
ぷるぷると震えるまりさを拾い上げ、ガムテープを剥がしてやる。
「亜qwせdrftgyふじこlpkmjんbvcxzxvtcbyヴいおmk、!?」
ガムテープを勢いよく剥がしたせいでに口周りの皮が剥がれ、更に口内に唐辛子の粉末が充満しているまりさは、何を言っているのか分からないほどの絶叫を上げると、息絶えた。


「さて、すっきりしたーっと」
その場に転がって手足を伸ばす。あの場は無双状態になっていたゆうかとゆかりんに任せて、俺は近くの原っぱで休憩していた。
『虐緒さん!!』
「ぬおっ!?なんだ、誰だ!?どこからだ!?」
突然の大声に跳ね起きて周りを警戒する。しかし、どこにも人やゆっくりの姿は無い。
『私です!尾根江ですよ!』
「あ?あ、あぁ尾根江か…」
そういえば、と耳に引っ掛けていた通信機を思い出す。いつもはオペレーターなんて居ないからすっかり忘れていた。
「どうした?ゆゆこに動きでもあったのか?」
『そうです!それも最悪なパターンですよ!』
最悪?こっちに向かってきやがったのか?そう思ったが、尾根江からの報告は俺の予想を上回るほどの「最悪」だった。

『ゆゆこがそちらに向かっているのに加えて、ゆっくりんピースの部隊がゆゆこが向かってるのとは逆方向から接近中です!!このままじゃ挟み撃ちですよ!!』

今日は、人生でも一番最悪な日になりそうだ。











続く?










あとがき
前作「俺とゆうかとゆかりんと」の続編。
相変わらず虐待描写薄くてもうほんとすいません。
なんかいろいろ設定が増えたり新キャラ増えたりで更にカオスに。ってかゆゆこの食欲で世界がヤバイ。
そしてこれは続くんだろうか。









これまで書いたもの

●~プロローグ~
●ゆっくりハッキング
●俺のちぇんに手を出すとは良い度胸だ改
●耳が聞こえない僕とゆっくり
●俺の家にはこんなれいむが居やがりました
●俺とゆうかとゆかりんと

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年04月17日 01:14