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死霊の盆踊り




【タイラント】

別名:暴君怪獣

身長:62メートル

体重:5万7千トン

出身地または出現地:海王星

特徴:シーゴラス、ベムスター、レッドキング、ハンザギラン、キングクラブの優れた部分が合体したもの。ウルトラ5兄弟を次々と倒した。

登場話:ウルトラマンタロウ第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」


  ――小学館「円谷プロ怪獣図鑑」2013年3月11日第1刷より






 ……男はただ、血と硝煙の香りが漂う荒野で佇んでいた。

 アイスホッケーのマスクを被り、その下に好青年の美顔を持つ高校三年生ほどの青年。
 アベンジャーズがUSAの栄光の歴史であるのなら、ジェイソンはUSAの影の歴史。
 その影の歴史から名前をパクり、「俺こそが日本のジェイソンだ」と言わんばかりのジェイソンぶりを発揮する男。

 男の名は遠野英治。
 またの名を、殺人鬼ジェイソン。
 この殺し合い最強の復讐者(アベンジャー)だった。

 で、なんでこいつが血と硝煙の香りのする荒野に佇んでいるのか。
 その理由は、彼の口から伝えておこう。

「――俺は主催グループに檜山ボムを支給された」

 彼は続けた。

「だが、これをどう“使えば”いいのかは、どうしてもわからなかった」

 更に彼は続けた。





「そこで俺は考えたのさ。だったら、とりあえず人のいるところに投げてみればいいってね!!」





 結果、目の前の館が半壊し、中にいる人間がバラバラになったのであった。
 手製の爆弾の威力が想像以上に高かったと云えるだろう。
 まさか本当に人が死ぬとは……こんな物があったのなら、マジでSK集めた時にコレ欲しい。
 この爆弾があればそもそも殺人計画いらないじゃないか。
 遠野はそう思った。
 普通なら期せずして人を殺してしまった時は罪悪感に押しつぶされるところだが、ジェイソンマスクをしている彼は何百人殺しても罪悪感は湧かない。
 つまり、ここで遠野が罪悪感を抱く事はこれっぽっちもなかった。

「……こんな事になるとは思わなかったが、まあいい」

 彼はどこかへと歩みを続けた。



【白神海人@オペラ座館第3の殺人 死亡】
【鬼城歩夢@亡霊校舎の殺人 死亡】
【霧谷凛@狐火流し殺人事件 死亡】
【雲沢夏樹@雪鬼伝説殺人事件 死亡】

【残り39人】








「……マジかよ」

 アニメ化したらピンクの髪だった男――井沢研太郎がトイレから帰ってくると、そこは血と硝煙の匂いに満ちた荒野だった。
 蒲生屋敷の半分が焦土となっていたのである。
 檜山ボムが爆発したような轟音が鳴り響いていたので、何が起きたのかと心配していたが、井坂の目の前にはただ爆発でバラバラになった死体があるのみだった。
 想像以上にバラバラである。
 バラバラすぎて、具体的に書いてしまうとエグい。
 バラバラとしか言いようがなかった。

「きゃああああ」

 気づくと、心の中で七瀬美雪が叫んでいた。



 飛び散った肉片――
 壁や床にこびりついた血や髪の毛……
 胸の悪くなるような腐臭と火薬の臭いのたちこめる蒲生邸という名のジャングル……
 俺たちはいつか記録映画で観たむごたらしい戦場のただ中に迷い込んだような異様な感覚に眩暈を覚えた――……



「ぜ……全滅だ……!!」

 思わず、戦争に例えて彼はそう叫んでしまった。

 白神の腕。
 雲沢の胴体。
 鬼城の下半身。
 凛の頭。
 そして、米村のメガネだ。

 彼らのバラバラになった姿を見て、井沢は衝撃を受けていた。
 つい先ほどまでここに一緒にいたのに。
 もしかすれば、井沢もまたここで彼らとともに爆破されていたのかもしれないと思うと恐怖に駆られる。

 先ほど聞いた檜山ボムが爆発したような音……それはここで何かが爆発する音だったのだ。

 何故こんな事になっただろう。
 恨まれる事をした覚えはないし、開戦していた覚えもない。
 テロリストでもいるのだろうか?

 井沢は冷静になって考えた。

「小型の爆弾(ボム)……状況から考えておそらく手製だ。
 ――誰かが爆弾(ボム)を使ったんだ! 白神さんたちを殺すために――」

 井沢は一人でそう言いながら、彼らを黒魔術で蘇生する事に必死で思索を巡らせていた。
 ちょうど、彼らは体のパーツの各部位がキレイに残っている。
 それを繋ぎ合わせれば一人の人間になる事が明白な状況だ。

(イチかバチかだ……これは禁忌に触れる事……簡単には出来ない。
 だが、お前ならきっとこうやるだろ……!)

 心の中にいる「あいつ」を思い浮かべ、勝手に強い決意をした。
 すぐに蒲生邸でガムテープやトンカチ、釘やタコ糸を用意し、井沢は己のピンク髪を彼らの遺体に一本捧げる。
 幸いにも、井沢にはパプアニューギニアの呪術師の使う仮面が支給されていたのだ。それを被れば更に魔力は高まる。
 井沢の魔力ではせいぜい作れる人間は一人。それもかなりの魔力を使う事になってしまう。
 カーペットをくるくる巻いた後、彼は呪文を唱え始めた。

「オオ……エロイム・エッサイム エロイム・エッサイム 我は求め訴えたり――」

 彼らを生き返らせる為、呪文を唱え続ける井沢。
 信仰の光はこの世の悪を打ち砕く。

 井沢が描いた魔法陣から光が放たれ、ばらばらのパーツを継ぎ合わせて修繕された“人の形をしたそれ”を包み込んだ。
 黒魔術はとても便利だ。

「ァ……ァ…………ォ………ェ……………ァ……」

 井沢がガムテープや釘で創造した“人の形をしたそれ”は、やがて井沢の黒魔術によって起き上がり始めた。
 顔は凛で出来ていた。胴体は雲沢で頭は凛。腕は白神メガネは米村。
 かの者は常にひとり。略。

 おぞましい声をあげる、“人の形をしたそれ”を見て、井沢は歓喜した。

「やった! 米村が蘇った!」

 全員をそのままの形でよみがえらせる事はできなかったが、結果的に井沢の黒魔術は成功していた。
 キメラの如く、それぞれを組み合わせて一人の人間を作れた。
 そう、「異人館村殺人事件」で示唆されたバラバラのミイラの融合、そして、「学園七不思議殺人事件」では伏線のみに留められていた合体人間の蘇生術。
 何かの実験をしていたらしい「魔犬の森の殺人」の研究所や、「人喰い研究所殺人事件」に登場した緑川因子。
 サイキッカーの成れの果てとして手品師に落ちた「魔術列車殺人事件」のチャネラー桜庭や、近宮の蘇生を目指して人形を持ち歩いている長崎支配人。
 更には、謎の人物ダンデライオン。

 金田一ワールドの裏にあるオカルトの歴史を見れば、「人造人間」を作り出す実験が水面下で行われていたのは明らかだ。
 そして、あの邪宗館で天才として育てられた井沢。
 彼ら天才少年たちは、人造人間を作るべくして育てられたと考えればすべての説明がつく。
 高遠の親父もまた人造人間の制作を志した黒幕に違いない。
 井沢は「金田一少年の事件簿」の少年編のすべての伏線を回収するキーパーソンだったのだ。

 そんな時、“人の形をしたそれ”が突然、おぞましい声で喋り出した。

「ァァァァァァ…………………ァツ…………イヨ………………クル…………シィヨ…………」

「コロ……シテ…………コロ……シテ…………」

「ッェ…………ァァアゥ……………ゥァァァァアゥ…………」

 枯れた声でそう告げる“人の形をしたそれ”。
 いま蘇ったのに、なぜ死のうとするのだ。
 井沢は疑問に思った。

「コロシテ……ッェ……コロ…………シテ…………ァッ…………ァッェ………」

 黒魔術の苦労も知らずに、ひたすら呟く“人の形をしたそれ”に、耐えかねて井沢は手に持ったトンカチで“人の形をしたそれ”を殴りながら説教を始めてしまった。

「ナマイキいうんじゃねえよ! ガキのくせに!
 自分の不幸を他人のせいにするのはガキだって言ってんだよ!!」

 吐き気のような音が“人の形をしたそれ”の中から漏れた。
 灼熱のような痛みと、溺れるような苦しみ、血管を虫が這い続けるような痒み、目の前の物すべてが不愉快な映像に映り音声すべてが雑音となる感覚異常。
 そんなモノが常時身体の中で蠢き続ける煉獄の中にある、米村たちの意識。
 彼らは死と生の狭間にあり、この形をしている限り救われる事がない。
 だが、だからといって死んではいけない。
 死んでいい人間なんていないのだ。

「アナタ……ナニガ……ワカル…………コノ……クルシミ…………コノジゴク………………」

「あーわかんねーよ!! ぜんぜんわかんねーな!!
 俺はお前みたいに親を亡くした事もない……いや、やっぱりあるけど……でもこれだけは言える!!」

「コロ…………シテ…………」

「どんなにどん底でもどんな暗闇の中を生きててもやり直しのきかない人生はないんだ!!」

「……ェ……コ……ロシ……テ……オネ………………ガイ…………」

「何がなんでも死にゃあいいってもんじゃないんだよ!
 ――生きろよ!
 そうしてぶざまに生きる方がカッコつけて死ぬより100倍カッコよく見える時だってあるんだ!」

 ――そしてそれが井沢の最期の言葉になった。






 井沢の身体は、“人の形をしたそれ”の常軌を逸した腕力が放った手刀によって敢え無く死亡したのだった。
 縦半分に引き裂かれた井沢はもう二度と目を覚ます事はない。
 もう復讐を見る事もないし、もう殺人を犯す事もない。


「おかえり、研太郎……」


 だが、彼は帰れたのかもしれない。
 死んだ父や母や妹のいるあの場所へ……。



【井沢研太郎@邪宗館殺人事件 死亡】0
【残り38人】





【一日目/朝/不明】


【遠野英治@悲恋湖伝説殺人事件】
[状態]精神的ダメージ、右肘関節脱臼、返り血
[装備]ジェイソンマスク@悲恋湖伝説(これをつけると罪悪感が消失する)、果物ナイフ@狐火流し殺人事件、光太郎が拾った(貰った?)サッカーボール@狐火流し殺人事件、檜山ボム(残数不明)@墓場島殺人事件
[所持品]基本支給品一式×2、<乱歩>の洗剤+ブラシ@電脳山荘殺人事件
[思考・行動]
基本:螢子は生きているかもしれない、だが三日待って九条をころす。
0:螢子を探す。優先して探す。
1:螢子は生きているかもしれない、だがSKはころす。オリエンタル号に関連する人間も螢子以外はころしたい。
2:螢子は生きているかもしれない、だが脱出する奴はころす(脱出→escape→エスケープ→SKプである為)。
3:螢子は生きているかもしれない、だが鷹守と若王子はころす。オリエンタル号と竜王丸の関係者全員ころす。
4:螢子に危害を加える可能性のある参加者は全員殺す。凶悪犯は優先的に殺す。
5:六星と佐伯は明らかにやばいので積極的に殺していきたい。そのための戦力が欲しい。

[備考]
※参戦時期は、小林を殺害した後。
※SKが嫌いです。オリエンタル号に載っていたSKは勿論、載ってないSKも嫌いです。
 とりあえず色々殺します。何かと難癖をつけて螢子以外はどんどん殺します。
※ジェイソンマスクを被っている間は、ジェイソンに変身。
 そうなると、何百人殺しても心を痛めないようです(TVアニメのファンブックより)。
※ジェイソンモードになると身体能力や回復能力、危険察知能力、その他もろもろがほんの少し上がります。



【一日目/朝/半壊した蒲生邸】

【井沢の黒魔術が生成した怪物(仮に「米村」と呼称する)】
[状態]ギェ………ァ………ゥ…………
[思考・行動]
基本:コロ……シテ…………
0:ィ………タ……ィヨ…………
0:ァ……ェァ………ォ……ェ…………
0:…………………
0:……ゥ………ァ………クル……シイ……
0:ァ…………ィェォ……………ェ…………
[備考]
※白神海人(両腕)、鬼城歩夢(下半身)、霧谷凛(頭)、雲沢夏樹(胴体)、米村(メガネ)の五名分の意識を持っています。この中で最も強く意識が残っているのは米村です。
※檜山ボムによる負傷や苦しみがまだ残っていますが、身体能力は黒魔術により大きく引き上げられており、無意識に目の前の物を殺傷できます。


038:今のマガジンなら袋とじ 時系列 040:止まるんじゃねぇぞ……
038:今のマガジンなら袋とじ 投下順 040:止まるんじゃねぇぞ……
032:快楽という海に溺れて 今回死んだ人ら GAME OVER
033:ジェイソンの仮面 遠野AGE
爆誕 クリーチャー
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