母親の弱さも、その母親の弱さを知っていたからこそ遺品を残した祖父も、あまり感情を吐露しない主人公さえ(むしろ主人公が淡々としているからこそ、哀しさややるせなさが伝わってきました)全員が全員血が通っていて、本当に人間臭くて、とても魅力的な作品でした。特にアイスの棒の使い方がすばらしいです。うまいなあ、と正直感心しました。とても綺麗にまとまっていて、無駄のない作品だと感じます。
身内の死は複雑だなと読んでいて感じたし、こんな風にメッセージとして残してもらえて救われたらなと思いました。
木の棒も身内の死への寂しさを強調しているようでした。
ボットを介護するアイデアが面白いのと、最後の一行があざといなあと思いました。
介護にはそういう面もあるのだなぁと考えさせられました。アイス棒が無理なく使われていてよかったです。