「情報は間違っていないようだな」
谷口は殺した人間から回収した物を持ちながら呟いた。
俺もそれをじっくりと見る。すると、隣で魔理沙が興味津々で俺に聞いてきた。
「それはなんだ?」
谷口からそれを貰いじっくりと見る。やはり、色としては何も脅威を感じられないな。まぁそんなものか。
「なんだと思う?」
少しばかり魔理沙は考えたようだが、どうやら彼女の頭では正解の単語は一つしかなかったようで、迷わずに単語を答えた。
「飴」
「そう言うと思った」
透明なビニールに入ったそれを、魔理沙によく見えるように近づいて、指でたたきながら言う。
「MDMAって言う薬だ」
無論、魔理沙は首をかしげるだけであったが、俺からすればこれは異常な事態である。
「薬?...なんだか苦くなさそうだな」
「そうだな。それどころか、楽しい気分になれるさ」
冗談半分で言うが、多分真面目にそうとらえている可能性があるので、一応絶対に飲むなと言っておく。
首をかしげる魔理沙とは別に、俺はこのMDMAについて少し考える。
「魔理沙、麻薬って知ってるか?」
「いや、聞いたことがない」
やはり、麻薬自体幻想郷には存在していないようだな。
実は、今回情報を受けた事により、この二人を捕獲することになっていた。結果として、相手が人里に逃げようとして居たため、逃すよりは殺す方がいいと判断して殺したのだが、やはりなんとしてでも捕獲したほうがよかったのかもしれなかった。
情報は、この二人が薬物を売買しているとのことであった。正直に言えば、俺たちは半信半疑で情報を受け取ったのだが、永遠亭を尋ねてみると、麻薬中毒と見られる患者が極僅かに居るという記録があったためこの二人を更に調べてみた。すると、どうにもこの二人が薬物に関わっているという疑いが出始め、そして今に至った。
俺はMDMAをポケットにしまい、ヘリに戻ろうとする。
「撤収だ。これから忙しくなる」
厄介事になる。そう素直に感じた。
六人全員がヘリに乗り込み、何故か魔理沙もどさくさに紛れてヘリに乗る。
「世話になるぜ」
「なるな。帰れ」
「えー、でも私が居た方が弱冠、いいだろ?」
「何故だ?」
「幻想郷じゃ有名人だからな。色々と顔が効くだろ?」
確かに...。
渋々、俺は魔理沙が乗ることを黙認した。しかし、やたらと物を触るなとだけは言っておく。そうじゃないと壊されそうでたまらないからな。一応、社の金の出所に政府もあるから税金を無駄にしてもらっては困る。ちなみに、社の資金源は様々な場所にあるので、税金意外にも色々な金がある。
俺はパイロットに伝える。
「本部に戻る」
「了解です」
谷口は殺した人間から回収した物を持ちながら呟いた。
俺もそれをじっくりと見る。すると、隣で魔理沙が興味津々で俺に聞いてきた。
「それはなんだ?」
谷口からそれを貰いじっくりと見る。やはり、色としては何も脅威を感じられないな。まぁそんなものか。
「なんだと思う?」
少しばかり魔理沙は考えたようだが、どうやら彼女の頭では正解の単語は一つしかなかったようで、迷わずに単語を答えた。
「飴」
「そう言うと思った」
透明なビニールに入ったそれを、魔理沙によく見えるように近づいて、指でたたきながら言う。
「MDMAって言う薬だ」
無論、魔理沙は首をかしげるだけであったが、俺からすればこれは異常な事態である。
「薬?...なんだか苦くなさそうだな」
「そうだな。それどころか、楽しい気分になれるさ」
冗談半分で言うが、多分真面目にそうとらえている可能性があるので、一応絶対に飲むなと言っておく。
首をかしげる魔理沙とは別に、俺はこのMDMAについて少し考える。
「魔理沙、麻薬って知ってるか?」
「いや、聞いたことがない」
やはり、麻薬自体幻想郷には存在していないようだな。
実は、今回情報を受けた事により、この二人を捕獲することになっていた。結果として、相手が人里に逃げようとして居たため、逃すよりは殺す方がいいと判断して殺したのだが、やはりなんとしてでも捕獲したほうがよかったのかもしれなかった。
情報は、この二人が薬物を売買しているとのことであった。正直に言えば、俺たちは半信半疑で情報を受け取ったのだが、永遠亭を尋ねてみると、麻薬中毒と見られる患者が極僅かに居るという記録があったためこの二人を更に調べてみた。すると、どうにもこの二人が薬物に関わっているという疑いが出始め、そして今に至った。
俺はMDMAをポケットにしまい、ヘリに戻ろうとする。
「撤収だ。これから忙しくなる」
厄介事になる。そう素直に感じた。
六人全員がヘリに乗り込み、何故か魔理沙もどさくさに紛れてヘリに乗る。
「世話になるぜ」
「なるな。帰れ」
「えー、でも私が居た方が弱冠、いいだろ?」
「何故だ?」
「幻想郷じゃ有名人だからな。色々と顔が効くだろ?」
確かに...。
渋々、俺は魔理沙が乗ることを黙認した。しかし、やたらと物を触るなとだけは言っておく。そうじゃないと壊されそうでたまらないからな。一応、社の金の出所に政府もあるから税金を無駄にしてもらっては困る。ちなみに、社の資金源は様々な場所にあるので、税金意外にも色々な金がある。
俺はパイロットに伝える。
「本部に戻る」
「了解です」
なんだ、その顔は?いかにもこの薬物が何故あったのか分ったような顔だな。外れているだろうが聞いてやる。何故あるはずのないものがそこにはあったんだ?
...バーカ。違うな。やはり外れた。まだまだケツが青い証拠だ。何、気にすることはない。これから学んでいけばいいさ。
もちろん、今の段階でこの薬物がどこの物かなんて言わない。いくらなんでもネタバレが早すぎるからな。
しかし...ちょっとアレだな。警備会社がどのようにしてここ、幻想郷に乗り出したのか説明していなかったな。
EASCの準備が万全になったのは、2009年の春だ。なんとかして十分な人員を集める事が出来てな、資金も集まった。それで、本格的に幻想郷に入っていった。だが、問題はそこからだった。何しろ、我々は未知の地に足を踏み入れるのだからな。パンドラの箱って奴だ。
で、問題ってのは、要するに先住民族についてだ。
EASCは奴らを殺す気なんて一切ない。むしろ、奴らとは友好関係を築き上げたかった。だがな、お前ならどうだ?勝手に自分の家に他人が入り込み、好き勝手に何もかもをやられるなんていうのは?しかも、そいつらは友達になりたいって言うんだぞ?帰って欲しい限りじゃないか?
だから、こういうときは普通は会談をするべきなんだ。が、生憎誰も会談をするべき相手というのを知らなかった。グリーンベレーも、陸自の特殊作戦群もな。なぜなら、奴ら特殊部隊は一切何もしなかったからだ。本当に何も。
特殊部隊とは何か、説明するのは結構難しい。さっき言ったが、俺には特殊部隊が何なのか分らん。正確に言えば、奴らの仕事内容を定理することができない。一応、特殊作戦を行う部隊が特殊部隊なんだが、じゃあ特殊作戦とは何だ、ということにな。
テロの鎮圧?馬鹿か。果たしてそれだけが特殊作戦か?違うな。
一般の兵士が行う作戦以外を基本的に特殊作戦と称する。つまり、テロの鎮圧だけじゃない。他のありとあらゆることをするんだ。その中には、本当に様々なことがある。
さて、この話とさっきのグリーンベレーと特殊作戦群が何故何もしなかったかという話にどういう関係があるか。実はな、特殊作戦の中には、心理戦が含まれている。個々の心理じゃない。全体の心理だ。
革命を起こす際、革命軍はどのようなことをしないといけないか。お前は分るか?革命軍っていうのは、政府に対して革命を起こす事が目的だ。だから、革命を起こすための準備をしなければならない。つまり、政府をなぎ倒す準備が必要なんだ。
フランス革命っていうのは、平民全員の思いから発展して起きた。最初は、ただの不満に過ぎないのに、いつの間にか国王の処刑に至った。そう、ただの不満だったのだ。だが、その不満は平民全員同じ物だった。そのことが大きい。
ロシア革命についても、同じような傾向がある。日露戦争の最中、血の日曜日が発生。そのことにより、人々の頭にはこう浮かび上がった。『皇帝は平民の味方ではないのか』
国は金と人民によって成り立つ。革命を起こすならば、そのどちらかに異変を加えなければならない。革命軍は、ただ敵を殺すのではなく、人々に革命の意識を高めなければならないのだ。
これが心理戦ってやつだ。特殊部隊はその心理戦を行い、自分達の国益となることをしないとならない。
革命の支援が国益となるなら、特殊部隊はその国の人々に好印象を抱かせるために一緒に暮らすだろう。現にグリーンベレーはそう訓練された。彼らは革命を支援するため、井戸を掘る技術を人々に教え、一緒に掘り、一緒に飯を作り、一緒に寝る。そうして軍隊が歓迎されるようになり、逆に何もしない政府に不満を抱かせる。
だが話を戻すが、グリーンベレーが幻想郷に行ったとき、政府はどのような見方をしていた?テロ発生の原因になると考えられてはいたが、実際には全く検討もつかなかった状態だ。政府はその時、あくまで中立的な意見であったはず。特殊部隊は政治的背景をいつも気にして行動をしなけらばならない。だからこそ、やつらは何もしなかった。
したことと言えば、私服で人里に潜入し、偵察をしたくらいだ。それも、幻想郷の人々に好印象を抱かれることもないように。
EASCは困った。これでは全く進まないとな。仕方が無く、こちらも特殊部隊を派遣した。三十名程の大規模な派遣だった。
その中に、このマニュアルの主人公である南條も居た。当時、三つのチームに別れていて、その中の一つのチーム、青少年チームの隊長を務めていた奴は、いつの間にか人間だけでなく、妖怪達にも好印象を抱かれていた。まぁ当然だろう。少年少女が人のために色々ときつい思いをしてやってるんだ。そんな姿を見れば、常人なら偉いと思うからな。
EASC、というより特殊部隊たちはたちまち良い噂として流れ、結界を作る輩の耳にも入った。
八雲紫って奴だ。そいつは、CIAの管理する暗殺の写真や映像に写っていた女だったんだ。
南條は会談を始め、彼女を説得した。
『もはやこれは貴方だけの問題ではない。人間や妖怪たちにも関わってくる。それを貴方一人で守るのは不可能だ。個々の力が強力でも、人間のような力には無力だ』
こう言ったとき、即座に紫は聞いたさ。
『人間の力?人間に私が殺せるというの?』
南條は静かに笑った。
『その質問をするようでは、守れません。貴方の力と、人間の力は別の次元。それを理解しなければ、ここはいずれ最悪の運命を迎えます』
よく言いやがるもんだよな。確かに、人を殺すような直接的な力と、人間の力っていうのは違う。つまり南條は、ソフトパワーっていう強力な力のことを言ったんだ。
ソフトパワーってのは、なんとなく分るだろう?直接的な力とは対照的に、間接的な力だ。だが、そっちの方が多くの人も殺せてしまう。そうだろ?言葉一つで、世界に大きな影響を与えることだってあるんだ。それを紫は...理解していたのかもしれないが、一人でなんとか出来るほど甘くないと分ったんだろうな。紫はEASCと手を組む事にした。
紫はEASCに土地などを与え、晴れてここで活発な活動が可能になったわけだ。
お前も、心理戦が出来るようにならないとな。
ちなみにな、完全に活動可能になったのは2009年の秋だ。だからマニュアルの舞台となる時代からさほど離れていないな。
ちょっと聞くが、EASCは何も日本政府の資金だけで成り立っている訳ではないからな。南條も言ったが、そこのところを忘れるなよ。
さーて、下らん話はいいとして、本編を見るか。
...バーカ。違うな。やはり外れた。まだまだケツが青い証拠だ。何、気にすることはない。これから学んでいけばいいさ。
もちろん、今の段階でこの薬物がどこの物かなんて言わない。いくらなんでもネタバレが早すぎるからな。
しかし...ちょっとアレだな。警備会社がどのようにしてここ、幻想郷に乗り出したのか説明していなかったな。
EASCの準備が万全になったのは、2009年の春だ。なんとかして十分な人員を集める事が出来てな、資金も集まった。それで、本格的に幻想郷に入っていった。だが、問題はそこからだった。何しろ、我々は未知の地に足を踏み入れるのだからな。パンドラの箱って奴だ。
で、問題ってのは、要するに先住民族についてだ。
EASCは奴らを殺す気なんて一切ない。むしろ、奴らとは友好関係を築き上げたかった。だがな、お前ならどうだ?勝手に自分の家に他人が入り込み、好き勝手に何もかもをやられるなんていうのは?しかも、そいつらは友達になりたいって言うんだぞ?帰って欲しい限りじゃないか?
だから、こういうときは普通は会談をするべきなんだ。が、生憎誰も会談をするべき相手というのを知らなかった。グリーンベレーも、陸自の特殊作戦群もな。なぜなら、奴ら特殊部隊は一切何もしなかったからだ。本当に何も。
特殊部隊とは何か、説明するのは結構難しい。さっき言ったが、俺には特殊部隊が何なのか分らん。正確に言えば、奴らの仕事内容を定理することができない。一応、特殊作戦を行う部隊が特殊部隊なんだが、じゃあ特殊作戦とは何だ、ということにな。
テロの鎮圧?馬鹿か。果たしてそれだけが特殊作戦か?違うな。
一般の兵士が行う作戦以外を基本的に特殊作戦と称する。つまり、テロの鎮圧だけじゃない。他のありとあらゆることをするんだ。その中には、本当に様々なことがある。
さて、この話とさっきのグリーンベレーと特殊作戦群が何故何もしなかったかという話にどういう関係があるか。実はな、特殊作戦の中には、心理戦が含まれている。個々の心理じゃない。全体の心理だ。
革命を起こす際、革命軍はどのようなことをしないといけないか。お前は分るか?革命軍っていうのは、政府に対して革命を起こす事が目的だ。だから、革命を起こすための準備をしなければならない。つまり、政府をなぎ倒す準備が必要なんだ。
フランス革命っていうのは、平民全員の思いから発展して起きた。最初は、ただの不満に過ぎないのに、いつの間にか国王の処刑に至った。そう、ただの不満だったのだ。だが、その不満は平民全員同じ物だった。そのことが大きい。
ロシア革命についても、同じような傾向がある。日露戦争の最中、血の日曜日が発生。そのことにより、人々の頭にはこう浮かび上がった。『皇帝は平民の味方ではないのか』
国は金と人民によって成り立つ。革命を起こすならば、そのどちらかに異変を加えなければならない。革命軍は、ただ敵を殺すのではなく、人々に革命の意識を高めなければならないのだ。
これが心理戦ってやつだ。特殊部隊はその心理戦を行い、自分達の国益となることをしないとならない。
革命の支援が国益となるなら、特殊部隊はその国の人々に好印象を抱かせるために一緒に暮らすだろう。現にグリーンベレーはそう訓練された。彼らは革命を支援するため、井戸を掘る技術を人々に教え、一緒に掘り、一緒に飯を作り、一緒に寝る。そうして軍隊が歓迎されるようになり、逆に何もしない政府に不満を抱かせる。
だが話を戻すが、グリーンベレーが幻想郷に行ったとき、政府はどのような見方をしていた?テロ発生の原因になると考えられてはいたが、実際には全く検討もつかなかった状態だ。政府はその時、あくまで中立的な意見であったはず。特殊部隊は政治的背景をいつも気にして行動をしなけらばならない。だからこそ、やつらは何もしなかった。
したことと言えば、私服で人里に潜入し、偵察をしたくらいだ。それも、幻想郷の人々に好印象を抱かれることもないように。
EASCは困った。これでは全く進まないとな。仕方が無く、こちらも特殊部隊を派遣した。三十名程の大規模な派遣だった。
その中に、このマニュアルの主人公である南條も居た。当時、三つのチームに別れていて、その中の一つのチーム、青少年チームの隊長を務めていた奴は、いつの間にか人間だけでなく、妖怪達にも好印象を抱かれていた。まぁ当然だろう。少年少女が人のために色々ときつい思いをしてやってるんだ。そんな姿を見れば、常人なら偉いと思うからな。
EASC、というより特殊部隊たちはたちまち良い噂として流れ、結界を作る輩の耳にも入った。
八雲紫って奴だ。そいつは、CIAの管理する暗殺の写真や映像に写っていた女だったんだ。
南條は会談を始め、彼女を説得した。
『もはやこれは貴方だけの問題ではない。人間や妖怪たちにも関わってくる。それを貴方一人で守るのは不可能だ。個々の力が強力でも、人間のような力には無力だ』
こう言ったとき、即座に紫は聞いたさ。
『人間の力?人間に私が殺せるというの?』
南條は静かに笑った。
『その質問をするようでは、守れません。貴方の力と、人間の力は別の次元。それを理解しなければ、ここはいずれ最悪の運命を迎えます』
よく言いやがるもんだよな。確かに、人を殺すような直接的な力と、人間の力っていうのは違う。つまり南條は、ソフトパワーっていう強力な力のことを言ったんだ。
ソフトパワーってのは、なんとなく分るだろう?直接的な力とは対照的に、間接的な力だ。だが、そっちの方が多くの人も殺せてしまう。そうだろ?言葉一つで、世界に大きな影響を与えることだってあるんだ。それを紫は...理解していたのかもしれないが、一人でなんとか出来るほど甘くないと分ったんだろうな。紫はEASCと手を組む事にした。
紫はEASCに土地などを与え、晴れてここで活発な活動が可能になったわけだ。
お前も、心理戦が出来るようにならないとな。
ちなみにな、完全に活動可能になったのは2009年の秋だ。だからマニュアルの舞台となる時代からさほど離れていないな。
ちょっと聞くが、EASCは何も日本政府の資金だけで成り立っている訳ではないからな。南條も言ったが、そこのところを忘れるなよ。
さーて、下らん話はいいとして、本編を見るか。
気になったことは、どうしてMDMAなのかということだ。
ハンビーには俺と谷口と仲間の槌谷、嘉島、ついでに魔理沙が乗っていた。
薬物が出回っているということが永遠亭で確信したとき、妙な胸騒ぎがした。というのも、麻薬中毒と思われる患者の症状がMDMA特有のものであったからだ。
これがもしも、大麻やヘロインなんかだったらまだましだと思った。だが、よりによってMDMAであった。
大麻やヘロインなら、元々が麻であったり、アヘンであったりするため、ここで出回る可能性は少ないにしてもあるにはある。MDMAになると話は別で、合成麻薬であるため考えられる可能性がほぼなくなる。しいてい言うなら、永遠亭で作れるかもしれないが、製造方法の入手が困難であり、しかも麻薬中毒の症状があったとされる患者に対し、かなり混乱していたために『違う』としか断定できない。
現在向かっている先は太陽の畑で、そこにいる幽香と話をするつもりである。
まずは、そこに行って他の薬物の製造が可能かどうかを見極める必要がある。永遠亭ってモルヒネ使ってたような...。
ハンビーは本来向日葵居一杯になっている場所の手前で止まり、俺たちはそこで降りる。花畑にハンビーが進めば、大変なことになるからな。
幽香は、俺たちを見て特に相手もせずにそこにいた。武器も持たず、俺達が近づくとやっとこちらを向く。
「どうしたの?魔理沙。お客さんなんか連れて」
「いやー、ちょっと南條が話したいことがあるって言うから付き添いで来たんだ」
「南條?」
幽香は俺を見た。仲間も居たが、ピンポイントに俺を見たのは、初対面ではないからだ。
「お花の世話を手伝ってくれた人ね」
そういえばしたな。ただただ人の手伝いをする毎日で記憶が曖昧だが、なんかやった気がする。
俺は少しばかり顔を緩ませて、話をする。
「ええ、まぁ。ちょっと聞きたいことがあるのだが...いいか?」
「何かしら?」
「ケシの花は知ってるか?」
「ケシの花?...ええ。花言葉は『来るべき恋』だったわ」
...とても薬物の花とは言えないな。
「幻想郷にケシはあるのか?」
「無いわ」
即座に答えた。少しばかり不安が伴う。
「全く?」
「ええ。幻想郷では、百年単位で無いわね。外の世界にはあると思うのだけど...」
「あ、ああ。知っている。アフガニスタンあたり大量にあるさ」
「そう。なら良かった」
ある意味よくない気がするが、とりあえず何もいわない事にしておく。
「麻は?」
「それはあるわね。ほら、香辛料として種子をつかうじゃない?」
やはり、これはあるのか。確かに、七味唐辛子にも入っていたような気がしたからな...本当はどうか忘れたが。とにかく無い事はないだろう。
だがそうなると、大麻は出回ってもおかしくない。だが、大麻の被害にあった人物は見られない。となると...やはり、MDMAは外から偶然手に入れた可能性よりも、意図的に外から送られた可能性が高いな。
もしも、大麻が薬物として乱用されていた場合、MDMAがたまたま薬物のような作用があると分り、それを売ろうと考えた、などの偶然的な可能性も考えられる。しかし、そうではないようだ。
「...やはり、問題があるようだな」
またも魔理沙は首をかしげて何の事なのか分らないという顔をした。まぁ、そうだろうな。
「幽香。ちなみに...薬物は知っているか?」
「聞いたことがある程度」
やはり、大麻は乱用されていないようである。
外の世界で、何か企む人間がいる。そう俺は断定したのだった。
ハンビーには俺と谷口と仲間の槌谷、嘉島、ついでに魔理沙が乗っていた。
薬物が出回っているということが永遠亭で確信したとき、妙な胸騒ぎがした。というのも、麻薬中毒と思われる患者の症状がMDMA特有のものであったからだ。
これがもしも、大麻やヘロインなんかだったらまだましだと思った。だが、よりによってMDMAであった。
大麻やヘロインなら、元々が麻であったり、アヘンであったりするため、ここで出回る可能性は少ないにしてもあるにはある。MDMAになると話は別で、合成麻薬であるため考えられる可能性がほぼなくなる。しいてい言うなら、永遠亭で作れるかもしれないが、製造方法の入手が困難であり、しかも麻薬中毒の症状があったとされる患者に対し、かなり混乱していたために『違う』としか断定できない。
現在向かっている先は太陽の畑で、そこにいる幽香と話をするつもりである。
まずは、そこに行って他の薬物の製造が可能かどうかを見極める必要がある。永遠亭ってモルヒネ使ってたような...。
ハンビーは本来向日葵居一杯になっている場所の手前で止まり、俺たちはそこで降りる。花畑にハンビーが進めば、大変なことになるからな。
幽香は、俺たちを見て特に相手もせずにそこにいた。武器も持たず、俺達が近づくとやっとこちらを向く。
「どうしたの?魔理沙。お客さんなんか連れて」
「いやー、ちょっと南條が話したいことがあるって言うから付き添いで来たんだ」
「南條?」
幽香は俺を見た。仲間も居たが、ピンポイントに俺を見たのは、初対面ではないからだ。
「お花の世話を手伝ってくれた人ね」
そういえばしたな。ただただ人の手伝いをする毎日で記憶が曖昧だが、なんかやった気がする。
俺は少しばかり顔を緩ませて、話をする。
「ええ、まぁ。ちょっと聞きたいことがあるのだが...いいか?」
「何かしら?」
「ケシの花は知ってるか?」
「ケシの花?...ええ。花言葉は『来るべき恋』だったわ」
...とても薬物の花とは言えないな。
「幻想郷にケシはあるのか?」
「無いわ」
即座に答えた。少しばかり不安が伴う。
「全く?」
「ええ。幻想郷では、百年単位で無いわね。外の世界にはあると思うのだけど...」
「あ、ああ。知っている。アフガニスタンあたり大量にあるさ」
「そう。なら良かった」
ある意味よくない気がするが、とりあえず何もいわない事にしておく。
「麻は?」
「それはあるわね。ほら、香辛料として種子をつかうじゃない?」
やはり、これはあるのか。確かに、七味唐辛子にも入っていたような気がしたからな...本当はどうか忘れたが。とにかく無い事はないだろう。
だがそうなると、大麻は出回ってもおかしくない。だが、大麻の被害にあった人物は見られない。となると...やはり、MDMAは外から偶然手に入れた可能性よりも、意図的に外から送られた可能性が高いな。
もしも、大麻が薬物として乱用されていた場合、MDMAがたまたま薬物のような作用があると分り、それを売ろうと考えた、などの偶然的な可能性も考えられる。しかし、そうではないようだ。
「...やはり、問題があるようだな」
またも魔理沙は首をかしげて何の事なのか分らないという顔をした。まぁ、そうだろうな。
「幽香。ちなみに...薬物は知っているか?」
「聞いたことがある程度」
やはり、大麻は乱用されていないようである。
外の世界で、何か企む人間がいる。そう俺は断定したのだった。
ちょっと更新日遅れると思います。実は、ここ以外に二つほど書いている小説があるので、なんとも忙しい限りです。
それにしても...なんだか展開が早すぎる気がするなぁ。まぁまずは麻薬を取り扱った問題からいきましょう。いきなり生物兵器とかだしても、自滅する可能性があるのでね。
そういえば、本当にケシの花言葉は『来るべき恋』らしいですね。もうびっくりですね。でも、まぁ確かに赤いケシの花は情熱的な紅さを持っていますね。一見綺麗ですね。...これが薬物になるのですがね。
読んでくれたらありがとう。
それにしても...なんだか展開が早すぎる気がするなぁ。まぁまずは麻薬を取り扱った問題からいきましょう。いきなり生物兵器とかだしても、自滅する可能性があるのでね。
そういえば、本当にケシの花言葉は『来るべき恋』らしいですね。もうびっくりですね。でも、まぁ確かに赤いケシの花は情熱的な紅さを持っていますね。一見綺麗ですね。...これが薬物になるのですがね。
読んでくれたらありがとう。
感想等くれたらありがたいです