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解説/ロックマンXシリーズ - (2012/10/03 (水) 14:34:42) の1つ前との変更点
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#contents
**作品概要
西暦21XX年。世界は人類と「レプリロイド」と呼ばれるきわめて人間に近いロボットたちが共生し、繁栄していた。
一方で、増加したレプリロイドの中に故障や異常をきたし犯罪に手を染める者が現れ問題になり始める。
「イレギュラーハンター」とはそういった「イレギュラー」化したレプリロイドの処理を目的に結成された組織である。
イレギュラーハンター「エックス」は同じレプリロイドを破壊することに疑問やためらいを抱きながらも、平和のため、世界を守るため戦いに身を投じていく。
ファミコンで名を馳せた名作アクションゲーム「ロックマン」シリーズの後継作。初代ロックマンの時代から100年後が舞台となる。
第一作は1993年に発売。プラットフォームをスーパーファミコンに移したことで
アクションやビジュアルが初代シリーズから一新された。
主人公の等身や外見の年齢が上がり、裏切り・別れ・愛憎などのドラマ性も強調されている。
ボスを倒した後に敵の武器を奪えるというシステムが特徴的。
ロックマンシリーズは海外では「Mega Man」シリーズという別名でリリースされていたため、「ロックマンX」シリーズも「Mega Man X」シリーズとして海外展開した。
**登場キャラクター
***・エックス
人間的思考をもつ「レプリロイド」の中でも「悩む」という他にない特殊な機能を備えた、最も人間に近いレプリロイド。
「イレギュラーハンター」の一員として人類とロボットが共存できる平和な世界のために奮闘する。
しかし悩めるが故に、時に判断の遅れや甘さが出てたりと周囲から軽んじられてしまいハンターランクはB級どまり。
が、一部のハンターはエックスの秘められた力やその可能性に気づいている。
「エックスバスター」による射撃と、ボスから入手したチップで得る特殊武器で戦う。
#region(以下ネタバレ)
「悩める」ということはロボットでありながら「自分で自由に深く考え、答えを出せる」という事であり、
そしてそれは「無限の可能性」と「危険性」を同時に孕んでいる。故に彼の名は未知数を表す『X』である。
その危険性を重く見た彼の製作者は、年老いた自分では全ての安全性をチェックできないためエックスを封印し次代に託した。
100年の時を経てイレギュラーハンターとして戦う事になった彼は、「戦う」事自体に対し大いに悩む事になる。
さらに数百年後が舞台となる次シリーズ(ロックマンゼロシリーズ)、次々シリーズ(ロックマンゼクスシリーズ)では、
彼自身がボディを失った事も有り「見守る」または「導く」事に徹している。
#region(以下更なるネタバレ)
上記の製作者とは初代ロックマンシリーズにおいてロックマンを開発した科学者、トーマス・ライト(ライト博士)であることが明示されている、
しかし、晩年のライト博士が自身初の完全な戦闘用ロボットであるエックスに何故"悩む"心を持たせたのか、何を想い何を考えて開発したのかは
いまだ明確な答えは存在しない。
エックスは複数あるロックマンシリーズにおいても初代ロックマンシリーズと最も色濃くリンクしている作品であり、
デフォルトで装備している武器エックスバスターは正式名称を「Rock Buster Mark17」と言い初代ロックマンのロックバスターの発展形である。
注意しなくてはならないのはエックスは初代ロックマンとは開発者が同じだが別の存在であるという点である。
#endregion
#endregion
cv:櫻井孝宏
***・ゼロ
エックスの先輩で親友、最大の理解者でもある特A級クラスのイレギュラーハンター。
イレギュラーを破壊することに迷いがあるエックスと違い、常に冷静で躊躇なく任務を遂行する。
イレギュラーハンターとなる以前の記憶の大部分が無く、その出自には謎が多い。
「ゼットセイバー」を用いた近接攻撃に、ラーニング機能によって敵から習得する様々な剣技でイレギュラーを殲滅していく。
彼を主人公にしたタイトル「ロックマンゼロ」シリーズもある。
#region(以下ネタバレ)
「紅いイレギュラー」と呼ばれ暴れ回りイレギュラーハンターに処理されかけるが、収監後は凶暴さが消え別人のよう大人しくなったという過去を持つ。
その正体はエックスの製作者を目の敵にしていた、世界制服を目論むある科学者が作り上げた最凶最悪のレプリロイド…だった。
皮肉にも時は彼をエックスの唯一無二の相棒とし、後に「ロックマン」の名まで冠してしまった。
彼は障害が有るのならば、一切の迷い無くそれを斬り倒す。それが例えヒトであろうと、旧友であろうと。故に彼の名は全てを無に返す『0』である。
Xシリーズではラスボス含め、レプリロイドのイレギュラー化(暴走しだすこと)は彼に仕込まれていたウィルスが原因という設定が有ったが、
後のシリーズでは一切この設定については触れられる事はない。
一応、X6にはこのウィルスを除去するために永い眠りにつくエンディングも有るが…。
#region(以下更なるネタバレ)
本編で明示された回数・描写共に少ないが、開発者はロックマンとライト博士に幾度も世界征服を阻止されたアルバート・W・ワイリー博士、
ゼロの開発経緯についてはエックスと同様に謎が多いが、ライト博士の開発した最後のロボット=エックスの破壊を目的に作られたとされる。
なお、初代ロックマンのACゲーム「ロックマン2 ザ・パワーファイターズ」においてDr.ワイリーがゼロらしきシルエットと共に映る姿が見られる。
#endregion
#endregion
cv:置鮎龍太郎
***・VAVA
ヴァヴァ。かつてエックスたちと同僚だった元イレギュラーハンターのレプリロイド。
高い戦闘能力を誇り、自分より弱いにも関わらず何かと特別視されるエックスに強い執着心を持つ。
電子頭脳に異常があり、ハンター時代から荒々しい言動と戦闘行為で揉め事を起こしてばかりいた問題児。
その残虐性から危険視され囚われていたが反乱を契機に解放され、エックスをその手で破壊するため自らイレギュラーとなり蜂起に加わる。
エックスのライバル的存在で『X1』『X3』『X8』において中ボスを務め、大型兵器「ライドアーマー」を用いた豪快な戦術を得意とする。
PXZでもライドアーマーを駆り敵役として登場。
X1のリメイク版「イレギュラーハンターX」ではまさかのプレイアブル化も果たす。
シリーズの肝であるダッシュアクションが不可能な代わりに、機銃、ロケットパンチ、キャノン、カッター、ボム、バーナーetc…といった多彩な火器が使用可能で、
圧倒的火力を持って歩いて突き進むというまさにヒールな性能を見せた。
cv:下崎鉱史
***・アイリス
レプリロイドだけで構成された軍隊「レプリフォース」に所属し、オペレーターを務める女性型レプリロイド。初登場はX4。
『X2ソウルイレイザー』時代にオペレーター見習いとしてイレギュラーハンターへ研修に来ていた経歴を持ち、
『X4』では大型イレギュラーに拉致されたところをゼロに助けられ、以降保護されたハンターベースでゼロのサポートに回ることになる。
平和を愛する優しい心の持ち主で、ゼロの身を案じたりとひそかに好意をよせている。
#region(以下ネタバレ)
同じくレプリフォースの陸軍士官「カーネル」の妹、元々一体のレプリロイドとして開発されていたものが分離して生まれた兄妹であるためその絆は深い。
ある人物の策略でそれまで協力関係にあったイレギュラーハンターとレプリフォースが対立、ついには軍全体がイレギュラー認定され「レプリフォース大戦」が勃発する。
アイリスは兄と戦うことを思いとどまるようゼロに懇願するが、両者はハンターと軍人の誇りを賭け対峙しカーネルは戦死。
兄の死を知ったアイリスは絶望と悲しみに囚われ兄の仇を討つためゼロの前に立ちはだかる。
最期はゼロ自身の手によって倒され、互いに慕い合っていたふたりだったが結局想いはすれ違ったまま悲しい結末を迎えてしまう。
この出来事はゼロの心に影を落とし、「自分は何のために戦っているのか」という疑問を投げかけることになる。
#endregion
素の状態での戦闘能力は皆無。PXZでも戦闘参加はせずイベントシーンのみの登場となる。
cv:水谷優子
**その他
#region(以下シリーズ特定作品の賞賛、批判を含む文章があります。閲覧は自己責任で。)
-Xシリーズは「X4」までは良く知られているのだが、「X5」以降はコアなファン以外にはあまり語られることがないシリーズとなっている。
--X1~X4までは一年に一本程度のペースで発売されていたのだが、X4から3年もの期間をあけて開発された「X5」は使い回しと手抜きと描写不足が目立ち、そこから一年も立たないうちに発売された「X6」も明らかな調整ミスばかりと悪評が目立った。長期間またされたあげくに微妙な出来の作品が乱発されたという点はシリーズのファンを離れさせた。だが、これら二作はまだ2Dアクションとして見れば遊べるレベル。
--しかし2Dアクションで有ることすら投げ捨てた「X7」は一切の擁護が不可能なレベルで、その手の人以外にはオススメできない。
--その後発売された「X8」やX1のリメイク版「イレギュラーハンターX」の出来は素晴らしいのだが、すでにXシリーズの信頼は揺らいでおり、売上は振るわなかった。
--ただし、ロックマンというキャラクターを扱うシリーズ自体は、この後も多くが展開されている
--キャラクター関係や設定に隠されていた謎についは「X5」で全ての手の内を消化したため、「X6」以降は後付で新設定がいろいろと組み込まれた。これには過去作との矛盾も発生している。「X8」でも新設定分の謎は全ては明かされておらず、その後に出てきた他のロックマンシリーズでXシリーズの物語の一部が裏設定的に組み込まれている部分もある。
-Xシリーズをリアルタイムで遊んでいた児童層にとっては、コミックボンボンにて「X4」までコミカライズされていた通称「岩本版」の印象も強い。
--公式すら初代「ロックマン」の明るいイメージに引きずられている中、重厚で油臭くそして熱血という方向性を当初から貫いていた。
--名台詞・名シーンが非常に多く、公式スタッフも「X4」でSFCからPSにハードが移り表現の幅が増えた際大いに影響を受けたらしい。
--PXZのPV第一弾のエックスの台詞もゲーム本編ではなく岩本版からの拝借である。
#endregion
#region(隠し技について 各シリーズの隠し要素ネタバレ注意)
Xシリーズでは隠し要素として[[ストリートファイターシリーズ>解説/ストリートファイターシリーズ]]の技や、
ゲームバランスが崩壊するような強力な隠しパーツを仕込む事がお約束になっており、
PXZでも「波動拳」と「アルティメットアーマー」がエックスの技として採用されている。
「波動拳」はX1において非常に難しい条件をクリアしてようやく使える必殺技で、
あらゆる敵を一撃で破壊する規格外の威力を誇る。(PXZのようなビームではなく本家と同じエネルギー弾だったが)
ちなみに、X2では「昇龍拳」も使用可能。「竜巻旋風脚」はX8でゼロが使用する。
「アルティメットアーマー」はX4以降X7以外の全ての作品に登場している隠しパーツで、
作品によって微妙に違いが有るが、強力な突進技「ノヴァストライク」が使い放題になる点が特徴。
「エックスの潜在能力をフルに引き出すが、危険性も高く封印されていた」という設定があり、
PXZでもエックスの台詞からその危険性を認識している事が伺える。
ちなみに、隠し技というわけではないがゼロの技としてダッシュキャンセルを使った高速斬りも採用されている。
斬り>ダッシュ>斬り>ダッシュ…と素早く入力すると連続斬りの一段目だけが物凄い速さで連続で出るというもの。
こちらも規格外の威力ではあるが、PXZでは通常技として数回その場で斬るだけに留まっている。速度も控えめ。
#endregion
**シリーズ一覧
-ゲーム
--本編シリーズ
---ロックマンX (1993 SFC/Win/iOS)
---ロックマンX2 (1994 SFC)
---ロックマンX3 (1995 SFC/PS/SS/Win)
---ロックマンX4 (1997 PS/SS/Win)
---ロックマンX5 (2000 PS/Win)
---ロックマンX6 (2001 PS)
---ロックマンX7 (2003 PS2)
---ロックマンX8 (2005 PS2/Win)
--派生作品
---ロックマンX サイバーミッション (2000 GB)
---ロックマンX2 ソウルイレイザー(2001 GBC)
---ロックマンX コマンドミッション(2004 PS2/GC)
---イレギュラーハンターX (2005 PSP)
-漫画
--ロックマンX (作画:岩本佳浩)
--ロックマンX2 (作画:岩本佳浩)
--ロックマンX3 (作画:岩本佳浩)
--ロックマンX4 (作画:岩本佳浩)
--イレギュラーハンターロックマンX (作画:池原しげと)
--ロックマンリミックス (作画:有賀ヒトシ)
#contents
**作品概要
西暦21XX年。世界は人類と「レプリロイド」と呼ばれるきわめて人間に近い心を持つロボットたちが共生し、繁栄していた。
一方で、増加したレプリロイドの中に故障や異常をきたし犯罪に手を染める「イレギュラー」が現れ、問題になり始める。
「イレギュラーハンター」とは、治安維持のためにイレギュラー化したレプリロイドの破壊・処理を行うべく結成された組織である。
主人公「エックス」は、イレギュラーハンターとして同じレプリロイドを破壊することに疑問やためらいを抱きながらも、平和のため、世界を守るため戦いに身を投じていく。
ファミコンで名を馳せた名作アクションゲーム「ロックマン」シリーズの後継作。初代ロックマンの時代から100年後が舞台となる。
第一作は1993年に発売。プラットフォームをスーパーファミコンに移したことでアクションやビジュアルが初代シリーズから一新された。
主人公の等身や外見の年齢が上がり、裏切り・別れ・愛憎などのドラマ性も強調されている。
倒したボスの武器を奪えるというシステムを初代から継承、そこに新たな要素として「パーツ装着による基本能力の向上」「"ダッシュ""壁蹴り"によるアクション性の拡大」などが付加されている。
そのゲーム性のみならず、現在数多く生まれているロックマンシリーズの中で、最も初代との世界観や設定の繋がりが深いシリーズでもある。詳細は後述。
**登場キャラクター
***・エックス
人間的思考をもつ「レプリロイド」の中でも「悩む」という他にない特殊な機能を備えた、最も人間に近いレプリロイド。
「イレギュラーハンター」の一員として人類とロボットが共存できる平和な世界のために奮闘する。
しかし悩めるが故に、時に判断の遅れや甘さが出てたりと周囲から軽んじられてしまいハンターランクはB級どまり。
が、一部のハンターはエックスの秘められた力やその可能性に気づいている。
デフォルトで装備している「Xバスター」による射撃と、倒したボスの能力を再現する「特殊武器」で戦う。
#region(以下ネタバレ)
製作者は、初代ロックマンシリーズにおいてロックマンを開発した科学者、トーマス・ライト(ライト博士)。
(Xバスターも"Rock Buster Mark17"という初代ロックバスターの発展形であることを示す別称がある)
「悩める」ということはロボットでありながら「自分で自由に深く考え、答えを出せる」という事であり、
そしてそれは「無限の可能性」と「危険性」を同時に孕んでいる。故に彼の名は未知数を表す『X』である。
その危険性を重く見た彼のライト博士は、年老いた自分では全ての安全性を証明できないためエックスを封印し次代に託した。
本シリーズのレプリロイドは、100年前に製作・封印されていた彼の機構を元に生み出されもので、
言わば彼はすべてのレプリロイドの起源ともいうべき存在なのである。
ちなみに混同する人もいるらしいが、エックスと初代ロックマンは、開発者こそ同じだが別個の存在である。
#region(そして…)
やはり戦いは本意ではなかったのか、数百年後の世界とされている次シリーズ(ロックマンゼロシリーズ)、さらに
次々シリーズ(ロックマンゼクスシリーズ)では一線を退き、そのシリーズの主人公を「見守る」または「導く」基本スタンスをとる。
#endregion
#endregion
cv:櫻井孝宏
***・ゼロ
エックスの先輩で親友、最大の理解者でもある特A級のイレギュラーハンター。
イレギュラーを破壊することに迷いがあるエックスと違い、常に冷静で躊躇なく任務を遂行する。
イレギュラーハンターとなる以前の記憶の大部分が無く、その出自には謎が多い。
「ゼットセイバー」を用いた近接攻撃に、ラーニング機能によって敵から習得する様々な剣技でイレギュラーを殲滅していく。
エックスを追い抜かんばかりの高い人気を誇っており、彼を主人公にしたスピンオフ「ロックマンゼロ」シリーズまでも製作されている。
#region(以下ネタバレ)
エックスと違い作中では(姿がシルエットだったりと)明言されていないが、製作者はロックマンとライト博士の永遠のライバル、アルバート・W・ワイリー(Dr.ワイリー)。
(初代ロックマンの方でも「ロックマン2 ザ・パワーファイターズ」(AC)という作品で、ワイリーがゼロらしきシルエットと共に映るシーンがある)
起動時は「紅いイレギュラー」と呼ばれるほどの凶悪さで暴れ回り、鎮圧にあたったイレギュラーハンター達を数々葬り去っている。
開発経緯についてはエックス同様謎が多いが、ライト博士の開発した最後のロボット=エックスの破壊を目的に作られたらしい。
その戦闘力もさることながら、彼に組み込まれていたウィルス(ロボット破壊プログラム)はレプリロイドのイレギュラー化を促進し、
シリーズ中に彼の預かり知らぬ所で数多くの悲劇を生みだして行く。故に彼の名は全てを無に返す『0』なのである。
だが、皮肉にも彼自身は鎮圧された後、いかなる原因か理性的な自我を得て再起動し、倒すべきはずであるエックスの心強い友となったのである。
#endregion
cv:置鮎龍太郎
***・VAVA
ヴァヴァ。かつてエックスたちと同僚だった元イレギュラーハンターのレプリロイド。
高い戦闘能力を誇り、自分より弱いにも関わらず何かと特別視されるエックスに強い執着心を持つ。
電子頭脳に異常があり、ハンター時代から荒々しい言動と戦闘行為で揉め事を起こしてばかりいた問題児。
その残虐性から危険視され囚われていたが反乱を契機に解放され、エックスをその手で破壊するため自らイレギュラーとなり蜂起に加わる。
エックスのライバル的存在で『X1』『X3』『X8』において中ボスを務め、大型兵器「ライドアーマー」を用いた豪快な戦術を得意とする。
PXZでもライドアーマーを駆り敵役として登場。
X1のリメイク版「イレギュラーハンターX」ではまさかのプレイアブル化も果たす。
ダッシュアクションが不可能な代わりに、バルカン・ロケットパンチ・キャノン・カッター・ボム・バーナー etc…
といった多彩な火器が使用可能で、圧倒的火力を持って突き進むというまさにヒールな性能を見せた。
cv:下崎鉱史
***・アイリス
レプリロイドだけで構成された軍隊「レプリフォース」に所属し、オペレーターを務める女性型レプリロイド。初登場はX4。
『X2ソウルイレイザー』時代にオペレーター見習いとしてイレギュラーハンターへ研修に来ていた経歴を持ち、
『X4』では大型イレギュラーに拉致されたところをゼロに助けられ、以降保護されたハンターベースでゼロのサポートに回ることになる。
平和を愛する優しい心の持ち主で、ゼロの身を案じたりとひそかに好意をよせている。
#region(以下ネタバレ)
同じくレプリフォースの陸軍士官「カーネル」の妹、元々一体のレプリロイドとして開発されていたものが分離して生まれた兄妹であるためその絆は深い。
ある人物の策略でそれまで協力関係にあったイレギュラーハンターとレプリフォースが対立、ついには軍全体がイレギュラー認定され「レプリフォース大戦」が勃発する。
アイリスは兄と戦うことを思いとどまるようゼロに懇願するが、両者はハンターと軍人の誇りを賭け対峙しカーネルは戦死。
兄の死を知ったアイリスは絶望と悲しみに囚われ兄の仇を討つためゼロの前に立ちはだかる。
最期はゼロ自身の手によって倒され、互いに慕い合っていたふたりだったが結局想いはすれ違ったまま悲しい結末を迎えてしまう。
この出来事はゼロの心に影を落とし、「自分は何のために戦っているのか」という疑問を投げかけることになる。
#endregion
素の状態での戦闘能力は皆無。PXZでも戦闘参加はせずイベントシーンのみの登場となる。
cv:水谷優子
**その他
#region(シリーズの評価の推移(含私見))
シリーズ初期作品は総じて評価が高いが、その中でも話題に上ることが多いのは、PXZでもネタの引用元の中心となっている「X4」(PS/SS)だろうか。
「(元シリーズである)ロックマンの生誕10周年記念作品」「次世代ハード初の完全新作」という鳴り物入りで製作された本作は、
ハードのスペックアップに伴うふんだんなアニメーションとボイスの導入、人気キャラ「ゼロ」の主役化、正義を志す者同士が互いに殺し・傷つけ合うという悲愴感極まりないストーリーなどが
プレイしたユーザーに強烈な印象を刻み、SFC作品のさらなる発展形として相応しい評価を得る。
しかし、その後プロデューサーが一線を退き、製作部署が入れ替わって製作された「X5」(PS)、「X6」(同左)から評価が急落。
(予算の都合かアニメーションが削減された点(X5はボイスも削減)、アクションのテンポを殺すチュートリアルが挿入される点、場面によって簡単過ぎたり逆に理不尽に難し過ぎたりと"絶妙"ではない難易度などが主な批判の的)
そして「X7」(PS2)にて、これまでの2Dアクションから脱却し完全なる3Dアクションへの改革を試みるが、''これが大失敗''。多大なる、では済まされない程の莫大な不興を買う結果となってしまい、
上記2作と合わせたこれらの作品群に対する往年の作品のファンのどす黒い憎悪は現在もなお収まることを知らず、ネット上の隅々にまで渦巻いている。
憎悪の一端は、[[これらの>http://t.co/JiWX0mxN]][[サイト>http://t.co/bBDr0x5J]](外部リンク、サイトの性質上悪意溢れる記事につき閲覧注意)などで伺い知ることが出来る。
その後、製作部署が再交代し、2Dアクションへの回帰を図った「X8」(PS2)「イレギュラーハンターX」(PSP、第1作のリメイク)では一定の評価を得ることに成功。
だが、一度見限って去って行ったファンを取り戻すには、まだ足りていないのが現状である。
PXZは、人気作である「X4」のネタが数多く使われているため、それをきっかけに関心を取り戻したかつてのファンもいるかもしれない。
そういった人達がもし上記2作を未プレイならば、是非やってみることをお勧めする。かつての2Dアクションがきっとまた味わえることだろう。
[[X8 PV>http://www.youtube.com/watch?v=J99-Nfyl4cA]] / [[イレハンX PV>http://nicoviewer.net/sm2382474]] (外部リンク)
またコミックボンボンで連載されたコミック(作:岩本佳浩)も高い評価を得ており、
ナムカプにおける[[ストIII>解説/ストリートファイターシリーズ]]の中平正彦版コミック同様、PXZにてセリフが引用されている。
#endregion
#region(隠し技について 各シリーズの隠し要素ネタバレ注意)
Xシリーズでは隠し要素として[[ストリートファイターシリーズ>解説/ストリートファイターシリーズ]]の技や、
強力な隠しパーツの登場が定番となっており、PXZでも「波動拳」と「アルティメットアーマー」がエックスの技として採用されている。
「波動拳」は「X1」において非常に難しい条件をクリアしてようやく使える必殺技で、
あらゆる敵を一撃で破壊する規格外の威力を誇る。(PXZのようなビームではなく本家と同じエネルギー弾だが)
ちなみに「X2」では「昇龍拳」も使用可能、「竜巻旋風脚」はX8でゼロが隠し技ではないが使用する。
「アルティメットアーマー」は「X4」で初登場した隠しパーツで、強力な突進技「ノヴァストライク」が無制限に使用可能となる。
「エックスの潜在能力をフルに引き出すが、危険性も高く封印されていた」という設定があり、PXZでもエックスの台詞からその危険性を認識している事が伺える。
「X7」で一時登場しなくなり、「X8」以降は名前は同一だが、作品ごとにデザインや性能が大きく異なるものとなる。
ちなみに、隠し技というわけではないがゼロのプレイテクニックとしてダッシュキャンセルを使った高速斬りも採用されている。
斬り>ダッシュ>斬り>ダッシュ…と素早く入力すると連続斬りの一段目だけが物凄い速さで連続で出るというもの。
こちらも規格外の威力ではあるが、PXZでは通常技として数回その場で斬るだけに留まっている。速度も控えめ。
#endregion
**シリーズ一覧
-ゲーム
--ナンバリングタイトル
---ロックマンX (1993 SFC/Win/iOS)
---ロックマンX2 (1994 SFC)
---ロックマンX3 (1995 SFC/PS/SS/Win)
---ロックマンX4 (1997 PS/SS/Win)
---ロックマンX5 (2000 PS/Win)
---ロックマンX6 (2001 PS)
---ロックマンX7 (2003 PS2)
---ロックマンX8 (2005 PS2/Win)
--派生作品
---ロックマンX サイバーミッション (2000 GB)
---ロックマンX2 ソウルイレイザー(2001 GBC)
---ロックマンX コマンドミッション(2004 PS2/GC)
---イレギュラーハンターX (2005 PSP)
-漫画
--ロックマンX (作:岩本佳浩)
--ロックマンX2 (作:岩本佳浩)
--ロックマンX3 (作:岩本佳浩)
--ロックマンX4 (作:岩本佳浩)
--イレギュラーハンターロックマンX (作:池原しげと)
--ロックマンリミックス (作:有賀ヒトシ)